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エノケン・ロッパの時代 (岩波新書 新赤版 751) 新書 – 2001/9/20
矢野 誠一
(著)
「喜劇王」エノケンこと榎本健一は庶民の生まれ,軽妙な動きで観客を魅了した.「笑の王国」を率いた古川ロッパは華族の家柄,声帯模写で人気を博す.華やかなレビュー,しゃれた寸劇,パロディにナンセンス・ギャグ…浅草で花開き丸の内を席巻した東京喜劇の昭和を,対照的な2人の喜劇人の,光と影に彩られた足跡をたどりながら綴る.
- 本の長さ212ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2001/9/20
- ISBN-104004307511
- ISBN-13978-4004307518
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2001/9/20)
- 発売日 : 2001/9/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 212ページ
- ISBN-10 : 4004307511
- ISBN-13 : 978-4004307518
- Amazon 売れ筋ランキング: - 735,314位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年6月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
プロフェッショナルな書き手による良質なエッセイです。明治期以降の大衆芸能史であるとともに、同期代の庶民の生活史としても楽しく読むことができます。喜劇と喜劇人を主題にしながら、さすがは岩波新書の一冊と納得させるだけの奥行きが感じられます。
2008年1月24日に日本でレビュー済み
「喜劇」というものが、まだ明確にあった時代の回想。エノケン、ロッパの二大喜劇王についての評伝のようでいて、実は著者の喜劇体験が主軸となっているところが特徴的であり、そこが通常の喜劇史講座とは違い面白くもある。著者はエノケン贔屓らしく、ロッパはここでも分が悪い。ロッパ日記で彼に興味をもった読者としては、「庶民的なエノケン」「気位の高いロッパ」という紋切り型の図式で終わっている点に物足りなさがあった。ロッパのファンは早稲田大学演劇博物館から発売されている「古川ロッパとレヴュー時代 モダン都市の歌・ダンス・笑い」(1200円)の展示図録を併せて読むとよいだろう。この図録はおそらく日本で唯一の喜劇のビジュアル本で、「エノケン・ロッパの時代」などの喜劇関係の本を読む時の必携の参考書といえる。
2004年6月22日に日本でレビュー済み
エノケン、ロッパ、この二人について映像や書籍でしか知らない私のような存在は、今や圧倒的多数だろう。まして共に戦前戦中が芸のピークだったといわれる(エノケンについてはさらに早いという人もいる)だけになおさらである。
1935年生まれの著者は生の二人を知る世代であるが、芸評よりも二人のたどった生涯に重きをおいて追いかけていく。直接見聞きしたものを核に描く小林信彦とは対照的な手法であり、それぞれに貴重な仕事である。
資料を多く引いた地味な語り口ながら、二人の性格や時代の雰囲気はきっちり浮かび上がらせている。特に華族・批評家から芸人に転じたロッパの肖像は鮮明だ。共に末路は悲劇的だった二人の喜劇王だが、エノケンの右足切断や家庭崩壊以上に、ゆっくりと貧苦に沈んでいったロッパの方が胸に迫るのはなぜだろう。
1935年生まれの著者は生の二人を知る世代であるが、芸評よりも二人のたどった生涯に重きをおいて追いかけていく。直接見聞きしたものを核に描く小林信彦とは対照的な手法であり、それぞれに貴重な仕事である。
資料を多く引いた地味な語り口ながら、二人の性格や時代の雰囲気はきっちり浮かび上がらせている。特に華族・批評家から芸人に転じたロッパの肖像は鮮明だ。共に末路は悲劇的だった二人の喜劇王だが、エノケンの右足切断や家庭崩壊以上に、ゆっくりと貧苦に沈んでいったロッパの方が胸に迫るのはなぜだろう。