34歳の公務員マチウ。
彼は「自分だけを自分の根拠にする」ことを可能にするため、
全面的に自由であることを欲している。
そして、いつか自らの全生涯をアンガジェする(拘束する)行為によって、
自己存在の根拠を確立させることができると信じ、その行為の訪れを待ち続けてきた。
あらゆる決断を先延ばしにしてきた彼の34年間、
それは、いわば自由という名の長いモラトリアム期間だった。
しかし、恋人のマルセルとの間に子供ができたとき、そのモラトリアムは終焉を迎える。
生活、金、他者との関わりの渦に巻き込まれ、マチウの自由は大きく揺らぐ。
自由とは何か?
四部から成る未完の大作『自由への道』は、この根源的な問いで幕を開ける。

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自由への道 (1) (岩波文庫 赤 N 508-1) 文庫 – 2009/6/16
- 本の長さ402ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2009/6/16
- 寸法10.5 x 1.7 x 15 cm
- ISBN-104003751019
- ISBN-13978-4003751015
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2009/6/16)
- 発売日 : 2009/6/16
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 402ページ
- ISBN-10 : 4003751019
- ISBN-13 : 978-4003751015
- 寸法 : 10.5 x 1.7 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 283,945位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 453位フランス文学 (本)
- - 1,983位岩波文庫
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年1月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文庫だからしゃーないって思う人はいるのかもしれないけど、製本が雑で、下の部分が揃っていなくて、長く出てしまってるところが最初から折れてました。返品しました。なんとなく新しく買う気にもなれず。なので読んでません。
2022年1月8日に日本でレビュー済み
マチウを中心に各登場人物にとっての自由とはなにかが書かれている
とのことだが、難しくてなかなかわからなかった
マチウが自由奔放に生きているのはわかるのだが。それなりに苦悩もあるようだけど
とのことだが、難しくてなかなかわからなかった
マチウが自由奔放に生きているのはわかるのだが。それなりに苦悩もあるようだけど
2012年1月6日に日本でレビュー済み
第一部「分別ざかり」は、パリの高校の哲学教師マチウを主人公に、その恋人マルセル・デュフェ、マチウの教え子ボリス・セルギン、その姉イヴィッチ、友人で共産党員のブリュネなどが登場する1938年6月のパリを背景にした小説です。当時はスペインで政府軍と反政府軍との間に戦争が継続中であり、ドイツではナチの勢力が頂点に達し、ヨーロッパの物情は騒然たるものでした。マチウは生きる意味を失って模索を続ける人物。無道徳な男のようでもあり、それほど無道徳でないようにも見えます。彼はのちに「自由」とは何かを発見しますが、この第一部では八方塞がりの状態にとどまっていますー。小説の出来事は、わずか48時間ほどのことですが、小説の与える濃密さはそれに反比例して非常なものがあります。サルトルの実存主義から出発した作家・大江健三郎は「自分にとっては『嘔吐』より『自由への道』の方が重要な小説である」と語っていました。