今迄見た事の無い疾患が発生した時
行政はそして医師はどの様に動くのか?
その原点が水俣病史には濃縮されている。
公害事件として見た場合福島第一原発事故にも当て嵌められる。
水俣病を今こそ理解しないといけない。
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水俣病 (岩波新書 青版 B-113) 新書 – 1972/11/22
原田 正純
(著)
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公害病の中でも大規模で最も悲惨なものの一つ、水俣病。苦痛に絶叫しながら亡くなった人々や胎児性患者のことは世界的にも知られているが、有機水銀によるこの環境破壊の恐るべき全貌は、いまだに探りつくされてはいない。長年患者を診察してその実態の解明にとりくんできた一医学者の体験と反省は、貴重な教訓に満ちている。
- ISBN-104004111137
- ISBN-13978-4004111139
- 出版社岩波書店
- 発売日1972/11/22
- 言語日本語
- 寸法10.6 x 1 x 17.3 cm
- 本の長さ244ページ
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登録情報
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- 発売日 : 1972/11/22
- 言語 : 日本語
- 新書 : 244ページ
- ISBN-10 : 4004111137
- ISBN-13 : 978-4004111139
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- - 5,427位医学・薬学・看護学・歯科学
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上位レビュー、対象国: 日本
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2023年5月20日に日本でレビュー済み
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公害の原点といわれる水俣病の全貌解明に至るまでの道程を描いた一冊。発生過程と患者の症状、原因物質(メチル水銀)確定の経緯、また公害病認定から訴訟までが丁寧に記述されていて水俣病の実態と歴史がよくわかります。現地で多くの患者と接しその実態に心を痛め、その後も常に患者に寄り添いながら行政や企業の無責任ぶりを糾弾していく著者の姿勢と行動力に只々頭が下がりました。
患者が発覚してからも排水を続けた企業と汚染された魚を食べ続けた住民たち、早期に排水を止めていればどれほどの命が救われていたかと思うと今現在でも強烈な憤りが沸いてきます。チッソが支配する町の中で病気を隠そうとした患者が多数いたということも印象的でした。世間体や周囲の目を気にする心理、そこから起こる差別を取り除くことはいつの時代でも難しいですね。
水俣病の実態と歴史を知ることでこの悲劇を二度と繰り返してはいけないという思いを持つと共に、現在私たちの健康を脅かす環境破壊についても関心を寄せてよく知ることが大事だということを学ぶことができました。
患者が発覚してからも排水を続けた企業と汚染された魚を食べ続けた住民たち、早期に排水を止めていればどれほどの命が救われていたかと思うと今現在でも強烈な憤りが沸いてきます。チッソが支配する町の中で病気を隠そうとした患者が多数いたということも印象的でした。世間体や周囲の目を気にする心理、そこから起こる差別を取り除くことはいつの時代でも難しいですね。
水俣病の実態と歴史を知ることでこの悲劇を二度と繰り返してはいけないという思いを持つと共に、現在私たちの健康を脅かす環境破壊についても関心を寄せてよく知ることが大事だということを学ぶことができました。
2021年12月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
水俣病について、学校教育では触れるには触れるものの、表面的かつ抽象的な言及にとどまるものばかりであり、その実態を細かに扱うことは少ないと思います。
本書は実際に熊本で水俣病原因究明に携わった医師が記した生々しい記録であり、当時何があったのか、どうして水俣病が発生したのかが、わかりやすく書かれています。
どちらかと言えば被害者患者側に立った人物の書籍であるため、その点を考慮して読む必要はあろうかと思いますが、そこを差し引いても資料として読む価値はあろうと思います。
惜しいと思うのは、本書は熊本地裁が第一次水俣病訴訟の判決を出す前に書かれた本であり、それ以降の出来事も含めた出来事を踏まえた追補がないという点でしょうか。筆者がどのように考えていたのか、別の書物で知ることはできるのでしょうが、岩波書店もそのあたりを本書に入れてくれると、より歴史的価値の高い本になったのではないかと思います。
本書は実際に熊本で水俣病原因究明に携わった医師が記した生々しい記録であり、当時何があったのか、どうして水俣病が発生したのかが、わかりやすく書かれています。
どちらかと言えば被害者患者側に立った人物の書籍であるため、その点を考慮して読む必要はあろうかと思いますが、そこを差し引いても資料として読む価値はあろうと思います。
惜しいと思うのは、本書は熊本地裁が第一次水俣病訴訟の判決を出す前に書かれた本であり、それ以降の出来事も含めた出来事を踏まえた追補がないという点でしょうか。筆者がどのように考えていたのか、別の書物で知ることはできるのでしょうが、岩波書店もそのあたりを本書に入れてくれると、より歴史的価値の高い本になったのではないかと思います。
2017年8月10日に日本でレビュー済み
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この一冊で、水俣病についてのざっくりした概要がよくわかります。その他にも水俣病についての本を色々読み始めましたが、この本を最初に読んでいたおかげで、他の本についても理解が深まったように思います。
2017年7月2日に日本でレビュー済み
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私たちは水俣病がまるで過去の出来事のように学びます。しかし、水俣病とはなんであったのか、また今なお水俣病で苦しんでいる被災者の方々の存在を思い知らなければなりません。なぜ水俣病が起きたのか、なぜ水俣病に苦しむ人を生んだのか、なぜ今日においても救済されない人たちがいるのか、私たちが生きる日本という国を考える上で欠かせない一冊です。
2016年5月4日に日本でレビュー済み
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原田正純さんは最後まで患者さんの側に立った人でした。長い間お疲れさまでした、そしてありがとうございました、と本を読んで思いました。水俣病の人々を差別している方々には是非読んでもらいたい本です。
2014年12月6日に日本でレビュー済み
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読みやすいですが、内容は辛い(あたりまえだけど)、でもとても読みやすい。
2014年4月22日に日本でレビュー済み
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いい本です。日本中の人が読むべき本です。
子供から大人まで読むべき本です。
子供から大人まで読むべき本です。