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日本の思想 (岩波新書 青版 434) ペーパーバック – 1961/11/20
丸山 真男
(著)
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現代日本の思想が当面する問題は何か.その日本的特質はどこにあり,何に由来するものなのか.日本人の内面生活における思想の入りこみかた,それらの相互関係を構造的な視角から追求していくことによって,新しい時代の思想を創造するために,いかなる方法意識が必要であるかを問う.日本の思想のありかたを浮き彫りにした文明論的考察.
- ISBN-109784004120391
- ISBN-13978-4004120391
- 出版社岩波書店
- 発売日1961/11/20
- 言語日本語
- 寸法10.9 x 0.9 x 17.4 cm
- 本の長さ192ページ
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登録情報
- ASIN : 400412039X
- 出版社 : 岩波書店 (1961/11/20)
- 発売日 : 1961/11/20
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 192ページ
- ISBN-10 : 9784004120391
- ISBN-13 : 978-4004120391
- 寸法 : 10.9 x 0.9 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 16,814位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 7位日本思想史
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年8月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
50数年?ぶりにまた、読みました。年を経た分、読み応えがありました。
2023年8月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
50年前に読んだ筈だが、今回改めて読んでみると、嘗て読んだ時と全く違い、流石に丸山真男と感じた。
難しく書いている訳ではないだろうが、一読して頭に入る程簡単ではない。執筆当時の状況も頭に入れながら、解説本を参照しながら、再読したい。
難しく書いている訳ではないだろうが、一読して頭に入る程簡単ではない。執筆当時の状況も頭に入れながら、解説本を参照しながら、再読したい。
2023年4月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
仕事の最中にふと、教科書で読んだ「である」ことと「する」ことの文書が読みたくなって購入。少し難解な前段を飛ばして、章末から読みました。やはり丸山真男氏の文章は名文で、思想の奥深さに感動しました(。初出がいつかはわかりませんが、少なくても…)60年以上前の書籍の内容が、いま直面する仕事に大きなヒントを与えてくれました。
2016年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
勧められて購入したが、これは難解、難解。 一歩下がって易しい書籍を探す所存。
2020年9月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
丸山真男著『日本の思想』に、興味を持ち入手して読むことにした。
奥付には、1961年第一冊発行と記してあり、表者が手にしたのは、2010年第91冊発行であった。
評者が本書を読み始めて最初に興味深く読んだ件は、「天皇制における無責任の体系」であった。(P38~39)
明治憲法において「殆ど他の諸国の憲法には類例を見ない」大権中心主義(美濃部達吉の言葉)や皇室自律主義をとりながら、というよりも、まさにそれ故に、元老・重臣など超憲法的存在の媒介によらないでは国家意思が一元化されないような体制がつくられたことも、決断主体(責任の帰属)を明確化することを避け、「もちつもたれつ」の曖昧な行為連関(神輿担ぎに象徴される!)を好む行動様式が冥々に作用している。「輔弼」とはつまるところ、統治の唯一の正統性の源泉である天皇の意思を推しはかると同時に天皇への助言を通じてその意思に具体的内容を与えることにほかならない。さきに述べた(P31による)無限責任のきびしい倫理は、このメカニズムにおいて巨大な無責任への転落の可能性をつねに内包している。
表者は、この件を読み終え、戦前軍部が「統帥権」を乱用したことを含めて明治憲法の本質を俯瞰することができたのです。
各文化領域における「自律性」の模索(P112)で著者は、法学者の末広巌太郎の「法律年鑑」(昭和十一年)から下のような言葉を引用してた。
「誰しも容易に気付くことは、法律を政治から独立せしむことを最高の目標として発達し来れる近代法律理論に対する反動的傾向が我国に於ても亦漸次に濃厚になりつゝあることである。近代法学の一般的目標は政治の上に政治を支配する法律原理を求むることにある。具体的政治の力を以てしても動かし得ない法律原理を樹立し之に依って政治の安定を計ることが法学の使命であるといふのが、法学者一般の信念であり、・・・・・・然るに最近各国に於ける社会情勢の急激なる変動に伴って、・・・・・・再び法律を政治の下に置かうとする傾向が世界随所に現れつゝある。」
まさに2020年の世界情勢を言い現わしているのではないかと思いながら末広厳太郎の警句を読んでしまったのです。
表者は、日本においても前安倍政権も新たな菅政権(安倍政権で官房長官の時も含めて)も「法律を政治の下に置かうとする傾向」が随所に見受けられ、菅政権のこれからを危惧しながら、この末広厳太郎の言葉を読んでしまったのです。
「権利の上にねむる者」(P154~155)では、「国民が主権者であることに安住して、その権利の行使を怠っていると、ある朝目ざめてみると、もはや主権者でなくなっているといった事態が起こるぞ」と、「憲法第十二条」を引用しながら説得力ある丸山真男の警告を真摯に受け止めながら読んでしまったのです。
60年ものあいだ読み継がれてきたことが丸山真男の思想の偉大さを証明しているのだと思いながら興味深く本書『日本の思想』を読み終えました。
奥付には、1961年第一冊発行と記してあり、表者が手にしたのは、2010年第91冊発行であった。
評者が本書を読み始めて最初に興味深く読んだ件は、「天皇制における無責任の体系」であった。(P38~39)
明治憲法において「殆ど他の諸国の憲法には類例を見ない」大権中心主義(美濃部達吉の言葉)や皇室自律主義をとりながら、というよりも、まさにそれ故に、元老・重臣など超憲法的存在の媒介によらないでは国家意思が一元化されないような体制がつくられたことも、決断主体(責任の帰属)を明確化することを避け、「もちつもたれつ」の曖昧な行為連関(神輿担ぎに象徴される!)を好む行動様式が冥々に作用している。「輔弼」とはつまるところ、統治の唯一の正統性の源泉である天皇の意思を推しはかると同時に天皇への助言を通じてその意思に具体的内容を与えることにほかならない。さきに述べた(P31による)無限責任のきびしい倫理は、このメカニズムにおいて巨大な無責任への転落の可能性をつねに内包している。
表者は、この件を読み終え、戦前軍部が「統帥権」を乱用したことを含めて明治憲法の本質を俯瞰することができたのです。
各文化領域における「自律性」の模索(P112)で著者は、法学者の末広巌太郎の「法律年鑑」(昭和十一年)から下のような言葉を引用してた。
「誰しも容易に気付くことは、法律を政治から独立せしむことを最高の目標として発達し来れる近代法律理論に対する反動的傾向が我国に於ても亦漸次に濃厚になりつゝあることである。近代法学の一般的目標は政治の上に政治を支配する法律原理を求むることにある。具体的政治の力を以てしても動かし得ない法律原理を樹立し之に依って政治の安定を計ることが法学の使命であるといふのが、法学者一般の信念であり、・・・・・・然るに最近各国に於ける社会情勢の急激なる変動に伴って、・・・・・・再び法律を政治の下に置かうとする傾向が世界随所に現れつゝある。」
まさに2020年の世界情勢を言い現わしているのではないかと思いながら末広厳太郎の警句を読んでしまったのです。
表者は、日本においても前安倍政権も新たな菅政権(安倍政権で官房長官の時も含めて)も「法律を政治の下に置かうとする傾向」が随所に見受けられ、菅政権のこれからを危惧しながら、この末広厳太郎の言葉を読んでしまったのです。
「権利の上にねむる者」(P154~155)では、「国民が主権者であることに安住して、その権利の行使を怠っていると、ある朝目ざめてみると、もはや主権者でなくなっているといった事態が起こるぞ」と、「憲法第十二条」を引用しながら説得力ある丸山真男の警告を真摯に受け止めながら読んでしまったのです。
60年ものあいだ読み継がれてきたことが丸山真男の思想の偉大さを証明しているのだと思いながら興味深く本書『日本の思想』を読み終えました。
2021年2月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
記載の通りのものが届きました。満足です!
2022年1月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ありがとうございました。
2020年4月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
よかったです。さすが丸山眞男