この本は、経済学、経営学、会計学、政治学、統計学、数学などにわたり、金融と証券と保険をその製品の送り手からも、生活者の視点からも参考になる絶好の書物です。
いわゆるデリバティブ(金融派生商品)を中心として、NHKが1998年か99年に放送した『マネー革命1-4』(のちにNHK出版から3巻本としても出版された)でいろんな方が興味をお持ちであり、また昨今の低金利下で個人国債や投資信託や株式にお金が流れ、金融機関も銀行の窓口で証券や保険を売り、証券会社が銀行を買収するという流れの中で、素人に見えないものがこの刈屋武昭さんにははっきり見えていたということが良くわかります。
実は私は、この本が出たばかりの時に入手し、読みはじめたのですが、前半部分が少し冗長で退屈してしまい途中で投げ出した本でした。今日読み返していると実は私が『マネタリー・エコノミクス』で発した内容の金融工学版であることが分かったのです。
資本につきもののリスクを中心に論述を進めていて、従来のよな制度として金融や証券や保険を捉えるのではなく、「機能的金融」つまり「世界中に分散している資金の出し手と取り手が最適な相手を見つけ、互いに満足するように資金の流れをつくる」ということを目指す学問として金融工学を位置づけ、マコービッツ、シャープ、ミラー、ブラック、ショールズ、マートンといったノーベル賞クラスの学問が平易に解説されています。もちろんスワップ、オプション、先物といった金融商品の説明があります。
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金融工学とは何か: リスクから考える (岩波新書 新赤版 673) 新書 – 2000/5/19
刈屋 武昭
(著)
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購入オプションとあわせ買い
世界的大競争時代の中で,日本経済をどう再生させていくべきか.1300兆円を超える個人金融資産を活かすことができるか.銀行・保険・証券といった従来の業態別の見方をこえて,資本の効率性とリスク配分機能を重視した「金融商品」とは何かを解説.いま注目の最先端理論のポイントを紹介し,金融システムのあり方を問う.
- 本の長さ216ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2000/5/19
- ISBN-104004306736
- ISBN-13978-4004306733
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2000/5/19)
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- 言語 : 日本語
- 新書 : 216ページ
- ISBN-10 : 4004306736
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2007年7月26日に日本でレビュー済み
金融のリスクを幅広い視野から捉えている点についてはバランスがとれている。
リスクの分類の切り口があまり整理されていないところが少し読みにくい。
この本が出てからかなりの年月が経つのだが,未だに経営判断の根幹にリスクに対する適切な判断がビルトインされているとはいえず,「リスクなんてありませんよ。」という声が跋扈しているような気がします。
リスクの分類の切り口があまり整理されていないところが少し読みにくい。
この本が出てからかなりの年月が経つのだが,未だに経営判断の根幹にリスクに対する適切な判断がビルトインされているとはいえず,「リスクなんてありませんよ。」という声が跋扈しているような気がします。
2004年3月23日に日本でレビュー済み
著者は「日本金融・証券計量・工学学会(ジャフィー)」の設立に関わった刈屋武昭氏。日本の金融システムの敗因が政官財総すくみの硬直化した体制にあり、金融を制度から機能へと視点を変えることをしなかったからと説く。簡単な数式で「リスク」の概念をわかりたいオートサン達の絶好の入門書。
2006年4月21日に日本でレビュー済み
金融工学の本というと、個々の理論を重点的に解説するものが主流ですが、
本書はもっと根源的なマクロ経済のシステムから金融工学の考え方を適用する重要性の解説に重きを置いています。
ただ、惜しむらくは、時代の流れの中での金融工学の必要性をフォーカスしているので、
記述内容がちょっと陳腐化しているような気もしますし、用語の使い方がやや講学的な印象も受けます。
しかし、それでも金融システム全体を見通した今後の金融工学論は一読の価値ありでしょう。
本書はもっと根源的なマクロ経済のシステムから金融工学の考え方を適用する重要性の解説に重きを置いています。
ただ、惜しむらくは、時代の流れの中での金融工学の必要性をフォーカスしているので、
記述内容がちょっと陳腐化しているような気もしますし、用語の使い方がやや講学的な印象も受けます。
しかし、それでも金融システム全体を見通した今後の金融工学論は一読の価値ありでしょう。
2006年2月7日に日本でレビュー済み
「ポートフォリオとは何だ?」という程度の金融素人の私には,文章の硬さと相まって若干難しい話でした.それでも,金融には市場リスク・信用リスクなど様々なリスクが存在し,このリスクを分散するため,あるいは,資本を有効活用するために各種金融商品が開発されている,そして,これらの金融商品を設計する上での確率論に基づく数学的基礎を与えるのが金融工学と言うらしいという程度のことは理解できました.(間違っているかもしれませんが...)
また,「物の価値は相対価値」で常に変動しているというあたりはハッとさせられます.株などではそのような意識はありますが,預金などにしても土地を買うなどその使用目的が決まっていると土地価格の変動に伴って資産価値も変動するということのようです.
元来なじみのない分野でしたので,知らないこともたくさん書いてありましたし,「なるほどね」というような話もありました.もう少し簡単な本で勉強してからもう一度読んでみます.
また,「物の価値は相対価値」で常に変動しているというあたりはハッとさせられます.株などではそのような意識はありますが,預金などにしても土地を買うなどその使用目的が決まっていると土地価格の変動に伴って資産価値も変動するということのようです.
元来なじみのない分野でしたので,知らないこともたくさん書いてありましたし,「なるほどね」というような話もありました.もう少し簡単な本で勉強してからもう一度読んでみます.
2000年12月19日に日本でレビュー済み
一般向けとしては、非常に正確に書かれている図書である。難しい数字をわかりやすく解説しているのがうれしい。同時に金融システムも理解できる図書である。