無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
白球礼讃―ベースボールよ永遠に (岩波新書) 新書 – 1989/3/20
購入オプションとあわせ買い
- 本の長さ223ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1989/3/20
- 寸法11.5 x 1 x 17.5 cm
- ISBN-104004300649
- ISBN-13978-4004300649
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1989/3/20)
- 発売日 : 1989/3/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 223ページ
- ISBN-10 : 4004300649
- ISBN-13 : 978-4004300649
- 寸法 : 11.5 x 1 x 17.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 296,879位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
1950年、福岡県門司生れ。大学在学中に雑誌「ユリイカ」に詩と詩論を発表しデビュー。みずから極小の版元を構え、詩誌や詩書を刊行、戦後世代を代表する詩人のひとりとなる。その後、「詩の中から新しい散文を生む」(大江健三郎評)実験として、言語の諸形態の混じりあう領域での作品制作をつづける。広く知られた成果に『胡桃の戦意のために』(芸術選奨文部大臣新人賞)、『左手日記例言』(読売文学賞)、『猫の客』(木山捷平文学賞)、『ベルリンの瞬間』(紀行文学大賞)がある。ほかに、加納光於、河原温、ドナルド・エヴァンズなどの美術家とのあいだに成った書物がある一方、田村隆一の詩集や伊良子清白全集など、詩書装幀の仕事も多い。自装による長篇評伝『伊良子清白』は、2005年春、ライプチヒでの国際ブックフェアにおける「世界でもっとも美しい本」賞の候補となった。1985年、アイオワ大学のInternational Writing Programに招待詩人として参加。1998-99年、ベルリン自由大学客員教授としてベルリンに居住。2005年、「大江健三郎の推奨する詩人」として、共にオーストリアでの文学祭Sprachsalzに参加。2006年、人類学者の中沢新一を多摩美術大学に招聘し、芸術人類学研究所を創設、《野外を行く詩学》部門を担当し、研究をとおして過去の詩人・作家・芸術家の居留地などを結び合わせる《フィールド・ミュージアム・ネット》の活動を展開。2008年と2010年、第1回及び第2回の日中韓・東アジア文学フォーラムに参加。批評家としては、『破船のゆくえ』『光の疑い』などの同時代詩批判からヴァルター・ベンヤミンを基軸とした長篇エッセイ『遊歩のグラフィスム』に至る批評的著作がある。2009年、中保佐和子訳の『胡桃の戦意のために』がアメリカで最優秀海外図書大賞(2009 Best Translated Book Award)を受賞。『葉書でドナルド・エヴァンズに』(飯野友幸による英語訳)、『猫の客』(末次エリザベートによるフランス語訳)などのほか、ドイツ語、韓国語、中国語、ロシア語に翻訳がある。近年の「造本としてのエクリチュール」の実践は、わずか8ページのミニマルな書籍『via wwalnuts』叢書を生み、大部の自装の著作『鳥を探しに』とともに話題を呼んでいる。(作家の写真=望月孝撮影)
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
次のような文章が好みなら、ぜひ読んでみて下さい。
バットはいつも、投ぜられてくるボールを求めている。ボールのほうは出会いを回避しようとするのに対して、バットはそのしなりをとおして、あくまでボールと出会おうとする。その出会いの快音から、光りにみちた野原がひろがる。バットの美しさは、そういう、野をひらく意志の美しさにあるのかもしれない。
本州の西の端の町には大洋ホエールズが、毎年、シーズンインの前にやってきてオープン戦を戦った。
小学生の私は「W」マークが付いた野球帽をかぶり、新入団の秋山・土井のバッテリーや明大5人組と
呼ばれた新人の姿を目で追った。
当時はのんびりしたもので内野のフェンス越しにサイン帳を差し出せば気軽にサラサラと書いてくれ、
それを宝物にしていた。その頃4番バッターは青田昇。
「打席にベースの前から入ればホームランを打つよ。」
と誰かが聞いてきたことを自慢げに話し、本当にその時その通りに外野スタンドに放り込んだ。
風はまだ寒く吹いていたが、外野席の芝は緑の芽を出し始めていて、寝転んで見る青い空に白い雲。
グランド内のユニフォームが白球とともに動き回る。
また、川崎時代のガランとした球場に派手なユニフォーム、オールドフアン同士が交わす解説の面白さ。
今のTVで見る応援席の賑やかな「野球のようなもの」と違っていた。
平出さんが書く西鉄ライオンズの選手達の平和台・小倉球場でのプレーが同じように眼前に浮かぶ。
この本を読むと、自分の野球(ベースボール)世界を思い出させてくれる。
平出さんのグラブの話は、何度読んでも(別の本にもこの章は引かれている)いい。
「愛の隠喩としてのベースボール」という論文を書いたヴィッキーの話、こだわりのグラヴ、
そしてなんだかんだで顧問に長嶋氏を、助っ人にレロン・リー氏を迎えることになった草野球チーム・・・読んでおもしろく、ほろりともさせてくれます。
詩人の本ですが、抑えた筆致で過度にセンチメンタルなところはありません。それがかえってあふれる愛情を感じさせます。