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新聞は生き残れるか (岩波新書 新赤版 833) 新書 – 2003/4/18
中馬 清福
(著)
いま,新聞は深刻な危機を迎えている.若者には背を向けられ,読者からの不信・批判は高まり,インターネット時代への対応策もつかみえていない.困難の底流に何があり,活路はどこにあるのか.朝日新聞での長い記者活動・経営経験をふまえ,人びとの生活や価値観・メディア観の変化を見すえつつ,広く期待され信頼される新聞への道を考える.
- 本の長さ206ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2003/4/18
- ISBN-10400430833X
- ISBN-13978-4004308331
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2003/4/18)
- 発売日 : 2003/4/18
- 言語 : 日本語
- 新書 : 206ページ
- ISBN-10 : 400430833X
- ISBN-13 : 978-4004308331
- Amazon 売れ筋ランキング: - 758,629位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 841位ジャーナリズム (本)
- - 2,837位岩波新書
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年11月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
仲間と読書会を催しているが、その課題書であるので近く読まないといけない。
2006年8月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は新聞社に実際に勤務していた著者自身の経験に基づく「新聞社の視点」および様々なデータや調査結果に基づく「読者の視点」の両面から、現在の新聞業界の課題や問題点について幅広く分析をしている。一般的に新聞業界の将来について悲観的な見方が多いなかで、本書では実現可能性は別として新聞社のあるべき姿や方向性まで踏み込んで言及をしており、業界業係者のみならず今後マスコミ業界を志望する方が業界研究をするうえでも大変参考になるのではないだろうか。
2008年10月28日に日本でレビュー済み
もちろん、新聞にまつわるデータ、記者の苦労話、補章の戦争についてなど、有益な内容はある。
しかし、題名の『新聞は生き残れるか』からすると、この内容では、悲観的に取らざるを得ない。
全体的に新聞の驕りを感じる内容が多く、個別的に言えば生き残りの方法が不十分なところがある。すなわち、ネットを生かしてどう採算を取るかが大事なのに、ネットの悪口を書いているようではダメである。あと、新聞社の努力を求めるところがあまり印象になく(再販維持だもんなぁ。ある程度の日にちが経ったら値下げすることが悪いとは思わないが)、他人の努力を求めるところが多いように感じた。
以上、第1段落星4つ、「しかし」以下星2つ、中間を取って星3つ。
しかし、題名の『新聞は生き残れるか』からすると、この内容では、悲観的に取らざるを得ない。
全体的に新聞の驕りを感じる内容が多く、個別的に言えば生き残りの方法が不十分なところがある。すなわち、ネットを生かしてどう採算を取るかが大事なのに、ネットの悪口を書いているようではダメである。あと、新聞社の努力を求めるところがあまり印象になく(再販維持だもんなぁ。ある程度の日にちが経ったら値下げすることが悪いとは思わないが)、他人の努力を求めるところが多いように感じた。
以上、第1段落星4つ、「しかし」以下星2つ、中間を取って星3つ。
2010年12月2日に日本でレビュー済み
最近のネット全盛時代では「もはや時代遅れ」と言われることも多い新聞。だが、その新聞がどういう経緯で今のような状態になり、どのような構造を持っているかをきちんと知っている人は案外少ないだろう。
本書は、そうした「知ってそうで知らなかった新聞の過去と未来」を鋭く描き出してくれる。
タイトルからは「新聞とネットの関係」が中心に見えるが、これまでの新聞や新聞の倫理の話なども詳しく載っており、「新聞の常識」の本という方が適切かもしれない。
本書は三部構成で、「新聞の過去/現在/未来」をそれぞれ一章ずつ当てて論じている。
行動経済成長における新聞全盛時代は、平成生まれの自分にとってはもはや歴史の話になってしまっている。
そこで新聞にどのような役割が期待されていたか、という問いは、現在とは状況の違う当時の実態を垣間見れる。
一億総中流と「新聞ぐらい読んでいる知識層」意識、世間の話のための新聞→新聞同士の画一化と均一な情報、テレビの台頭とそれへの危機意識など、言われてみれば、というポイントが多い。
ただ、新聞衰退の要因に「政治面の上からな議論と、生活面での下からな議論の二重構造が、欺瞞的と映るようになった」という分析をしている(p50)のは考えすぎではと思った。
そんな高級なことを考えて新聞を離れたりはしないだろうし、単に「難しい」「読んでる時間がない」等であろう。
「未来」の章ではネットとの関係性が述べられている。
一方的なネット礼賛でも、ネット批判でもない、双方の強みと弱みをきちんとふまえ、現状の分析が出来ていると思った。
結局、情報の質で勝負するしかない、というのは、ありきたりに聞こえるが、本書が出てから7年たった今でも、新聞社がその方向できちんと勝負できてるとは思えないのは残念なことだ。
新聞の常識がコンパクトにまとめられている。
メディアを考えるならおススメ。
本書は、そうした「知ってそうで知らなかった新聞の過去と未来」を鋭く描き出してくれる。
タイトルからは「新聞とネットの関係」が中心に見えるが、これまでの新聞や新聞の倫理の話なども詳しく載っており、「新聞の常識」の本という方が適切かもしれない。
本書は三部構成で、「新聞の過去/現在/未来」をそれぞれ一章ずつ当てて論じている。
行動経済成長における新聞全盛時代は、平成生まれの自分にとってはもはや歴史の話になってしまっている。
そこで新聞にどのような役割が期待されていたか、という問いは、現在とは状況の違う当時の実態を垣間見れる。
一億総中流と「新聞ぐらい読んでいる知識層」意識、世間の話のための新聞→新聞同士の画一化と均一な情報、テレビの台頭とそれへの危機意識など、言われてみれば、というポイントが多い。
ただ、新聞衰退の要因に「政治面の上からな議論と、生活面での下からな議論の二重構造が、欺瞞的と映るようになった」という分析をしている(p50)のは考えすぎではと思った。
そんな高級なことを考えて新聞を離れたりはしないだろうし、単に「難しい」「読んでる時間がない」等であろう。
「未来」の章ではネットとの関係性が述べられている。
一方的なネット礼賛でも、ネット批判でもない、双方の強みと弱みをきちんとふまえ、現状の分析が出来ていると思った。
結局、情報の質で勝負するしかない、というのは、ありきたりに聞こえるが、本書が出てから7年たった今でも、新聞社がその方向できちんと勝負できてるとは思えないのは残念なことだ。
新聞の常識がコンパクトにまとめられている。
メディアを考えるならおススメ。
2010年5月14日に日本でレビュー済み
とても優等生的な本です。文章はきちんとしてるし、ちゃんと調べて書いているので、よく言えば「多面的に今日の新聞の危機を分析している良書」です。
しかし、わたしは正直言ってたいくつでした。何か、どこかで聞いたような話しばかりが総花的に列挙されており、まるで「頭でっかちで生意気な大学生が書いたレポート」を読まされてるような感じです。大学生なら「よくがんばったね」と声をかけてあげたいところですが、新聞業界のそれなりに重責を担った人が書いた本としては物足りない感じであり、まるで「他人ごと」のような印象さえ受けます。
人々の置かれている経済的・社会的立場が多様化し、インターネットが普及した現在、「同じ新聞を何百万人もの人が読む」というようなビジネスモデルには今後全く期待がもてません。
そんな中で「新聞は生き残れるか」というタイトルの本を書くのであれば、評論家的な話ではなく、もう少し「切迫感のある」「抜本的な」考えを読みたかった気がします。
しかし、わたしは正直言ってたいくつでした。何か、どこかで聞いたような話しばかりが総花的に列挙されており、まるで「頭でっかちで生意気な大学生が書いたレポート」を読まされてるような感じです。大学生なら「よくがんばったね」と声をかけてあげたいところですが、新聞業界のそれなりに重責を担った人が書いた本としては物足りない感じであり、まるで「他人ごと」のような印象さえ受けます。
人々の置かれている経済的・社会的立場が多様化し、インターネットが普及した現在、「同じ新聞を何百万人もの人が読む」というようなビジネスモデルには今後全く期待がもてません。
そんな中で「新聞は生き残れるか」というタイトルの本を書くのであれば、評論家的な話ではなく、もう少し「切迫感のある」「抜本的な」考えを読みたかった気がします。
2003年9月29日に日本でレビュー済み
著者の悩みがひしひしと感じられる本である。新聞は様々の問題を抱えている。若者を中心とした新聞離れ、ネット報道に対する悩み多い対応、政治部主導の政治報道への批判、変わる記者の気質、報道へのプライバシー保護の厳しい判決等々・・本書ではこうした問題への著者なりの回答はある程度与えられているものの、中には、著者自身すぱっとした回答が出せないことを認めている問題もある。考えてみれば、メディアが国民の支持によって成立している以上、国民自身がメディアに何を求めているかが、国民自身分からない現代で、著者のこうした悩みはもっともだ。その意味で、この本は読者自身が考える素材になる本だ。読んで、「全部が分かった」という本ではない。そんな本は、新聞について、現在存在しないと思う。新聞記者自身による模索の本として評価したい。
2007年12月16日に日本でレビュー済み
「新聞」という訳語をnewspaperに与えた人に賞賛を与えている。すなわち紙媒体にこだわると昨今の情報化の流れに乗れずに業界が衰退していくが、紙の概念を乗り越えて情報を身体全身で感じ取れるようなメディアを目指せば、業界にも未来はあるということらしい。旧来の新聞ビジネスモデルが危ないといって騒ぐのではなく、ビジネスモデルを修正していけばよいだけのことだと思うが、どうだろう。
2003年5月1日に日本でレビュー済み
朝日OBによる新聞の危機への自己認識の書。新聞が今直面している問題は根が深い。取材され報道される側が、自分が報道されること自体を不本意と感じ「人権の侵害」だと訴える。あるいは民主主義の基盤である「表現の自由」が、プライバシーという「人格権」と衝突して、表現が本来もっている「公共性」の理念が揺らいでいる。「教え諭す」スタイルを嫌い、「そっとしておいてほしい」という若者の感性は、他者を知ることと自分が知られることのアンビバレンツという、人間の本質に触れている。我々が「互いを知り合う」ことに予定調和は存在しないのだ。そのことを認めた上で、しかし著者は、例えば新聞とインターネットとの競合にも、たんなる対立ではなく新しい補完関係を模索する。洪水のように事件や戦争が報道される。しかし、(事がそうだとして)「で、それでどうなんだ?」という冷静な視点をどう確保するのか? 先行する現実にせかされて苦闘するのは新聞だけではない。我々が直面している普遍的な問題の深さが、この小著から見えてくる。