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古代国語の音韻に就いて 他二篇 (岩波文庫 青 151-1) 文庫 – 1980/6/16

4.7 5つ星のうち4.7 12個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (1980/6/16)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1980/6/16
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 190ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4003315111
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4003315118
  • カスタマーレビュー:
    4.7 5つ星のうち4.7 12個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.7つ
5つのうち4.7つ
12グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2009年6月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本語の昔の音について、馬の鳴き声が「イイ」だったとか、現代になるにつれて発音しやすく変わってきている、とのこと。薄い本ですが、詳細で丁寧に説明されています。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年7月7日に日本でレビュー済み
古事記や万葉集に使われている、万葉仮名から、当時の人々が話していた言葉に迫る。
音は決して記録には残らず、後世には伝わらない。
その伝わらないことを解明しようとする試みは、まさしく、歴史のロマンだ。
表題となっているのは、1937年に行われた講演会の記録。
本居宣長のことを、宣長翁、と語るあたりは、まさに明治の人、といった印象が強い。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年11月30日に日本でレビュー済み
 以前「日本語の歴史」を読んでいたとき、理解しがたかったのが上代特殊仮名遣いだった。その議論と、その議論が持つ意味合いどちらとも理解しがたかったのだが、先日来この文庫を読んでいてその意味するところが解りはじめて来たようだ。

 この文庫には「駒のいななき」「古代国語の音韻について」「国語音韻の変遷」の三篇を収録していて、大野晋氏の解説がついている。この文庫の中心は180ページ弱の本編のうち100ページ強を占める表題の講演で、神職の皆さんの前での講話をまとめたものだという。契沖による仮名遣いの法則の発見のあと、「古事記伝」を書き進める際にいわゆる万葉仮名の用字法を調べていて規則性を発見した本居宣長の業績、本居宣長が古事記限定で発見した法則を敷衍して他の古典作品も調べた石塚龍麿の業績、それをもとにエ音の詳細を調べた奥村栄実、とキーパーソンの業績を示しながら、万葉仮名の厳密な使い分けが存在していてそれが音韻の区別によって決まっていたという仮説を証明してみせてくれる一方で、上代特殊仮名遣いの研究は古代日本人の話していた言葉の響きの実際を思い浮かべるために有意義であることや、古典作品が書かれた年代を比定したり、書物の真贋を見分ける鍵になったりするということを示してくれる。

 古事記伝のはじめのほうに書いていたことの意味もわかってくるし、伊波普献の研究についても想像しやすくなってくる。自分としては、ここにもまたしても本居宣長か、とその存在の大きさを思わせてくれる一冊でもあった。
23人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2004年3月13日に日本でレビュー済み
古代、特に奈良時代以前の日本語には、現代の「あいうえお」よりも多くの母音が存在していた。これを最初に指摘したのが万葉集や古事記を研究していた本居宣長であり、また契沖である。万葉仮名の漢字使用に江戸期には見られない厳密な使い分けを本居が発見し、さらに契沖が研究を発展させたのである。橋本氏はさらに近代的な手法で古代の日本人がどんな発音で言葉を話していたのか迫っている。具体的には古代には「エ」と「オ」にそれぞれ甲種と乙種のふたつが存在し、強いて言えば母音は「あいうえエおオ」であった。これは現代の韓国語にまだ存在するものである。のちの時代になりふたつの「エ」「オ」は区別されなくなった。『古事記』『日本書紀』『万葉集』の解釈にも寄与する音韻論の古典。
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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