内容は期待以上でしたが、形式は散文詩のような文章と写真で構成されていて、現代アートのような表現でもあると思いました。
中南米には詳しくないので、意図を読み取りにくい箇所も多いです。
悪魔というのは、言語野が活性化することを指しているのかなと思いました。
脳科学などに興味を持っているので、そこで得た知識と重ねて読んでいます。
他の著作でしたら一旦閉じて周辺著作にあたってから読み進めるのですが、本書の性質上、それでは意味がないように感じました。
インディオの沈黙は私の体に馴染みました。
中国思想の徹底した現実主義でもこの手の沈黙から処世術が導かれているように思いますが、インディオのそれはより深くよりシンプルでタイトなように感じます。
インディオの女の自由、すべてを自分で選択する自由は、私は知らず知らず簡単に放棄してしまっていることに気がつきました。
文化的にあまりにも前提として放棄することが当たり前になっているので、ああ、そこまで自分で決めて良いのか…と何か安心しました。
私の中の悪魔が祓われたのかもしれません。
座右の書としたいくらい気に入ったのですが、人様に書名を言うと誤解されそうなので悩みます。
著作の他の作品にも手を出すかも悩みます。
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悪魔祓い (岩波文庫) (岩波文庫 赤 N 509-2) 文庫 – 2010/6/17
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インディオの世界をはじめて眼にしたときの驚きと、無文字社会に生きながらも、あらゆる書字言語(エクリチュール)に先行する叡智を保持し、近代人の病である〈所有〉という概念に抵抗するインディオ社会の宇宙観。ヨーロッパ文明とインディオ社会のヴィジョンの対立をストレートに描く、ル・クレジオの記念碑的著作。現代文明批判の書。(カラー版)
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2010/6/17
- 寸法10.5 x 0.9 x 15 cm
- ISBN-104003751086
- ISBN-13978-4003751084
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2010/6/17)
- 発売日 : 2010/6/17
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 192ページ
- ISBN-10 : 4003751086
- ISBN-13 : 978-4003751084
- 寸法 : 10.5 x 0.9 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 385,473位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2019年6月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ルクレジオの作品はマヤ神話の翻訳とノーベル賞取る前に新しい小説を一冊しか読んでなかったので、比較的初期の作品は初めて読みました。神話的という訳ではなく、叙述的な文体で スパッとわかる感じではないです。何んとなく感じるしかないか。
2011年4月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文化人類学的な論考を予想して読むといい意味で裏切られます。
所有や商品化といった現代社会の病理根源・・・そういった内容を予想していましたが、もっと根源的な病として「言語という病」があるのだと気づかされました。言語とは一つの病の源だったのです。
現代文明=テクノロジーとは違うインディオの社会的技術・・・加速し、分断するテクノロジーに対し、幸福と調和をもたらす技術があります(素晴らしい!)・・・奇跡的にインディオが保存していた調和のための技術・・・我々にとって極めて重要なテーマが語られています。
それは歌とシンボルとの取組という、インディオの二つの「仕事」です。
インディオの歌・・・超音波的で無指向的な声=音・・・音という要素のみに濃縮還元され、しかも小声・・・それは知覚の極限であり、そこで我々の知っている言語は溶解してしまいます。「言語果つる所」において「言語という病」は換骨脱胎され、征服と支配の技術としての言語的力学圏から共同体を保護することができたのだと思います。(だからこそ決して科学技術は発達しなかったのでしょう)
インディオの歌と黒人の歌の本質的な違いも面白い。黒人音楽の強く明確な主張、ビートやメッセージに対して、インディオは「言語果つる所」において小声・緊張・知覚の極限に至ることで「無敵性」を獲得しています。どんな歌が最も無敵か?どんな言葉が無敵か?カンフーと空手はどっちが無敵か、カポエラと吹き矢はどっちが強いか・・・みたいな次元で「無敵言語」について考えてみるのも面白いと思います。
幸福と調和の技術・・・それは既にそこに見えているのではないか・・・そんな夢を見させてくれる本だと思います。
所有や商品化といった現代社会の病理根源・・・そういった内容を予想していましたが、もっと根源的な病として「言語という病」があるのだと気づかされました。言語とは一つの病の源だったのです。
現代文明=テクノロジーとは違うインディオの社会的技術・・・加速し、分断するテクノロジーに対し、幸福と調和をもたらす技術があります(素晴らしい!)・・・奇跡的にインディオが保存していた調和のための技術・・・我々にとって極めて重要なテーマが語られています。
それは歌とシンボルとの取組という、インディオの二つの「仕事」です。
インディオの歌・・・超音波的で無指向的な声=音・・・音という要素のみに濃縮還元され、しかも小声・・・それは知覚の極限であり、そこで我々の知っている言語は溶解してしまいます。「言語果つる所」において「言語という病」は換骨脱胎され、征服と支配の技術としての言語的力学圏から共同体を保護することができたのだと思います。(だからこそ決して科学技術は発達しなかったのでしょう)
インディオの歌と黒人の歌の本質的な違いも面白い。黒人音楽の強く明確な主張、ビートやメッセージに対して、インディオは「言語果つる所」において小声・緊張・知覚の極限に至ることで「無敵性」を獲得しています。どんな歌が最も無敵か?どんな言葉が無敵か?カンフーと空手はどっちが無敵か、カポエラと吹き矢はどっちが強いか・・・みたいな次元で「無敵言語」について考えてみるのも面白いと思います。
幸福と調和の技術・・・それは既にそこに見えているのではないか・・・そんな夢を見させてくれる本だと思います。
2020年3月16日に日本でレビュー済み
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芸術のなんたるかがよく理解できる
2010年8月13日に日本でレビュー済み
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向うの世界に出るためにこの細い暗い通路のいくつの扉を開けたことだろう。やっと最後の扉を開けるとパッと明るい平和な世界が広がっていた。しかしそこは神秘と沈黙の世界。人間の声はほとんど聞こえない。動物も植物も人間もみな同じ息をしている。みなが仲間だ。逆に向うからこっちへやってきて最後の最後の扉を開けると、そこは魑魅魍魎の世界。動物も生物もなぎ倒されて大威張りしているのは人間だけ。またその人間が、オレがオレがと声高にうるさく美を競い合っている。何が美だ。もう爛れて汚れ切った退廃物ではないか。今に生きるインディオの世界を垣間見て少しは反省してはどうだ、現代の諸君。
美を好む私は本書に一喝された。
美を好む私は本書に一喝された。
2013年6月8日に日本でレビュー済み
感覚的な表現の連続で波長が合いませんでした。インディオを純粋化し過ぎているような気がします。
2010年9月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読み進めています。この世知辛い世の中、こうした文章の荒波にもまれてしばし仕事から距離を置くのも良いかなと。
2015年10月19日に日本でレビュー済み
独特の小説世界を作り出すクレジオが、インディオの生活について語った書。
西洋社会の芸術とは全く違う、インディオの言葉、音楽、工芸について、その魅力を強調する。
すべてが何らかの意味で、呪術に関係していると、クレジオは言う。
それは、ヨーロッパの芸術が、社会から遊離してしまったことへの、強烈な批判を含んでいる。
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すべてが何らかの意味で、呪術に関係していると、クレジオは言う。
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