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イスラームと国際政治: 歴史から読む (岩波新書 新赤版 583) 新書 – 1998/10/20

3.3 5つ星のうち3.3 6個の評価

冷戦後の地域紛争の主な要因として,民族・宗教問題,特にイスラームに対する注目が高まっている.中東新秩序の構想や中央アジアの動向をどう見るべきか.また,アジア・アフリカ・アメリカに広がるネットワークや地域性をどう認識するのか.歴史的視点を根底にすえながら,30のテーマから現代世界を解読する.

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (1998/10/20)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1998/10/20
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 230ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4004305837
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4004305835
  • カスタマーレビュー:
    3.3 5つ星のうち3.3 6個の評価

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山内 昌之
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2012年7月7日に日本でレビュー済み
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 イスラム政治史研究の第一人者である著者が、雑誌に掲載したエッセイを1冊にまとめたものです。パキスタンの核実験やアフガニスタン内戦、チェチェン紛争、タジキスタン内戦と国連監視団として現地入りしていた国際政治学者・秋野豊氏の襲撃死など、東西冷戦終結の前後、イスラム世界で頻発した紛争やテロなどを話題にしています
 イスラエルとアラブ、ヒンズーとイスラム、イスラム穏健派と原理主義、湾岸産油国と周辺国、民族対立と独裁政権、隣国の干渉・支援、アメリカとロシア…。本書を読むと、さまざまな勢力がイスラム諸国のパワーバランス形成に関わり、同時に不安定化の要因にもなっていることが分かります。地域紛争にジハードの義勇兵が各地から集まるように、イスラム世界の人々は大陸を越えた広範なネットワークを持ちながら、国家間となると一枚岩にはなれません。「分割して統治せよ」という言葉の通り、植民地政策の遺産がイスラム圏を複雑に分断し、紛争や内戦の遠因を形作っているからです。そうした現実に照らして、著者が「文明の衝突」論に一定の理解を示しながら、国際社会に相応の対応を求めているのも理解できます。
 そんな中、本書に紹介されているマレーシアの経験は印象的です。イスラムのマレー人、仏教徒の華人らの民族政党が連立政権を長期間維持し、貧しいマレー人優遇政策と華人の市場主義を両立させながら40年間も経済成長を続け、民族対立を抑えているそうです。民主政治と経済のシステムが軌道に乗れば、安定した多民族国家を実現できるのですね。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2003年10月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 短編集のように、世界各地のムスリムの状況を明快かつ簡潔に述べた良書。
中東ばかりでなく、中央アジアの旧ソ連邦諸国、中国の新疆ウイグル自治区、アルジェリアなど、世界中に注目すべきイスラーム世界が広がっていることを痛感させられた。こと9.11以降、「中東のイスラーム原理主義=イスラム教=危険な集団」と考えがちだが、実際は違う。ムスリムの中にも穏健派はいる。ジハード(聖戦)と称してテロルを起こすのは一部の者である。
 本書を読みイスラーム世界の現状を正しく認識し、安易なイスラム脅威論からは一歩引いて世界を見ることは、西欧でもイスラムでもない日本にとって重要な視点であろう。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年2月7日に日本でレビュー済み
言わずと知れた、イスラーム研究の大家、山内氏の著作。

イスラーム文化論ではなく、国際政治との関連を描き出した、珍しい作品。

30のトピックに分かれて構成されており、それぞれのテーマの関係性は低い。

しかし、世界中で起こっているイスラーム運動を概観するものとしては、非常に秀逸であると言えよう。

ただ、中東などの国際政治学の専門書だと思って読んでしまうと、物足りなさを覚えるだろう。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2004年10月11日に日本でレビュー済み
日本の研究者の多くは、イスラム世界を極端に美化しがちです。結果として、テロリズムや犯罪さえも擁護し、悪い事は全て欧米に責任転嫁することが多い。しかしそのような論調は、イスラムと欧米が真に共存する上で、望ましいとは言えません。国際社会が法の支配で成り立つ以上、法に抵触する事象が数多く存在するイスラム世界自身が、何らかの変化を求められていると言えます。
それを克服するに当たって、山内教授の著書は、イスラム世界の陰と陽の部分を客観的に記している点で興味深い。本書を通して読み取れるのは、イスラム世界のかなりの範囲で進む分極化です。具体的には、タジキスタンやアフガニスタンの内戦、アルジェリアでの住民に対する無差別テロ、ハマスやイスラム集団での軍事部門と政治部門の対立、イラクやトルコでのクルド人同士の抗争、イランやサウジアラビアでの保守派と改革派の対立、等等。これらの個々の事例をもとに、アラブナショナリズムの呪縛の強さ、自由主義と相容れにくい性質、同朋国での人権蹂躙を無視する体質など、イスラム世界そのものが抱える悪しき体質にまで食い込んだ姿勢は、十分評価できます。
イスラム世界でイスラム教徒同士が平和的に暮らせなければ、イスラム教徒と異教徒が平和的に暮らすのはさらに難しい。とはいえ、分極化の中で、アシュマーウィーのようなネオモダニストが少しずつ登場し始めたことは事実ですし、イランやサウジアラビアの改革派には、イスラム世界の呪縛から抜け出そうとする人々も現れ始めているので、その点は歓迎できると思います。こうした人々と連携するためにも、イスラム世界に対する正確な理解は欠かせません。本書はイスラム世界の内部事情を最も客観的に記した、最適な入門書だと思います。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2005年2月6日に日本でレビュー済み
イスラーム=アラブ世界という図式にとどまらない地球上の様々な地域のイスラーム社会の紹介とそこにおける諸問題を深く取り上げた好著。イスラームが本来持つ「イスラームの家」と「戦争の家」という二分法的志向がアラブ世界だけでなく、中央アジア、東南アジア、中国、ロシアそして米国のブラック・ムスリムにまで現われていることを提示している。私個人は「イスラームのリベラリズム」そして日本との関係を触れた「高松宮と大川周明」「バクシーシと日本」「岩倉使節団が見た地中海世界」の各章がとりわけ興味深かった。ヘロドトス、司馬遷、イブン・ハルドゥーンという世界三大歴史家の言葉を吟味する「歴史と正義」の章では、イスラーム政治学の碩学である山内氏の研究者としての感慨が滲み出ている。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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