この本を「読んでみなさい」と手渡してくれたのは、東京ドイツワイン協会初代会長の山田義造氏だった。2013年6月22日に逝去されたが、山田氏のやさしく、紳士としての風格は私を魅了してきた。まさに氏の愛読書にふさわしい格調高いライン河(川ではない。文化と文明を育む流れに川は無粋である)案内書となっている。
著者の笹本氏は戦前から欧州でジャーナリストとして活躍し、深い知識と経験が文面からうかがわれる。
多くの人々をライン河は見てきた。最後のツアリヒ少佐の話は圧巻である。戦場で迷子になった笹本氏をこころよく受け入れ、モーゼルの醸造家の息子として自家ワインをふるまい、戦争の話をしない奇妙な軍人。殺し合いをする軍人になぞなりたくはない。しかし、愛する人たちのために、あえてその道を辿らねばならなかった多くの人々がいたことを忘れてはならない。
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ライン河物語: 私のヨーロッパ案内 (岩波新書 青版 902) 新書 – 1974/8/20
笹本 駿二
(著)
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1974/8/20
- ISBN-104004151015
- ISBN-13978-4004151012
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1974/8/20)
- 発売日 : 1974/8/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 224ページ
- ISBN-10 : 4004151015
- ISBN-13 : 978-4004151012
- Amazon 売れ筋ランキング: - 788,111位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,887位岩波新書
- - 5,082位紀行文・旅行記
- - 9,334位海外旅行ガイド (本)
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