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歴史とは何か (岩波新書 青版 447) 新書 – 1962/3/20

4.2 5つ星のうち4.2 314個の評価

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歴史とは現在と過去との対話である。現在に生きる私たちは、過去を主体的にとらえることなしに未来への展望をたてることはできない。複雑な諸要素がからみ合って動いていく現代では、過去を見る新しい眼が切実に求められている。歴史的事実とは、法則とは、個人の役割は、など、歴史における主要な問題について明快に論じる。

目次

はしがき

Ⅰ 歴史家と事実
歴史とは何か/事実尊重の時代/歴史的事実とは何か/歴史的事実が生まれる過程/無智の必要について/文書が語るもの/十九世紀の歴史観/歴史家が歴史を作る/先ず歴史家を研究せよ/想像的理解の必要/現在の眼を通して見る/懐疑主義とプラグマティズム/歴史家の仕事ぶり/歴史的事実と歴史家

Ⅱ 社会と個人
社会を離れた個人はいない/個人崇拝の時代/過去は現在を通して/保守主義者ネーミア/時代の流れと歴史家/歴史の産物としての歴史家/歴史研究の対象/個人の行動をどう扱うか/歴史における数の重要性/人間の行為が生む不測の結果/叛逆者をどう見るか/偉人をどう見るか

Ⅲ 歴史と科学と道徳
歴史は科学であること/歴史における法則の観念/道具としての仮説/科学と歴史との間/一般化の意味/歴史と社会学の関係/歴史の教訓について/未来に対する予言/歴史研究の主体と客体/物理学的世界との類似/歴史における神について/歴史家は裁判官ではない/道徳的判断の規準/死骸の山を越えて/超歴史的な価値があるか/価値の歴史的被制約性/もっと科学的に

Ⅳ 歴史における因果関係
歴史の研究は原因の研究/原因の多様化と単純化/ポッパーとバーリン/自由意志と決定論/思想上の「未練」学派/クレオパトラの鼻/歴史における偶然とは何か/ロビンソンの死/現実的なものと合理的なもの

Ⅴ 進歩としての歴史
過去に対する建設的な見解/歴史における進歩の概念/生物的進化と社会的進歩/歴史の終りということ/進歩と非連続性/獲得された資産の伝達/歴史における方向感覚/過去と未来との対話/「存在」と「当為」/「最も役に立つもの」/真理の二重性

Ⅵ 広がる地平線
現代の新しさ/自己意識の発展/ヘーゲルとマルクス/フロイトの重要性/現代の歴史的転換/理性の役割の拡大/理性の濫用をめぐって/世界的バランスの変化/地平線は広がる/孤立するものは誰か/それでも──それは動く

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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (1962/3/20)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1962/3/20
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 252ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4004130018
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4004130017
  • 寸法 ‏ : ‎ 11.2 x 2.5 x 17.4 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 314個の評価

著者について

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E.H.カー
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上位レビュー、対象国: 日本

2024年1月27日に日本でレビュー済み
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岩波新書青版のベスト3に入る名著。

Further readingとしてコリングウッド『歴史の観念』を勧める方がいて、実際そうだと思うが、邦訳はやや硬いので、英文で読めるならそれに越したことはないと思います。
2022年12月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
60年以上前に出版されたが、その内容は現在の歴史学研究にも当てはまる。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年7月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
①岩波新書の中で今も読み継がれる名著として日本の読書家こら長く愛好されている名著である。
②しかも、ロシア革命史わ実証的に研究してきた著者の体験から導き出された書物である。本書の歴史とは何かという論題は歴史哲学上のテーマであり、ヘーゲルの『歴史哲学講義』以来の哲学者または歴史哲学研究者が論究する主題であった。
③しかし本書はそうした歴史哲学研究への言及は最小限に止め、「歴史とは現代から見た過去との対話」であると定義付け、豊富な事例を挙げて論証する
④このテーゼから読者が理解するのは、歴史家の現代における問題関心が先立つものとしてあり、その視点から過去との対話が行われること、しかも研究の蓄積、問題関心の変遷によって過去との対話も変わり得るものであることが分かる。歴史的知識とは、非人間的で物質的な永久不変のアトム(原子)ではないことが判明する。
⑤本書を読んだ後は、歴史家が著した史学概論やコリングウッドの『歴史の観念』のような歴史哲学書を読むのが良いと思われる。歴史の面白さや深さを伝えるお勧めの一冊だ。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年12月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は
E.H.カー(1892-1982)
(Edward Hallett Carr)による
『歴史とは何か』
(岩波新書 1962 改版2014)です。

底本は
E.H.Carr,
"What Is history?",
1961,Curtis Brown Ltd.,London
です。もともとは
1961年、ケンブリッジ大学で
カーが行った同名の連続公演です。

6章から成り
Ⅰ 歴史家と事実
Ⅱ 社会と個人
Ⅲ 歴史と科学と道徳
Ⅳ 歴史における因果関係
Ⅴ 進歩としての歴史
Ⅵ 広がる地平線
‥という章題です。

第Ⅰ章の末尾で
カーによる有名な歴史の定義が
出現します。
「歴史とは
歴史家と事実の間の
相互作用の不断の過程であり、
現在と過去との間の
尽きることを知らぬ対話なのであります」
(p.40)。

特に後半部分は端的に
「歴史とは現在と過去の
果てしない対話である」
History is an unending dialog
between the present and the past.
‥として引用されることが多いようです。

似たような文句をどこかで読んだ
と思いましたら
デカルト(1596-1650)
(Rene DesCartes)による
『方法序説』の
イントロ部分で
これまでの学問もそうそう悪い
ものではないぞ
‥と半分肯定するくだりに
読書の効能が説かれている
フレーズに似ています。

「すべて良書を読むということは
過去のすぐれた人たちと
親しく対話するようなものであり、
しかもその対話はその人たちの
最上の思想だけを見せてくれる
入念に準備された対話である」

‥とデカルトは書いていました。
原文はフランス語です。
当時の学問的な本はラテン語で
書くのが欧州のスタンダードでしたが
デカルトは思うところあって
わざとフランス語で書いたのでした。

これも
標語的に簡単にまとめると
「良書を読書するのは
過去の賢人との対話である」
となります。
カーが歴史を定義したときに
無意識的に踏まえていたかも
しれません。

カーは中流階級の出身で
マーチャント・テイラーズ校から
ケンブリッジ大学トリニティ・コレッジを
卒業しました。
1916年から1936年まで
英国外務省で外交官として勤務します。
ウエールズ大学アベリストウィス校
英国情報省
TIMES記者などを経て
ライフワークである
"A History of Soviet Russia"
の執筆に取り組みます。
14巻から成る大著ですが
今となっては誰が読むのか
あまり一般的でないことは確かです。

本書は
具体的な歴史を対象にした本ではなく
歴史とは何かを問う(答える)
歴史哲学の本です。
その意味ではあまり読みやすくはない
かもしれません。
結局
上述の通り
「歴史は現在と過去の対話である」
という標語のみが残って
あとは忘れ去られたと言えるでしょう。

外交官としてのカーは
例えば
第一次世界大戦で負けた
ドイツに多大な賠償金を課した
ヴェルサイユ条約(1919)に批判的でした。
それじたいは合理的です。

しかし
その延長で
ミュンヘン会談(1938年9月29-30日)
を擁護しました。しかし
その後の歴史を知っている私たちは
それはまずいんじゃないの?
と批判することができます。
なぜなら
ミュンヘン会談の写真が残っていますが
(向かって左から)
チェンバレン(1869-1940)
ダラディエ(1884-1970)
ヒトラー(1889-1945)
ムッソリーニ(1883-1945)
チアノ(1903-1944)
の順に並んでいますが
センターはヒトラーです。
当事者だからあたりまえですが
いかにもその後の歴史を象徴しています。

(「当時者」というのは
ヒトラーが「ドイツ人がいる」という理由で
チェコのズデーテン地方の割譲を要求し
その可否を話し合うために
ミュンヘン会談が開かれたからです。
しかしミュンヘン会議には
真の意味で当事者である
チェコの代表は呼ばれていません。
だからそもそもミュンヘン会議は
政治力学だけに基づいており
弱肉強食の舞台でした。)

結果として
ミュンヘン会談は
ヒトラーのドイツを増長させ
チェコスロバキアは解体され
チェコはベーメン・メーレン保護領として
ドイツ第三帝国に併合されます。
数年後そこに副総督
(総督はヒトラーの命令で休養)として
乗り込んでくるのが「金髪の野獣」
ラインハルト・ハイドリヒ(1904-1942)
という二重の不幸が襲います。
しかもミュンヘン会談のほぼ1年後には
どのみち第二次世界大戦が始まります。

英国と仏国が譲歩したのは
①第一次世界大戦の記憶がまだ浅く
厭戦気分が支配していた。
②スターリンの共産主義よりは
ヒトラーのナチズムや
ムッソリーニのファシズムのほうが
まだマシと考えた。
‥ことによります。
だからミュンヘン会談がなったとき
(戦争が避けられたと)
ほっとしたり感涙を流した人々が
多かったのも事実です。
例外は戦争大好き
チャーチル(1874-1965)です。

というわけで
外交官ないし歴史学者としての
カーの能力には疑問符がつきます。
そのような人が唱える
歴史哲学をどこまで信頼できるか?
は微妙な問題です。
ぜひ本書をお読みになるだけでなく
歴史を確認していただけると
幸いに存じます。

翻訳は
清水幾太郎(1907-1988)です。
可もなく不可もない訳ですが
あまり教養や知性は感じられない訳です。

と申しますのは
カーは本書の中で
イングランドの詩人
ジョン・ダン(1572-1631)
(John Donne)の
超有名な詩を引用しています。

それを清水幾太郎は
「どんな人間も島ではない、
完結したものではない。
すべての人間は大陸の一片、
本土の一部である。」(p.41)
と訳しています。

日本語にはなっていますが
これで意味が通る人はいない
のではないでしょうか。
繰り返しますがこれは「詩」です。
清水幾太郎の訳が「詩」に感じられる方が
いらっしゃったならば感性を疑ったほうが
いいのではないかと思います。
「詩」としては最低の訳です。
というか「詩」になっていません。
私なら次のように記載します。

「なんぴとも一島嶼(とうしょ)にてはあらず。
なんぴともみずからにして全きはなし、
ひとはみな大陸(くが)の一塊(ひとくれ)」
‥これは翻訳家である
大久保康雄(1905-1987)の訳です。
さすがは本職です。
清水幾太郎の翻訳(?)と比べてみると
秀逸さがケタ違いであるのが分かります。

実は
ジョン・ダンの詩には続きがあり
「ゆえに問うなかれ、
誰がために鐘は鳴るやと、
そは汝(な)がために鳴るなれば」
と続きます。

「誰がために鐘は鳴る」の原文は
"For Whom the Bell Tolls"
です。
ヘミングウェイ(1899-1961)が
ある小説の扉に掲げて有名になりました。
それは映画化もされたので
ご覧になった方もいらっしゃるかも
しれません。
小説のタイトルはもうおわかりのことでしょう
(答えは言ったようなものですが)。
ヒントはここでいう「鐘」は「弔鐘」です。

ちなみに
ヘミングウェイは
1953年のノーベル文学賞の
呼び声が高かったのですが
前述のチャーチルが
『第二次世界大戦』で
ヨコから「かっさらって」しまい
ヘミングウェイは
翌年ノーベル賞を受賞した
というオチがついています。
100人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年6月29日に日本でレビュー済み
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棺桶に持って行きます
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
歴史を語る歴史的名著。歴史の本を読むなら、まず書き手を研究せよ!価値相対主義から論じる歴史学への招待。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年8月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
歴史とは過去と未来の対話である。このフレーズは良く理解できますが、その後の記述は難しい。大学生時代もそうでした。現在73歳、今までの人生で一番良かったことは、親父の時代と違い戦争に巻き込まれなかったことです。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年3月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今から30年以上前。大学1回生の春に、担当教授から「これを熟読しなさい」と指定されて読んだ。その後、就職1年目にも読んだ。最近、もう一度読んだ。
色あせない。

書名は「歴史とは何か」ですが、歴史を語る者には「歴史家としての姿勢」を、歴史をつむぐ我々一般人には「歴史の見方考え方」を教えてくれます。
詳細のレビューはたくさんの方が書いていますから省きますが、カーの結論は「第一章」だけでもよく読むとわかります。
各章にも主張を言い表したキーフレーズが随所に出てきますので、ここにいくつか挙げておきます。

P40
「『歴史とは何か』に対する私の最初のお答えを申し上げることにいたしましょう。歴史とは歴史家と事実との間の相互作用の不断の過程であり、現在と過去との間の尽きることを知らぬ対話なのであります。」

P159
「過去の記録が保存されるのは、未来の世代のためであります。」

P184
「歴史とは過去の諸事件と次第に現れて来る未来の諸目的との間の対話」

P197
「本当の意味の歴史というものは、歴史そのものにおける方向感覚を見出し、これを信じている人々にだけ書けるものなのです。私たちがどこから来たのかという信仰は、私たちがどこへ行くのかという信仰と離れ難く結ばれております。未来へ向かって進歩するという能力に自信を失った社会は、やがて、過去におけるみずからの進歩にも無関心になってしまうでしょう。」

言葉を選び、含蓄があるため、一読だけではその言わんとすることがなかなか腑に落ちませんが、難しいことを言っているわけではありません。
多くの人に読み継がれている名著です。

確証バイアスのかかった歴史観を得意げに開陳する歴史家の方には、是非「もう一度」熟読して欲しいと思います。

また、常日頃「センセーショナリズムを繰り返すゴシップマガジン情報」「自主規制で物事をなかったことにするテレビニュース情報」「身の回り1メートルの情報で世界を描いて煽動するネット情報」「ネタの裏もとらず浅薄な知識と思考で物事を断定してしまう新聞情報」
にさらされて、「何が本当で何がうそなのかわからん」という人は是非読んで欲しいと思います。
84人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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