2002年頃までのパレスチナ問題を扱う。
かつて著者自身が同じタイトルで出版していた本を「時間経過でアップデート(上書き)した」のが本書になる模様だ。
パレスチナ問題は数千年の歴史を学ばないと理解できないように思われているが、著者によればそんなことはなく、少なくともここ100年の「第一次世界大戦前後からの流れ」を把握できれば、十二分に理解はできるとのこと。
その著者自身が1960年代から現地に実際に行って、都度都度イスラエルとアラブの対立の傷跡を目撃した記録とも言える。
著者が危険のすぐ近くに身を置いていたケースも数多く、良く命があったのと思う場面が多々あった。
全編を通して論調は「イスラエルの横暴」によりアラブ人は虐げられ、搾取され、虐殺されているということを白日の下に晒している。著者の展開する論調が「アラブ側寄り」なのではなく、それが紛れも無い事実としか言いようがない模様だ。
イスラエルは「独立国家VSテロ組織」という構図にしたがるが、実態はどうみても「独立国家VS難民」で、難民が勝っているのは「人数だけ」という状態。
それは最近のイスラエルのパレスチナへの攻撃からも明らかである。
つまり、「この本の初版から全くイスラエルの対アラブ人への態度は変化していない」ことが浮き彫りになった。
著者が存命なら今後に「さらなるアップデート版」が発売される可能性があるが、それは(そんな状況になることは)誰も望みはしまい。
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パレスチナ〔新版〕 (岩波新書 新赤版 784) 新書 – 2002/5/20
広河 隆一
(著)
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なぜ,この泥沼の対立状況は生まれたのか
- 本の長さ262ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2002/5/20
- ISBN-104004307848
- ISBN-13978-4004307846
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
パレスチナ
富と貧困、占領と支配、宗教や民族の対立など様々な問題が凝縮するパレスチナ。本書は中東を何度も訪ね歩いた著者が、現地で見聞したことを織り込みながら、パレスチナ問題の輪郭を描く。1987年に発刊した『パレスチナ』と94年に発刊した『中東共存への道』を再構成し、加筆した。
富と貧困、占領と支配、宗教や民族の対立など様々な問題が凝縮するパレスチナ。本書は中東を何度も訪ね歩いた著者が、現地で見聞したことを織り込みながら、パレスチナ問題の輪郭を描く。1987年に発刊した『パレスチナ』と94年に発刊した『中東共存への道』を再構成し、加筆した。
「パレスチナ問題もレバノン内戦も湾岸戦争も、ヨーロッパの大国が支配圏をはっきりさせようと国境線を引いたことに由来する」との見方から、第1次世界大戦以降のパレスチナ現代史に焦点を当てる。第1次大戦後、パレスチナを支配した英国が、あえて内部に撹乱要因を作ろうとユダヤ人の入植を支援したこと、第2次世界大戦後、ナチスによるユダヤ人虐殺が明らかになるにつれ、パレスチナのユダヤ人が力を増したこと、抵抗勢力としてパレスチナ解放機構(PLO)が台頭したことなどを簡潔にまとめる。
歴史や国際情勢の動きを追うだけでは理解しきれないとして、「ユダヤ人」「パレスチナ人」という基本的な視点からもパレスチナ問題を考察する。パレスチナは常に複雑な国際関係の中で翻弄されてきた。自爆テロが相次ぐなど再び戦争状態にある今、改めてパレスチナ問題の根幹を理解するのに役立つ1冊である。
(日経ビジネス 2002/06/17 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2002/5/20)
- 発売日 : 2002/5/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 262ページ
- ISBN-10 : 4004307848
- ISBN-13 : 978-4004307846
- Amazon 売れ筋ランキング: - 142,164位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 24位中東のエリアスタディ
- - 662位政治入門
- - 669位岩波新書
- カスタマーレビュー:
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2024年2月6日に日本でレビュー済み
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2018年7月29日に日本でレビュー済み
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なぜユダヤ人はホロコーストにあったのだろうという疑問から、「ユダヤ人の起源」を含め、多くの書籍を読みました。
その流れで、現代思想の巻頭で広河隆一氏の文章を読み、その敷居の低さに驚きました。
これなら私で読めると思いました。
そこで新書版の本書を手に取りました。
既に出版されてから16年が経過し、現状は一層厳しものになっているでしょうが、入門書としては最適だと思います。
次にはカナファーニの「太陽の男たち」を読んでみようと思います。
その流れで、現代思想の巻頭で広河隆一氏の文章を読み、その敷居の低さに驚きました。
これなら私で読めると思いました。
そこで新書版の本書を手に取りました。
既に出版されてから16年が経過し、現状は一層厳しものになっているでしょうが、入門書としては最適だと思います。
次にはカナファーニの「太陽の男たち」を読んでみようと思います。
2015年6月23日に日本でレビュー済み
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中東問題がよくマスコミに登場します。
この本を読み、パレスチナ問題を理解しておくことも大切と思います。
この本を読み、パレスチナ問題を理解しておくことも大切と思います。
2012年7月30日に日本でレビュー済み
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まさに泥沼ともいうべき、流血の対立の渦中にあるパレスチナとイスラエル。特にイスラエルによるパレスチナ人虐殺は酷すぎる。60年代後半からこの問題を追い続けてきた著者・広河隆一氏が、現地取材に基づく最新の( 2002年まで) 状況にもふれて、パレスチナ問題の歴史と背景をつまびらかにした書籍である。広河氏は述べる。「今パレスチナ人は、オスロ合意がパレスチナの独立をもたらさなかったことを噛みしめている。それでは、どのような枠組みがイスラエルとパレスチナに本当の平和をもたらすのか。瓦礫の中から人びとは真剣にそれを世界に問うている」。しかし、イスラエル・アメリカ・ラインという世界最強の軍事大国は自国の安全だけを望み、パレスチナの平和を考慮しているとは言い難いー。本書はパレスチナ問題を考えると上で必読の書といえるでしょう。
2018年7月2日に日本でレビュー済み
大使館移転の話題で、この本のことを思い出し、広河さんの先見の明を改めて感じました。
パレスチナ側に立ちすぎている!という言い分がありますが、そういった人に逆に聞きたいのは、ナチスのホロコーストに関してで、「ドイツが悪いとは限らない。ドイツにはドイツなりの理由があった。」と言うのでしょうか?
犯罪者の行いに理解を求める事は中立とは呼びません。
古代エルサレムに住んでいたなどと言う、証明できようもない歴史を持ち出して、何百年とそこに住んでいた人々を追い出して自分たちの国を建国しようなどと言う行為のどこに大儀があるのか?と思います。
広河さんのいう、ハザール帝国陰謀説は、陰謀説というよりも、アーサー・ケストラーというユダヤ人ジャーナリストが自身のルーツを調べるうちに、正確には自分たちは古代離散したユダヤ人とは同一ではないという結論に達した著書を解釈したものですので、陰謀とか言ってる人は、陰謀説として聞きかじっただけの知識で批判しており、それこそ中立性を欠いています。
ハザール帝国の賛否は分かれるとして、現在の「ユダヤ人」の定義が、いかに曖昧でイスラエル国内ですら意見が割れ、「ユダヤ人」というものが「ユダヤ教徒」という宗教的観念で定義されるのか、はたまた遺伝子的要因なのか、国籍の問題なのか、ハッキリとした定義ができないのが現状で、その事実そのものが、イスラエル建国の欺瞞であることに気づかないといけないのです。
なぜなら、「古代われわれはここに住んでいた!」というユダヤ人の大義名分は、この事実によって破綻しているからです。
古代の話を持ち出してる上に、そもそもその古代ユダヤ人とは何のつながりも持たない別の人種だったとするなら、単純に人の国に入ってきて勝手に国を建国したということになります。
NHKの「激動の世界をゆく ~聖地・エルサレム 大使館移転の陰で...」という番組が昨日放送されましたが、パレスチナ人の人権を踏みにじるような対応をとっているイスラエル政府の姿や、「パレスチナ人は大使館を持ってないから怒ってるんだ。国なんか無いから駄々こねてるだけだ」と言ってパレスチナ人のデモを罵っているイスラエル人の姿に、ボクはどんなに中立に見ても義があるようには思えません。
むしろ、イスラエル人でありながらパレスチナ人の人権を尊重して大使館移転に反対している人の方が義があるように思いますが、彼らはむしろ、イスラエル建国の欺瞞に少なからず思うところがあるからなのだと思います。
長くなりましたが、今になって、またこの本が僕の中で改めて評価し直されましたので、ここにコメントとして書かせていただきます。
パレスチナ側に立ちすぎている!という言い分がありますが、そういった人に逆に聞きたいのは、ナチスのホロコーストに関してで、「ドイツが悪いとは限らない。ドイツにはドイツなりの理由があった。」と言うのでしょうか?
犯罪者の行いに理解を求める事は中立とは呼びません。
古代エルサレムに住んでいたなどと言う、証明できようもない歴史を持ち出して、何百年とそこに住んでいた人々を追い出して自分たちの国を建国しようなどと言う行為のどこに大儀があるのか?と思います。
広河さんのいう、ハザール帝国陰謀説は、陰謀説というよりも、アーサー・ケストラーというユダヤ人ジャーナリストが自身のルーツを調べるうちに、正確には自分たちは古代離散したユダヤ人とは同一ではないという結論に達した著書を解釈したものですので、陰謀とか言ってる人は、陰謀説として聞きかじっただけの知識で批判しており、それこそ中立性を欠いています。
ハザール帝国の賛否は分かれるとして、現在の「ユダヤ人」の定義が、いかに曖昧でイスラエル国内ですら意見が割れ、「ユダヤ人」というものが「ユダヤ教徒」という宗教的観念で定義されるのか、はたまた遺伝子的要因なのか、国籍の問題なのか、ハッキリとした定義ができないのが現状で、その事実そのものが、イスラエル建国の欺瞞であることに気づかないといけないのです。
なぜなら、「古代われわれはここに住んでいた!」というユダヤ人の大義名分は、この事実によって破綻しているからです。
古代の話を持ち出してる上に、そもそもその古代ユダヤ人とは何のつながりも持たない別の人種だったとするなら、単純に人の国に入ってきて勝手に国を建国したということになります。
NHKの「激動の世界をゆく ~聖地・エルサレム 大使館移転の陰で...」という番組が昨日放送されましたが、パレスチナ人の人権を踏みにじるような対応をとっているイスラエル政府の姿や、「パレスチナ人は大使館を持ってないから怒ってるんだ。国なんか無いから駄々こねてるだけだ」と言ってパレスチナ人のデモを罵っているイスラエル人の姿に、ボクはどんなに中立に見ても義があるようには思えません。
むしろ、イスラエル人でありながらパレスチナ人の人権を尊重して大使館移転に反対している人の方が義があるように思いますが、彼らはむしろ、イスラエル建国の欺瞞に少なからず思うところがあるからなのだと思います。
長くなりましたが、今になって、またこの本が僕の中で改めて評価し直されましたので、ここにコメントとして書かせていただきます。
2023年12月10日に日本でレビュー済み
この本が発行されたのは2002年、その頃に買ったのだが読み始めて百ページ程度であきらめた。なぜだろう。2023年、イスラエルのガザ情勢が険悪になっており、再びこの本を手に取った。実体験に基づく書き出しはともかく、文体はパレスチナの肩を持つようになり、読み手としてはそれを遮りながら読む状況になり、そのうち、書いてある事実に信憑性を疑い始め耐えられなくなる。多分これで、前回は通読を断念した。
今回は不快ながらも先を読んだ。後半は、戦うという事の理由に迫り、戦う者が持つ悩みが織り交ぜられ、戦う組織や意識の分化における真実を追求する秀逸な展開や学びもあった。この本を読む方に薦めたいのは、第二章から読むことだ。それでも、知識の不十分は読み手に対してイメージを拡げてくれる手引きは少ない。取材の目的や準備という前置きもなく現場に飛び込み、そして聴き伝えや持論をぶつけてくる。一方、経済政策による効率化に対しての反感などに著者の持つ思想がにじみ出てしまう。事実は混乱しているが、さらにノイズが高まるのに注意しながら読むことを要求される。著者は熱意と気心が高いフリーの記者と思われる。だが、一般の放送記者や新聞記者が悩む読み手に取ってどう書くべきか、という配慮と構成が欠けている。また、イスラエルという空間について僅かな地図しか提供されず、文中の地名も地理的には示されず、実感を損ねた。
今回は不快ながらも先を読んだ。後半は、戦うという事の理由に迫り、戦う者が持つ悩みが織り交ぜられ、戦う組織や意識の分化における真実を追求する秀逸な展開や学びもあった。この本を読む方に薦めたいのは、第二章から読むことだ。それでも、知識の不十分は読み手に対してイメージを拡げてくれる手引きは少ない。取材の目的や準備という前置きもなく現場に飛び込み、そして聴き伝えや持論をぶつけてくる。一方、経済政策による効率化に対しての反感などに著者の持つ思想がにじみ出てしまう。事実は混乱しているが、さらにノイズが高まるのに注意しながら読むことを要求される。著者は熱意と気心が高いフリーの記者と思われる。だが、一般の放送記者や新聞記者が悩む読み手に取ってどう書くべきか、という配慮と構成が欠けている。また、イスラエルという空間について僅かな地図しか提供されず、文中の地名も地理的には示されず、実感を損ねた。
2019年1月13日に日本でレビュー済み
広河はパレスチナ人虐殺の場に居合わせて、以下のようにいう。「現場に居合わせて写真を撮った私は、この事件のことを伝え続けることを死者から迫られていると感じた。~一人一人がどのような表情をして生きて闘ったのかを伝えることによって、パレスチナの人々に繋がりたいと思った。~そこで、日本各地で遺品展を開くようになった」。 その広河が映画を作り上映する。NAKBAとは大惨事の意味であり、第1次中東戦争でイスラエルが独立し、パレスチナ人が難民化したときのことを意味するとのことである。広河とパレスチナのかかわりを描いた人生ロードムービーなのだそうである。
2007年11月9日に日本でレビュー済み
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イラク戦争の陰に隠れてあまり報道されなくなってしまったパレスチナ問題。
イスラエルとパレスチナの対立はすでに報道の価値もないほどに日常化してしまった。
著者はイスラエル・パレスチナ双方に人脈もあり、訪問経験も豊富なジャーナリストである。
現地の事情も知らず、報道を読み解いただけの文章にはない力強さがある。
聖書時代の歴史から紐解き、第2次大戦、イスラエル建国、中東戦争、インティファーダの時代と丁寧にその紛争の過程を追っていく。イスラエル・パレスチナ紛争の理解には統治の歴史への理解が不可欠であるが、著者は十分に背景を理解し、イスラエル・パレスチナ双方の主張に耳を傾ける態度を持っているのは好感が持てる。
また、イスラエル・パレスチナの政治についても深い造詣を有している。
それは現場を見てきた人間にしか持ち得ない生々しさを持って迫ってくる。
著者は基本的にはパレスチナに理解を有することは本文からも明白である。だからといってイスラエルを全面否定しない。イスラエルの主張にも首肯すべき点はあるし、すでに建国して50年以上たったイスラエルを今更否定しても問題解決になんらの意義も有しない。
これからどのように共存を図っていくか。
その答えはますます見えなくなってきている
イスラエルとパレスチナの対立はすでに報道の価値もないほどに日常化してしまった。
著者はイスラエル・パレスチナ双方に人脈もあり、訪問経験も豊富なジャーナリストである。
現地の事情も知らず、報道を読み解いただけの文章にはない力強さがある。
聖書時代の歴史から紐解き、第2次大戦、イスラエル建国、中東戦争、インティファーダの時代と丁寧にその紛争の過程を追っていく。イスラエル・パレスチナ紛争の理解には統治の歴史への理解が不可欠であるが、著者は十分に背景を理解し、イスラエル・パレスチナ双方の主張に耳を傾ける態度を持っているのは好感が持てる。
また、イスラエル・パレスチナの政治についても深い造詣を有している。
それは現場を見てきた人間にしか持ち得ない生々しさを持って迫ってくる。
著者は基本的にはパレスチナに理解を有することは本文からも明白である。だからといってイスラエルを全面否定しない。イスラエルの主張にも首肯すべき点はあるし、すでに建国して50年以上たったイスラエルを今更否定しても問題解決になんらの意義も有しない。
これからどのように共存を図っていくか。
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