著者の「言語」遍歴を語った本。
学生時代に同級生から習った朝鮮語、戦前・戦時中の大陸体験に伴う中国語、チベット御、モンゴル語。さらに民族学者として世界各地を訪問してまわり、タイ語、サンスクリット語、クメール語、スワヒリ語、スペイン語、エスペラント語、イタリア語…。ものすごい種類の言語と親しみ、学んでいる。
もちろん、すべての言語を自由自在に操れるようになったわけではなく、日常会話が出来る程度というのがほとんどらしい。また、使わなくなった言語は忘れてしまうともいう。
しかし、これだけ言語に情熱を傾け、挑戦していったというのが凄い。旺盛な知的好奇心というやつだろう。
見習えるものではないが、レベルの違う世界を垣間見られたのが面白かった。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
実戦・世界言語紀行 (岩波新書 新赤版 205) 新書 – 1992/1/21
梅棹 忠夫
(著)
民族学者として半世紀にわたって世界各地を歩いてきた著者は,フィールド・ワークに際して常に現地の言語を学び,実際に用いてきた.学生時代の朝鮮語に始まり,チベット語,モンゴル語,ペルシャ語,タイ語,フランス語,スワヒリ語,エスペラント語…….無数の外国語習得という稀有な体験をふり返りながら,言語を学ぶことの意味を語る.
- 本の長さ221ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1992/1/21
- ISBN-104004302056
- ISBN-13978-4004302056
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1992/1/21)
- 発売日 : 1992/1/21
- 言語 : 日本語
- 新書 : 221ページ
- ISBN-10 : 4004302056
- ISBN-13 : 978-4004302056
- Amazon 売れ筋ランキング: - 538,704位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,068位言語学 (本)
- - 2,320位岩波新書
- - 22,617位評論・文学研究 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4.7つ
5つのうち4.7つ
3グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2007年7月13日に日本でレビュー済み
本書は、著者が日本統治下の朝鮮北部にある白頭山を登山した際、山中で得体のしれない人間にぱったり出くわし緊迫した雰囲気になったが、片言の朝鮮語ができたおかげで窮地を脱することが出来たというエピソードで始まる。著名な民族学者である著者が、海外での旅行やフィールドワークの豊富な経験を振り返って、民族学者としての必要から勉強した、世界中の様々な言葉の特徴をわかりやすく、かつ興味深いエピソードを交えながら記していく。数えてみると、本書には53もの言語が取り上げられており、なかでも驚くのは、その程度は別としても著者自身が勉強した言語が28もあるということだ。著者は謙遜してか、自身の勉強法を「小鳥草花言語学」と呼び、あくまで異文化を知るための手段でしかないというが、その言語習得の才能には驚いた。