言葉を操り、複雑な概念を理解し操作可能な世界一有名なチンパンジー、アイ、その子アユム、そしてそのパートナー(?)の松沢先生による啓蒙書。
本書はアイの示す高度な知的能力のみならず、アイの子アユムの子育て、アユムの発達の記録などを紹介しながら比較認知科学の視点から熱く語っている。
アイの知的能力は有名だが、それのみならず、この本はチンパンジーの社会と文化の継承まで話を広げてわかりやすく語りかけてくれる。
グドールさんも松沢さんもそうであるが、自分たちの貴重なデータを駆使して一般の人たちにわかりやすい言葉で伝えてくれる。
この才能はすごい。
私も怪しげな研究ばかりしていないで、そのようになりたいものだ。
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進化の隣人ヒトとチンパンジー (岩波新書 新赤版 819) 新書 – 2002/12/20
松沢 哲郎
(著)
チンパンジーは,鏡に映った自分を認識できるだろうか.言葉や数を理解できるだろうか.ヒトともっとも近い「進化の隣人」チンパンジーの心を探ることは,人間の「心の進化」の過程を知るうえで重要な手がかりとなるだろう.日本の霊長類学を代表する著者が,比較認知科学の視点から,新しい研究の現状と方向性を熱く語る.
- 本の長さ210ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2002/12/20
- ISBN-104004308194
- ISBN-13978-4004308195
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2002/12/20)
- 発売日 : 2002/12/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 210ページ
- ISBN-10 : 4004308194
- ISBN-13 : 978-4004308195
- Amazon 売れ筋ランキング: - 251,668位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2005年5月14日に日本でレビュー済み
2011年12月5日に日本でレビュー済み
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チンパンジーの生態を単に研究しているのではありません。ヒトとはなんであるかということを考えるためチンパンジーを研究しているのです。という趣旨のことを松沢所長があるセミナーの挨拶でおっしゃっておられました。この本では、中学生くらいからも読んで理解できるように松沢所長のやさしい人柄がうかがえる丁寧な内容です。まるで講演会のスピーチのような文章です。今、立ち止まってヒトとは何かを考える時代にあると思います。そんなきっかけとなる本だと思います。
2003年4月12日に日本でレビュー済み
著者の松沢氏は、日本のチンパンジー研究ではトップの京都大学で長年チンパンジーの研究に携わっておられ、チンパンジーの心の研究を進めておられる。今回も、いつもと同じチンパンジーのアイが登場するが、その息子のアユムの話も加わり、日本の幼児と比較しながら心や知性の発達の仕方の違いをわかりやすい言葉で説明している。チンパンジーは人間に一番近い霊長類であり、遺伝子もほんのわずかの違いしかないという。アイやアユムはコンピューターも使える賢い猿なのだが、チンパンジーを通して人間の心や知性についても考え直させられる良書であろう。