花田清輝という名前は知っていたが、その履歴やら評判やらは何も知らなかった。
すごい人だな、というのが率直な感想。
何が書いてあるのか、よく分からない部分もあり、必死に字面を追いかけていたのだが、
そんな私にもどんどん刺激を与えてくれる。
なんか喧嘩の素養があって、そのへんにあるものを得物に、なければ素手で、どんなものにでも対峙する。
殴り方、蹴り方、引き方、しゃがみ方、変幻自在。
いや、素養ではなく鍛え/鍛えられての、考えや動きに一本筋が通っているからこその、武闘か。
繰り返しになるけれど、何が書いてあるのか、よく分からない部分がある。
(当時の)同時代の人たちへの批判も、それが的確なのかどうか、全くわからない。
でも、これまでのことを見据えて、その後、これから先を突き進む、とか、
アタマで考える、だけじゃなく、肉体の、地べたの感覚をもって進む、とか、
「おお」「あー」と唸ってしまう。
読み始めたときは読了までに時間がかかるかなと思ってたけど、意外とスラスラと。
論じるだけでなく、読み手のことを考えている方なのだろう、そんな気がする。
なので、共産党とか、アヴァンギャルドとか、そういう単語で二の足を踏んでいる人がいるとしたら、
読んでみることをお勧めします。
ちなみに評価「4」は、もっと花田さんの著作を読んで(理解して)プラス1したい、ということです。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
¥924¥924 税込
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
¥924¥924 税込
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
¥424¥424 税込
無料配送 6月15日-16日にお届け
発送元: コメンテ【1注文送料込¥1100以上で1日早く届きます・検品時消毒済・日本郵便より発送】 販売者: コメンテ【1注文送料込¥1100以上で1日早く届きます・検品時消毒済・日本郵便より発送】
¥424¥424 税込
無料配送 6月15日-16日にお届け
発送元: コメンテ【1注文送料込¥1100以上で1日早く届きます・検品時消毒済・日本郵便より発送】
販売者: コメンテ【1注文送料込¥1100以上で1日早く届きます・検品時消毒済・日本郵便より発送】
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
花田清輝評論集 (岩波文庫 青 192-1) 文庫 – 1993/10/18
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥924","priceAmount":924.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"924","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"vqEyeSFM3SvehbQnPFIqtfsWuvsB7C2mZJGZS1rtRUtkQKOkZHEup5iGp2gjwCc%2FlPMLx%2FxzTXPcQO%2Bp%2FI0ExKsOn9xR8d%2BUaxdcbiODYGjl25J9v8KpH8eLndwWWYKJ","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥424","priceAmount":424.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"424","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"vqEyeSFM3SvehbQnPFIqtfsWuvsB7C2mNqmVT62eNcxzIfsi2ONBsYk2W%2FHZgvuxn%2Fn3ypdwKpVauP1RjgHN21L%2FbXhaVpEi1Gr0J8gu2132akHEB4V9R6QJ3W86RFittNjiQKMTRLU2uivJwi%2F8ZiCnf5yfkBB0yTsOdXq3FS0V%2B2gZ4rID%2Bg%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
前近代的なものや大衆芸術を否定的媒介としてモダニズムをこえる方法を模索,鋭い歴史意識をもって批評活動をおこなった花田清輝(一九〇九―七四)の柔軟な思考スタイルは,その文体の魅力とあいまって今日も読む者を刺激しつづけている.「仮面の表情」「物体主義」「柳田国男について」「美味救世」など批評の面白さを満喫できる二十九篇.
- 本の長さ292ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1993/10/18
- ISBN-104003319214
- ISBN-13978-4003319215
よく一緒に購入されている商品
対象商品: 花田清輝評論集 (岩波文庫 青 192-1)
¥924¥924
最短で6月14日 金曜日のお届け予定です
残り3点(入荷予定あり)
¥1,650¥1,650
最短で6月14日 金曜日のお届け予定です
残り8点(入荷予定あり)
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1993/10/18)
- 発売日 : 1993/10/18
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 292ページ
- ISBN-10 : 4003319214
- ISBN-13 : 978-4003319215
- Amazon 売れ筋ランキング: - 237,296位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 293位文学理論
- - 1,687位岩波文庫
- - 4,163位近現代日本のエッセー・随筆
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
12グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年11月27日に日本でレビュー済み
戦後最大級の天才、講談社版の全集を愛読するわたしが、(どうあがいても現在入手不可能)天下の岩波文庫に入った、欣快至極、買っておこうと、買いましたが、署名か匿名かの書誌的データのないお粗末さ、もっと面白いの、いくらでもころがっていますよ。この編纂者のトトカマ解説も気に入らない。なぜこんな結果になったんだろう。表表紙の解説が、むしろ的確に花田さんの魅力を伝えてくれます。もし興味を持たれた方は図書館へ。あとは影書房版(こちらは著者の本を沢山作った編集者の選)に期待します。たぶんこっちの方がいいと思います。
2018年8月27日に日本でレビュー済み
家永三郎が柳田国男を「在村地主イデオロギー」と表現したことに花田は反論している。
反論の理由は柳田国男は活字文化に代表される近代主義に対し前近代的な民俗学を対比することで近代を超えようした側面を無視したからだという。(柳田国男を前近代と言っている時点で花田自身が近代のフィルターで「近代より前」を見ていると思うが)
花田は柳田の視点を発展させて視聴覚文化と前近代が双方ともパーソナルコミュニケーションであると看破する。前近代の「パーソナル」と後期資本主義の「パーソナル」が同じ言葉の上で対比可能だというのだ。これこそ活字的な言葉遊びである。
そもそも前近代にパーソナルなどあったのか?視聴覚文化を解釈する花田の著作はただの活字と何が違うのか?視聴覚文化を作っている芸術家も活字を通して視聴覚文化のノウハウを学んだのではないのか?等、花田の主張にはいろいろな矛盾があるように思う。
柳田国男を在村イデオロギーと戯画化した家永三郎をさらに戯画化した花田清輝は、もはや誰かがその思想をパロディにする必要もないくらいに、その言葉にも思想にも決定的なものを欠いている。
反論の理由は柳田国男は活字文化に代表される近代主義に対し前近代的な民俗学を対比することで近代を超えようした側面を無視したからだという。(柳田国男を前近代と言っている時点で花田自身が近代のフィルターで「近代より前」を見ていると思うが)
花田は柳田の視点を発展させて視聴覚文化と前近代が双方ともパーソナルコミュニケーションであると看破する。前近代の「パーソナル」と後期資本主義の「パーソナル」が同じ言葉の上で対比可能だというのだ。これこそ活字的な言葉遊びである。
そもそも前近代にパーソナルなどあったのか?視聴覚文化を解釈する花田の著作はただの活字と何が違うのか?視聴覚文化を作っている芸術家も活字を通して視聴覚文化のノウハウを学んだのではないのか?等、花田の主張にはいろいろな矛盾があるように思う。
柳田国男を在村イデオロギーと戯画化した家永三郎をさらに戯画化した花田清輝は、もはや誰かがその思想をパロディにする必要もないくらいに、その言葉にも思想にも決定的なものを欠いている。