流石です。
網野善彦史観が冴える。
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日本社会の歴史 上 (岩波新書 新赤版 500) 新書 – 1997/4/21
網野 善彦
(著)
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現代の日本・日本国は,いかなる経緯をへて形成されたのか-.周辺諸地域との海を通じた切り離しがたい関係のなかで,列島に展開した地域性豊かな社会と,「国家」とのせめぎあいの歴史を,社会の側からとらえなおす.著者10数年の学問的営為の結実した本格的通史.上巻は列島の形成から9世紀まで.(全3冊)
- ISBN-104004305004
- ISBN-13978-4004305002
- 出版社岩波書店
- 発売日1997/4/21
- 言語日本語
- 本の長さ210ページ
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1997/4/21)
- 発売日 : 1997/4/21
- 言語 : 日本語
- 新書 : 210ページ
- ISBN-10 : 4004305004
- ISBN-13 : 978-4004305002
- Amazon 売れ筋ランキング: - 14,703位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2014年4月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いわゆる「日本の歴史」と異なるのは、
国単位でなく日本列島とその周辺における人の営みの歴史をまとめている点と、
従来見落とされがちだった、農業以外に従事していた海民や職能民などにも注目し、
時の中央政権から被差別民まで、できるだけ列島全体に言及している点。
特に東日本については、中央に対する別の政権の可能性を秘めた場所として説明している。
学校で習うような日本史が日本の政権を追うあまり情報が近畿地方寄りになるのと対照的だった。
ついでに言えば東と西の差異は文化の趣や成熟度の差異であるが、
これが被差別民の発生にも関わってくるという説明に納得。
関東ではあまり話題に上がらないので常常不思議に思っていたのでした。
他にすっきりした点は平安時代から多く見られる上皇と天皇の共存について、
氏の長者のような「治天の君」という言葉があったのが驚きというか、
初めて聞く言葉だったがその辺の話をすんなりと理解できた。
学校の歴史では教わらない言葉のようだけども、今の学校では教えてるのだろうか。
そうだといいな。
国単位でなく日本列島とその周辺における人の営みの歴史をまとめている点と、
従来見落とされがちだった、農業以外に従事していた海民や職能民などにも注目し、
時の中央政権から被差別民まで、できるだけ列島全体に言及している点。
特に東日本については、中央に対する別の政権の可能性を秘めた場所として説明している。
学校で習うような日本史が日本の政権を追うあまり情報が近畿地方寄りになるのと対照的だった。
ついでに言えば東と西の差異は文化の趣や成熟度の差異であるが、
これが被差別民の発生にも関わってくるという説明に納得。
関東ではあまり話題に上がらないので常常不思議に思っていたのでした。
他にすっきりした点は平安時代から多く見られる上皇と天皇の共存について、
氏の長者のような「治天の君」という言葉があったのが驚きというか、
初めて聞く言葉だったがその辺の話をすんなりと理解できた。
学校の歴史では教わらない言葉のようだけども、今の学校では教えてるのだろうか。
そうだといいな。
2017年4月22日に日本でレビュー済み
☆☆☆☆
この程度の深さで、日本の成り立ちから平安時代初期までを振り返れたこの一週間は貴重な時間だった。
「日本」という国の成り立ち、大陸(中国)や半島(朝鮮)との関係やその力関係による緊張感に影響される日本のありようは、昔に学んだ学校での歴史とは違った種類の知識を与えてくれた。
また、国の型ができ、その組織が作られ、複雑になっていく過程では、権力闘争が繰り返されていく。穏やかだな時代の印象持っていた平城、平安時代においても、どの時代、どの国の歴史同様の血生臭い権力欲をみせられた。
この本が優れているのは「日本社会」の歴史を描いているところで、歴史のメインストリームに主眼が置かれているわけではなく、読んでいると「社会」の動き、そのそれぞれの時代を暮らす人々の姿が想像できるところが良い。(これはゆっくりと時間をかけて読んだために得られたのかもしれない)
でも、次に『日本社会の歴史』(中)・(下)を読むのはいつになるかはわからないなぁ。
網野善彦氏は、この膨大な歴史のなかから、よく社会を見つめるための筋を提供してくれている。
2017/04/22
この程度の深さで、日本の成り立ちから平安時代初期までを振り返れたこの一週間は貴重な時間だった。
「日本」という国の成り立ち、大陸(中国)や半島(朝鮮)との関係やその力関係による緊張感に影響される日本のありようは、昔に学んだ学校での歴史とは違った種類の知識を与えてくれた。
また、国の型ができ、その組織が作られ、複雑になっていく過程では、権力闘争が繰り返されていく。穏やかだな時代の印象持っていた平城、平安時代においても、どの時代、どの国の歴史同様の血生臭い権力欲をみせられた。
この本が優れているのは「日本社会」の歴史を描いているところで、歴史のメインストリームに主眼が置かれているわけではなく、読んでいると「社会」の動き、そのそれぞれの時代を暮らす人々の姿が想像できるところが良い。(これはゆっくりと時間をかけて読んだために得られたのかもしれない)
でも、次に『日本社会の歴史』(中)・(下)を読むのはいつになるかはわからないなぁ。
網野善彦氏は、この膨大な歴史のなかから、よく社会を見つめるための筋を提供してくれている。
2017/04/22
2018年7月3日に日本でレビュー済み
いわゆる網野史学は、日本を単一民族国家としてではなく、アジアの中での諸国・諸民族の相互作用の産物として捉える。本書(上巻)は、7世紀のヤマト王朝成立過程(前史も含む)から9世紀平安朝成立までの古代を扱っている。日本におけるヤマト王朝成立が7世紀であり、それ以降1世紀ほど女性天皇を含む天皇家・豪族たちの入り乱れたすさまじい権力闘争の時代だったことがわかる。またヤマト王朝の東北侵略や九州の隼人征服などにも紙面を割き、日本国の成立過程が決して単線的なものではないことを明らかにしている。
個々の事件が漢語調でさらりと記述されているので、重要な記述を読み落としそうになる。逆に、漏れが少ない通史なので、高校日本史に代わる、もう一つのリアルな日本史として読むこともできる。古代史にありがちな、想像のみに依拠した「とんでも」論ではなく、ちゃんとした一次資料に基づいた記述であり信頼に値する。
個々の事件が漢語調でさらりと記述されているので、重要な記述を読み落としそうになる。逆に、漏れが少ない通史なので、高校日本史に代わる、もう一つのリアルな日本史として読むこともできる。古代史にありがちな、想像のみに依拠した「とんでも」論ではなく、ちゃんとした一次資料に基づいた記述であり信頼に値する。
2010年12月31日に日本でレビュー済み
他の網野氏の著作に比べて、一般読者向けに読みやすいです。それでいて議論のレベルは下がっていません。それから、要旨が引用しやすくまとまっていると思いますので、学者であっても歴史家ではない私のような者には重宝します。詳しいところでは、第四章で大王斉明が、後の天智天武の政権の前章という単なる旧体制との中継ぎの大王ではなく、具体的な対大陸や国内政策などを持った政治家として説明されているのが新鮮でした。
2008年8月28日に日本でレビュー済み
刺激的な歴史書の数々で著名な網野善彦氏による、全三巻の日本通史。三巻を通じて全12章、最後の第十二章は「展望」として17世紀後半から現代までを一章で纏めているが、それまでの全十一章分では、網野氏による他の著書で触れられていた論点がふんだんに盛り込まれた上で、各章・各節がコンパクトにまとめられ、かつ読者に対して説得的に書かれていて読みやすい。それは例えば、取り上げられている時代の技術はどんな種類のものであったか、取り上げられている時代に生きていた人たちは地域ごとにどんな暮らし方をしていたのかなどが、政治的・経済的変化や発展と共に必ず書かれていることによって、読む者が各時代の様子を想起しやすくなっている。学校歴史が断片的でぶっきらぼうでのっぺらぼうなのとは大きな違いだ。
この上巻は先史時代から平安時代中期、9世紀後半までの出来事が取り上げられているが、まずこの巻全体で北海道・東北北部、沖縄諸島は「日本国」に含まれていない。北では縄文時代の後に続縄文文化、擦文文化と続き、北東アジア・オホーツクの影響をたびたび受けていたこと、沖縄北部はむしろ中国大陸と強く結びつき、先島諸島は台湾・東南アジアの文化と類縁性を持っていたこと、この事実は何度も著者によって注意を喚起される。
その上で、東北北部を除く本州・四国・九州も、閉鎖された領域で歴史を重ねたわけではないことも、この巻、というより全巻を貫くテーマになっている。中国大陸・朝鮮半島・日本列島という大陸・半島・列島の海を通じた関わり合いが日本国の経済的・社会的・文化的・政治的状況をかなりの程度規定していたという眼差しがこの著書を刺激的にも、説得的にも、また論争的にもしている。日本人が誰でも普通に使う「日本」という名称が列島内の部族にも地名にも由来せず、太陽信仰を背景にした、中国に対する方角に基づく「日の昇るところ」という語義であることからも、大陸・半島との深いつながりを想起出来る。(半島から膨大な技術と知識が流入し、白村江の戦いで半島と縁遠くなったことが日本国を成立させたことを含め。)
一見平坦で栄華を誇ったかのように思われがちな平安時代が、政治の領域では不穏な動きを繰り返していたこと、律令による統治がどれほどの効果を持っていたのかということなど、通読すれば日本史についての予見を変更させられることが多い。
この上巻は先史時代から平安時代中期、9世紀後半までの出来事が取り上げられているが、まずこの巻全体で北海道・東北北部、沖縄諸島は「日本国」に含まれていない。北では縄文時代の後に続縄文文化、擦文文化と続き、北東アジア・オホーツクの影響をたびたび受けていたこと、沖縄北部はむしろ中国大陸と強く結びつき、先島諸島は台湾・東南アジアの文化と類縁性を持っていたこと、この事実は何度も著者によって注意を喚起される。
その上で、東北北部を除く本州・四国・九州も、閉鎖された領域で歴史を重ねたわけではないことも、この巻、というより全巻を貫くテーマになっている。中国大陸・朝鮮半島・日本列島という大陸・半島・列島の海を通じた関わり合いが日本国の経済的・社会的・文化的・政治的状況をかなりの程度規定していたという眼差しがこの著書を刺激的にも、説得的にも、また論争的にもしている。日本人が誰でも普通に使う「日本」という名称が列島内の部族にも地名にも由来せず、太陽信仰を背景にした、中国に対する方角に基づく「日の昇るところ」という語義であることからも、大陸・半島との深いつながりを想起出来る。(半島から膨大な技術と知識が流入し、白村江の戦いで半島と縁遠くなったことが日本国を成立させたことを含め。)
一見平坦で栄華を誇ったかのように思われがちな平安時代が、政治の領域では不穏な動きを繰り返していたこと、律令による統治がどれほどの効果を持っていたのかということなど、通読すれば日本史についての予見を変更させられることが多い。
2014年6月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
網野はその歴史観が特異であるとともに、ファンは多いらしいので
期待を持って読んだ
まず、この本は日本史の通史であり、上巻は8世紀までの朝廷政治から平安時代までの記載である
網野の得意とする中世の職人、芸能人など農民以外の非定住民にかかわる民俗学の記載にまで至ってはいない
この上巻の内容は、自分としては新たな感慨はなく、通史の一個にすぎない
しかも学者であるはずなのにその出典も明らかでない(記載がない)場合も多く、通説や思い込みではないのかと
感じるところも多々ある
1~5章に分かれてはいるが、小見出しが多く読みやすさはあるのだが、当時の日本においては東西においては全く文化が異なるといってよいのだが、それらの記載において(読めばわかるのだが)これが東日本の記載なのか西日本の記載なのかが交互に現れ、
分かりにくい場合がある
表現も○○的、××的など多用する部分が少なくないので読みにくさがあることは否めない
得意分野の漂泊民は、この時代には多くないと思うが、ほんとに存在しないのかというとそれは分からない
当時の記録というものは官公庁の白書的存在であるから、民衆の生活形態など記録されていないのである
各地に存在する風土記もまた同様のものであるので、この時代の民俗学をひも解くことは無理である
また漂泊民は、定住稲作政策施行する太政官にとっては、管理しがたいものと分類される
この年貢も納めない非農民が、国の政治にとっては役に立たないものという意味合いにつながっていくのではなかろうか
つまり漂泊民は、農民にもなれず人にもなれず、非人・穢多ひにん・えたに差別され、さらには部落民というネーミングをされて中世から近代にいたるのであろうと思われる
網野が属していた常民文化研究所とは、広義に言えば民俗学である
その祖といわれる柳田國男が東北地方を中心とした農民の民俗学であり、あえて非農民、漂泊民、被差別民をその対象としなかったことは学問的とは言い切れないところもある。
柳田があえて言及しなかった非農民らを対象としたのが宮本常一らであり、先駆的にとりくみ、その流れをくむものが網野である
3☆で書き始めたが、網野を調べるうちに4☆という意識になった
今後の中・下巻がより期待されるものである
20170825 追記
そのご網野の師である、宮本常一の存在を知り文庫新書は可能な限り購入
いまは宮本常一著作集を主として読んでおり17冊になり 総数65冊を購入したことになる
網野のたった一つの著作からこれほどまでに 宮本常一に引き込まれるとは思ってもみなかった
期待を持って読んだ
まず、この本は日本史の通史であり、上巻は8世紀までの朝廷政治から平安時代までの記載である
網野の得意とする中世の職人、芸能人など農民以外の非定住民にかかわる民俗学の記載にまで至ってはいない
この上巻の内容は、自分としては新たな感慨はなく、通史の一個にすぎない
しかも学者であるはずなのにその出典も明らかでない(記載がない)場合も多く、通説や思い込みではないのかと
感じるところも多々ある
1~5章に分かれてはいるが、小見出しが多く読みやすさはあるのだが、当時の日本においては東西においては全く文化が異なるといってよいのだが、それらの記載において(読めばわかるのだが)これが東日本の記載なのか西日本の記載なのかが交互に現れ、
分かりにくい場合がある
表現も○○的、××的など多用する部分が少なくないので読みにくさがあることは否めない
得意分野の漂泊民は、この時代には多くないと思うが、ほんとに存在しないのかというとそれは分からない
当時の記録というものは官公庁の白書的存在であるから、民衆の生活形態など記録されていないのである
各地に存在する風土記もまた同様のものであるので、この時代の民俗学をひも解くことは無理である
また漂泊民は、定住稲作政策施行する太政官にとっては、管理しがたいものと分類される
この年貢も納めない非農民が、国の政治にとっては役に立たないものという意味合いにつながっていくのではなかろうか
つまり漂泊民は、農民にもなれず人にもなれず、非人・穢多ひにん・えたに差別され、さらには部落民というネーミングをされて中世から近代にいたるのであろうと思われる
網野が属していた常民文化研究所とは、広義に言えば民俗学である
その祖といわれる柳田國男が東北地方を中心とした農民の民俗学であり、あえて非農民、漂泊民、被差別民をその対象としなかったことは学問的とは言い切れないところもある。
柳田があえて言及しなかった非農民らを対象としたのが宮本常一らであり、先駆的にとりくみ、その流れをくむものが網野である
3☆で書き始めたが、網野を調べるうちに4☆という意識になった
今後の中・下巻がより期待されるものである
20170825 追記
そのご網野の師である、宮本常一の存在を知り文庫新書は可能な限り購入
いまは宮本常一著作集を主として読んでおり17冊になり 総数65冊を購入したことになる
網野のたった一つの著作からこれほどまでに 宮本常一に引き込まれるとは思ってもみなかった
2020年2月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「他の網野氏の著作に比べて、一般読者向けに読みやすいです」という書評が書かれているが、これを逆からみれば、すなわち、一般読者ではなく、網野氏の他の著作に通じているひとからみれば、これほどつまらぬものはないということになります。一般読者にも、また網野氏に関心をよせる人にとっても有益であるというのが真の書物のように思えます。