屠場、いわゆる獣肉生産のための解体工場を著者がつぶさに取材した傑作ルポ。われわれにはまったくうかがい知ることのできない内情が詳らかにされている。屠場とそこに働く人々に対する社会的な偏見、抑圧は想像を絶するものがある。みごとな腕と技をもった職人が多数、過酷な労働条件のなかで働いているのにもかかわらず、である。われわれ消費者はこの現状を直視しなければいけない。
著者のルポは徹底的、かつ真摯で抑制が効いており、おもしろ半分の覗き見ルポとは一線を画し好感がもてる。
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屠場: ドキュメント (岩波新書 新赤版 565) 新書 – 1998/6/22
鎌田 慧
(著)
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屠場-.そこは鍛え上げられた職人芸が,商品としての食肉の味と価値を左右する世界だ.日本人の肉食の歴史とともに歩んできた労働現場の実像と,いわれなき職業差別と身分差別にさらされながら,合理化の波に抗して伝統の技と熟練を守りつづける誇り高き労働者たちの気概を,反骨のルポライターが描く.
- 本の長さ232ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1998/6/22
- ISBN-104004305659
- ISBN-13978-4004305651
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- ISBN-10 : 4004305659
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- 2013年6月15日に日本でレビュー済みAmazonで購入まだ読んでる最中なのでこの評価です。面白そうです。お肉好きな私にとって職人技というのがひかれました。
- 2010年2月25日に日本でレビュー済み1.内容
大多数の人は、日常的にお肉を食べているだろう。しかし、それには、動物を殺し、解体する作業を必要とする。それにもかかわらず、食肉に携わる人々は、いわれなき差別を受けている(殺生戒、部落差別、権力側の助長などの原因が重なる)。このような差別をなくすためには、実際に食肉加工の段階を見るべきである。というわけで、著者が、日本各地、あらゆる過程の現場を報告した本である。熟練、誇り、声と、そこで働いている労働者に深い愛情を寄せて書かれている。
2.評価
食肉加工の実際、なぜ差別が生じたのか、日本人と肉食について(以前から肉食していた)、など、食肉加工にまつわることがよくわかる本である。ただ、ところどころに出てくる著者らしさには同意しかねるところがある。差別と闘うという趣旨で労働運動を出すのはいいが、一般的な労働闘争がこの本に必要だったのだろうか?賃金は公務員のほうがよいとしても、民営化はあまり良くないのか?技術の継承や食糧自給は大事とは思うが、われわれが幸福になるためにはそれでよいのか(比較優位なほうに集中すべきというのが、私の理解の限りでは経済学の基本である。もっとも、経済学に関しては素人だが)?といった疑問も持った。以上、食肉加工、差別、肉食の歴史などを知ることが出来る点で星5つ、疑問点で星1つ減らして、星4つ。
- 2011年12月25日に日本でレビュー済みお肉は美味しい。そんな美味しいお肉はどこからくるのか。いわゆる「屠場」は被差別の歴史と深いつながりがあるが、本書はそれを告発するより、安全で新鮮なお肉をいかに作り出すかという、美しい職人技に力点が置かれる。本書でも紹介される品川の港南口にある屠場には、おいしい朝取りホルモンを通信販売する店はあるが、築地市場の場外や場内のように直接食べさせてくれたり、個人客に販売してくれるお店は私の知る限りは存在しない。現実を知らない(のかもしれない)が、そのうち品川の屠場が築地市場のようになったらいいなぁ、と素朴に期待して本書を読み終えました。
- 2012年8月14日に日本でレビュー済みAmazonで購入屠場についての本が少ないということで手に取ったが、鎌田氏の本、という色彩が強くて、「どうしてこの作業が差別の対象となったのか」、「(執筆時点での)作業がどういう理由でそうなっているのか(たとえば手なのか機械なのか)」の詳細を知りたいという目的にはあまりそぐわない。
- 2003年5月25日に日本でレビュー済み「屠場」は、いわゆる放送禁止用語の類に入る言葉です。マスコミでは「食肉解体場」などとごまかした言葉に置き換わります。その理由は、屠場が被差別部落の歴史と深いつながりがあるからなのですが、世間一般の感覚では、そのこと自体になんの疑問を持たないのが普通でしょう。
それは、屠場を紹介した本は少なく、また食肉工場というものも、表世界には登場することが少ないからです。鎌田氏はその「裏」世界をルポの対象に取り上げました。
私は、きっと鎌田氏のことだから、被差別部落との関連を中心に置いた重苦しいルポなのだろう、と思って読み始めました。ところが、むしろルポの中心になっているのは差別問題よりも、食肉解体という「産業」、そしてその周辺に成り立っている食肉の「文化」、ここで働く職人たちの「労働問題」などでした。
意外な印象でしたが、実は差別問題のルポを期待した時点で、私自身の中に「差別の精神」が存在していることに気付かされました。
- 2015年10月19日に日本でレビュー済み内容が整理できていない印象を受けた。
取材して得た知見を、見聞きした順番にそのまま活字化したような本だ。
個々のケースに関する記述は豊富なのだが、それらの事実から帰納的に内容を抽出し、まとめることができていない。
筆者による問題提起、屠殺業の現状と課題、そしてもう一度読者にリマインドするために筆者の主張を書く。といった構成が分かりやすかったのではないか。
著者の主観を極力排すため、なるべく文章に手を加えたくない動機は理解できる。
しかし非差別部落、労務問題、情緒味溢れる職場の話が、唐突に挟まれる理由は不可解だ。
ゴリゴリの左派である筆者が、『我慢できなくなった場所』で筆に任せて書いてしまったとしか思えない。
また取材上の制約があったのかもしれないが、写真・イラストが少ない。あっても内容説明の役割を果たしていないものが多い。とりわけ家畜の解体・食肉製造のプロセスは視覚的に説明する必要があったと思う。あまりにも読者からは縁遠い世界ゆえ、活字で説明するのには限界がある。
それと仕方のないことではあるが、本著(1998年初版)に書かれている事実は古く、現在における情報価値には疑問符が付く。
例えば、本文に登場する屠殺業者は1人で日に100頭以上の家畜を処理するが、現在は激減している。屠殺場によっては日に十数頭というレベルだ。
食肉自由化で業界地図が一変してしまったからである。
屠殺業の『歴史』に関する一次情報を得たいなら、本著は役立つかもしれない。
ただ屠殺業の現状、あるいはより整理された情報を知りたい人には向かない1冊だと思われる。
- 2001年10月13日に日本でレビュー済み本書はまず、偏見を持たずに読んでもらいたいと思います。職人芸が冴える食品工場で働く人々の、ルポルタージュです。今までほとんど題材として取り上げられることがなかったと思います。
これから先も、一つの産業として普通に取り上げられることがないとすれば残念です。現在、狂牛病問題で揺れている社会で、生産現場と販売現場、それに消費者の声ばかりが聞こえてきます。加工現場の声が聞けないのは、そのことを象徴しているような気がします。
職人たちの仕事へのプライド、道具へのこだわり、仲間意識と競争意識など、こんな「仕事」もあるのか、と興味を持って読めました。