エピクロスは「原子論的唯物論」と言われるが、有神論なのか無神論なのか知りたくて購入。本書には以下のように記載されていた。
「神々はたしかに存在してはいる、なぜなら、神々についての認識は、明瞭であるから」(66頁)
「エピクロスは無神論者ではない。かれによれば、神々は不死性と至福性とをもった存在であって、これは、神々が、万人に共通な明瞭な直覚にもとづいて、このようなものとして認識されているからである。この認識も、神々(原子の集合体)から映像がわれわれの精神に流入することによって生じる、と説明されている」(174頁)
この書は貴重な資料。大事にしたい。
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エピクロス: 教説と手紙 (岩波文庫 青 606-1) 文庫 – 1959/4/1
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- 本の長さ216ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1959/4/1
- 寸法10.6 x 1.1 x 15 cm
- ISBN-104003360613
- ISBN-13978-4003360613
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1959/4/1)
- 発売日 : 1959/4/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 216ページ
- ISBN-10 : 4003360613
- ISBN-13 : 978-4003360613
- 寸法 : 10.6 x 1.1 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 67,788位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 479位岩波文庫
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2022年3月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一番重要なことは、いわゆる「快楽主義」という分類から離れること、あるいは、忘れて虚心に読み進むこと。科学とか社会とか世界とか人間関係とか、つまり自分の外界を先入観なしに観察する態度について書かれているように思う。回答とか正解を期待しないで、自分のものの見方を更新させる手掛かり、ヒントと言っても良いような事柄が多く書かれている。私的にはスピノザのエチカに次ぐヒットした書物。
2022年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
哲学こそ最高の快楽というのは正にその通りで、不正は発覚の恐怖が付き纏うから控えるのが快楽主義的に正しいとか。
後半は期待通り。グッド。
前半は原子の話。そんなに素っ頓狂な事言ってる感じはしないから、わかる人が読んだら面白いかも。
後半は期待通り。グッド。
前半は原子の話。そんなに素っ頓狂な事言ってる感じはしないから、わかる人が読んだら面白いかも。
2017年12月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
【哲学と死】
哲学にとって一番重要な主題は、「死」をどう考えるかだと、私は考えている。来てほしくないのに、必ずやって来るのが「死」であり、「死」を考えることは限りある「生」をいかに生きるかということに直結するからである。多くの哲学者が「死」以外の事柄を探究しているのは、「死」の恐怖から逃れたい、一時的であっても「死」を忘れて過ごしたいという思いが根底にあるからだと、私は勘ぐっている。
【エピクロスの言葉】
古代ギリシャの哲学者・エピクロスの「私が存在する時には、死は存在せず、死が存在する時には、私はもはや存在しない」という言葉を知った時、私は長年悩まされてきた死の恐怖から解放されたのである。
先ず、私たちは自分の抱いている死の恐怖を正直に認めなくてはならない。次に、死を恐れることは理屈に合わないと認めなくてはならない。死んだ人間には感覚が一切なく、母胎に宿る前の状態と同じだ。従って、死んでいることは存在していないことと変わりない。自分が生まれる以前のことを怖がる人はいないのに、なぜ死を思い悩むのか。私たちの生涯が始まる前の何十億年に亘って支配していたのと全く同じ無感覚状態なのだ。一度このことに気づけば、死の不安はなくなる。死に対する恐れは、想像力が生み出す妄想に過ぎない。
死の恐怖にどう対処するかは、人によってそれぞれであろうが、私自身は、このエピクロスの考え方に沿って生きよう、そして死を迎えようと、自分なりの覚悟ができた。エピクロスのおかげである。
【メノイケウス宛ての手紙】
エピクロスの死に対する考え方は分かったが、彼自身が彼の手紙や著作の中で、どのように表現しているのかを知りたくなって、『エピクロス――教説と手紙』(エピクロス著、出隆・岩崎充胤訳、岩波文庫)を手にした。
「メノイケウス宛ての手紙」の中で、こう述べている。「死は、もろもろの悪いもののうちで最も恐ろしいものとされているが、じつはわれわれにとって何ものでもないのである。なぜかといえば、われわれが存するかぎり、死は現に存せず、死が現に存するときには、もはやわれわれは存しないからである。そこで、死は、生きているものにも、すでに死んだものにも、かかわりがない。なぜなら、生きているもののところには、死は現に存しないのであり、他方、死んだものはもはや存しないからである」。
【主要教説】
「主要教説」には、このような記述がある。「死はわれわれにとって何ものでもない。なぜなら、(死は生物の原子的要素への分解であるが)分解したものは感覚をもたない、しかるに、感覚をもたないものはわれわれにとって何ものでもないからである」。
【原子論】
エピクロスの哲学は、原子論、すなわち唯物論に立脚している。エピクロスの著作に直に接することによって、エピクロスが世に喧伝されている「エピキュリアン(快楽主義者)」などではなく、現代人と見紛うほどの科学的精神の持ち主であったことを知ったのである。
哲学にとって一番重要な主題は、「死」をどう考えるかだと、私は考えている。来てほしくないのに、必ずやって来るのが「死」であり、「死」を考えることは限りある「生」をいかに生きるかということに直結するからである。多くの哲学者が「死」以外の事柄を探究しているのは、「死」の恐怖から逃れたい、一時的であっても「死」を忘れて過ごしたいという思いが根底にあるからだと、私は勘ぐっている。
【エピクロスの言葉】
古代ギリシャの哲学者・エピクロスの「私が存在する時には、死は存在せず、死が存在する時には、私はもはや存在しない」という言葉を知った時、私は長年悩まされてきた死の恐怖から解放されたのである。
先ず、私たちは自分の抱いている死の恐怖を正直に認めなくてはならない。次に、死を恐れることは理屈に合わないと認めなくてはならない。死んだ人間には感覚が一切なく、母胎に宿る前の状態と同じだ。従って、死んでいることは存在していないことと変わりない。自分が生まれる以前のことを怖がる人はいないのに、なぜ死を思い悩むのか。私たちの生涯が始まる前の何十億年に亘って支配していたのと全く同じ無感覚状態なのだ。一度このことに気づけば、死の不安はなくなる。死に対する恐れは、想像力が生み出す妄想に過ぎない。
死の恐怖にどう対処するかは、人によってそれぞれであろうが、私自身は、このエピクロスの考え方に沿って生きよう、そして死を迎えようと、自分なりの覚悟ができた。エピクロスのおかげである。
【メノイケウス宛ての手紙】
エピクロスの死に対する考え方は分かったが、彼自身が彼の手紙や著作の中で、どのように表現しているのかを知りたくなって、『エピクロス――教説と手紙』(エピクロス著、出隆・岩崎充胤訳、岩波文庫)を手にした。
「メノイケウス宛ての手紙」の中で、こう述べている。「死は、もろもろの悪いもののうちで最も恐ろしいものとされているが、じつはわれわれにとって何ものでもないのである。なぜかといえば、われわれが存するかぎり、死は現に存せず、死が現に存するときには、もはやわれわれは存しないからである。そこで、死は、生きているものにも、すでに死んだものにも、かかわりがない。なぜなら、生きているもののところには、死は現に存しないのであり、他方、死んだものはもはや存しないからである」。
【主要教説】
「主要教説」には、このような記述がある。「死はわれわれにとって何ものでもない。なぜなら、(死は生物の原子的要素への分解であるが)分解したものは感覚をもたない、しかるに、感覚をもたないものはわれわれにとって何ものでもないからである」。
【原子論】
エピクロスの哲学は、原子論、すなわち唯物論に立脚している。エピクロスの著作に直に接することによって、エピクロスが世に喧伝されている「エピキュリアン(快楽主義者)」などではなく、現代人と見紛うほどの科学的精神の持ち主であったことを知ったのである。
2021年12月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は、
エピクロス哲学にひかれていた、
伝記作者ディオゲネスさんの著作『著名な哲学者たちの生涯と教説』
のなかに残されたものと、
『エピクロスの勧め』と題される80個の箴言、
弟子たちに送った私信の抜粋を収めた書である。(あとがき)
前述は『手紙』『主要教説』『エピクロスの生涯と教説』、
後述は「断片(その1 その2)」である。
エピクロスさんは「自己充足」をテーマに、
・身体の健康と心境の平静(目的)
・選択と忌避(目的との距離)
・自己充足(帰結)
として、
「自己充足からの静的な快」と「自然界の原理」の関係性を考察する。
(刹那的な快楽主義ではない、素朴の中での)
「隠れて生きよ」は、
自身も社会から身をしりぞけ、素面の研究にいそしみ、
静かな快の生活を送る中で生まれた箴言である。
------------------------------------------------------------------------------------
1章 ヘロドトス宛ての手紙
2章 ピュトクレス宛ての手紙
3章 メノイイケウスての手紙
4章 主要教説
5章 断片(その1 その2)
6章 エピクロスの生涯と教説
------------------------------------------------------------------------------------
(概要)
・1章 「哲学の主要な原則を論じる」小摘要(物理、天体などの現生の定義など)
・2~3章 死、快と苦悩、神々(精神)などのテーマについての考察
・4~5章 同様のテーマの40個の断片と80個の箴言集録
(考察からの帰結、エピクロスの哲学の体系化)
・6章 エピクロスの生涯と教説(エピクロスの哲学の考察)
------------------------------------------------------------------------------------
【快とは】
・静的な快—心境の平静と肉体の無苦
・動的な快—喜び、満悦
【「自己充足」と「隠れて生きる」の関係性】
・感覚∋思考—思考は感覚に依存
・各個人に選択と忌避の自由
・静的な快を生まない美しいもの、それをわけもなく尊重する人びととを唾棄する
・明日を必要としない者—最も快く明日に立ち向かう
・わたしは、ただ水と一欠片のパンだけで満足する
・自己充足—最大の果実は、自由
【自然界の原理(唯物論的な考察)】
・自然界の摂理—腐敗(∋鉱物∋有機物)
・物体と空虚、場所(保存則)
・快楽に限度がある(比率)
・自由意志と原子運動の関係性の考察(カオス、偶然性、決定論的ではない)
【従属支配—自己保存への執着】
・誕生の薬—死の薬
・奴隷制民主主義(現在は啓蒙的奴隷民主主義)
・質素な暮らしを恐れること—かえってこうした恐怖を生成するサイクルに
・臆見による無益な苦痛—自然の本性や限界の忘却
・霊魂に結びつかない哲学—何の役にも立たない
・贅沢な快の随伴—失墜への恐怖の増加
・飽くことを知らず、紛争戦争をはじめる
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エピクロス哲学にひかれていた、
伝記作者ディオゲネスさんの著作『著名な哲学者たちの生涯と教説』
のなかに残されたものと、
『エピクロスの勧め』と題される80個の箴言、
弟子たちに送った私信の抜粋を収めた書である。(あとがき)
前述は『手紙』『主要教説』『エピクロスの生涯と教説』、
後述は「断片(その1 その2)」である。
エピクロスさんは「自己充足」をテーマに、
・身体の健康と心境の平静(目的)
・選択と忌避(目的との距離)
・自己充足(帰結)
として、
「自己充足からの静的な快」と「自然界の原理」の関係性を考察する。
(刹那的な快楽主義ではない、素朴の中での)
「隠れて生きよ」は、
自身も社会から身をしりぞけ、素面の研究にいそしみ、
静かな快の生活を送る中で生まれた箴言である。
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1章 ヘロドトス宛ての手紙
2章 ピュトクレス宛ての手紙
3章 メノイイケウスての手紙
4章 主要教説
5章 断片(その1 その2)
6章 エピクロスの生涯と教説
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(概要)
・1章 「哲学の主要な原則を論じる」小摘要(物理、天体などの現生の定義など)
・2~3章 死、快と苦悩、神々(精神)などのテーマについての考察
・4~5章 同様のテーマの40個の断片と80個の箴言集録
(考察からの帰結、エピクロスの哲学の体系化)
・6章 エピクロスの生涯と教説(エピクロスの哲学の考察)
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【快とは】
・静的な快—心境の平静と肉体の無苦
・動的な快—喜び、満悦
【「自己充足」と「隠れて生きる」の関係性】
・感覚∋思考—思考は感覚に依存
・各個人に選択と忌避の自由
・静的な快を生まない美しいもの、それをわけもなく尊重する人びととを唾棄する
・明日を必要としない者—最も快く明日に立ち向かう
・わたしは、ただ水と一欠片のパンだけで満足する
・自己充足—最大の果実は、自由
【自然界の原理(唯物論的な考察)】
・自然界の摂理—腐敗(∋鉱物∋有機物)
・物体と空虚、場所(保存則)
・快楽に限度がある(比率)
・自由意志と原子運動の関係性の考察(カオス、偶然性、決定論的ではない)
【従属支配—自己保存への執着】
・誕生の薬—死の薬
・奴隷制民主主義(現在は啓蒙的奴隷民主主義)
・質素な暮らしを恐れること—かえってこうした恐怖を生成するサイクルに
・臆見による無益な苦痛—自然の本性や限界の忘却
・霊魂に結びつかない哲学—何の役にも立たない
・贅沢な快の随伴—失墜への恐怖の増加
・飽くことを知らず、紛争戦争をはじめる
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2021年4月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
エピキュリアンの元祖だが、それでは尽きせない思想。だが、彼の思想を直接知るには、数通の手紙が残っているだけ。それを本書はすべて収録していて、小冊ながら極めて貴重。初期マルクスも熟読していて興味深い。アナトール・フランスの「神々は渇く」のブロト老人はルクレティウスを愛読していて、本物のエピキュリアン。快楽主義と訳すのは、やはり間違いだと思う、もしかしたら、唯物論思想の原点かも知れない。そうした観点で是非読みたい。小難しい哲学書ではない。初期ヘレニズム期最大の哲学者だと思う。
2021年7月4日に日本でレビュー済み
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語りかけるような口調で快楽について教説が、人間だけではなく世界の本質を描いていて面白いです。量子学や他の分野より、生徒に語りかける手紙が面白いです。
2018年6月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古代のキリスト教において論駁されている唯物論哲学がいかなるものかに関心をもって購入した。エピクロスによればすべてのものが原子から構成されていて、その中には神も含まれている。この神は不死にして至福な存在であって、摂理の主宰者という仕事を与えて煩わせてはいけないのだとエピクロスは言う。
さて出先生によるであろう「解説」の末尾には、「たとえ神々を原子の集合と考えるにせよやはり神々の存在を認めるその宗教は、唯物論の見地からは、妥協にほかならなかった」とある。他方で、キリスト教にとって神は非物質的存在であり、その限り原子でできた神などは誤謬である。すなわちマルクス主義からみてもキリスト教からみてもエピクロスの神概念は不徹底あるいは誤謬の謗りを免れない。
本書を少し読んで、双方からの非難に挟まれた、原子でできた神というのがどんなものなのかということに関心をいだいた。熟読に誘われている。
さて出先生によるであろう「解説」の末尾には、「たとえ神々を原子の集合と考えるにせよやはり神々の存在を認めるその宗教は、唯物論の見地からは、妥協にほかならなかった」とある。他方で、キリスト教にとって神は非物質的存在であり、その限り原子でできた神などは誤謬である。すなわちマルクス主義からみてもキリスト教からみてもエピクロスの神概念は不徹底あるいは誤謬の謗りを免れない。
本書を少し読んで、双方からの非難に挟まれた、原子でできた神というのがどんなものなのかということに関心をいだいた。熟読に誘われている。