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マゼラン 最初の世界一周航海――ピガフェッタ「最初の世界周航」・トランシルヴァーノ「モルッカ諸島遠征調書」 (岩波文庫) 文庫 – 2011/3/17
長南 実
(翻訳)
ブラジル沿岸の航行、マゼラン海峡の発見、予想だにしなかった大海(太平洋)への突入、そして香料諸島への到着。香料の確保を使命におびて西へ西へと航路をたどり、ついには世界周航を成し遂げたマゼラン(1480頃-1521)の遠征隊の希有な記録。南アメリカや東南アジアの当時の文化や社会を生きいきと伝える近代最初の民族誌。(訳注・解説=増田義郎)
- 本の長さ384ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2011/3/17
- 寸法10.5 x 1.5 x 15 cm
- ISBN-104003349415
- ISBN-13978-4003349410
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2011/3/17)
- 発売日 : 2011/3/17
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 384ページ
- ISBN-10 : 4003349415
- ISBN-13 : 978-4003349410
- 寸法 : 10.5 x 1.5 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 401,012位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年8月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人間にも多様な文明·民族が有ることに約500年前の人も興味が深かったことが印象的。又、太平洋横断の理由も経済的な理由が有ったことが事実として語られていて大変参考になりました。
2021年9月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
学研の死の航海の再び読み介して今回は感動が薄く子供の頃読んだ死の航海と同じような話で細かい事は理解
出来て良かったです。大航海時代の物語です。
出来て良かったです。大航海時代の物語です。
2021年1月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書はマゼランの船隊に同行したビガフェッタによる「最初の世界周航」と
生き延びてスペインに帰国した18人からの聞き取り調査をまとめたトランシルヴァーノの「モルッカ諸島遠征調書」の2部構成になっている。
しかし、ビガフェッタの記録は彼自身がマゼランに同行して、その死まで見届け、その後もスペインに帰るまで詳細極まる記録を残しているので、記録的価値は遥かに優れている。
1519年9月20日、マゼラン率いる5隻の船隊は、最終目的地が「モルッカ」であることを船員たちに隠したままスペインの港を出港、西に西にと向かう。
そこには、大きなアメリカ大陸が横たわっていたが、マゼランは南米大陸を厳しい気象条件下南下、ついに南米先端で太平洋に抜ける海峡を発見する。世にいうマゼラン海峡である。
そこから、更に西に進むうち、現在のフィリピン諸島に到着する。セブ島の王に歓迎され、セブ島民をキリスト教徒に折伏、すぐ近くの小さな島マタン島のキリスト教化を図ろうとするが、セブ王に言わせれば、マタン島の王は反抗的でセブ王にも従わない。マゼランはキリストの加護を信じて40名の部下とともにマタン島に攻撃をかけるが、数千人の大部隊の反撃にあい、あえなく命を落とす。このマタン島での攻防はビガフェッタにより詳細に描写されており、息をのむ迫力だが、ついにマゼランはマタン島民の集中攻撃を受け命を落とす。
それからは、部下が代わって指揮をとり西へ西へと進む。数えきれないほど沢山の島々により、住民と贈物を交換し
彼らの社会生活を詳細に描写しているので非常に興味ある。とくに原住民の性生活など詳細な説明がある。
5隻で出発した船団も、あるものは逃亡し、あるものは難破し、打ち捨てられ、1522年9月6日、僅か一隻となり、18人に乗組員が帰着した。シルヴァーノの調書は、この18人の聞き取り調査によるもので、いわばビガフェッタの詳細な記録のダイジェスト版である。
マゼランの世界周航については中学時代に教わったことがあるが、ここまで詳細な記録を読むことが出来たのは幸せである。
岩波文庫のかかる分野における出版は古いものが多いが、本書は2011年初版で、文章も文字も読みやすいのでお薦めである。
生き延びてスペインに帰国した18人からの聞き取り調査をまとめたトランシルヴァーノの「モルッカ諸島遠征調書」の2部構成になっている。
しかし、ビガフェッタの記録は彼自身がマゼランに同行して、その死まで見届け、その後もスペインに帰るまで詳細極まる記録を残しているので、記録的価値は遥かに優れている。
1519年9月20日、マゼラン率いる5隻の船隊は、最終目的地が「モルッカ」であることを船員たちに隠したままスペインの港を出港、西に西にと向かう。
そこには、大きなアメリカ大陸が横たわっていたが、マゼランは南米大陸を厳しい気象条件下南下、ついに南米先端で太平洋に抜ける海峡を発見する。世にいうマゼラン海峡である。
そこから、更に西に進むうち、現在のフィリピン諸島に到着する。セブ島の王に歓迎され、セブ島民をキリスト教徒に折伏、すぐ近くの小さな島マタン島のキリスト教化を図ろうとするが、セブ王に言わせれば、マタン島の王は反抗的でセブ王にも従わない。マゼランはキリストの加護を信じて40名の部下とともにマタン島に攻撃をかけるが、数千人の大部隊の反撃にあい、あえなく命を落とす。このマタン島での攻防はビガフェッタにより詳細に描写されており、息をのむ迫力だが、ついにマゼランはマタン島民の集中攻撃を受け命を落とす。
それからは、部下が代わって指揮をとり西へ西へと進む。数えきれないほど沢山の島々により、住民と贈物を交換し
彼らの社会生活を詳細に描写しているので非常に興味ある。とくに原住民の性生活など詳細な説明がある。
5隻で出発した船団も、あるものは逃亡し、あるものは難破し、打ち捨てられ、1522年9月6日、僅か一隻となり、18人に乗組員が帰着した。シルヴァーノの調書は、この18人の聞き取り調査によるもので、いわばビガフェッタの詳細な記録のダイジェスト版である。
マゼランの世界周航については中学時代に教わったことがあるが、ここまで詳細な記録を読むことが出来たのは幸せである。
岩波文庫のかかる分野における出版は古いものが多いが、本書は2011年初版で、文章も文字も読みやすいのでお薦めである。
2013年6月6日に日本でレビュー済み
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フィリピンで原住民に殺されたマゼランに替わって、艦隊の指揮を取った貴族、ピガフェッタによる手記と、王室書記官による船員からの聞き取り調査報告書の2編が読める。
前半のピガフェッタによる手記が良い。
多くの船員が、原住民との闘い、病気、事故により死んだが、ピガフェッタは幸運にも、病気一つせずに生還した。
毎日、日誌をつけていたので、日付は間違っていないはずなのに、香料諸島でヨーロッパ人と再開して暦を称号したら、自分の暦だけが、1日進んでいた。
それもそのはず。
マゼラン艦隊は、西回りで世界を一周したのだから、当然、暦は1日進むのだ。
この事実が、世界一周の証拠なのである。
前半のピガフェッタによる手記が良い。
多くの船員が、原住民との闘い、病気、事故により死んだが、ピガフェッタは幸運にも、病気一つせずに生還した。
毎日、日誌をつけていたので、日付は間違っていないはずなのに、香料諸島でヨーロッパ人と再開して暦を称号したら、自分の暦だけが、1日進んでいた。
それもそのはず。
マゼラン艦隊は、西回りで世界を一周したのだから、当然、暦は1日進むのだ。
この事実が、世界一周の証拠なのである。
2022年3月18日に日本でレビュー済み
本書は2つの記録文書の翻訳です。1つはマゼランの艦隊に実際に乗船していたピガフェタという人物の記録で、もう一つの文書は艦隊が世界一周を終えて帰港した後に乗組員に聞き取りしたトランシルヴァーノという人物の調書です。
マゼランの前にポルトガルのヴァスコ・ダ・ラマがアフリカ喜望峰を周ってインドに行く海路を開発しているが、スペインはその反対のアメリカのパナマ地峡を抜けて太平洋を超えてアジアに行くルートを開発したく、マゼランに依頼したわけですが、その当時、それだけの投資と命がけのリスクをとる値打ちのあったのが、丁子(クローブ)、シナモン、ナツメグだったというのが、手軽にスーパーで購入できる今となっては隔世の感があります。
香料の宝庫であるモロッカ諸島に行き着く前のインドネシアの島にマゼランの艦隊が立ち寄った時に、現地の王からキリスト教徒としてスペインに恭順を誓いを受けたが、結果的に別の領主との戦闘でマゼランが殺されると、今まで古代の神を偶像として廃棄してキリストの洗礼を受けた現地の王や民が掌を返す様にマゼランのいなくなった船の乗員達に襲いかかったわけで、キリスト教への改宗が、いかに表面的で武力に脅かされた結果だったかがよく分かります。
マゼランの前にポルトガルのヴァスコ・ダ・ラマがアフリカ喜望峰を周ってインドに行く海路を開発しているが、スペインはその反対のアメリカのパナマ地峡を抜けて太平洋を超えてアジアに行くルートを開発したく、マゼランに依頼したわけですが、その当時、それだけの投資と命がけのリスクをとる値打ちのあったのが、丁子(クローブ)、シナモン、ナツメグだったというのが、手軽にスーパーで購入できる今となっては隔世の感があります。
香料の宝庫であるモロッカ諸島に行き着く前のインドネシアの島にマゼランの艦隊が立ち寄った時に、現地の王からキリスト教徒としてスペインに恭順を誓いを受けたが、結果的に別の領主との戦闘でマゼランが殺されると、今まで古代の神を偶像として廃棄してキリストの洗礼を受けた現地の王や民が掌を返す様にマゼランのいなくなった船の乗員達に襲いかかったわけで、キリスト教への改宗が、いかに表面的で武力に脅かされた結果だったかがよく分かります。
2011年3月22日に日本でレビュー済み
ポルトガルの冒険家で航海家のマゼランに同行した二人の旅行作家による航海日誌である。
アントニオ・ピガフェッタの手記「最初の世界周航」とカルロス国王の次席秘書トランシルヴァーノによる「モルッカ諸島遠征調書」が収められている。
コロンブスによる大航海開時代の幕が開けると、次にスペインは香料諸島行きの探検航海を計画し、航海術に長けているマゼランに夢を託した。
コロンブスは目標であった黄金を発見できなかったが、マゼランの航海では大量の香料を持って帰ることができた。もっともマゼラン自身はフィリピン・マタオ島での原住民との戦いで殺されるという代償を払うことになってしまったが・・・・・
しかし1520年10月21日には、南米南端のマゼラン海峡を発見するという大きなおまけがついてきた。
さらに当時ヨーロッパでは、その存在が本気で信じられていた巨大な足を持つ人間、片目の人間、犬頭人、無頭人などは存在しないということが分かったのだ。
それにしても南洋諸島の男たちは相当に嫉妬深い?
アントニオ・ピガフェッタの手記「最初の世界周航」とカルロス国王の次席秘書トランシルヴァーノによる「モルッカ諸島遠征調書」が収められている。
コロンブスによる大航海開時代の幕が開けると、次にスペインは香料諸島行きの探検航海を計画し、航海術に長けているマゼランに夢を託した。
コロンブスは目標であった黄金を発見できなかったが、マゼランの航海では大量の香料を持って帰ることができた。もっともマゼラン自身はフィリピン・マタオ島での原住民との戦いで殺されるという代償を払うことになってしまったが・・・・・
しかし1520年10月21日には、南米南端のマゼラン海峡を発見するという大きなおまけがついてきた。
さらに当時ヨーロッパでは、その存在が本気で信じられていた巨大な足を持つ人間、片目の人間、犬頭人、無頭人などは存在しないということが分かったのだ。
それにしても南洋諸島の男たちは相当に嫉妬深い?
2020年1月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
二部構成です。大部分を占めるのは世界周航を成し遂げたピガフェッタの記録、第二部は小編の複数の世界周航者からの聞き取りでトランシルヴァーノが記したもの。
私を含め、現代人が惹かれる、初の世界一周という偉業にはそれほどこだわっておらず、南米・香料諸島の原住民との交渉に力点が置かれているようにみえる。2人の書きぶりには、当事者と伝聞者を越えてやや異なるものがあり、両方とも読むことで総合的な理解ができるような気がする。
ネットに挙げられている、世界周航の航海士アルボの航海日誌も読んだが、こちらは測定した緯度の記録がメインで、無味乾燥。興味ある方は下記を検索。
The First Voyage Round the World/Log-Book of Francisco Alvo or Alvaro
マゼランも、第一後継者のセラーノも、現地人を信頼しすぎたために殺された。しかし、交易を行う・水先案内人を雇うなど、現地人との交渉は不可欠だ。他にも腐る葡萄酒・蛆が湧くビスケット、船隊の幹部による反乱・全船隊に渡る不和、果ては敵対状態にあるポルトガルからの追求等、困難はきりがない。
マゼランが当時の困難をものともせず、死をも覚悟して臨んだ航海からは、学ぶものが多い。彼は慎重で周到だった。マゼランの後に編成された第二の船団の生き残り率は、マゼランの船団より低かったほどだ。
旧市名・訳語のわかりにくさ、現地語の辞書部分など、読みにくく要らない部分も多いけれど、命をかけて栄誉と香料を求めて保証のない航海に出た優秀な男たちの生きざまに勇気をもらえる一冊です。
私を含め、現代人が惹かれる、初の世界一周という偉業にはそれほどこだわっておらず、南米・香料諸島の原住民との交渉に力点が置かれているようにみえる。2人の書きぶりには、当事者と伝聞者を越えてやや異なるものがあり、両方とも読むことで総合的な理解ができるような気がする。
ネットに挙げられている、世界周航の航海士アルボの航海日誌も読んだが、こちらは測定した緯度の記録がメインで、無味乾燥。興味ある方は下記を検索。
The First Voyage Round the World/Log-Book of Francisco Alvo or Alvaro
マゼランも、第一後継者のセラーノも、現地人を信頼しすぎたために殺された。しかし、交易を行う・水先案内人を雇うなど、現地人との交渉は不可欠だ。他にも腐る葡萄酒・蛆が湧くビスケット、船隊の幹部による反乱・全船隊に渡る不和、果ては敵対状態にあるポルトガルからの追求等、困難はきりがない。
マゼランが当時の困難をものともせず、死をも覚悟して臨んだ航海からは、学ぶものが多い。彼は慎重で周到だった。マゼランの後に編成された第二の船団の生き残り率は、マゼランの船団より低かったほどだ。
旧市名・訳語のわかりにくさ、現地語の辞書部分など、読みにくく要らない部分も多いけれど、命をかけて栄誉と香料を求めて保証のない航海に出た優秀な男たちの生きざまに勇気をもらえる一冊です。
2022年7月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
行間が活字幅くらいあるのに、活字が小さく見にくい(読みづらい)ので、活字を大きく(上下余白を少なく、行間を小さく)して読みやすくならないか。拡大眼鏡の使用や電子書籍は目に悪い、紙の本の愛好者です。