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仏教入門 (岩波新書 新赤版 103) 新書 – 1990/1/22

3.9 5つ星のうち3.9 25個の評価

アジア文化の源流となったインド仏教は,中国,朝鮮を経てわが国に渡来し,日本文化の形成に計り知れない影響を及ぼした.本書は,ブッダを育てたインドの社会的背景,ブッダの出現およびそれ以後の布教活動と思想の変遷,西欧思想との比較,さらにその後仏教が各地に波及していく様を描きながら,現代人のための新しい仏教論を展開する.
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (1990/1/22)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1990/1/22
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 224ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4004301033
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4004301035
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 25個の評価

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三枝 充悳
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2021年1月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
年代感のある本ですが、良い本です
2014年12月4日に日本でレビュー済み
 タイトル通り、仏教の全体が過不足なく説明されている。この本を読んで初めて、仏教全体を大まかに諒解できた気がした。
 初期(原始)仏教と大乗仏教はほとんど隔絶していること、さらに中国仏教もまた隔絶し、日本仏教もさらに隔絶していることを確認した。しかし、それらの広大な仏教世界はすべて釈尊自身の中にその根拠を持つこともよくわかり、ある種の感動があった。複雑きわまりない大乗も中国仏教も、そして哲学的な日本仏教も、すべて釈尊のシンプルな教えを発展させたにすぎない。釈尊は偉大だ。
 
 本書は先に読んだ宮元啓一「仏教誕生」で強く推薦されていたので購入した。けれど南伝・上座部を最上とする宮元と本書の著者・三枝充悳は明らかに見解を異にしていて、それがおもしろい。
 宮元とは異なり、著者は大乗への展開を世界宗教への発展と肯定し、宮元が強く否定する密教さえ「魅力に富む」と評価している。かといって著者が南伝系を否定しているわけではなく、仏教全体を客観的に扱う態度は好感が持てる。

 著者は宮元の「解脱とは生存本能の否定」という説をまったく問題にしていないようで、安心した。本書には宮元の強調する〈生のニヒリズム〉という言葉は一度も出てこない。解脱については「執着する自我の克服」という、ごく一般的な理解のようだ。

 密教の理解がこの本を読んで少しは進んだ気がする。
 曼荼羅を始め、密教の主要な要素がヒンドゥーから来ている、というのは興味深い。密教=仏教によるヒンドゥー教の再解釈、ではないだろうか。結果としてどちらが主体になったのかほとんどわからないくらいで、密教は仏教の方法論でヒンドゥーを強化したものという見方さえできそうだ。釈尊がいま密教を見たら、オレの名前を騙るなと怒るのではないだろうか。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年12月31日に日本でレビュー済み
『仏教入門』(三枝充悳著、岩波文庫)は、仏教の歴史を大掴みするのに最適な一冊です。

仏教は、ブッダの創始以来、どのような歩みを経てきたのでしょうか。「仏教は、紀元前5世紀ごろ、ゴータマ・シッダッタ(ガウタマ・シッダールタ)がさとりを達成してブッダ(覚者)となり、その教えを人々のまえに説いた時点にはじまる。その教えに心服した人々が仏弟子または在家信者となり、当初の比較的ゆるやかなサークルは、やがて教団に発展した。ブッダの滅後に教団の整備が進められ、同時に、すぐれた仏弟子たちの何人かがインド各地にブッダの教えを説いて、仏教はインドの諸地方に普及する。仏滅後百余年(別説2百余年)ごろ、拡大した教団は、伝統保守の上座部(じょうざぶ)と進歩的な大衆部(だいしゅぶ)との2つに分かれ、その後さらに細分裂が2百年あまり継続して、約20の部派が成立した。これらのうち、上座部の一派は前3世紀半ばにスリランカに伝えられ、いわゆる南伝(または南方)仏教が形成される。それはのちに東南アジア一帯に拡大して、今日に及ぶ。インドに部派仏教が栄えるなかで、しばらくして大乗仏教が紀元前後以降に登場し、多種多彩の新しい大乗の諸仏と諸菩薩が出現して、以後は部派と大乗との並列がつづく。7世紀には密教がさかんになり、以上の3つが一部まじわりながら継承されるものの、すでに4世紀以降は次第に衰運に傾き、13世紀はじめにイスラームの破壊により消滅した。一方、北インドから西域を経て、紀元後まもなく中国に到達したいわゆる北伝(または北方)仏教は、ほぼ大乗仏教を主流とし、のちに密教を加える。それは4世紀に朝鮮半島へ、6世紀に日本へ、また6世紀末と8世紀半ば以降にインドから直接チベットへ伝えられた。各地に伝来した仏教は、インド仏教の種々相の一部を踏まえながら、それにさまざまなヴァリエィションを施し、種々の変遷や展開をとげて、それぞれの地域と時代と民族性とに相応する仏教として機能した」。

大乗仏教とは、いかなるものなのでしょうか。「大乗仏教の成立とその活躍は、仏教史を華麗に内容豊かに盛りたてただけではなく、極言すれば、仏教を一躍いわゆる世界宗教たらしめる力強い原動力となった。中国―朝鮮半島―日本の、またチベットの仏教、すなわち北伝の仏教は、初期経典や部派の論書もその一部にふくんではいるけれども、ほぼ大乗仏教一色に塗りこめられ、とくに日本とチベットとの仏教は、それぞれの源流も形態も著しく異なるとはいえ、大乗仏教のみが栄えて、今日にいたる。しかしながら、大乗仏教は、釈尊=ゴータマ・ブッダが直接に説いた教えからは遠く隔たっている。そのうえ、これまですでにいわゆる大乗非仏説(大乗は仏説に非ずと説く)が、インド、中国、日本で唱えられ、それをさらにみずから否定する大乗仏教の側の自己弁明のみが目だつ。他方、部派仏教は大乗仏教に関しては何も語らず、問題にさえしなかったらしい。それでもなお、大乗仏教は『大乗諸仏の教説』にほかならないところから、上述の主張は『大乗非釈迦仏説』と訂正されなければならない。それと同時に、大乗仏教は釈迦仏の説(の一部)をなんらかの形で継承し発展させている以上、『大乗は仏説』もまた正しい」。

ブッダが辿り着いた悟りとは、どういうものなのでしょうか。「釈尊は菩提樹下のさとりにおいて、ニルヴァーナ(理想の境地)を達成した。換言すれば、成道とはニルヴァーナの体得であり、それによってゴータマはブッダないしムニ(聖者)となり、したがって、ニルヴァーナは釈尊また仏教のスタートであり同時にまたゴールでもある、と評されよう。『スッタニパータ』や『ダンマパダ』のような古い経は、ニルヴァーナをほぼ、愛執の遮断、欲望・執着の滅、無所有、貪  瞋癡(三毒)の滅尽、また不生不滅、虚妄ならざる法、洲(ディーパ)、真理、最高の安楽、智慧などと詠ずる。しかも釈尊にみられたとおり、ニルヴァーナがこの現世において達成されるよう仏教は目ざして」いるのです。
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年1月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最後まで読みました。仏教の教えを学ぼうとして「入門」に飛び付きましたが、内容は歴史が大半でした。カタカナが多くて、歴史の苦手な私には難しかったです。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年4月19日に日本でレビュー済み
一般的なところの、仏教全体を満遍なく記述した仏教入門書ではありません。

確かに原始仏教(インド)に割かれているページのほうが多いです。内容的には所々むつかしく、学的な淡々とした記述が続きます。そもそもわかりやすいことが必ずしも良いということはないわけですが。堅い感じですがむしろそれがいいということもあります。入門としてどうか、ということは読み手のレベルも勘案したところで判断していただきたいです。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年6月12日に日本でレビュー済み
 仏教入門というよりは仏教学入門といったほうがいいかもしれない。
従って仏教に興味を持って知ろうとする人にはもっと他の優しい本が言いだろう。
仏教を学問的に学ぼうと思う人には、インド仏教が基本となるので、その要点が非常によくまとまっている。
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年5月4日に日本でレビュー済み
 岩波新書青版の渡辺照宏著『仏教』&『日本の仏教』が共に分かりやすく且つ面白く読めたので、本書もかなり期待して読んだ。が、その期待は外れた。まず、本書は「仏教」入門としては、記述がインド仏教に偏りすぎであり、仏教「入門」としては記述が専門的で分かりにくい。特に分量的に半分以上を占める第二部「インド仏教の思想史」は語義詮索の多さと羅列的な説明が延々と続き、読み進めるのが苦痛であった。一流学者が必ずしも、一流教師でない好例かもしれない。はっきり言って、入門書としてはお薦めできない。但し、第三部「各地の仏教」は30ページ足らずのスペースに、南伝仏教、中国、朝鮮、日本、チベット各地の仏教の歴史を実に簡潔にまとめてあるので、むしろこの部分は使えると感じた。
20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年7月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
生きている内に読んでおきたいので、いま集めているところです。