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東京の都市計画 (岩波新書) 新書 – 1991/12/20
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- ISBN-104004302005
- ISBN-13978-4004302001
- 出版社岩波書店
- 発売日1991/12/20
- 言語日本語
- 本の長さ262ページ
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1991/12/20)
- 発売日 : 1991/12/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 262ページ
- ISBN-10 : 4004302005
- ISBN-13 : 978-4004302001
- Amazon 売れ筋ランキング: - 516,067位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 820位都市開発・都市問題 (本)
- - 1,266位建築・土木工学
- - 2,212位岩波新書
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著者について
越澤明(KOSHIZAWA AKIRA、こしざわあきら)。北海道大学名誉教授、一般財団法人住宅生産振興財団顧問。1952年生まれ。東京大学工学部都市工学科卒業、東京大学大学院博士課程修了、東京大学工学博士。専門は都市政策、都市計画、公共政策。
1989年に後藤新平の帝都復興計画原図を66年ぶりに発見した。東京の都市形成・都市計画史、東京オリンピック、災害復興計画、歴史・景観まちづくりに関する研究の第一人者である。
主な著書は、『東京の都市計画』(岩波新書1991年)、『東京都市計画物語』(日本経済評論社1991年、ちくま学芸文庫2001年)は、東京の都市形成・都市計画の歴史、関東大震災の帝都復興に関する基本図書として、今なお読み続けられている。両書は日本都市計画学会石川賞(大賞に相当)を39歳の最年少で受賞。『満州国の首都計画』(日本経済評論社1988年、ちくま学芸文庫2002年、土木学会著作賞)、『哈爾浜の都市計画』(総和社1989年、ちくま学芸文庫2002年)、『復興計画』(中公新書1995年、日本都市学会奥井賞)、『後藤新平:大震災と帝都復興』(ちくま新書2011年、都市住宅学会著作賞)、『大災害と復旧・復興計画』(叢書震災と社会、岩波書店2012年)、『東京都市計画の遺産:防災・復興・オリンピック』(ちくま新書2014年)など。
都市政策の行政実務に明るい。国の公職歴は、中央防災会議首都直下地震対策専門調査会委員。2001年~2011年、国土交通省の社会資本整備審議会委員に就任、社会資本整備審議会住宅宅地分科会長、社会資本整備審議会都市計画・歴史的風土分科会長(国の住宅政策、都市計画、古都保存行政の審議会長)を務めた。都市再生特別措置法、都市緑地法、景観法、歴史まちづくり法、長期優良住宅法、高齢者住まい法の制定に学識経験者として関わった。
地方自治体の公職歴は、鎌倉市市政功労者、江戸東京博物館運営委員会委員、東京都品川区まちづくりマスタープラン策定委員長、犬山市歴史まちづくり協議会長、美濃市歴史まちづくり協議会長、長浜市歴史まちづくり協議会アドバイザー、守山市大庄屋諏訪屋敷保存委員長、大津市都市計画審議会景観形成専門委員長、富田林市駅南まちづくり協議会アドバイザーなど。松竹株式会社が設置した歌舞伎座再生検討委員会委員など。
主な著書は中国、台湾、韓国で翻訳出版されている。『偽満洲国首都規劃』(欧碩訳、北京、社会科学文献出版社2011年)、『哈爾浜的城市規劃 1898-1945』(王希亮訳、哈爾浜、哈爾浜出版社2014年)、『中国東北都市計画史』(黄世孟訳、台北、大佳出版社1986年)、『東京の都市計画(書名はハングル表記)』(尹伯栄訳、ソウル、韓国経済新聞社1998年)など。中国長春市政府から都市計画顧問の称号、清華大学公共管理学院産業発展與環境治理研究中心(CIDEG)栄誉専家、大連理工大学建築與芸術学院客座教授。中国の都市化(城鎮化)に関する研究は中国で参照・引用されている。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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平易なのですが中身の濃い良書で、2、3回読まないと全体が理解できないほどです。都市計画の本質というものが理解できます。
つまり都市計画とは都市計画そのものではなく、計画をどのように実現するか、社会制度や経済力学、組織や人的資源の取り組み、すなわち政治そのものだということです。
東京の都市計画を考える時に想像してしまう、こういうことはないだろうか。
正確に言えば景観そのものと都市計画は重なる部分も多いがまず時間軸と主体となる個人の関わり方
の程度が異なるので同じものではないが、昔ながらの下町と新宿や丸の内の高層ビル群を見ればそう言いたくなる気もする。
東京の街を一つ一つ総合して言っても東京圏全体としての明確なプランが確かに見えてこない。
実際に旧国鉄と私鉄では駅周辺の整備はまったく異なるし、休日でもないのに慢性的な渋滞を
起こす交通網を見てもどこかバラバラな感じは否めない。本書に沿って言うならばそうした状況は
明治以降の関東大震災の震災復興事業や戦後の戦災復興事業がもう少し実を結んでいたら
このようなアンビバレントな形にはなっていなかったということだろう。
後藤新平率いる震災復興の面々が行おうとした計画の総合性はポストモダン社会に生きる
今の私たちが見ると戦前にこういった計画が存在したのかという驚きも与えてくれる。
確かに震災時の火災を考慮し道路網を整備し、また快適な市民生活を歩むためにグリーン
ベルトの整備を行おうとしたことは市民の発議、共同体としての市民を想像させるが
やはりそれは今の私たちから見える限定的なもので、さらに大枠の市民の参画、民主主義的啓蒙というのがその外枠として必要だと思う。
この外枠は現代を生きる我々もいかにしてそれを開始するかというまだ萌芽の状態である
東京の都市計画が本当に動き出せるとすれば相当先のことではないかと思う。
一方で未完の都市計画で残された下町や東京の水辺は都市の景観の多様性という観点から昨今見直されている。
景観の多様性と市民自らが参加する意思のある都市計画、どちらも統合させてよい物を作っていくためには相当の努力が必要だろう。
検証についてはしっかりしてます。宝島の地下都市妄想本とは全然違う正統派「啓蒙書」。
明治維新前は扱いがないので、鈴木理生氏の著作などを参照してください。
この本によって世に広く知られるようになったことは、後藤新平の復興計画の具体的な
中味、そして、過去に地方主義者、占領軍、宅地化を当て込む地主達など、
時代によって役者は変わるものの、様々な妨害が加えられ、都度計画が縮小されてきた
ということです。
まぁ確かに、興味深いですね。
しかし、今は別の読み方をされるべきかと思います。
本書は東京オリンピックまでしか扱いがありません。1991年の出版なら、
本来第7章に美濃部都政、第8章に出版当時現役だった鈴木都政があるべきでしょう。
本書にそれらが無いのは、美濃部が「都市計画を停止」させた過程が余りにも酷いことと
関係があるように思われます。だってねぇ、悪名高い「橋の哲学」でプロ市民を濫造し、
お金の工面では「財政戦争」を政争化させて土木予算を徹底的にコケ。
都市計画の点からは「広場と青空」の夢だけばら撒いて、その尻拭いは一切
後の都政に押し付けたのが美濃部という知事ですから。
特に、2期目以降は悲惨で、道路予算など当時の『道路建設』誌を読むと
「人口も車も所得も増加基調にあるのに、毎年減額される」
という異常さ。環8の緑地帯追加・拡幅構想も放置。
公害と福祉を語る割には、自分が金を出すことは真っ平ごめんだった訳です。
彼に出来たのは東都政の計画の一部を継続し、歩道橋を乱立させたことだけ。
だから、この本だけで満足するのはちょっと問題があると思います。
著者は東京生まれで82年に東大博士取得してて、上記の過程を知らない筈ないんですが。
ただ、著者は石原都政期に『復興計画』という書を中公から出しています。
その内容を見る限り、この方は機会主義者なのかも知れません。
それとも本書は戦後民主主義的なリベラル層に都市計画を啓蒙するのが目的で、
政友会のような保守層とアメリカへの難詰の種を提供したのでしょうか。
なお美濃部、鈴木都政を扱った書は多いですが、都市計画的な視点からは
ちくまから同時期に出版された『未完の東京計画』が併読には向いてます。
後、本書から20余年、この本、古くなっちゃったんですわ。
後書で批判されていた、既存の公共空間のストックを食いつぶす傾向
(プロジェクトXでは愚かにも翼賛したが)、これは平成期に変わりました。
それを知らずか、著者にいいように弄ばれるだけで「悔しいと感じた」だけでは・・・
1980年代以降、無残な失敗を晒していた道路整備は着実に進められ、
環6、環7、環8の3本が完成に至っています。環6には60年代、高架方式で首都高の計画が
追加されたが、その後地下化したのはご存知の通り。
90年代に入って新設の4車線以上の幹線ではなるべく緑地帯を設ける方針になったため、
スペースの上では本書内の文京区のそれと遜色のない幹線(例:調布保谷線)も新設。
挙げれば切りないですが、バブル後大幅に予算を縮小しながらも、下落した地価の元、
「オープンスペースそのものを増加する」方向に思想が切り替わった事は良いことです。
故に面的な細街路や公園と、幹線系の交通網は区別すべきかと。
本書末尾の「停止」は今の目線では言い過ぎです。
本書を読むことによって、近代の東京が背負ってきた歴史と、そこに復興を願った人たちの想いがわかります。
関東大震災と戦後という2つの復興から、どのようなマスタープランを持って、予算取得に取り組んだか、葛藤があったかがわかります。
成功した西新宿の副都心計画、都内に今も多数ある緑地公園、実現されなかった幅員100mの大通りなど知っておくべき歴史がつまっています。
また東京は非常に混沌としたカオス的な街で、地図を見ているといろいろなことに気づく。どうしてあの道は、途中から突然狭くなるのだろう? 下町の道は整然としているが、世田谷の道があんなに入り組んでいるのはなぜ?
都市計画の入門書としてはもちろんのこと、地図好きの人や街歩きが好きな人にもお勧めできる。
大蔵省の妨害により都市計画の財源が確保されなかったという話や
頭の固い地主層から反発と財源不足を受けて震災復興計画が縮小されたり
疎開と空襲対策にかこつけて確保された大緑地帯が戦後の農地解放でなくなったり
東京の都市計画は計画は偉大なのにまったくうまくいかない
後藤新平が望んだ東京を考えると誰しも"もっとくやしく"なるはずだ