文系出身でもなければ基礎知識ほぼゼロからのスタートです。
資本主義、共産主義、レーニンってだれ？スターリンって独裁者？ソ連って悪者？
そのレベルでした。
ロシア革命をしっかり理解したくていつくかの本にあたりましたが、どれも難しい用語の羅列、耳慣れないロシア語、ただ起こった出来事の記述ばかりでまったく頭に入らなかった。いっぽうロシア革命で農民が何万人死んだとか、飢餓が悲惨だったとか、共産主義の負の面ばかりが強調される始末。そんなことではなく、ロシア革命がなぜ起こったのか、指導者は何を目指したのか、何を間違えたのか、なのになぜソ連は何十年も持続できたのか、労働者とは具体的に誰？農民はなぜ反乱しなかった？そういうことを知りたかった。
残念ながら日本人の先生が書いた本は内容はいいのかもしれないが”肌感覚”の文章でないためにどれだけ文字を追いかけても内容がまったくつかめない。
ようやく素晴らしい本にたどり着けました。この本で ”本当に起こったこと” が理解できそうです。そればかりか革命前から革命後まで、ロシア国内のみならずヨーロッパとの関係、ヒトラーとの関係、資本主義とは？レーニンとスターリンと何が違う？そういうこともわかりました。
ロシア革命について書かれた本ですが、第一次大戦から第二次大戦とそのあとまで、”現代”がこの形になるまでのいちばん大きな歴史のうねりを把握できる本だと思います。
ロシア革命だけを目的にして読んだ本ですが、それ以上に何倍も収穫があってよかった。
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