無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
竹の民俗誌: 日本文化の深層を探る (岩波新書 新赤版 187) 新書 – 1991/9/20
沖浦 和光
(著)
日本人にとって最も身近な植物のひとつである竹.日常生活に欠かせなかった竹箒や籠,箕など竹細工の技術は,先住民である山の民によって伝承されてきた.竹にまつわる記紀神話や『竹取物語』などは,ヤマト朝廷によって抹殺されたもうひとつの日本歴史を暗示する.各地に残る竹の民俗をたどり,日本文化における「聖」と「賤」の深層を探る.
- 本の長さ243ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1991/9/20
- ISBN-104004301874
- ISBN-13978-4004301875
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1991/9/20)
- 発売日 : 1991/9/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 243ページ
- ISBN-10 : 4004301874
- ISBN-13 : 978-4004301875
- Amazon 売れ筋ランキング: - 26,570位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2017年2月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
沖浦氏の「竹」の持つ奥深い民俗誌を読むことによって、旅先での興味の幅が広がった。
2013年1月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
竹についてこんなにも解り安く書いてある本に出会った事は、ホントに感謝で一杯になりました。
照葉樹林については、今迄にもいわれてきましたが、「竹」についてまで言及した本はこれしかないのでは?
最後の「竹取物語」がじつにロマンをそそられますね!
照葉樹林については、今迄にもいわれてきましたが、「竹」についてまで言及した本はこれしかないのでは?
最後の「竹取物語」がじつにロマンをそそられますね!
2006年7月10日に日本でレビュー済み
生命現象・自然現象――人知を越えた壮絶な混沌――に接したときに生じるオソレの感情が〈聖〉と〈賤〉であり、〈聖〉と〈賤〉はふたつでひとつ、いわば表と裏の関係である。本書を手に取り、「竹」の〈聖〉なる面と〈賤〉なる面について読みすすむうちに、こころのなかで〈聖〉と〈賤〉の区分けが揺らぎ始める。レッテル張りして遠ざけていた、人知を超えた壮絶な混沌のなかにわたしもいるのだ。竹細工をなりわいとする人々の生活や歴史について知れば、もう逃げられない。差別とは何かと考えざるを得ない。姫を手に入れようとした貴族が実在の人物であったこと、帝(天皇)の求婚さえも断り、姫は月に帰ったこと等などを指摘し、民衆のカタルシスとして「竹取物語」を読み解いた論考はさすが。「差別され抑圧されている民衆が文化を産み、支配者はそのウワズミをすくいとっているだけ」という沖浦民俗学のテーゼが「竹」をキーワードにあますところなく展開している。
2004年9月13日に日本でレビュー済み
竹の民俗誌とはいうものの、工芸や生活史を語るものではなく、日本民族の起源へと迫る古代史の本。大和朝廷と隼人が中心であり、『竹取物語』なども引き合いに出されている。隼人などの南島系民族は大和朝廷によって滅ぼされ、抑圧されてきたというのが著者の立場であり、その証拠が竹に見出されると主張される。
南島系文化と竹とが組み合わされ、神話や記紀に、その残滓を探っていくのだが、こじつけ・牽強付会としか思えない部分も多い。南島系海洋民族の復権を焦るあまり、筆が滑りすぎている点も見受けられる。
聖と賤の対比など興味深い箇所もあるが、全体としては「誤った歴史観」という印象を拭い去れない。
南島系文化と竹とが組み合わされ、神話や記紀に、その残滓を探っていくのだが、こじつけ・牽強付会としか思えない部分も多い。南島系海洋民族の復権を焦るあまり、筆が滑りすぎている点も見受けられる。
聖と賤の対比など興味深い箇所もあるが、全体としては「誤った歴史観」という印象を拭い去れない。