現代の所作に置き換えて分かりやすく禅の解説をしてくれます。
言葉に頼るな、直覚を自覚せよと自立本願の教理は日本人の生き方に
合ったものと云えます。
キリスト教の天地創造論に比べて、進化論の禅宗は論理がしっかりしています。
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禅と日本文化 (岩波新書 赤版 75) 新書 – 1964/3/21
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禅は日本人の性格と文化にどのような影響をおよぼしているか.そもそも禅とは何か.本書は,著者が欧米人のためにおこなった講演をもとにして英文で著わされたものである.一九四○年翻訳刊行いらい今日まで,禅そのものへの比類なき入門書として,また日本の伝統文化理解への絶好の案内書として読みつがれている古典的名著.
- ISBN-104004000203
- ISBN-13978-4004000204
- 出版社岩波書店
- 発売日1964/3/21
- 言語日本語
- 寸法11.2 x 1.9 x 17.4 cm
- 本の長さ196ページ
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1964/3/21)
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- 言語 : 日本語
- 新書 : 196ページ
- ISBN-10 : 4004000203
- ISBN-13 : 978-4004000204
- 寸法 : 11.2 x 1.9 x 17.4 cm
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- カスタマーレビュー:
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2023年9月11日に日本でレビュー済み
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2022年10月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なかなか難しい文章です。
西洋哲学とキリスト教学それぞれの、
入門書くらいの知識があったほうがいいと思います。
あとは学校で習うレベルの古文と漢文の知識があると、より理解が深まると思いますが
こちらは無くても、なんとかなります
西洋哲学とキリスト教学それぞれの、
入門書くらいの知識があったほうがいいと思います。
あとは学校で習うレベルの古文と漢文の知識があると、より理解が深まると思いますが
こちらは無くても、なんとかなります
2021年9月11日に日本でレビュー済み
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禅について詳しく教えてるサイトとか無かったんで買ってみました。
なぜ詳しく教えているサイトがないのかとてもよくわかりました。
なぜ詳しく教えているサイトがないのかとてもよくわかりました。
2021年11月14日に日本でレビュー済み
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禅がわからない
初心者にはむかない
初心者にはむかない
2017年9月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
・サノーさん一言コメント
「世界に日本の精神を知らしめた巨人による、禅と日本人の深遠」
【サノーさんおすすめ度★★★★★】
・ウノーさん一言コメント
「私たちの根底にあるものを学び、忘れてしまっている意識を呼び覚ます一冊です」
【ウノーさんおすすめ度★★★★★】
・サノーさん、ウノーさん読書会
サノーさん(以下サ):数え切れないほど多くの本で引用されている「仏教学の祖」が著わした文化論だ。
ウノーさん(以下ウ):恥ずかしながら、直接、著作を読むのは初めてでした。
サ:これは、もともと英文で書かれたものを、日本語訳にしたものだから、直接的な著作ではない。
ウ:でも、「禅」に留まらず、仏教、哲学、心理学、スピリチャルなど目に見えないもの系の良書で、当たり前のように引用され、登場する「禅イズム」を、ぞんぶんに学べる一冊です。
サ:まず、範囲、領域が広く、深い。美術、武士道、儒教、茶道、俳句が、禅宗とどのように関わり合い、どの点で影響を受けているのか、これ一冊で学ぶことが出来る。
ウ:しかも、多方面からの解釈、知識、解説がなされているので、蘊蓄が仕入れられることはもちろん、禅に対する認識を深め、禅宗が追い求める「到達点」について、想像することができます。
サ:ウチがもっとも興味を惹かれたのは、「禅と儒教」だな。
ウ:目から鱗がポロポロ取れました。
日本の禅宗における「無と無常」、仏教、特に大般若経における「虚無と涅槃」の違和感について、新しいアプローチを教えていただきました。
サ:「禅」については、つい「日本の思想と哲学」と考えてしまいがちだが、そもそも大陸伝来が基礎となっているわけで、仏教伝来前と後の「儒教と純粋の道教」の要素について、こちらで学ぶまでは、考えが及ばなかった。
ウ:もちろん、日本における「儒教との融合、促進役としての禅という思想」についても、無知でした。
サ:「万法帰一」にばかり気を取られていて、禅思想の分岐、解釈の分岐に至ることがなかったわけだ。
「禅僧が仏教徒たる以外に、儒教の宣伝者だった」というのは、衝撃の事実だ。
ウ:禅は、一身一道一筋の極みだと思い込んでいたから、より驚きました。
武士における「禅」、武道における禅との関わりも、新鮮な驚きです。
サ:『葉隠』についても、学ぶ必要がある。
「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」だけは知っているが、禅との結びつき、日本人独自の意識へと昇華した過程は、学ぶ価値がある。
ウ:それなら、ヨガについての認識や「宇宙的無意識」の解釈なども、深める必要があります。仏教を学ぶ際のテーマ「究境涅槃」だって、まだまだ解釈を広げないと。
サ:だが、「禅」については、それだけで「理解」できることは、永遠にない。
ウ:そうですね。言葉では表せない、思考や思想では至れない地点を目指す行為なのですから、いくら知識をつけ、良書を楽しんでも、「至らない」です。
サ:まあ、先達に習って、せめて30分の座禅と瞑想は、やっておくとしよう。
【了】
「世界に日本の精神を知らしめた巨人による、禅と日本人の深遠」
【サノーさんおすすめ度★★★★★】
・ウノーさん一言コメント
「私たちの根底にあるものを学び、忘れてしまっている意識を呼び覚ます一冊です」
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・サノーさん、ウノーさん読書会
サノーさん(以下サ):数え切れないほど多くの本で引用されている「仏教学の祖」が著わした文化論だ。
ウノーさん(以下ウ):恥ずかしながら、直接、著作を読むのは初めてでした。
サ:これは、もともと英文で書かれたものを、日本語訳にしたものだから、直接的な著作ではない。
ウ:でも、「禅」に留まらず、仏教、哲学、心理学、スピリチャルなど目に見えないもの系の良書で、当たり前のように引用され、登場する「禅イズム」を、ぞんぶんに学べる一冊です。
サ:まず、範囲、領域が広く、深い。美術、武士道、儒教、茶道、俳句が、禅宗とどのように関わり合い、どの点で影響を受けているのか、これ一冊で学ぶことが出来る。
ウ:しかも、多方面からの解釈、知識、解説がなされているので、蘊蓄が仕入れられることはもちろん、禅に対する認識を深め、禅宗が追い求める「到達点」について、想像することができます。
サ:ウチがもっとも興味を惹かれたのは、「禅と儒教」だな。
ウ:目から鱗がポロポロ取れました。
日本の禅宗における「無と無常」、仏教、特に大般若経における「虚無と涅槃」の違和感について、新しいアプローチを教えていただきました。
サ:「禅」については、つい「日本の思想と哲学」と考えてしまいがちだが、そもそも大陸伝来が基礎となっているわけで、仏教伝来前と後の「儒教と純粋の道教」の要素について、こちらで学ぶまでは、考えが及ばなかった。
ウ:もちろん、日本における「儒教との融合、促進役としての禅という思想」についても、無知でした。
サ:「万法帰一」にばかり気を取られていて、禅思想の分岐、解釈の分岐に至ることがなかったわけだ。
「禅僧が仏教徒たる以外に、儒教の宣伝者だった」というのは、衝撃の事実だ。
ウ:禅は、一身一道一筋の極みだと思い込んでいたから、より驚きました。
武士における「禅」、武道における禅との関わりも、新鮮な驚きです。
サ:『葉隠』についても、学ぶ必要がある。
「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」だけは知っているが、禅との結びつき、日本人独自の意識へと昇華した過程は、学ぶ価値がある。
ウ:それなら、ヨガについての認識や「宇宙的無意識」の解釈なども、深める必要があります。仏教を学ぶ際のテーマ「究境涅槃」だって、まだまだ解釈を広げないと。
サ:だが、「禅」については、それだけで「理解」できることは、永遠にない。
ウ:そうですね。言葉では表せない、思考や思想では至れない地点を目指す行為なのですから、いくら知識をつけ、良書を楽しんでも、「至らない」です。
サ:まあ、先達に習って、せめて30分の座禅と瞑想は、やっておくとしよう。
【了】
2020年10月22日に日本でレビュー済み
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日本の歴史に、いかに禅が影響を及ぼしているか丁寧に書かれている。他の人にも是非に読むように勧めたい。
でも2~3回ぐらい読まないと理解できないでしょう。
でも2~3回ぐらい読まないと理解できないでしょう。
2022年8月21日に日本でレビュー済み
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禅とは仏教の教えである。仏教でも特に、禅宗と呼ばれるものの中の一つのことに無心に取り組むことから悟りを拓く境地に至るという教えである。日本の文化にはその思想が色濃く影響を与えていることを考えてみたく、この本を手に取った。
もともと、この作品は欧米人に大学の講義として英語で話された内容を訳したものである。日本人の思想に興味をもった外国人は数多く、最近ではスティーブジョブズが禅の思想に強く関心を持っていることも知られている。
禅と美術、武士、剣道、儒教、茶道、俳句という章分けがなされている。印象に残っているのは、まず武士とのつながりである。武士とは戦の中で生き、死と背中合わせの中で生きていた。迷いを無くして、死と向き合うその生き様がまさに禅を受け入れる素地となっていたのであろう。また、戦国武将の中でも、武田信玄、上杉謙信この二人は出家し禅宗の僧侶としての名をもちながら生きていた。単なる戦としての頭領としてだけではなく、人を導く政治的なリーダーとしてもその名をとどろかせていた。上杉謙信の言葉として有名な「生中に死あり。死中に生あり。」(生を必する者は死し、死を必する者は生く)。禅と剣道、この章では主に宮本武蔵の話題と欧米人が理解しやすいこととして、闘牛士が例として描かれている。武士と闘牛士、どちらも命を懸けて戦うことで共通している。儒教に関しては、仏教が伝播した背景に儒教が大きく関わっていること、時代で言えば、南宋の朱熹が儒教を確立し、それが日本に伝来し、その教えを広めるための凸版印刷により、全の教えも広がりを見せたという関わりがある。茶道については、わび・さび・いおりという禅の極みを体言化したものであり、余計なものがなく、必要最低限の中にあっても相手をおもてなしするという心が禅の心から発せられたものである。同じく、俳句についても、十七音という短い言葉の中でその世界を表現することが禅の教えに通じるものであり、その奥深さには感銘を受けた。
もともと、この作品は欧米人に大学の講義として英語で話された内容を訳したものである。日本人の思想に興味をもった外国人は数多く、最近ではスティーブジョブズが禅の思想に強く関心を持っていることも知られている。
禅と美術、武士、剣道、儒教、茶道、俳句という章分けがなされている。印象に残っているのは、まず武士とのつながりである。武士とは戦の中で生き、死と背中合わせの中で生きていた。迷いを無くして、死と向き合うその生き様がまさに禅を受け入れる素地となっていたのであろう。また、戦国武将の中でも、武田信玄、上杉謙信この二人は出家し禅宗の僧侶としての名をもちながら生きていた。単なる戦としての頭領としてだけではなく、人を導く政治的なリーダーとしてもその名をとどろかせていた。上杉謙信の言葉として有名な「生中に死あり。死中に生あり。」(生を必する者は死し、死を必する者は生く)。禅と剣道、この章では主に宮本武蔵の話題と欧米人が理解しやすいこととして、闘牛士が例として描かれている。武士と闘牛士、どちらも命を懸けて戦うことで共通している。儒教に関しては、仏教が伝播した背景に儒教が大きく関わっていること、時代で言えば、南宋の朱熹が儒教を確立し、それが日本に伝来し、その教えを広めるための凸版印刷により、全の教えも広がりを見せたという関わりがある。茶道については、わび・さび・いおりという禅の極みを体言化したものであり、余計なものがなく、必要最低限の中にあっても相手をおもてなしするという心が禅の心から発せられたものである。同じく、俳句についても、十七音という短い言葉の中でその世界を表現することが禅の教えに通じるものであり、その奥深さには感銘を受けた。
2020年9月11日に日本でレビュー済み
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日本人として禅を知ることは必須である。世界中で禅の思想が知られる契機となった名著の邦訳。