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職業としての政治 (岩波文庫 白 209-7) 文庫 – 1980/3/17

4.2 5つ星のうち4.2 163個の評価
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  1. ISBN-10
    4003420977
  2. ISBN-13
    978-4003420973
  3. 出版社
    岩波書店
  4. 発売日
    1980/3/17
  5. 言語
    日本語
  6. 本の長さ
    121ページ
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (1980/3/17)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1980/3/17
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 121ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4003420977
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4003420973
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    4.2 5つ星のうち4.2 163個の評価

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上位レビュー、対象国： 日本

外科部長
5つ星のうち5.0 学生時代に読んだ名著を再び
2024年2月18日に日本でレビュー済み
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社会科学の論文で古典的名著！40年ぶりに読むと、若い頃を思い出しました。
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曇り雨のち晴れ
5つ星のうち4.0 「それにもかかわらず」挫けず、持続的に「情熱と責任感と判断力」持って政治が出来る人間
2023年1月17日に日本でレビュー済み
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この講演は、第一次世界大戦に敗北したドイツの混乱と熱狂の下で、将来を託す学生に対して、「政治とはマキュアベリが説く世界よりはるかに厳しい権力闘争であり、あらゆる欲望の渦の中で、単なる熱狂ではなく「持続する情熱と責任感（結果責任を取る）と判断力の資質が重要。事柄への情熱的献身、神ないしデーモンへの情熱的献身と責任性と冷静に現実をあるがままに受け取り、事物と人間に対して距離を置いてみる冷徹な判断力が必要」と説く。
そうであっても、現実にはなかなか旨くはいかない。「政治とは、情熱と判断力を駆使し、硬い板に力を込めてじわじわっと穴をくり貫くいていく作業である。」「現実の世の中がどんなに愚かで卑劣であっても、断じてくじけない人間。どんな事態に直面しても、『それにもかかわらず！』と言い切る自信のある人間。そういう人間だけが政治への『天職』を持つ」で終わる。
時代と現実状況のひどさで、語りがニヒリズム、シニシズム的で、その資質や心構えを説くが、現実の姿との乖離も激しく、呻吟しながら語っているので、一度ではどれだけを読み取れたかはおぼつかない。時を置いて、また、読むことにする。しかし、日本の政治家の劣化にはめまいがする。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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マルちゃんだど
5つ星のうち5.0 職業としての政治
2020年12月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
政治を職業にする者に必要なものとは？その答えがこの本には書かれています、しかもすごい説得力をもって。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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おさる
5つ星のうち3.0 政治家の類型とあるべき形について触れた本
2019年11月19日に日本でレビュー済み
マックス・ウェーバーの他の本に比べてかなり読みやすい文章でした。学生向けの講演を元にしているからでしょうか。
国家を暴力装置とみなしていることは、マックス・ウェーバーのオリジナルではないかもしれませんが、その前提を置いて先の議論を進めているのは分かりやすいなと思いました。
支配の系統として過去からの習俗などに基づいた「伝統的支配」、個人の指導的資質に基づいた「カリスマ的支配」、制定法規や規則に基づく権限に基づいた「法的支配」の３つに分類しているのは分かりやすいなと思いました。
社会的名誉を求めない「プロのボス」が政治家と政治家から利益供与を受ける者を繋ぐ存在として政治の世界に存在することは、日本でも大いにあり、どこの国でも時代を超えて存在しそうだなと思いました。
政治家に必要な資質「情熱・責任感・判断力」はかなりわかりやすく、能力があり実行する政治家には確かに必要そうだと思いました。

ただ、ジャーナリストが政治家にはなりにくいという話は、その後の経緯からすると大きく外しているように思いました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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なつこ
5つ星のうち5.0 やや難解ですが読んでみてください。
2020年10月15日に日本でレビュー済み
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１９７０年代の学生の頃から何度も読んいる本です。当時は大学生の必須図書でしたがが今はどうなのでしょうか？いずれにしても読むたびに新たに教えられるところがあります。学生の頃私の愛読したのは西島芳ニ訳の角川文庫でした。岩波文庫版は１９８０年発行ですが、ここで改版になり文字も大きくなり読みやすくなりうれしいです。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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ドーテツ
5つ星のうち4.0 行為と結果
2018年9月29日に日本でレビュー済み
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　人間は社会的（政治的）動物である。よって、各人に政治的資質の濃淡はあっても、自分のことと照らし合わせながら読むことが出来ると思う。第一次大戦ドイツ敗戦後の学生向けの講話とのことである。行為価値と結果価値を天秤にかけると、結果に価値があるという。結果にいたる過程に意義がないというのではなく、善なる行為が善なる結果を導かないのが現実なら、悪なる結果となっても責任を回避するなという意味だろうか。
　この論理にはドイツ敗戦の事実が影響しているだろう。敗戦という結果を行為（≒目的）で正当化できない。それが魂をデーモンに渡した政治家の究極の倫理である。それにもかかわらず、結果を怖れず、断じて挫けるな（行為せよ)。ドイツの若者に向けたヴェーバーの愛国的遺言と思えた。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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河童の川流れ
5つ星のうち5.0 ヴェーバーの「悪い予感」は今も・・・。
2015年6月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
　本書は、マックス・ヴェーバーが１９１９年１月にミュンヘンのある学生団体のためにおこなった公開講演を纏めたものである。
　 この講演は、ドイツが第一次大戦敗戦後間もない頃であり、ドイツ全土が騒然とした革命の雰囲気に包まれていた時期であった。　
　熱烈なナショナリストでもあったヴェーバーは、この講演で目の前にした学生たちに少々過激ともいえる政治と倫理について論じている。
　 この講演のヴェーバーの最後の締め括りの言葉が考えさせられる内容なので下の・・・内に転載したい。
　・・・政治とは、情熱と判断力の二つを駆使しながら、硬い板に力をこめてじわっじわっと穴をくり貫いていく作業である。もしこの世の中で不可能を目指して粘り強くアタックしないようでは、およそ可能なことの達成も覚束ないというのは、まったく正しく、あらゆる歴史上の経験がこれを証明している。しかし、これをなしうる人は指導者でなければならない。いや指導者であるだけでなく、―はなはだ素朴な意味での―英雄でなければならない。そして指導者や英雄でない場合でも、人はどんな希望の挫折にもめげない堅い意志でいますぐ武装する必要がある。そうでないと、いま、可能なことの貫徹もできないであろう。自分が世間に対して捧げようとするものに比べて、現実の世の中が―自分の立場からみて―どんなに愚かであり卑俗であっても、断じてく挫けない人間。どんな事態に直面しても「それにもかかわらず！」と言い切る自信のある人間。そういう人間だけが政治への「天職」を持つ。（Ｐ１０５～１０６）・・・
　ヴェーバーはこの講演のなかでこうも語っていた。
　「さて、ここにおいでの諸君、１０年後にもう一度この点について話し合おうではないか。残念ながら私はあれやこれやいろんな理由から、どうも悪い予感がしてならないのだが、１０年後には反動の時代がとっくに始まっていて、諸君の多くの人が―正直に言って私もだが―期待していたことのまずほとんどは、まさか全部でもあるまいが、少なくとも外見上たいていのものは、実現されていないだろう。」（Ｐ１０３～１０４）
　評者は、ヴェバーがこの講演で１０年後について語ったことから、その後ドイツが辿った歴史を調べてみたら１９２８年にはナチ党として初の国政選挙で１２議席獲得。
　１９３０年の選挙でナチ党は第２党の地位を獲得。
　その後の歴史は言うまでもなくヴェーバーの「悪い予感」が中り現実となってしまったのである。
　ヴェーバーは、この講演のあとの１９２０年に亡くなったから、ある意味幸せだったかも知れない。
　本書でヴェーバーが説いている政治倫理を曲解し、その真意を理解することもできないような政治家が台頭するのを危惧しながら本書を読み終えた。
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Amazon カスタマー
5つ星のうち5.0 課題用に購入
2015年4月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
比較的簡易な字で書かれているので読みやすかったです。
翻訳書としては良いと思います。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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