これはギャグで書いて有る所が有ると明らかに思うし、
笑いへは、滑稽であるからして、侮辱するべきである。
とかの厳格さが湧いて来て、一気に厳格な言葉が
自分のものとして使える様に成りましたっ!!!
それって事は、
笑い+厳格+女の子にモテる、これらを適度な分量で全て叶えた事に成りますね。
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笑い (岩波文庫 青 645-3) 文庫 – 1976/11/16
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- ISBN-104003364538
- ISBN-13978-4003364536
- 出版社岩波書店
- 発売日1976/11/16
- 言語日本語
- 本の長さ225ページ
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1976/11/16)
- 発売日 : 1976/11/16
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 225ページ
- ISBN-10 : 4003364538
- ISBN-13 : 978-4003364536
- Amazon 売れ筋ランキング: - 154,853位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2020年10月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
表題につられて読んだが、難解でした。モリエールの戯曲に通暁している必要がある。今日のエンタメでの笑いやイジメでの嘲笑まで含んでいるか疑問でした。
2022年6月2日に日本でレビュー済み
ベルクソン本人について知るところはありませんが、訳者の解説を読んだ印象ではヘラクレイトスのように「流動」を説いた人であるように思えました。
それが本書の前提だと断言できるかはわかりませんが、内容を要約するなら本文で繰り返されているように
「笑いとは人間(上述したように流動的であり、社会の変化を適切に追っていくもの)の中に生じる機械的な強張りに対して向けられるものである」
と言えるかと思います。
バネの振動のように同じ仕草を繰り返すとか、ある役職に就いている人があらゆる場面で専門用語を使ってしまうといったような、機械的な枠に収まり変化しないままでいること。
流動と適応を繰り返すべき社会と人間にとってそれは有害に他ならず、その矯正のために社会はその人を「笑う」。
笑いにこういった意義、あるいは役割を見出している部分などはとりわけ興味深く読めました。
-----
以下は私なりの現代への適用です。
本書でなされる議論は現代の(日本の、しか知りませんが)笑いや「お笑い」にも通ずる部分が多いようにも思えます。
子供が校長先生の「クセ」(=強張り)を真似したり、芸人が俳優やキャラクターを模倣(=いわゆる「クセの強さ」だとか、物語本編の流れの中では一度しか使われなかった「名台詞」の言い回しをあらゆる場面で使ってみせたりするようなこだわり)する場合などはまさしく強張っている者、そして自分が強張っていることを意識していない者に笑いを向けているように思えます。
それが矯正の役割を果たしているかどうかは置くとしても、舞台の上で誰かの真似をしている芸人を笑う観客は、彼の仕草そのものでなく、その仕草へのこだわりを笑う。
そして相方が突っ込みを入れるのならそれは矯正する意志の表出であり、観客は笑うことでそれに参加しているようにも思えます。
-----
訳文が読みにくい、あるいは実際の喜劇作品を知っていないと内容が入ってこないという声もあるようですが、前者についてはたとえば「死に至る病」や「存在と時間」のような読みづらさが(直訳じみた言い回しを含めて)本書にあるとは思えません。むしろ「哲学史に名を残す哲学者」の著作としては読みやすいのではないかと思います。
個人的にはプラトンの対話篇と上記二冊の中間あたり、ややプラトン寄りといった印象を受けました。「何を言っているのかわからないから詰まる」はそこまで多くなく、またその部分は読み飛ばしても大意は読み取れると思います。
また後者については著者自身が的確に各喜劇の台詞や場面を引用しているため、すべてを知ることはできなくても、なぜそれを引用したのかは伝わるのではないかと思います。
以上の理由により、私は本書を面白く読みました。
なお訳者の解説について。
訳者の語っていること(批判や提言)の真偽を確かめる根拠がページ数の都合か明確でなかったり、訳者と同じ本を読まなければ同意のしようがない言明には戸惑いました。物々しく皮肉のきいた言い回しも、そういった印象を受ける一因かと思います。
ただそれは良し悪し以前に「同意のしようがない(材料不足)」ことが原因なので、マイナス要因にはならないと考えます。
そこまで長いものでもないので、ベルクソン哲学への入り口として適切だったのではないかと満足しております(電子書籍になっている点も非常にありがたいです)。
それが本書の前提だと断言できるかはわかりませんが、内容を要約するなら本文で繰り返されているように
「笑いとは人間(上述したように流動的であり、社会の変化を適切に追っていくもの)の中に生じる機械的な強張りに対して向けられるものである」
と言えるかと思います。
バネの振動のように同じ仕草を繰り返すとか、ある役職に就いている人があらゆる場面で専門用語を使ってしまうといったような、機械的な枠に収まり変化しないままでいること。
流動と適応を繰り返すべき社会と人間にとってそれは有害に他ならず、その矯正のために社会はその人を「笑う」。
笑いにこういった意義、あるいは役割を見出している部分などはとりわけ興味深く読めました。
-----
以下は私なりの現代への適用です。
本書でなされる議論は現代の(日本の、しか知りませんが)笑いや「お笑い」にも通ずる部分が多いようにも思えます。
子供が校長先生の「クセ」(=強張り)を真似したり、芸人が俳優やキャラクターを模倣(=いわゆる「クセの強さ」だとか、物語本編の流れの中では一度しか使われなかった「名台詞」の言い回しをあらゆる場面で使ってみせたりするようなこだわり)する場合などはまさしく強張っている者、そして自分が強張っていることを意識していない者に笑いを向けているように思えます。
それが矯正の役割を果たしているかどうかは置くとしても、舞台の上で誰かの真似をしている芸人を笑う観客は、彼の仕草そのものでなく、その仕草へのこだわりを笑う。
そして相方が突っ込みを入れるのならそれは矯正する意志の表出であり、観客は笑うことでそれに参加しているようにも思えます。
-----
訳文が読みにくい、あるいは実際の喜劇作品を知っていないと内容が入ってこないという声もあるようですが、前者についてはたとえば「死に至る病」や「存在と時間」のような読みづらさが(直訳じみた言い回しを含めて)本書にあるとは思えません。むしろ「哲学史に名を残す哲学者」の著作としては読みやすいのではないかと思います。
個人的にはプラトンの対話篇と上記二冊の中間あたり、ややプラトン寄りといった印象を受けました。「何を言っているのかわからないから詰まる」はそこまで多くなく、またその部分は読み飛ばしても大意は読み取れると思います。
また後者については著者自身が的確に各喜劇の台詞や場面を引用しているため、すべてを知ることはできなくても、なぜそれを引用したのかは伝わるのではないかと思います。
以上の理由により、私は本書を面白く読みました。
なお訳者の解説について。
訳者の語っていること(批判や提言)の真偽を確かめる根拠がページ数の都合か明確でなかったり、訳者と同じ本を読まなければ同意のしようがない言明には戸惑いました。物々しく皮肉のきいた言い回しも、そういった印象を受ける一因かと思います。
ただそれは良し悪し以前に「同意のしようがない(材料不足)」ことが原因なので、マイナス要因にはならないと考えます。
そこまで長いものでもないので、ベルクソン哲学への入り口として適切だったのではないかと満足しております(電子書籍になっている点も非常にありがたいです)。
2022年7月18日に日本でレビュー済み
本書『笑い』は、ベルクソン解釈における<その笑い>に取り巻く相対的なものを解体しながら、
特定の系列・状況での結果的産物としての<その笑い>を考察していく。
・滑稽的効果を与える<不調和>の<特殊的原因が何であるか>
(イヴ・ドラ―ジュ『毎月評論』)(188)
<笑い>とは絶対的なものではなく、相対的な関係のなかでの特定の事象として、
その表象(形相化)のなかで両立が許されないような、
<個性的なもの>、<不条理なもの>、<滑稽(状態)>といわれる、
これらのスペクトル相の配分の度合いのなかで、
結果的に引き起されるような事態の動きの流動のようなものである。
・個性的なもの
① もはや決して<二度と帰ってこないひとつの精神状態>(詩人がうたうような)
② 一度現れては決してもう<二度と反復されることのない在るもの>(劇作家の絵巻物)
(148)
・テオフィル・ゴーチェは<常軌を逸したおかしみ>を、
<不条理 l’absurditēの論理>であるといっている(~)
① 目に見える不条理(或る具体的形態的に具現されているもの)
② 見かけの不条理(容認後すぐ後から訂正されるもの/他方から説明ができない不条理なもの)
・滑稽(状態・パラドクス/静態)
① 或る特定の情況における、ある共同体と<別の共同体>の交叉する<解釈>
② 同時に全然異なった二つの意味で<解釈>できるとき
(ダブルバインド的な言語ゲーム)(92)
・一定の不条理は<おかしみ>から出てきており、また、
滑稽的効果はすべてどこかに<矛盾>を含んでいるといわれる(167)
ベルクソンは<その笑い>が含まれたものとの関係性を、
<水面下と泡>、<水面と波>や、
<別の国語への翻訳の共約不可能性>といわれるような隠喩などで、
それらを表現しながら、その笑いの<輪郭>を捉えていくように、
『笑い』と呼ばれるような変化をもつ概念を考察しながら、同時にその解体をはかっていく。
・時として、<遁げゆく波頭>が、浜辺の砂の上にその泡の少量を置き去りにしていく (~)
笑いはこの泡のように生まれ(~)
それはそれら(外面)の<動揺の流動的形態>を即座に描き出す(183)
・社会生活の儀式的な方面は当然潜在的な<おかしみ>を含んでおり、
それは明るみに顕われる機会をただ待つばかりである(49)
(原始的形象と<生の機械的贋造/複製>)
・多くの滑稽な効果は、
一つの国語から他の国語に<翻訳できないもの>であるということを(~)(16)
参考図書
『論理哲学論考』『反哲学的断章』『ウィトゲンシュタイン全集 9 確実性の問題/断片』
『ソシュールを読む』『地下室の手記』
------------------------------------------------------------------------------------
第一章 おかしみ一般 形のおかしみ 運動のおかしみ おかしみの膨脹力
第二章 状況のおかしみと言葉のおかしみ
第三章 性格のおかしみ
附 録/解 説
ベルクソン以後
訳 者 註
------------------------------------------------------------------------------------
(前-記号学)
・個性的なもの
① もはや決して<二度と帰ってこないひとつの精神状態>(詩人がうたうような)
② 一度現れては決してもう<二度と反復されることのない在るもの>(劇作家の絵巻物)
(148)
・滑稽(状態)
① 或る特定の情況における、ある共同体と<別の共同体>の交叉する<解釈>
② 同時に全然異なった二つの意味で<解釈>できるとき
(ダブルバインド的な言語ゲーム)(92)
------------------------------------------------------------------------------------
(_ベルクソンの笑い)
・<おかしみの作り方>を決定することから成るわれわれの方法は——
一般的に踏襲(蹈襲)されていて、非常に広汎なかつ非常に簡単な定式のうちに、
喜劇的諸効果を閉じ籠めることを目指している方法——とは、はっきり対照しているのである(8)
(諸言語ゲームの規則と<偽>の命題の差異的な関係性の考察)
・笑いのなかにしばしば<弛緩>の運動があって(177)
・笑い手が自分の理由にさらに<理由>をつければつけるほど、
いよいよ動かしがたいものになってくる<何かしら一種の萠芽的ペシミズム>を識別するだろう(181)
・特殊な鋳型のあべこべ
・<滑稽的不条理は夢の中の不条理と同じ性質>(170)
・もし笑いをさそう狂気があるとしたら、それは<精神的な一般健康と両立しうる狂気>
(一般的に踏襲され閉じ込められることとは別のルール、あるいは場外である諸世界)
------------------------------------------------------------------------------------
(記号学_パロール/ラング)
・移調 transpositonのおかしみ
① 別の言語ゲームからの観点で諸言語ゲームに思いをめぐらす
・身振り
① 或る精神状態から表明されるそんな態度、挙動、言説(132)
(質料/形相_原因/偶因)
・テオフィル・ゴーチェは<常軌を逸したおかしみ>を、
<不条理 l’absurditēの論理>であるといっている(~)
① 目に見える不条理(或る具体的形態的に具現されているもの)
② 見かけの不条理(容認後すぐ後から訂正されるもの/他方から説明ができない不条理なもの)
・一定の不条理は<おかしみ>から出てきており、また、
滑稽的効果はすべてどこかに<矛盾>を含んでいるといわれる(167)
・命題の<滑稽的変形>(112)
・通念を逆説 paradoxeに転化することによって(102)
------------------------------------------------------------------------------------
(記号学_言語学)
(_命題/規則・体系/解釈・ふるまい・誇張/使用/反復)
・形相の表面的な調和(機械的こわばりと惰力/緊張と弾力)
・良識というものは<対象>の変わるごとに、<観念>を変えながら(168)
・滑稽のとりうる形態の数だけ、機智もそれに対応する種類をもつことができる(104)
・<特殊な>固定観念(観念の鋳型/ある共同体の常識的な観念)
・社会(ある共同体)の<防衛的反作用>としての<ある身振り><諸規則>
・鋳型に押し込まれ、ため曲げられた身振り・ふるまい
・日常的知覚の通貨(一般性、シンボル、タイプなど)
・誇張と英雄=喜劇(悲劇)詩(117)
・繰り返し・反復(古典喜劇)
・言葉の洒落 jeu de mots(観念体系・連合・連辞)
・傀儡(歌などに合わせて舞わせる操り人形)
・何かちょっとした<こわばり>
特定の系列・状況での結果的産物としての<その笑い>を考察していく。
・滑稽的効果を与える<不調和>の<特殊的原因が何であるか>
(イヴ・ドラ―ジュ『毎月評論』)(188)
<笑い>とは絶対的なものではなく、相対的な関係のなかでの特定の事象として、
その表象(形相化)のなかで両立が許されないような、
<個性的なもの>、<不条理なもの>、<滑稽(状態)>といわれる、
これらのスペクトル相の配分の度合いのなかで、
結果的に引き起されるような事態の動きの流動のようなものである。
・個性的なもの
① もはや決して<二度と帰ってこないひとつの精神状態>(詩人がうたうような)
② 一度現れては決してもう<二度と反復されることのない在るもの>(劇作家の絵巻物)
(148)
・テオフィル・ゴーチェは<常軌を逸したおかしみ>を、
<不条理 l’absurditēの論理>であるといっている(~)
① 目に見える不条理(或る具体的形態的に具現されているもの)
② 見かけの不条理(容認後すぐ後から訂正されるもの/他方から説明ができない不条理なもの)
・滑稽(状態・パラドクス/静態)
① 或る特定の情況における、ある共同体と<別の共同体>の交叉する<解釈>
② 同時に全然異なった二つの意味で<解釈>できるとき
(ダブルバインド的な言語ゲーム)(92)
・一定の不条理は<おかしみ>から出てきており、また、
滑稽的効果はすべてどこかに<矛盾>を含んでいるといわれる(167)
ベルクソンは<その笑い>が含まれたものとの関係性を、
<水面下と泡>、<水面と波>や、
<別の国語への翻訳の共約不可能性>といわれるような隠喩などで、
それらを表現しながら、その笑いの<輪郭>を捉えていくように、
『笑い』と呼ばれるような変化をもつ概念を考察しながら、同時にその解体をはかっていく。
・時として、<遁げゆく波頭>が、浜辺の砂の上にその泡の少量を置き去りにしていく (~)
笑いはこの泡のように生まれ(~)
それはそれら(外面)の<動揺の流動的形態>を即座に描き出す(183)
・社会生活の儀式的な方面は当然潜在的な<おかしみ>を含んでおり、
それは明るみに顕われる機会をただ待つばかりである(49)
(原始的形象と<生の機械的贋造/複製>)
・多くの滑稽な効果は、
一つの国語から他の国語に<翻訳できないもの>であるということを(~)(16)
参考図書
『論理哲学論考』『反哲学的断章』『ウィトゲンシュタイン全集 9 確実性の問題/断片』
『ソシュールを読む』『地下室の手記』
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第一章 おかしみ一般 形のおかしみ 運動のおかしみ おかしみの膨脹力
第二章 状況のおかしみと言葉のおかしみ
第三章 性格のおかしみ
附 録/解 説
ベルクソン以後
訳 者 註
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(前-記号学)
・個性的なもの
① もはや決して<二度と帰ってこないひとつの精神状態>(詩人がうたうような)
② 一度現れては決してもう<二度と反復されることのない在るもの>(劇作家の絵巻物)
(148)
・滑稽(状態)
① 或る特定の情況における、ある共同体と<別の共同体>の交叉する<解釈>
② 同時に全然異なった二つの意味で<解釈>できるとき
(ダブルバインド的な言語ゲーム)(92)
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(_ベルクソンの笑い)
・<おかしみの作り方>を決定することから成るわれわれの方法は——
一般的に踏襲(蹈襲)されていて、非常に広汎なかつ非常に簡単な定式のうちに、
喜劇的諸効果を閉じ籠めることを目指している方法——とは、はっきり対照しているのである(8)
(諸言語ゲームの規則と<偽>の命題の差異的な関係性の考察)
・笑いのなかにしばしば<弛緩>の運動があって(177)
・笑い手が自分の理由にさらに<理由>をつければつけるほど、
いよいよ動かしがたいものになってくる<何かしら一種の萠芽的ペシミズム>を識別するだろう(181)
・特殊な鋳型のあべこべ
・<滑稽的不条理は夢の中の不条理と同じ性質>(170)
・もし笑いをさそう狂気があるとしたら、それは<精神的な一般健康と両立しうる狂気>
(一般的に踏襲され閉じ込められることとは別のルール、あるいは場外である諸世界)
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(記号学_パロール/ラング)
・移調 transpositonのおかしみ
① 別の言語ゲームからの観点で諸言語ゲームに思いをめぐらす
・身振り
① 或る精神状態から表明されるそんな態度、挙動、言説(132)
(質料/形相_原因/偶因)
・テオフィル・ゴーチェは<常軌を逸したおかしみ>を、
<不条理 l’absurditēの論理>であるといっている(~)
① 目に見える不条理(或る具体的形態的に具現されているもの)
② 見かけの不条理(容認後すぐ後から訂正されるもの/他方から説明ができない不条理なもの)
・一定の不条理は<おかしみ>から出てきており、また、
滑稽的効果はすべてどこかに<矛盾>を含んでいるといわれる(167)
・命題の<滑稽的変形>(112)
・通念を逆説 paradoxeに転化することによって(102)
------------------------------------------------------------------------------------
(記号学_言語学)
(_命題/規則・体系/解釈・ふるまい・誇張/使用/反復)
・形相の表面的な調和(機械的こわばりと惰力/緊張と弾力)
・良識というものは<対象>の変わるごとに、<観念>を変えながら(168)
・滑稽のとりうる形態の数だけ、機智もそれに対応する種類をもつことができる(104)
・<特殊な>固定観念(観念の鋳型/ある共同体の常識的な観念)
・社会(ある共同体)の<防衛的反作用>としての<ある身振り><諸規則>
・鋳型に押し込まれ、ため曲げられた身振り・ふるまい
・日常的知覚の通貨(一般性、シンボル、タイプなど)
・誇張と英雄=喜劇(悲劇)詩(117)
・繰り返し・反復(古典喜劇)
・言葉の洒落 jeu de mots(観念体系・連合・連辞)
・傀儡(歌などに合わせて舞わせる操り人形)
・何かちょっとした<こわばり>
2022年10月2日に日本でレビュー済み
岩波文庫のブルーバック。「笑い」と言いながら、難解です。何度も挫折したくなります。泣きそうになります。眠くなります。わかりません。でもなんとか最後まで読み続けました。1回だけでは、あまり理解できませんでした。でも、もう一度読みたくなる。そんな不思議な本です。今、メディアで笑いを届けてくれる方々も、表現する笑いに関して、悩み苦しみなんとか生み出したが、また不安に駆られ、眠れない夜が続き、本気で笑いを表現する人たちの苦労を感じられます。突発的なネタやいじり、人の不幸、いじめ、そんな笑いもありますが、「笑い」について、超真面目に考えると、様々な学問と同じもしくはそれ以上、真面目に「笑い」について学術的に説明した、稀有な本。すごいです。
2018年9月29日に日本でレビュー済み
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哲学書だけあって、それ自体面白いものではない。内容が難しいですね。
2016年6月11日に日本でレビュー済み
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古典的喜劇論(特に、モリエール論)として名高い書だが、どうも現実離れしていて、全く馴染めなかった。もしかすると、演劇人にとっては何らかの価値ある書なのかも知れないが、一般人の感覚と乖離している。そもそも、形而上学(哲学)的に「笑い」を論じるのは無理がある感が否めないのである。
全部の要約は不可能だが、例えば、著者は"滑稽"の要因(源泉)として、放心、自動的、情緒との無関係さ等を挙げている。情緒を例にとって、観客が喜劇を観劇する場合を考えて見よう。この時、喜劇を演じる役者と観客との間に何らかの情緒的関係が生じないという事が起こり得るだろうか ? むしろ、通常、観客はある役者に対して予め好悪の感情を抱いており、その感情に依存して、"滑稽"を含めた様々な感想(反応)を持つのではないか。また、「笑い」に関する日本語を思い浮かべて見よう。哄笑、微笑、嘲笑、冷笑、爆笑等々、「笑い」はその時の個人の立場(相手との相対関係)及び感情によって左右されるのではないか。上述した通り、個人の感情を無視して、「笑い」を形而上学(哲学)的に「理論化」するのは不可能という感が強いのである。何にでも合理的解釈を与えようとする西欧人と情緒を大切にする日本人との差を如実に見た思いがした。更に、本書の終盤は芸術論に終始していて、「笑い」の分析書という範疇を逸脱している感がある。
本書の唯一の取り柄は、モリエールを中心とした多くの喜劇中の台詞が縦横に引用されている点で、これが上で、演劇人にとっては何らかの価値ある書なのかも知れないと書いた所以である。本書は近々、「光文社古典新訳文庫」に入る由で、読み易くなるとは思うが、内容が本質的に変わる訳ではないので、一般読者の方は敬遠された方が無難だと思う。
全部の要約は不可能だが、例えば、著者は"滑稽"の要因(源泉)として、放心、自動的、情緒との無関係さ等を挙げている。情緒を例にとって、観客が喜劇を観劇する場合を考えて見よう。この時、喜劇を演じる役者と観客との間に何らかの情緒的関係が生じないという事が起こり得るだろうか ? むしろ、通常、観客はある役者に対して予め好悪の感情を抱いており、その感情に依存して、"滑稽"を含めた様々な感想(反応)を持つのではないか。また、「笑い」に関する日本語を思い浮かべて見よう。哄笑、微笑、嘲笑、冷笑、爆笑等々、「笑い」はその時の個人の立場(相手との相対関係)及び感情によって左右されるのではないか。上述した通り、個人の感情を無視して、「笑い」を形而上学(哲学)的に「理論化」するのは不可能という感が強いのである。何にでも合理的解釈を与えようとする西欧人と情緒を大切にする日本人との差を如実に見た思いがした。更に、本書の終盤は芸術論に終始していて、「笑い」の分析書という範疇を逸脱している感がある。
本書の唯一の取り柄は、モリエールを中心とした多くの喜劇中の台詞が縦横に引用されている点で、これが上で、演劇人にとっては何らかの価値ある書なのかも知れないと書いた所以である。本書は近々、「光文社古典新訳文庫」に入る由で、読み易くなるとは思うが、内容が本質的に変わる訳ではないので、一般読者の方は敬遠された方が無難だと思う。
2010年2月11日に日本でレビュー済み
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笑いを理論的に考えている本作には非難の声も多いと思う。第一笑いを真剣に考えれば考えれるほどつまらなくなる。だが、ベルグソンは元々人間のいきいきとした生を重要視した人物であった。心理学的にみてもフロイトや河合隼雄などそうとうたるメンバーが注目している。前者は笑い=大人の幼児性の追求、後者は笑い=自分を客観視する力という点を評価している。ただ、内容を自分の胸に響くようにいちいち解釈し直さなければならないので、読むと尋常じゃないほど疲れる。根気がいるので、あまりお勧めはできないが内容は間違いなく超一流。ちなみにベルグソンはノーベル文学賞も受賞している。