お届け先を選択
Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

哲学の改造 (岩波文庫 青 652-1) 文庫 – 1968/10/16

4.5 5つ星のうち4.5 12個の評価

哲学の改造 岩波文庫
続きを読む もっと少なく読む

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (1968/10/16)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1968/10/16
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 229ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4003365216
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4003365212
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 12個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.5つ
5つのうち4.5つ
12グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

2022年3月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
科学的な原理や法則を自然から発見する過程に対する指摘ではありますが、論理的推論や受動的観察では捕らえられず、積極的な実験が求められることは、仕事にも活かせます。

精神論や経験論で、屁理屈ばっかり並べて場当たりな対応に翻弄されている社畜には、業務改善を実践する心構えが欠けているために、いつまでたっても現状を打破できないのでしょう。

これも知的訓練を受けていない人間性には重要ではないのかもしれない。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年8月30日に日本でレビュー済み
20世紀の初頭の日本講演の記録を清水幾太郎親子が達意の名訳を編んだ。デューイの英語はとても難解でろくな翻訳はないが、講演記録とあってとても読みやすかったし、内容は現代の我々の普通の感覚に近く、社会活動でも今となってはこういう思考が普通になっているだけに、「哲学書」として読むと却って意外感があり新鮮である。現代の目から見た場合、20世紀にも現存した多くの哲学は、いかに「古典哲学」だったかが見えてきて面白い。同時代のフッサール、ベルクソン、一時代後の西田幾多郎やカッシラーやハイデガーなど、みんな19世紀の哲学のようでヘーゲルやカントの友達に見えてくる。そして講演当時の日本人はとてもデューイの真意を理解できるような社会・精神的な体制ではなかったと思う。
「人間の経験というのは、連想や回想の存在を通して人間のものになるのであり、その連想や回想も、感情の要求に適うように想像力の網で漉(こ)されている。」プラグマティズムとは人間本性の肯定から始まる。感覚は経験の始まり、物事を始める不可欠な端緒である。アプリオリな範疇や概念は真の経験の素材ではなく、行為、習慣、機能、といった適応のコースこそが真の素材である。経験は、調整作用である。確認、確証、検証を伴う積極的でダイナミックな機能に寄与できるか否かが、真偽の判断であり、役に立つ仮説が正しい仮説だと言うことになる。認識する人は行為する人であり、その反作用を受けては作用に向かうダイナミックな変動する世界の中にある。一方で普遍概念の中での議論は正しくてもむなしく、個々の具体的な問題解決の役に立たない、そういう古い哲学は社会思想の中で誤った方向を作り上げる。検証より反証が本質的だと言った実践性においてたいして役にも立たない議論に拘泥しないし、役に立たずかつ実践性を伴わない記号を駆使した不毛議論からも距離を置いた。行為の中で得られる情報や経験やコミュニケーションを重視したデューイの視野は広く現実的である。デューイの偉大なところは具体的な思考と実践を教育学で実行したところにあって、「大哲学者」の中では軽く見られがちだが、それは正しい評価ではないと思う。問題の解決と真理性とをごっちゃにしているという批判も正しい批判ではない。そういう古い真理論を前提にした世界観が既におかしいからだ。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年9月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大学のレポートの素材で購入しました。
欧米の考え方の例として認識しました。
2021年12月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
パース、ウィリアム・ジェームズ、デューイ。プラグマティズムの三者。当時のアメリカがわかる。でも哲学の普遍性は哲学の改造というよりも哲学の再構成、再構築という題名のほうが事実の近い。哲学は自然科学と違い、人間の精神面の熟考なので、繰り返しを重ねる。改造というより、元に戻して哲学の立場を示すことが寧ろ「哲学の改造」ということになる。それは哲学の立場に立つことによって、西洋の始原、ギリシャの思想に基づき大陸の合理論、観念論、またはイギリス経験論という古典の焼き増しとその本質を受け入れていくことに他ならない。自然科学と違うものを求めて行くが、結論的には西洋哲学の一部を側証することになる。その意味ではアメリカの立場を示すことができる古典である。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年2月11日に日本でレビュー済み
ジョン・デューイが1911年に東大で講義した哲学概論をまとめた1冊。標題がが改造となっているが、原題に配慮すれば再構築とでも訳すのが無難だが、思想史的な内容に配慮すれば改造でも宜しいかろう。なにせ、19世紀以前の哲学的使命から20世紀から今世紀への哲学を架橋している。日常生活と哲学的思惟との関係性を、諸学との連関で具象的に語り、哲学の使命を明確に位置づけている。そのスタンスは昨年6月に逝去したリチャード・ローティですら、本書を絶えず念頭においていたと言われるほど、精確な認識に基づいている。
画餅のように意味のない認識論構築に勤しんだ19-20世紀の職業的哲学者の限界を、見抜いた哲学入門書で、哲学=精確な知識論(認識論)と社会との関係性を平明にかつ具象的に語ってあますところがない。名著と言われる所以である。訳者も戦後の一時期を風靡した清水幾太郎夫妻で、読みやすい。20世紀初頭にこれだけ教養という幻想に足をとられずに叙述した哲学書は、著者の学的精緻さを証明している。一読の価値あり。
31人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート