無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
ユーゴスラヴィア現代史 (岩波新書 新赤版 445) 新書 – 1996/5/20
柴 宜弘
(著)
各共和国の相次ぐ独立や,激しいボスニア内戦の推移は,ユーゴスラヴィアを“多民族国家の悲劇”として,世界中の目をくぎづけにした.戦後,独自の路線を歩んだ連邦国家の成立をはさんで,統合と分裂が交差する複雑な歴史を,地域内部の動きと国際社会の対応から描くことで,1995年末の「和平協定」以後の情勢に確かな視点を提示する.
- 本の長さ222ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1996/5/20
- ISBN-104004304458
- ISBN-13978-4004304456
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1996/5/20)
- 発売日 : 1996/5/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 222ページ
- ISBN-10 : 4004304458
- ISBN-13 : 978-4004304456
- Amazon 売れ筋ランキング: - 421,927位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 56位古代ギリシア史
- - 1,088位ヨーロッパ史一般の本
- - 1,903位岩波新書
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
38グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2017年7月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2017年6月にスロベニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナを回る観光旅行をした。アドリア海を挟んでイタリア側は海外線から内陸に向かって延びる平地にヴェニスやサンマリノのような都市が発達している。クロアチア側の海外線には内陸からは孤立した状態で街々は点在しても、陸地側は山また山、森また森の地形でゲリラの隠れ場所には事欠かないといった感じでした。地形がその国の経済・政治情勢を規定する、という地政学=geopoliticsをつくずく考えさせる旅でした。本書を読んだことは、旅の予習として大いに役に立ちました。
2019年11月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
所々文章が拙い。「…実施された。…方針が出された。…実施された。」など、ダラダラと事実の羅列が続くのは少々苦痛です。その事実がどんな結果に繋がったか、もう少しスムーズに説明してほしいところ。
とはいえ内容的には満足です。ユーゴスラビア紛争そのものを解説する本はあっても、そこに至る歴史まで解説した本は多くないので、貴重です。
これを足がかりに類書を当たってみたくなりました。
とはいえ内容的には満足です。ユーゴスラビア紛争そのものを解説する本はあっても、そこに至る歴史まで解説した本は多くないので、貴重です。
これを足がかりに類書を当たってみたくなりました。
2015年6月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
よかったです!
また使わせていただきます!
岩波新書を買いました!
また使わせていただきます!
岩波新書を買いました!
2013年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
興味をもったらこの一冊。興味を持つための本としては面白みに欠ける。
2012年6月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
オーストリア=ハンガリー帝国とオスマン・トルコ、カトリックと東方正教、イスラムの諸勢力が出合うバルカン地域は、単一の価値観では括れない複雑で多様な民族文化を育んできました。そうした地域で起きたユーゴ解体のプロセスは、例えて言うと、外枠の緩んだパズルがばらばらになったようなものだと思います。
本書は「民族のモザイク」「はざまの国」であったユーゴが一つの国にまとまりきれなかった事情を歴史的に解き明かしています。
第二次大戦後、反ファシスト闘争を勝ち抜いたパルチザンを母体に誕生したユーゴは、ソ連と対立して独自の社会主義路線を歩みます。そこでは「労働者の自主管理」という社会原理と政治的な一党独裁とが相まって民族意識を封じ込めていましたが、次第に地域間の経済格差が広がり、民族対立となって噴出します。「偉大な指導者」チトーの死後、クロアチアなどの共和国はユーゴ連邦からの独立を要求。セルビア、クロアチアの両共和国の指導者は民族対立を扇動、ボスニアのムスリムなどにも連鎖して広がり、民族が殺し合う内戦へと発展します。
本書は社会主義ユーゴの時代を、一時的とはいえ民族対立の意識を抑え込んでいた期間として記述しています。東西冷戦の緊張の下で独自の国家を建設しなければならないという意識が、ユーゴの諸民族をまとめていたのだと理解されます。東西冷戦という時代が「モザイク」を一つの形にしていたのだと思います。
悲惨な内戦の末に離散してしまったパズルが再び一つに統合されることはないかもしれません。各国はすでに独自の道を歩んでいます。この地域に将来にわたって平穏を維持するために、国際社会が関心を持ち、結束して平和構築に取り組んでほしいと思います。
本書は「民族のモザイク」「はざまの国」であったユーゴが一つの国にまとまりきれなかった事情を歴史的に解き明かしています。
第二次大戦後、反ファシスト闘争を勝ち抜いたパルチザンを母体に誕生したユーゴは、ソ連と対立して独自の社会主義路線を歩みます。そこでは「労働者の自主管理」という社会原理と政治的な一党独裁とが相まって民族意識を封じ込めていましたが、次第に地域間の経済格差が広がり、民族対立となって噴出します。「偉大な指導者」チトーの死後、クロアチアなどの共和国はユーゴ連邦からの独立を要求。セルビア、クロアチアの両共和国の指導者は民族対立を扇動、ボスニアのムスリムなどにも連鎖して広がり、民族が殺し合う内戦へと発展します。
本書は社会主義ユーゴの時代を、一時的とはいえ民族対立の意識を抑え込んでいた期間として記述しています。東西冷戦の緊張の下で独自の国家を建設しなければならないという意識が、ユーゴの諸民族をまとめていたのだと理解されます。東西冷戦という時代が「モザイク」を一つの形にしていたのだと思います。
悲惨な内戦の末に離散してしまったパズルが再び一つに統合されることはないかもしれません。各国はすでに独自の道を歩んでいます。この地域に将来にわたって平穏を維持するために、国際社会が関心を持ち、結束して平和構築に取り組んでほしいと思います。
2019年9月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
良い本だと思います。まず国の場所から分からず、もちろん歴史も分からず、どうしてあのような紛争が起こったのかも分からず、基礎を学ぶために購入しました。中世近代から1990年代までの歴史を知るためには非常にコンパクトで良い本でした。内容としても、どこかの国や筆者個人の見方ではなく、できるだけ様々な史実(史実は民族によって異なると思いますが)を紹介するにとどめた姿勢が好印象でした。
2011年5月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
元々他民族国家は成立するのは難しいのか。それは支配下の中で育まれる個々の民族意識それはある意味、支配下だからこそナポレオン戦争を巧妙に利用しながら外交文書を作成したり、近代化の促進が進む。ある意味オスマントルコ支配下であるからこそ、覚醒が早かったり遅かったりする。軍政地域だったり、正教会管轄下だったり、農村に一定の自治を与えるゆるい支配。その中で自己の民族意識を育み、思想家がリーダーになっていく事もある。それは国際社会に認められるかだけでなく共同体としての意地でもあろう。
マケドニアのようにそれが中々出来ないところもある。それは紛争よりも何度かの外交交渉により実現されるようにしていかないと国際社会の介入を許す場合もある。
民族を分けるのは宗教と言語である場合が多い。一度は大セルビアとして結託の道を進んでもクロアチアとセルビアの争い。それは民族としての自意識を賭けた戦いなのかもしれない。
マケドニアのようにそれが中々出来ないところもある。それは紛争よりも何度かの外交交渉により実現されるようにしていかないと国際社会の介入を許す場合もある。
民族を分けるのは宗教と言語である場合が多い。一度は大セルビアとして結託の道を進んでもクロアチアとセルビアの争い。それは民族としての自意識を賭けた戦いなのかもしれない。
2010年8月17日に日本でレビュー済み
本書は多様な民族・宗教・言語・文字を内包し、「モザイク国家」と呼ばれたユーゴスラヴィアの
統合と分離の歴史を、中世から現代までという長いスパンで論じたものである。
陸続きであったため、そしてバルカンの支配者がその時代によって異なったため、
歴史的に諸民族が混在し、混血が進むことになった。
どの様な境界を引こうとも、必然的に少数民族問題を抱え込むことになったのである。
ただし、このような状況からボスニア内戦のような事態もまた必然だったと考えることは出来ず
民族の単一性と同質性が追求されるまではユーゴ存続の可能性はあったというのが著者の立場である。
著者によれば、多様性や異質性を前提とし、地域に対する帰属意識こそ強化すべきであった。
興味深かったのは、第一次大戦後に形成されたユーゴ王国が「国民国家」と規定されていたこと。
王国全域のセルビア化とも捉えられかねない民族の平等や均質化を進めようという試みが、
事実上「多民族国家」であることを認めることで失敗した戦間期は、
同時期に形成された国家群について考える上で極めて有益である。
紛争中に形成された「セルビア悪玉論」や特定の民族に与することなく、
等しく距離をとり、感情を抑制した著者の議論には説得力があった。
加えて、多様な民族構成を説明するために使用された地図や図表は10点以上で分かり易い。
わずか200頁強の新書でありながら、読み応えのある好著である。
統合と分離の歴史を、中世から現代までという長いスパンで論じたものである。
陸続きであったため、そしてバルカンの支配者がその時代によって異なったため、
歴史的に諸民族が混在し、混血が進むことになった。
どの様な境界を引こうとも、必然的に少数民族問題を抱え込むことになったのである。
ただし、このような状況からボスニア内戦のような事態もまた必然だったと考えることは出来ず
民族の単一性と同質性が追求されるまではユーゴ存続の可能性はあったというのが著者の立場である。
著者によれば、多様性や異質性を前提とし、地域に対する帰属意識こそ強化すべきであった。
興味深かったのは、第一次大戦後に形成されたユーゴ王国が「国民国家」と規定されていたこと。
王国全域のセルビア化とも捉えられかねない民族の平等や均質化を進めようという試みが、
事実上「多民族国家」であることを認めることで失敗した戦間期は、
同時期に形成された国家群について考える上で極めて有益である。
紛争中に形成された「セルビア悪玉論」や特定の民族に与することなく、
等しく距離をとり、感情を抑制した著者の議論には説得力があった。
加えて、多様な民族構成を説明するために使用された地図や図表は10点以上で分かり易い。
わずか200頁強の新書でありながら、読み応えのある好著である。