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一億三千万人のための 小説教室 (岩波新書 新赤版 786) 新書 – 2002/6/20
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- 本の長さ187ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2002/6/20
- 寸法11.2 x 1.8 x 17.4 cm
- ISBN-104004307864
- ISBN-13978-4004307860
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商品の説明
商品説明
しかし、著者は小説家志望者の夢を打ち砕こうとしているわけではない。この本は、標題どおり「1億3000万人のための」小説教室なのだ。「小説を書く」という作業の前に、「小説の書き方をひとりで見つける」方法を手とり足とり、教えてくれる。
小説は「つかまえる」ものであること。小説と「遊ぶ」こと。まねることから始めること。小説の世界に深く入ること。そして最後に、自分の小説を書きはじめること。著者の後について「小説を書く旅」に出た読者は、今まで気づかなかった小説のおもしろさに気づかされる。書くよりもまず、読んでみたくなるはずだ。そして、著者の教えどおり、まねをしたくなる。
要するに、本書は「小説(を楽しむための)教室」でもある。その意味では、小説家になりたい人が目を通すべき実用の書といえる。音楽を好きな人が音楽家になり、スポーツの好きな人がスポーツ選手になるように、小説を書くためには小説を深く、楽しめることが前提だ。この本を読むと、小説がますます好きになるはず。文章の巧拙やプロット、キャラクターづくりのテクニックを越えた、小説の魅力に目を開かせてくれるからだ。(栗原紀子)
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2002/6/20)
- 発売日 : 2002/6/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 187ページ
- ISBN-10 : 4004307864
- ISBN-13 : 978-4004307860
- 寸法 : 11.2 x 1.8 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 52,116位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1951年、広島県生まれ。81年、『さようなら、ギャングたち』で第4回群像新人長編小説賞優秀作を受賞しデビュー。88年、『優雅で感傷的な日本野球』で第1回三島由紀夫賞、02年、『日本文学盛衰史』で第13回伊藤整文学賞を受賞。著書に『いつかソウル・トレインに乗る日まで』『一億三千万人のための小説教室』『ニッポンの小説―百年の孤独』他多数ある。10年5月には、『「悪」と戦う』も刊行された。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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読んで良かったと思える本です。
たまたま読んでみて、高橋氏がことばに向かう姿勢をしって、あの本が生まれた理由、どうして翻訳が心に響くものになったのかというのが一気にわかった。
文学とは、小説とは、ということか答えられる人は少ないだろう。それを読んでいる人に感覚で掴ませて、小説を書くということに向かわせる。
赤ちゃんのように真似るということを推奨していて、ここを読むと作家に影響されているなあという友人たちの文体に思い当たる。ふふふ。
さて、いっちょ書いてみるか。
大筋は、「惹かれる文章を見つけてそれを真似ることから始め、模索を繰り返し徐々に自分の文章を見つける」ということのようです。
誰かを好きになったら、その人に近づきたいし、時にはその人自身になりたいと思う。文章にも同じことが言えるのだそうです。
私はもともとこの著者さんを知らず、この本で初めて知りました。
この本の主張に対し、「模倣から始まったら、誰かのコピーにしかならないんじゃないか?」と真っ先に考えてしまうかもしれませんこ著者さんが最初に好きになったのは、ガチガチの文語文体の本だったと言います。
でもこの方の現在の文章は、とても柔らかいもので、似てもにつきません。
「まずたくさん読む」→「好きになる」→「模倣する」→「試行錯誤のすえ、自分の文章をつかみ取る」というプロセスでオリジナルを体得することをご自身が体現していらっしゃるので、説得力があります。
技巧やシステマチックなノウハウはあまりありませんが、小説に限らない様々な文章媒体からの引用があり、世の中には多くの文章の形があるという事を教えてくれます。
「最終的には自分の文章を見つけるしかない」ということは同じ分野の本で繰り返し言われていること。
それをどうやって見つけるのか?ということは、つまり感性を育てるということであって、その方法を教えてくれるこの本は貴重だと思います。
この本で、感性を引き出すために必要なことの一つに「飛んでくるボールをキャッチする」という表現が使われています。
ボールというのは目に入ってきた文章、キャッチするというのは吟味して、理解して、取り入れること・・・のようです。
グロテスクなほどの性的表現を伴うものもが複数あり、面食らう事もありました。
私には、それすらも受け止めて自分の糧にできるだけの土壌がありませんでした。綺麗なものを追求するのはもちろん、汚いものにも目を向けることが必要・・・これは自分にとっての課題なのかもしれません。
最初に必要な「感性」の話なので、本来ならば子供の時分に読むと良いと思いますが、自分の子供に読ませようとは思いません。
成人してから読んでもショックな文章がありましたから、人に薦めるとしたら、相手を選びます。
その点では、日本の全人口を指す「1億3千万人のための」教室、とは言えないのかな・・・と思います。
個人的にはとても参考になったし、繰り返し読んでいるものなので★5つとします。
ありがとうございました。
私にはまだ早かったようで、ため息をついたらどこかへ飛んでいってしまいました。
ごめんね
よって、「小説を書くとはどういうことか?」を論理的に知りたい人、その大筋を説明して欲しい人(要するに、真面目な勉強家の人)が読むと苛々するかもしれません。
まわりくどく、おまけに子供に向ける口調でしかも、唐突にわけのわからない文章例が出てきたりするので、
「はやく知りたい」人は馬鹿にされているような気になると思う。
だけど、おそらく、そのように、「なんだか分からない」というモヤモヤした気分を、味わわせることこそが、著者の目論見のようにも思える。
まず、小説を書くにあたっては、小説のことなんか考えず、小説を書いていない今の状況を楽しめ、味わえ、(小説の一行目はなるべく我慢してゆっくりと書き始めること)とあります。
小説を書くことをいつまで待つかというと、世界を全くちがうように見ることができるまで(世界がまったく違ったように見えるまで)。
著者は、小説を、サッカーボールのように例え、それをグラウンドで追いかけまわし(楽しくてたまらないように、戯れ遊び)、「掴まえる」ことをまず重視します。
速いボール、変化球、どんなボールであっても、とにかく目をそらさず、「掴まえる」こと。
(そのためには、サッカー…小説が好きで好きでたまらないというのが最低条件!)
それができるようになれば、次は、「まねる」を勧めます。
「うまく書こう」などと思わず、面白いと感じたボールの投げ方(文章)をただただ「口真似」するだけ。
先に意味を考えて、思考を凝らそうとせず、ただ言葉をリズミカルに書いていく。(意味はあとからついてくる)。
もし本当に自分にとって不可欠な言葉ならば、それは次第に自分の遺伝子レベルに組み込まれて自分のものに昇華されていく、と。
最後には、小説家になるために最低限読んでおいて欲しいブックリストが掲載されています。
人生を味わって楽しんで、小説というサッカーボールを追いかけて遊んで戯れて、
世界が今までと違うように見えてきたら、自分でもそれを真似して書いてみよう。
そのためにはこういう本が参考になります・・。
と、はやい話、そういうことなのですが、全体が高橋源一郎的ポエム、小説風に(まわりくどく)書かれていて、
ファンタジック性を求める高橋源一郎ファンにはいいかもしれませんが、
「論(筋)を知りたい」という気持ちがはやる私には、あまり向いていませんでした。
これはポエム(あるいはこれ自体が小説、あるいはユーモア)なのだ、という前提で読んだ方が良い本だと思います。
そのポエムの中では、小説の書き方というよりも、「小説との戯れ方」「小説との遊び方」…要するに「小説との接し方(向き合い方)」のようなものを、
提示してくれています。
多少なりとも「遊び」の部分がなければ、小説なんかとても付き合いきれる代物ではない、とつくづく感じさせられました。
(切々と真面目に向き合ってしまうと、首を絞めかねない…)
読後すぐの感想は以上の通りですが、しばらくしてから、なるほど、この本は、こういうことが言いたかったのだな…、と、あとから感じること(納得できること)が色々と出てきました。
すぐに何かに効果を及ぼすような本ではないと思いますが、あとからじわじわと効いてくる類の本だと思います。
この本の中で展開されている内容は、小説との付き合い方に限らず、「人との付き合い方」にも通じるものがあるかもしれません。