TPP論議が盛んである。農産物を中心に論議されているが、私たちの食卓に輸入のエビが上り始めてから
およそ20年。この間、日本だけでなく生産地で何が起こっているのか、現場をじっくり歩き、考えて問題を提起している本書は、いまのTPP論議を深めるうえでも再読、再々読に値する名著である。
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エビと日本人 (岩波新書 新赤版 20) 新書 – 1988/4/20
村井 吉敬
(著)
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- ISBN-104004300207
- ISBN-13978-4004300205
- 出版社岩波書店
- 発売日1988/4/20
- 言語日本語
- 本の長さ222ページ
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1988/4/20)
- 発売日 : 1988/4/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 222ページ
- ISBN-10 : 4004300207
- ISBN-13 : 978-4004300205
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- - 21位アジア・アフリカの地理・地域研究
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- カスタマーレビュー:
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2011年11月22日に日本でレビュー済み
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2012年5月25日に日本でレビュー済み
かつてこの本が出版された頃に、目をとおし、鮮烈な読後感をもった。今回、あらためて再読。資料的には古くなっていますが、問題意識は正確である。とくに第5章の「エビを売る人、食べる人」での社会科学的分析は頼もしいかぎり。
日本人はエビ好きのように言われるけれども、そして確かにエビのひとりあたり消費量、海外からの輸入量は多いけれども、こうした事態はせいぜい1961年のエビの輸入自由化後のことであり、低温流通機構の定着、商社、外食産業一体となった戦略であったことが明るみにされている。この結果、エビの生産地は「南」の第三世界(とくに1986年時点では台湾、インド、インドネシア、中国などのアジア)、消費地は日本、アメリカを中心とした「北」の先進国という構図が固まってしまった。
5章に連なる1章から4章までは、「エビを獲る人びと」「エビという生き物」「エビを育てる人々」「エビを加工する人」となっていて、主として消費地日本までにいたるエビの生産地と加工地の実態調査の記述と分析である。現地ではトロール船での底引き網による資源乱獲が問題になっていること、エビの生息の場であるマングローブが破壊されていること、養殖によるエビ成り金が生まれていること、加工地での女子労働者の低賃金構造が生々しく紹介されている。
日本人はエビ好きのように言われるけれども、そして確かにエビのひとりあたり消費量、海外からの輸入量は多いけれども、こうした事態はせいぜい1961年のエビの輸入自由化後のことであり、低温流通機構の定着、商社、外食産業一体となった戦略であったことが明るみにされている。この結果、エビの生産地は「南」の第三世界(とくに1986年時点では台湾、インド、インドネシア、中国などのアジア)、消費地は日本、アメリカを中心とした「北」の先進国という構図が固まってしまった。
5章に連なる1章から4章までは、「エビを獲る人びと」「エビという生き物」「エビを育てる人々」「エビを加工する人」となっていて、主として消費地日本までにいたるエビの生産地と加工地の実態調査の記述と分析である。現地ではトロール船での底引き網による資源乱獲が問題になっていること、エビの生息の場であるマングローブが破壊されていること、養殖によるエビ成り金が生まれていること、加工地での女子労働者の低賃金構造が生々しく紹介されている。
2017年9月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
マングローブ林は熱帯域などの潮間帯にあって、タコの足のような木々が密生している地帯を通常イメージします。その密生しているマンブローブを伐採して、エビ養殖池にした印象操作が見事に描かれており関心しました。東南アジア、フィリピン、インドネシア、台湾などでは人口密度あるいは、棄民などの関係から人々がマングローブ帯に分け入り、塩業や簡単な柵を設けての漁業などを通じ、雨期には塩田が池となり、乾季の始まりに塩業の準備に取り掛かる過程で魚が取れ、食卓に上がり、魚食文化が形成されてゆきました。その延長線にフィリピン、インドネシア、台湾などではミルクフィシュ養殖がうまれてきました。これらの国において、潮間帯で行われているるミルクフィッシュ養殖の池の構造をご存知でしょうか。(どうやら、これらの池の中までわけいったことがないようで、ご存知ないようですな)潮間帯であり、未利用池でもある密生していないマングローブ地帯を長い年月をかけて、マングローブを伐採してつくられたペリフェナルキャナル構造の伝統的な超粗放的なミルクフィッシュ養殖。フィリピンでは国魚であるミルクフィシュ養殖でマングローブ帯は先ず、これらの塩業、伝統養殖池により開発された厳粛なる事実の記述はほんの申し訳程度でしか書かれていません。これらの国のマングローブ地帯の汽水養殖を語るときには、外すことのできない養殖形態です。このミルクフィシュ養殖でさえも、冒頭の示した、タコの木が密に生えるマングローブを伐採して池の造成はできません。マングローブが粗である潮間帯(潮汐により、池水の交換が可能)池にペリフェラルカナル方式の養殖池、あるいは塩業などのため、さらには住民の薪、住居の建築材などで先ずはマングローブは伐採されていったのです。この伝統池からブラックタイガーやメタペナ系の小エビがミルクフィシュ養殖の副産物として収穫され、住民たちに供されていました。マングローブ地帯は酸性土壌、エビは酸性土壌に弱いこともご存知ない。当然筆者はしるよしもないですよね、あっち、こっちあるきまわり、筆者の意図するとこだけヒアリングで記録し、マングローブ破壊者=エビ養殖というレッテルをはったわけですから。あんな、密なマングローブ林を伐採し、湿泥地帯でもある潮間帯をどうやってエビ養殖池にするのですか?彼らの池の造成の仕方をご存知ですか?視察程度ではわかるよしもありません。密なるマングローブ林を伐採し、エビ養殖池にし、養殖したって、うまく飼えませんし、事業として成り立ちません。マングローブ帯を開発しエビ養殖を実施した報告ももちろんありますが、まさに、開発に多額の費用がかかり、造成後のエビ養殖実施時に酸性土壌のためエビの飼育がうまく行えなかったとの報告もあります。酸性だとエビがうまく飼えない理由はご存知ですか?台湾式の集約養殖の池はマングローブ地帯というより、マングローブ地帯の背池に位置し、塩害により収量が上がらない水田地帯や、砂糖キビ価格暴落のため同地をエビ養殖池に変えた。あるいはマングローブの背池である裸地を重機により表土10cm程度を削り、土手にしてヘクタールスケールの池を造成し、エビ養殖池とした。あるいはすでにマングローブが伐採され開発されたミルクフィッシュ池を掘り下げ、エビ養殖池に変えた。マングローブ林を炭や住宅建材とするため伐採し、その裸地をエビ養殖池に変えた?。(酸性土壌ですぐには利益があがるほどエビの生産はできません)以上などが実態であって、エビ養殖池だけがマングローブ破壊者であることは、ありえません。
エビ養殖は利益があがるから大企業や大地主などの進出がめだつ。大企業、大地主=民衆の敵=エビ養殖=悪 この図式だと、戦後刷り込まれた、日本人東南アジアへの侵略者=悪、そうすると、みんな良心的な日本人でありたから、本も売れる。これだよ。この図式で書かれた本と理解しました。
そもそも、一回や二回現地視察した位では、ほとんど自然界に溶け込み実施されている養殖事業は本当には理解できません。大潮、小潮、昼、夜、雨天、晴天といずれも異なる状況、異なる顔をみせます。現地の人はエビをたべれなくなった?ほんとですか?エビ池やミルクフィシュ池から揚がるメタペナ系の小エビを彼らは結構たべてますよ。エビ池の端でこの小エビ(エビは小さい方が甘みが強く美味しい)をよく一緒になって食べたものです。美味しかった。池端で食べるとれたてのエビは魚と違って、活け占めしないでも美味しくたべれます。これら小エビは輸出に回りません。
筆が立つ方々はちょっと聞きかじったことを、読者受けするように描くのがうまい、そして、マングローブはエビ養殖池で破壊されてしまったと昨今のフェイクニュスの如く、マスゴミは印象付をしてしまった、ってことですね。よーく理解できました。
エビ養殖は利益があがるから大企業や大地主などの進出がめだつ。大企業、大地主=民衆の敵=エビ養殖=悪 この図式だと、戦後刷り込まれた、日本人東南アジアへの侵略者=悪、そうすると、みんな良心的な日本人でありたから、本も売れる。これだよ。この図式で書かれた本と理解しました。
そもそも、一回や二回現地視察した位では、ほとんど自然界に溶け込み実施されている養殖事業は本当には理解できません。大潮、小潮、昼、夜、雨天、晴天といずれも異なる状況、異なる顔をみせます。現地の人はエビをたべれなくなった?ほんとですか?エビ池やミルクフィシュ池から揚がるメタペナ系の小エビを彼らは結構たべてますよ。エビ池の端でこの小エビ(エビは小さい方が甘みが強く美味しい)をよく一緒になって食べたものです。美味しかった。池端で食べるとれたてのエビは魚と違って、活け占めしないでも美味しくたべれます。これら小エビは輸出に回りません。
筆が立つ方々はちょっと聞きかじったことを、読者受けするように描くのがうまい、そして、マングローブはエビ養殖池で破壊されてしまったと昨今のフェイクニュスの如く、マスゴミは印象付をしてしまった、ってことですね。よーく理解できました。
2007年1月1日に日本でレビュー済み
「バナナと日本人」のエビ版である。
農水産物に拘ることで 東南アジアを浮かび上がらせ その中で日本がどのようなポジションにいるのかを浮き彫りにする 鶴見や村井の手法は 鮮やかなものである。
僕らも普段日本にいて 当たり前のように食べているバナナやエビが いかなる背景を持っているのかに関しては 無頓着なものだ。
勿論食べている僕らに罪はないのかもしれないが きちんと背景を踏まえると 「美味しい」だとか「不味い」であるとかでは 簡単には済まされないということを感じてくる。
結局 無意識に生活していると 見えていないものだらけだ。物事を「見る」努力は 実は大切なのだと 今 思っているところである。その意味でも本書は重要な一冊だ。
農水産物に拘ることで 東南アジアを浮かび上がらせ その中で日本がどのようなポジションにいるのかを浮き彫りにする 鶴見や村井の手法は 鮮やかなものである。
僕らも普段日本にいて 当たり前のように食べているバナナやエビが いかなる背景を持っているのかに関しては 無頓着なものだ。
勿論食べている僕らに罪はないのかもしれないが きちんと背景を踏まえると 「美味しい」だとか「不味い」であるとかでは 簡単には済まされないということを感じてくる。
結局 無意識に生活していると 見えていないものだらけだ。物事を「見る」努力は 実は大切なのだと 今 思っているところである。その意味でも本書は重要な一冊だ。
2007年11月14日に日本でレビュー済み
「エビというのは、どこか人間を翻弄するようなところがある。私も翻弄された一人でしょう・・・」
とは、この本で引用されている台湾でブラックタイガーの養殖技術を確立した台湾の廖さんの言葉です(誰だそりゃ)。
この本はタイトルが『エビと日本人』となっていますが、実際の内容としては前半が著者がインドネシアのエビ養殖業者を訪れた時のルポルタージュっぽい内容、後半が様々な「エビ」のデータを通してみた日本と発展途上国の関係や、生活の格差について著者が問題提起、という構成になっています。
著者が最も問題にしているのは、日本人は世界で一番多くエビを輸入し食べているくせに、それを生産している第三世界の人々については何も知らないということです。
そして、私達日本人がエビをたくさん輸入し、食べることで、それらの人々の生活にどのような影響があるのかも。
当たり前ですが、これはエビだけに限った話ではありません。この本はエビはもちろん、エビ以外の食べ物でも、日本人が日常何も考えずに食べている物について、ほんの少しでも考える機会を与えてくれるはずです。
そういった意味で初版が上梓された約20年経った今でも(というよりも今の方が)、読まれることに意義がある本だと言えるかもしれません。
とは、この本で引用されている台湾でブラックタイガーの養殖技術を確立した台湾の廖さんの言葉です(誰だそりゃ)。
この本はタイトルが『エビと日本人』となっていますが、実際の内容としては前半が著者がインドネシアのエビ養殖業者を訪れた時のルポルタージュっぽい内容、後半が様々な「エビ」のデータを通してみた日本と発展途上国の関係や、生活の格差について著者が問題提起、という構成になっています。
著者が最も問題にしているのは、日本人は世界で一番多くエビを輸入し食べているくせに、それを生産している第三世界の人々については何も知らないということです。
そして、私達日本人がエビをたくさん輸入し、食べることで、それらの人々の生活にどのような影響があるのかも。
当たり前ですが、これはエビだけに限った話ではありません。この本はエビはもちろん、エビ以外の食べ物でも、日本人が日常何も考えずに食べている物について、ほんの少しでも考える機会を与えてくれるはずです。
そういった意味で初版が上梓された約20年経った今でも(というよりも今の方が)、読まれることに意義がある本だと言えるかもしれません。
2008年5月22日に日本でレビュー済み
いろんな食べ物について書けますね。
日本人に罪悪感を感じさせる倫理的な村井氏の本であるが、
以前、氏の講演を聴いた後、氏がうまそうにタバコを吸ってるのを見て、
少し幻滅しました。
エビを買うのは、途上国の民に所得を生じさせるという効果があるけど、
タバコは、国民医療費を増大させる最も愚かな行為だからである。
日本人に罪悪感を感じさせる倫理的な村井氏の本であるが、
以前、氏の講演を聴いた後、氏がうまそうにタバコを吸ってるのを見て、
少し幻滅しました。
エビを買うのは、途上国の民に所得を生じさせるという効果があるけど、
タバコは、国民医療費を増大させる最も愚かな行為だからである。
2006年9月29日に日本でレビュー済み
「私たち日本人にとっては、エビをたくさん食べられることは、うれしいことだ。だが、一方で、第三世界の資源枯渇が心配され、零細漁民が困窮し、人々の食卓からエビが消えるとしたらこれは手放しで喜んでいられる事態ではない。」(P9)
日本がエビを輸入するということ。それは、国際関係論では「相互依存の深化」と呼ばれる、日本とアジア諸国の経済的結びつきの増大である。しかし、「相互依存」などという抽象的な言葉では決して見えてこない現実がある。この本は、20年近く前に出版された古い本だが、今日においても一読の価値はある。広く先進国・途上国関係を学ぶ上で非常に考えさせられる一冊である。
日本がエビを輸入するということ。それは、国際関係論では「相互依存の深化」と呼ばれる、日本とアジア諸国の経済的結びつきの増大である。しかし、「相互依存」などという抽象的な言葉では決して見えてこない現実がある。この本は、20年近く前に出版された古い本だが、今日においても一読の価値はある。広く先進国・途上国関係を学ぶ上で非常に考えさせられる一冊である。