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IT革命: ネット社会のゆくえ (岩波新書 新赤版 729) 新書 – 2001/5/18
西垣 通
(著)
地球規模のメディア・ビッグバンによって,大きな生活革命が起きようとしている.放送と通信の融合やインターネット接続が可能な家電製品の普及などによって,今後,人々の生き方はどのように変わるのか.都市空間や居住空間,従来の共同体はどのように変容するのか.21世紀のネット社会のビジョンを示す壮大なIT社会論.
- ISBN-104004307295
- ISBN-13978-4004307297
- 出版社岩波書店
- 発売日2001/5/18
- 言語日本語
- 本の長さ189ページ
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2001/5/18)
- 発売日 : 2001/5/18
- 言語 : 日本語
- 新書 : 189ページ
- ISBN-10 : 4004307295
- ISBN-13 : 978-4004307297
- Amazon 売れ筋ランキング: - 477,705位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年11月29日に日本でレビュー済み
きちんとした情報源、理論的組み立て。
ITの専門家でない人が読むのには、よい本だと思います。
また、IT業界にいるのに、一部の仕事しかしていない人が、全体を見渡すのにもよいかもしれません。
それで何がしたいんですか?ということが、見えてきません。
ITの専門家でない人が読むのには、よい本だと思います。
また、IT業界にいるのに、一部の仕事しかしていない人が、全体を見渡すのにもよいかもしれません。
それで何がしたいんですか?ということが、見えてきません。
2020年7月14日に日本でレビュー済み
2001年は、インターネットの回線がダイヤルアップからADSLに変わっていった頃である。当時は、ネットに常時接続できるという利便さに驚いたものだ。ノートパソコンは重くて持ち運びはできなかったし、携帯電話も3Gの時代である。そんな頃に、情報技術の見識からこれからの論理的に未来を展望したのが『IT革命』である。
本著では、IT革命とは「誰でも情報が持てること」であり、メディアビッグバンを「放送と通信の融合」と定義している。工業革命における「公」(中央集権)と「私」(家庭)の間に「第3の社会」としての情報の流れが出来るとした。そこから、コミュニケーションの変容を「家電から個電(テレビ中心が個室での機器の操作)」ととらえ、さらに贈与・互酬行為を基盤とした「オンラインコミュニティー共同体」の創世から、高層ビルの出現とITの融合した移住空間・情報都市への構築およびその課題等をダイナミックかつ詳細に解いている。
この書物の内容は多くの人にとって賞味期限が切れていると感じるだろう。実際、ITの進歩は日進月歩であり、「現在」の技術的な部分では役に立たない部分も多い。しかし、特筆すべきなのは、この当時のITに関する学術的知見から将来の動向や人間社会を導き出している点である。この時点ですでに、アップルウオッチやテロおよびヘイトスピーチ、オンラインショッピングや電子マネー等まで暗に予期しているのだから驚きだ。だから、最終章に書かれている、突拍子もない高層ビルとオンライン共同体が融合された「空中都市」が数十年後にあたりまえになっているかもしれない。
本書で広く深い論理的な思考は、時間軸のすべてにおいて人間や社会の本質を暴く可能性があると再確認させられた。目の前の物事を処理しようとハウツー本ばかり眺めていては中・長期な本質を見抜けなくなってしまうかもしれない。私は、世界がITの本質を第4次産業革命に向かいつつある中で俯瞰的に捉えるとともに、論理が妥当な未来を展望することが出来るという好例だと捉えている。
本著では、IT革命とは「誰でも情報が持てること」であり、メディアビッグバンを「放送と通信の融合」と定義している。工業革命における「公」(中央集権)と「私」(家庭)の間に「第3の社会」としての情報の流れが出来るとした。そこから、コミュニケーションの変容を「家電から個電(テレビ中心が個室での機器の操作)」ととらえ、さらに贈与・互酬行為を基盤とした「オンラインコミュニティー共同体」の創世から、高層ビルの出現とITの融合した移住空間・情報都市への構築およびその課題等をダイナミックかつ詳細に解いている。
この書物の内容は多くの人にとって賞味期限が切れていると感じるだろう。実際、ITの進歩は日進月歩であり、「現在」の技術的な部分では役に立たない部分も多い。しかし、特筆すべきなのは、この当時のITに関する学術的知見から将来の動向や人間社会を導き出している点である。この時点ですでに、アップルウオッチやテロおよびヘイトスピーチ、オンラインショッピングや電子マネー等まで暗に予期しているのだから驚きだ。だから、最終章に書かれている、突拍子もない高層ビルとオンライン共同体が融合された「空中都市」が数十年後にあたりまえになっているかもしれない。
本書で広く深い論理的な思考は、時間軸のすべてにおいて人間や社会の本質を暴く可能性があると再確認させられた。目の前の物事を処理しようとハウツー本ばかり眺めていては中・長期な本質を見抜けなくなってしまうかもしれない。私は、世界がITの本質を第4次産業革命に向かいつつある中で俯瞰的に捉えるとともに、論理が妥当な未来を展望することが出来るという好例だと捉えている。
2012年10月31日に日本でレビュー済み
ITを手放しで評価する風習はこの著書の時代とはまた違ったものになったものの、 今でもその傾向はあります。
ITで起業すれば、ありえない速度で成功出来るという時代ではないにしても、
10年後の現在、2012年では大手企業、中小企業、消費者がパソコンなしでは生活出来ない程になったことは間違いないと言えます。
この色んな情報が飛び交い、目まぐるしい現代から考えると、10年前のこの著書が書かれた時代を懐かしく思う程です。 たった10年で技術も、
IT浸透率もこんなにも早く進んだのか。という感想と、まだ本書が指摘するITの問題事項は一つも解決されていません。
本書の予測より早く技術が進み、浸透した現代ですが、そのことばかりが先行しており、人々が「生きやすい」社会になったとは到底言えません。
そのことについて考察する上で大変本書は参考になりました。 情報技術革命とは何かという問いに、専門家としての意見でなく、一般人目線での回答や、
理系学者らしからぬ哲学的な視点でITを捕らえること。 技術者からの視点でネット普及の経緯がわかりやすく述べられていたこと。
産業革命は物質的な変化であり、目でわかりやすい生活革命だった。(みんなが車を持てるようになった、等)
しかし情報革命は、みんなが情報を持てるようになったことであり、情報とは実体がないので目で測れない点を踏まえると情報技術革命の方がくせ者ではないかとすら考える。
本書の解決策(なかなか壮大なものです)だけが、このネット社会の問題点を解決する訳ではないと思うことと、
私はもう少し個人的な視点での解決策を考えたいと思う点で−★をした評価になりますが、
本書の第一章を読むだけでも今後のネット社会での生活を考えることの参考になりました。 素晴らしい本だと思います。
ITで起業すれば、ありえない速度で成功出来るという時代ではないにしても、
10年後の現在、2012年では大手企業、中小企業、消費者がパソコンなしでは生活出来ない程になったことは間違いないと言えます。
この色んな情報が飛び交い、目まぐるしい現代から考えると、10年前のこの著書が書かれた時代を懐かしく思う程です。 たった10年で技術も、
IT浸透率もこんなにも早く進んだのか。という感想と、まだ本書が指摘するITの問題事項は一つも解決されていません。
本書の予測より早く技術が進み、浸透した現代ですが、そのことばかりが先行しており、人々が「生きやすい」社会になったとは到底言えません。
そのことについて考察する上で大変本書は参考になりました。 情報技術革命とは何かという問いに、専門家としての意見でなく、一般人目線での回答や、
理系学者らしからぬ哲学的な視点でITを捕らえること。 技術者からの視点でネット普及の経緯がわかりやすく述べられていたこと。
産業革命は物質的な変化であり、目でわかりやすい生活革命だった。(みんなが車を持てるようになった、等)
しかし情報革命は、みんなが情報を持てるようになったことであり、情報とは実体がないので目で測れない点を踏まえると情報技術革命の方がくせ者ではないかとすら考える。
本書の解決策(なかなか壮大なものです)だけが、このネット社会の問題点を解決する訳ではないと思うことと、
私はもう少し個人的な視点での解決策を考えたいと思う点で−★をした評価になりますが、
本書の第一章を読むだけでも今後のネット社会での生活を考えることの参考になりました。 素晴らしい本だと思います。
2006年11月23日に日本でレビュー済み
初版が2001年ということで、グーグル論やWEB2.0論花盛りの現在に読む必然性はないように感じる方が殆どだろう。
しかし、その「IT革命」というそそらないタイトルのみで判断して敬遠してはならない。
昨今のIT●通信●情報●メディア論で展開される議論を、本書を読みながら俯瞰してみると、
いかに著者が深く精緻な考察を加えているかが分かるだろう。
理系出身の著者が文系的な問題意識と先見性を持って、政治学、動物学、社会学、歴史的観点から
メディア論とネット社会のゆくえについて考察を加えた本書は、卓越した構成と平易な文体も手伝い、
非常にテンポ良く読み進められる。
我々が同時代的に現在進行形で経験している情報革命は、ともすれば技術面に偏った各論に陥りがちである。
また、その各論は往々にして近視眼的でもある。
現在のIT●メディア議論で、混乱している方。もう何が何だか分からないよという方。
WEB2.0って何?という方。WEB進化論やグーグル論などを、本書片手に読めば一挙に理解が進みます。
言葉遊びに振り回されないITメディア議論の『本論』が本書である。オススメです。
しかし、その「IT革命」というそそらないタイトルのみで判断して敬遠してはならない。
昨今のIT●通信●情報●メディア論で展開される議論を、本書を読みながら俯瞰してみると、
いかに著者が深く精緻な考察を加えているかが分かるだろう。
理系出身の著者が文系的な問題意識と先見性を持って、政治学、動物学、社会学、歴史的観点から
メディア論とネット社会のゆくえについて考察を加えた本書は、卓越した構成と平易な文体も手伝い、
非常にテンポ良く読み進められる。
我々が同時代的に現在進行形で経験している情報革命は、ともすれば技術面に偏った各論に陥りがちである。
また、その各論は往々にして近視眼的でもある。
現在のIT●メディア議論で、混乱している方。もう何が何だか分からないよという方。
WEB2.0って何?という方。WEB進化論やグーグル論などを、本書片手に読めば一挙に理解が進みます。
言葉遊びに振り回されないITメディア議論の『本論』が本書である。オススメです。
2002年3月30日に日本でレビュー済み
とかく「IT革命」という言葉や、技術的要素ばかりが先行しがちで、「IT革命」がなぜ「革命」なのか、「革命」によって何がどう変わるのかが解りにくい世の中ですが、「産業革命」やそれ以前の流れを振り返った上で、工業社会を脱し、ネット社会を築いていく上でのポイントや方向性を示しています。
これからの社会のあり方を考えるにもよい本だと思います。
これからの社会のあり方を考えるにもよい本だと思います。
2011年9月15日に日本でレビュー済み
筆者の主張を、自分は以下のように読み取りました。
ITが不況からの脱出と完全競争市場の実現とを結びつける魔法のツールとみなしたり、
IT革命が単なる設備投資と団塊の世代のリストラだけ、とみなすのは視野が狭い。
ITの本質は、ものごとの情報的側面のみを抽出し、半永久的な保存や自在な編集を可能にする技術であり、
IT革命とは、マスメディアの寡占状態を崩し、社会の成り立ちそのものを根底から変革する、
生産者側の効率向上よりもむしろ消費者側の生活革命である、としています。
この筆者の主張は確かに鋭いと思いますが、巻末の筆者の未来予測はやや奇抜すぎるように感じました。
筆者が予測できなかったことのひとつに、ITの進化の速さがあるのではないでしょうか。
本書の初版が2001年ですが、2011年現在まで、ITはとてつもない速さで進化を遂げています。
まあ、このITの進化の早さに応じた予測を、2001年当時にできなかったのは無理のないことかもしれません。
しかし、だからといってはなんですが、逆に未来予想図をつけなかったほうが、本書の価値は高まっていたかもしれません。
ITが不況からの脱出と完全競争市場の実現とを結びつける魔法のツールとみなしたり、
IT革命が単なる設備投資と団塊の世代のリストラだけ、とみなすのは視野が狭い。
ITの本質は、ものごとの情報的側面のみを抽出し、半永久的な保存や自在な編集を可能にする技術であり、
IT革命とは、マスメディアの寡占状態を崩し、社会の成り立ちそのものを根底から変革する、
生産者側の効率向上よりもむしろ消費者側の生活革命である、としています。
この筆者の主張は確かに鋭いと思いますが、巻末の筆者の未来予測はやや奇抜すぎるように感じました。
筆者が予測できなかったことのひとつに、ITの進化の速さがあるのではないでしょうか。
本書の初版が2001年ですが、2011年現在まで、ITはとてつもない速さで進化を遂げています。
まあ、このITの進化の早さに応じた予測を、2001年当時にできなかったのは無理のないことかもしれません。
しかし、だからといってはなんですが、逆に未来予想図をつけなかったほうが、本書の価値は高まっていたかもしれません。
2006年4月6日に日本でレビュー済み
この本は2001年に、その当時日本社会で大きな話題となっていた、IT革命について、
ネット社会の現状とその将来の予想を中心に書かれている。全5章で章立てされており、
それぞれの章でIT革命、情報技術(Information Technology)自体の解説から始まり、
社会で起きているIT化、ITに対する人々の考え方や行動、そして人々が集まる都市で
応用される情報技術の予測が、細かく区切られた話題を寄せ集めまとめられている。
これを高校の卒業論文の参考文献に推薦している所を
見かけるが、やはり推薦するには、いささか古い本ではないかと思う。
IT社会で論ずべき点は物質と情報。それによってIT革命が行われているとかかれている。
全体的な事は2001年度に書かれていても、2006年現在とさほど変わらない。
通信と放送など、現在のIT情勢を的中させるものある。
しかし、細かい内容を読み進めていると、技術的に古い話題が多い。
IEEE1394やBluetoothなどをその当時に書いてる事を評価するが、
現在話題になっている、P2P技術や著作権の問題、オンラインゲームなど
今となっては書き加えないと、現在のままでは、いささか面白みに欠けると思う。
小さな話題をまとめて大きくしているこの本をみると、
数年前にタイムスリップした気分になる。
ネット社会の現状とその将来の予想を中心に書かれている。全5章で章立てされており、
それぞれの章でIT革命、情報技術(Information Technology)自体の解説から始まり、
社会で起きているIT化、ITに対する人々の考え方や行動、そして人々が集まる都市で
応用される情報技術の予測が、細かく区切られた話題を寄せ集めまとめられている。
これを高校の卒業論文の参考文献に推薦している所を
見かけるが、やはり推薦するには、いささか古い本ではないかと思う。
IT社会で論ずべき点は物質と情報。それによってIT革命が行われているとかかれている。
全体的な事は2001年度に書かれていても、2006年現在とさほど変わらない。
通信と放送など、現在のIT情勢を的中させるものある。
しかし、細かい内容を読み進めていると、技術的に古い話題が多い。
IEEE1394やBluetoothなどをその当時に書いてる事を評価するが、
現在話題になっている、P2P技術や著作権の問題、オンラインゲームなど
今となっては書き加えないと、現在のままでは、いささか面白みに欠けると思う。
小さな話題をまとめて大きくしているこの本をみると、
数年前にタイムスリップした気分になる。