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無限、宇宙および諸世界について (岩波文庫 青 660-1) 文庫 – 1982/4/16
宇宙の無限を主張して、スコラ的な閉ざされた世界像を打ち破り、近代的右中間へと人間精神の視野を開いたブルーノの画期的著作。
- 本の長さ301ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1982/4/16
- ISBN-104003366018
- ISBN-13978-4003366011
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1982/4/16)
- 発売日 : 1982/4/16
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 301ページ
- ISBN-10 : 4003366018
- ISBN-13 : 978-4003366011
- Amazon 売れ筋ランキング: - 343,206位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,282位岩波文庫
- - 11,908位哲学・思想 (本)
- - 33,152位科学・テクノロジー (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年1月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
買って読みました。中古でも状態はよかったですよ。現在は書店で新品は売られてません。汎神論的宇宙観に関心があって探してました。汎神論と言えばスピノザが有名ですが、ブルーノの名は以前から、知ってはいました。何しろゲーテが名前を挙げていました。ゲーテも汎神論的だとしばしば言われ、その意味でも読みたかったブルーノ。またミルトンの「失楽園」の宇宙観と思想が汎神論的なのです。もちろんミルトンはキリスト教的な宇宙観を捨ててはいないんですが、「無限」である「神」と言う思想はミルトンの「キリスト教教義論」にも表れています。ミルトンの思想とブルーノの思想の似ていること。そっくりとさえ言えます。ミルトンは神が神霊でもあり、無限であり、しかも「遍く存在」していると述べています。ただミルトンは聖書的人格神の思想と「天地創造」を御子を以て行った思想も併せ持っていて、そこはブルーノと異なりますが、ブルーノの無限の神と同じ空間が広がっているという思想は当時は異端だったのでしょうね。この思想で死刑にするローマ・カトリックは異常な気がしますが、時代が現在とは違うんですかね。ただカトリックも枢機卿が発言を撤回するようにまず迫ったようで、いきなり殺してはいないのです。宗教観と宇宙観で焼き殺された人の存在を知るためにももっと読まれて然るべきであると思います。岩波書店には復刊をリクエストします。スピノザと思想のどこが違うかまではまだあまり分かりませんが、汎神論はヴェーダ哲学、ブルーノ、スピノザ、ゲーテ、ミルトンなどに思想が見られます。これだけ人がいるなら思想としては一級のはずですね。ブルーノがもっと知られて然るべきだと思います。
2009年11月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
地動説や宇宙の無限を唱えたブルーノは、反宗教改革の時代に異端者として焚刑に処され、その著作も長らく禁書とされていました。
その思想内容からコペルニクスやガリレオ・ガリレイと同一視されて語られがちなブルーノですが(しかも前二者よりもかなりマイナー)、科学技術屋というよりも宇宙論哲学者といっていいブルーノの思想は、最新の宇宙論に照らし合わせてもいまだにその輝きを失っていません。
本書は翻訳もよく、また対話形式で読みやすいので(必ずしも内容が理解しやすいという意味ではありませんが)、宇宙に関する最新の科学理論と見比べながら「無限の宇宙」に思いを馳せてみるのはいかがでしょうか。
これは、ぜひもっと多くの人に読んでいただきたい一冊です。
せめてブルーノをコペルニクスやガリレオ・ガリレイ並みの知名度にしてあげたいものです。がんばれ、ブルーノ!!
その思想内容からコペルニクスやガリレオ・ガリレイと同一視されて語られがちなブルーノですが(しかも前二者よりもかなりマイナー)、科学技術屋というよりも宇宙論哲学者といっていいブルーノの思想は、最新の宇宙論に照らし合わせてもいまだにその輝きを失っていません。
本書は翻訳もよく、また対話形式で読みやすいので(必ずしも内容が理解しやすいという意味ではありませんが)、宇宙に関する最新の科学理論と見比べながら「無限の宇宙」に思いを馳せてみるのはいかがでしょうか。
これは、ぜひもっと多くの人に読んでいただきたい一冊です。
せめてブルーノをコペルニクスやガリレオ・ガリレイ並みの知名度にしてあげたいものです。がんばれ、ブルーノ!!
2016年8月25日に日本でレビュー済み
カトリックの修道士であったジョルダーノ・ブルーノは、宇宙の創造主たる神の存在と、霊魂の不滅を、信じて疑いませんでした。したがって、物質と相対する精神の要素を、宇宙空間にも認めていたのです。専ら、物質で構成されたものとしての宇宙を論じる、現代の天文学との、決定的な違いが、そこにあります。
しかしながら、「諸世界」を包み込む「宇宙」の「無限」性を主張した点では、斬新です。なぜなら、それは、・・・
●「単一の宇宙」(例えば、われわれが存在する時空と、あらゆる銀河のすべてを含んで膨張しつつあると考えられている、ひとまとまりの宇宙=「ユニヴァース」:universe = uni+verse) が無数に誕生している、
●「多宇宙」(「マルチヴァ―ス」:multiverse = multi+verse)が無限に存在することを説く、
現代の理論物理学へとつながる、先見の明を示しているからです!
例えば、「母宇宙」が複数の「娘宇宙」を産み出している、というような譬えは、すでに、珍しいものではありません。
1600年2月17日、イタリアの宗教裁判所は、「花の広場」(「カムポ・ディ・フィオーリ」)で、ジョルダーノ・ブルーノに、生きながら焚き殺す刑を執行しました。地球は宇宙の中心ではなく、地球と同じような星が、宇宙にいくらでも存在する、という彼の学説は、神学に対する冒涜だったからです。なかでも、ブルーノが最後まで撤回しなかったのは、
「(1)宇宙は無限であること、(2)万物はそのなかで合成解体を繰り返し、したがって生命の輪廻もありうること」の二つだったそうです(本書の翻訳者・清水純一氏による「解説」288~289ページ)。
宇宙の星々が例外なく、生成(星の「誕生」)と崩壊(星の「死」)を繰り返しながら、徐々に組成の進んだ元素を生み出してきたことは、今日、誰でも知ることができる、科学知識になっています。天文学の入門書には、よく「星の輪廻」という表現がみられるほどです。
ブルーノが現代にタイム・スリップできたら、さぞ、喜ぶでしょう。ハッブル宇宙望遠鏡の写した、宇宙(「ユニヴァース」)生成まもない頃の星々の姿を見たら、感動で口も利けなくなってしまうかもしれません。
本書は、ブルーノの肖像画付き(※「解説」のなかに、彼の「顔」の絵が載っています)のカバーが付いて、新たに出版されていますが、アマゾンのサイトでも、なかなか、希望の良好な状態で、安価に入手することが、困難になりつつあります。この商品には、その新しいカバーがありませんが、その分、読むのに支障のない状態のものを、比較的、安く購入できます。
岩波文庫は、しばしば、リクエスト復刻版をだしていますから、有志が声を上げれば、再版してくれるかもしれませんね!
しかしながら、「諸世界」を包み込む「宇宙」の「無限」性を主張した点では、斬新です。なぜなら、それは、・・・
●「単一の宇宙」(例えば、われわれが存在する時空と、あらゆる銀河のすべてを含んで膨張しつつあると考えられている、ひとまとまりの宇宙=「ユニヴァース」:universe = uni+verse) が無数に誕生している、
●「多宇宙」(「マルチヴァ―ス」:multiverse = multi+verse)が無限に存在することを説く、
現代の理論物理学へとつながる、先見の明を示しているからです!
例えば、「母宇宙」が複数の「娘宇宙」を産み出している、というような譬えは、すでに、珍しいものではありません。
1600年2月17日、イタリアの宗教裁判所は、「花の広場」(「カムポ・ディ・フィオーリ」)で、ジョルダーノ・ブルーノに、生きながら焚き殺す刑を執行しました。地球は宇宙の中心ではなく、地球と同じような星が、宇宙にいくらでも存在する、という彼の学説は、神学に対する冒涜だったからです。なかでも、ブルーノが最後まで撤回しなかったのは、
「(1)宇宙は無限であること、(2)万物はそのなかで合成解体を繰り返し、したがって生命の輪廻もありうること」の二つだったそうです(本書の翻訳者・清水純一氏による「解説」288~289ページ)。
宇宙の星々が例外なく、生成(星の「誕生」)と崩壊(星の「死」)を繰り返しながら、徐々に組成の進んだ元素を生み出してきたことは、今日、誰でも知ることができる、科学知識になっています。天文学の入門書には、よく「星の輪廻」という表現がみられるほどです。
ブルーノが現代にタイム・スリップできたら、さぞ、喜ぶでしょう。ハッブル宇宙望遠鏡の写した、宇宙(「ユニヴァース」)生成まもない頃の星々の姿を見たら、感動で口も利けなくなってしまうかもしれません。
本書は、ブルーノの肖像画付き(※「解説」のなかに、彼の「顔」の絵が載っています)のカバーが付いて、新たに出版されていますが、アマゾンのサイトでも、なかなか、希望の良好な状態で、安価に入手することが、困難になりつつあります。この商品には、その新しいカバーがありませんが、その分、読むのに支障のない状態のものを、比較的、安く購入できます。
岩波文庫は、しばしば、リクエスト復刻版をだしていますから、有志が声を上げれば、再版してくれるかもしれませんね!