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忘れられた日本人 (岩波文庫 青 164-1) 文庫 – 1984/5/16
宮本 常一
(著)
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柳田国男・渋沢敬三の指導下に、生涯旅する人として、日本各地の民間伝承を克明に調査した著者(一九〇七―八一)が、文字を持つ人々の作る歴史から忘れ去られた日本人の暮しを掘り起し、「民話」を生み出し伝承する共同体の有様を愛情深く描きだす。「土佐源氏」「女の世間」等十三篇からなる宮本民俗学の代表作。 (解説 網野善彦)
目次
凡 例
対馬にて
村の寄りあい
名倉談義
子供をさがす
女の世間
土佐源氏
土佐寺川夜話
梶田富五郎翁
私の祖父
世間師 ㈠
世間師 ㈡
文字をもつ伝承者 ㈠
文字をもつ伝承者 ㈡
あとがき
解 説(網野善彦)
注(田村善次郎)
目次
凡 例
対馬にて
村の寄りあい
名倉談義
子供をさがす
女の世間
土佐源氏
土佐寺川夜話
梶田富五郎翁
私の祖父
世間師 ㈠
世間師 ㈡
文字をもつ伝承者 ㈠
文字をもつ伝承者 ㈡
あとがき
解 説(網野善彦)
注(田村善次郎)
- ISBN-10400331641X
- ISBN-13978-4003316412
- 出版社岩波書店
- 発売日1984/5/16
- 言語日本語
- 寸法2 x 10.5 x 14.8 cm
- 本の長さ336ページ
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1984/5/16)
- 発売日 : 1984/5/16
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 336ページ
- ISBN-10 : 400331641X
- ISBN-13 : 978-4003316412
- 寸法 : 2 x 10.5 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 3,372位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2位文化人類学一般関連書籍
- - 2位昔話・伝承
- - 6位岩波文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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1907年、山口県周防大島生まれ。大阪府立天王寺師範学校専攻科地理学専攻卒業。民俗学者。日本観光文化研究所所長、武蔵野美術大学教授、日本常民文化研究所理事などを務める。1981年没。同年勲三等瑞宝章(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 和泉の国の青春 (ISBN-13: 978-4896949568 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年5月12日に日本でレビュー済み
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明治-大正-昭和に至る聞き取り民俗学。
素朴な庶民の知恵が、何気ない会話のなかで見事に語られている。夜這いや、一夜ぼぼがなんのてらいもなく語られて愉快だった。
素朴な庶民の知恵が、何気ない会話のなかで見事に語られている。夜這いや、一夜ぼぼがなんのてらいもなく語られて愉快だった。
2023年5月25日に日本でレビュー済み
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満足していまs。
2018年9月9日に日本でレビュー済み
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「戦前戦後にかけて県の旧家を訪ねまわり、帳面や系図を借りてまわる人がいた」
「学問のためというので期限付きでそれらを貸し出したら帰ってこない」
母方の両家から家系図と帳面が盗難されたいきさつはこのようなもので、
この本を読んで当時はこういった人が多かったのかと理解した。
著者も資料の借り受けを行っている。
「帳面や系図を盗んだところでなりすましなど出来るわけもないのに」
と考えていたが、書類の収集こそが目的だという人もいたのかも知れない。
資料の蓄積は草の根の学者にとって大きな意味があったのだろう。
著者は盗みは行ってないと考えるが当時はこういった詐欺に近いフィールドワークが流行していたのだろう、
それと同じだけ当家のような被害者も存在したわけだ。
「学問のためというので期限付きでそれらを貸し出したら帰ってこない」
母方の両家から家系図と帳面が盗難されたいきさつはこのようなもので、
この本を読んで当時はこういった人が多かったのかと理解した。
著者も資料の借り受けを行っている。
「帳面や系図を盗んだところでなりすましなど出来るわけもないのに」
と考えていたが、書類の収集こそが目的だという人もいたのかも知れない。
資料の蓄積は草の根の学者にとって大きな意味があったのだろう。
著者は盗みは行ってないと考えるが当時はこういった詐欺に近いフィールドワークが流行していたのだろう、
それと同じだけ当家のような被害者も存在したわけだ。
2023年3月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
たかたが数十年前の日本の話なのだが、まるでどこか異国の話のようだ。
著者らは様々な地域を歩きながらその土地の老人たちに話を聞いて回り、本作が出来上がった。この老人たちは歴史に登場するような人々ではなく、皆、無名の「忘れられた」人々だ。基本的に、老人たちとの交流の場においては書かれた言葉(=文字)というものが登場しない。その殆どが、話された言葉なのである。だからこそ、ここには教科書的な歴史を読むのとはまた違った面白さがある。人々の平凡な生き様がリアルに伝わってきて、大変エキサイティングな一冊である。
「作り物ではない」文化の多くは、書かれた言葉を基盤としたものではない。話された言葉を基盤としている。そして、話された言葉は気を抜くとあっという間に消え、忘れ去られてしまう。それゆえ、文化というものは思ったよりも脆弱なものだ。となると、ごく一部の文化だけがどのようにして生き残り、今に伝わって来たのか。そして、どれほど多くの文化が、いつのまにか人知れず消えていってしまったのか。読者の想像が尽きることはないだろう。
著者らは様々な地域を歩きながらその土地の老人たちに話を聞いて回り、本作が出来上がった。この老人たちは歴史に登場するような人々ではなく、皆、無名の「忘れられた」人々だ。基本的に、老人たちとの交流の場においては書かれた言葉(=文字)というものが登場しない。その殆どが、話された言葉なのである。だからこそ、ここには教科書的な歴史を読むのとはまた違った面白さがある。人々の平凡な生き様がリアルに伝わってきて、大変エキサイティングな一冊である。
「作り物ではない」文化の多くは、書かれた言葉を基盤としたものではない。話された言葉を基盤としている。そして、話された言葉は気を抜くとあっという間に消え、忘れ去られてしまう。それゆえ、文化というものは思ったよりも脆弱なものだ。となると、ごく一部の文化だけがどのようにして生き残り、今に伝わって来たのか。そして、どれほど多くの文化が、いつのまにか人知れず消えていってしまったのか。読者の想像が尽きることはないだろう。
2023年10月9日に日本でレビュー済み
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日本の地方には、過去にこんな世界が有った事を知って欲しい。
2022年9月7日に日本でレビュー済み
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全国各地を巡っていた私の恩師の愛読書であったこの本を、恩師が亡くなってから5年経つのを前にやっと読むことができた。
祖父母が生きた時代の日本は、いわゆる日本昔話と紙一重な時代であると感じるとともに、今につながり確実に存在した時代だったのだと感じさせてくれる。
個人的な話だが、「文字をもつ伝承者」に登場する高木さんのエピソードは、恩師からのメッセージだと受け止めた。
祖父母が生きた時代の日本は、いわゆる日本昔話と紙一重な時代であると感じるとともに、今につながり確実に存在した時代だったのだと感じさせてくれる。
個人的な話だが、「文字をもつ伝承者」に登場する高木さんのエピソードは、恩師からのメッセージだと受け止めた。
2021年8月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
支配者のみを描いた資料ではうかがい知れない世界。本当の歴史だと思います。