お届け先を選択
Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

著者をフォロー

何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。

日本の神々 (岩波新書 新赤版 618) 新書 – 1999/6/21

4.0 5つ星のうち4.0 31個の評価

かつて日本列島に住みなした人々は,風も樹も山もすべて「可畏(かしこ)きもの」をカミと考えた.すなわち災いをもたらすものも,稔りや大漁をもたらすものも,およそ人の力の及ぶべくもないすべての自然が畏怖の対象であったのだ.けれどもやがてこれらの神々は天つ神に駆逐され,流竄(るざん)の姿となっていく.これら神々の運命を辿りつつ人々の暮らしの原像に迫る.

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (1999/6/21)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1999/6/21
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 225ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4004306183
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4004306184
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 31個の評価

著者について

著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
谷川 健一
Brief content visible, double tap to read full content.
Full content visible, double tap to read brief content.

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう

カスタマーレビュー

星5つ中4つ
5つのうち4つ
31グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

2017年6月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
外国人に宗教を訊かれたときは、「アニミズム」と答えることにしています。おかしな国家神道にゆがめられる前の、この土地の神々の世界に案内してもらえます。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年12月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
発送・商品の状態ともに何の問題もなく購入できました。勉強になりました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年4月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 神の原型に迫りたいと思うとき、本書は光彩を放つ。
 記紀以前の日本の神々の手がかりを奄美・沖縄の神々の中にその手がかりを求めることができる。南の島の菫ほどの小さな神々に心を寄せ、それらの「小さく」「可畏き」神々が必ずや日本人の根底に横たわる世界観や死生観を解明する手引きになると著者は考えた。本居宣長は「可畏きものもの」をカミと言った(「古事記伝」)。この定義ほど日本の神の本質を言い当てたものはない。
 人の一生の中で誕生の時期は最大の危機であった。八重山では、生れたばかりの子供が初めて外出するときは、鍋墨で×印や十印を顔につけられた。これは邪神の侵入を防ぐまじないであった。喜界島では、子どもが生れると、母が臍をついでいる間、家人の誰かがウブガミの代わりにイヤギ(斎矢木)をさす。「魔がさす」という言葉もこのあたりに由来するものであろう。
 神々は一様ではない。日本列島の中央部である葦原中国にも異風、異俗の神がわがもの顔に横行した。特に夜は「可畏きもの」たちの跳梁する舞台であった。古代日本と八重山の双方に、はるかな時空を超えて、夜は人間の力を超えた゜神の世界であるとする考えがあった。
「万葉集」には「不相鬼故(逢はぬものゆゑ)」のように「オニ」を「モノ」と訓む。「カミ」の否定的側面を表したものとみることができる。先住の神を「邪(あ)しき鬼(もの)」呼ばわりしたのである。
 本書には、実にさまざまな日本古来の神々が紹介されて、読者を飽きさせない。
 
 
24人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2024年5月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小さな祠から大きな神社まで、お祀りしている神様の説明で大学の論文をよんでいるようで、さっぱり理解不能でした、
2006年11月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「日本」の基層信仰のエッセンス、つまり「日本人」の心のありようの基底が、ぎっしり詰まった本。

記紀のみならず、列島各地を隈なく見、聞き取り、書き取った膨大な蓄積を背景に、深い洞察の言葉が紡ぎ出される。1行、1行が珠玉だ。思索と経験の密度は尋常ではなく途中、瞑目すること、しばしばであった。

何度でも読み返す価値のある本が新書で入手できるとは読書界の財産といえる。「日本」「日本人」の本当を知るために、すべての議論に先立って読みたい本です。

【追記2012.05.04】上記のように、この本は民俗信仰を扱っています。いっぽう、王権の神々の実態を知らないままでいるのは危うい。その意味では、同じ岩波新書の溝口睦子『アマテラスの誕生』や、ちくま新書の武澤秀一『伊勢神宮の謎を解く』を併読されるのがよいと思います。
51人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年6月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読み初めに本を開くと、活字の使い方からしてユニークでした。
章立ての活字は明朝体よりも筆記体の厳めしさで、権威付けしています。
その気になって読み始めると、まとまりのない、日本で神とされているものについてが羅列されていました。
筆者は東大出の「日本地名研究所」の代表ですから、日本の地名に関わる、古代からの土地開発に因む氏神になった神に焦点を当てた著作だと想像したのですが、裏切られました。
Amazonのおかげで、地方の書店が閉店しているので、仕方なく購入しているのですが。立ち読みで試し読みができない本の買い方は、当てが外れることが多いのです。これで、数千円分の無駄な本を買ってしまいました。
中古本で損害を低く抑えたのは良い選択でした。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年7月27日に日本でレビュー済み
本書は、民俗学を通して、日本人の信仰の原型を追及することを目的としたようです。
主に取材した地域は沖縄で、南島の人々の信仰心、死生観、祀りを紹介しています。
紹介している内容な良いのですが、文章には脈絡がなく、思いつくままに述べている感じがします。
そのため分かり難くなっているのが残念です。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年8月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本の神道は中世以降、とくに戦後から急激に、本来の信仰からかけ離れたものとなっているそうだ。そういった現状を問題視してきた柳田國男や折口信夫の意見に「感動」した筆者が、日本各地の神とその信仰について、民俗学的な視点から過去へと遡って考察している。神への信仰は日本人の精神の根底にある大きな部分である。新書としてはあまりにも濃い内容だが、本当に良い本だった。
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート