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当事者主権 (岩波新書 新赤版 860) 新書 – 2003/10/22
障害者,女性,高齢者,子ども,不登校者,患者など社会的な弱者として「私のことは私が決める」という最も基本的なことを奪われてきた当事者たちが,近年,様々なところで発言し,社会を変革している.障害者自立生活運動を長年行ってきた中西氏と,高齢者・女性の新たなネットワークを提唱している上野氏が,当事者運動の実際,そして可能性を熱く語る.
- ISBN-104004308607
- ISBN-13978-4004308607
- 出版社岩波書店
- 発売日2003/10/22
- 言語日本語
- 本の長さ216ページ
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2003/10/22)
- 発売日 : 2003/10/22
- 言語 : 日本語
- 新書 : 216ページ
- ISBN-10 : 4004308607
- ISBN-13 : 978-4004308607
- Amazon 売れ筋ランキング: - 258,023位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年4月18日に日本でレビュー済み
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たしかに障害者を巡る環境は大きく変わったと感じていたけど、その背景には、障害当事者が、自分のことは自分で決めることができる、そして専門家による力に支配されるのではなく、それを利用しながら、個々人の生活を生き、またそれを巡る環境(特に政策)を変えていっていた事があったとは知らなかった。とてもよく勉強になる本であった。
2021年4月7日に日本でレビュー済み
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自分が30年かけておこなってきた、精神障害者と家族の明日に、希望が持てる仕組み作りに役立てたい
。
。
2012年10月22日に日本でレビュー済み
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著者は,障碍者のように支援を必要としているひとびと (当時者) から自己決定権がうばわれていた, それを回復するたたかいがすでにある程度の成功をおさめてきたということをのべている. つまり,従来は施設や家族など,まわりのひとが決定権をにぎり,当事者はそれにしたがわなければ ならなかった. いまは,駅員なども周囲のひとではなくて当事者の意向をきくように教育されているのだという.
なぜ著者が 「当事者」 ということばをつかわなければならなかったか,その理由はある程度わかる. しかし,「当事者主権」 というのはいかにもわかりにくいことばだ. 「当事者」 ということばにしても,家族や施設のひと,官僚などは当事者ではないのかという 疑問がわく. 実際,この本のなかでも周囲のひとに 「当事者」 ということばをつかっているところがある. 重要な主張であるだけに,ことばをえらんで定着させることが必要であるようにおもう.
なぜ著者が 「当事者」 ということばをつかわなければならなかったか,その理由はある程度わかる. しかし,「当事者主権」 というのはいかにもわかりにくいことばだ. 「当事者」 ということばにしても,家族や施設のひと,官僚などは当事者ではないのかという 疑問がわく. 実際,この本のなかでも周囲のひとに 「当事者」 ということばをつかっているところがある. 重要な主張であるだけに,ことばをえらんで定着させることが必要であるようにおもう.
2016年11月28日に日本でレビュー済み
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社会福祉が,措置制度からサービス制度になったいきさつがよくわかりました。ありがとうございました。
2010年1月4日に日本でレビュー済み
この本がでてすでに7年、それでもまだ、当事者の主権を大事にしなければならないというのは、わかっているようで、実はあまり気がつかないことなのかもしれない。そのことを意識するためには、とても良い本である。ただ、この本でおおむね評価されている支援費制度は、すでに当事者の声を無視して強行された自立支援法に変わり、そして今、これも新たな制度に変わろうとしている。この意味ではかなり時代遅れの本になってしまった。早急に現在の状況に基づいた改訂版を出すべきだろう。
2016年11月6日に日本でレビュー済み
障碍者・女性・LGBT・・・たちマイノリティが自ら「当事者」としてのアイデンティティを打ち出し、「私のことは私が決める」という主張を粘り強く訴えたことで、確かに社会は多くの人にとってはるかに住みやすくなり、やさしくなった。これは20世紀後半の偉大な達成である。この本を読むと、つい30年前の世界は、マイノリティにとって極めて過酷な社会であったこと、当事者の主体的な運動によって社会変革が成し遂げられたことに、今更ながら驚かされる。
そして、いわゆる「プア・ホワイト」たちがこの当事者主権運動のロジックをそのまま引き継いで「私のことは私が決める」と主張しているのがアメリカ大統領選におけるトランプ旋風であり、政治の流れが一巡して、行きつくところまで行きついたことは感慨深い。
「プア・ホワイト」は現代アメリカにおいて社会から見放されている「マイノリティ」であることは言うまでもない。
ここにきて「マイノリティが自らの当事者性を武器に社会変革を訴える」という方法論に限界がきた、ということだろう。
これは「当事者主権運動」が間違っていたとか、無意味だったとか、そういうことを言っているのではない。大きな社会的成果を上げ、一つの限界に突き当たり、新しい時代によって乗り越えられる時が来た、ということである。
いうまでもないが、私がトランプ旋風の未来に対して悲観的である。
当事者運動、そしてトランプの限界は「自分自身の生きづらさを解決するために、同じアイデンティティを持つ人々と連帯する」という方法論を取っているところにあると思う。この方法論では、無数の細分化された当事者クラスタに社会は分断され、それぞれが手前勝手に自分たちの主張を繰り広げるだけに終始するであろう。欧米社会の政治的分断は、当事者主権運動の論理的帰結である。
本書の結語は「全世界の当事者よ、連帯せよ」で終わる。しかし、結局のところ異なるクラスタを横断して当事者同士が連帯している現実はない。なぜなら、当事者運動には「社会全体のことを考えて、自分たちが応分の負担を引き受けていく」というロジックが存在しないのだから。自分たちのクラスタにとって都合の良い場面でのみ、協力する。そのような態度で連帯が築けるはずもない。
当事者主権の倫理が限界を迎えたいま、どうすればいいのか?私見では「ケアの倫理」・・・平たく言えば「思いやり」こそが尊い、というところに立ち戻るべきだと思う。
自分の当事者性・生きづらさを訴えることも、時には必要であろう。しかし、たとえ自分が生きづらくても、その生きづらさを引き受けたうえで「他人を思いやり、ケアする」側に回る生き方こそが尊い。
そういう価値基準に立ち戻る時代が来ている・・・と本書を読んで考えた次第です。
そして、いわゆる「プア・ホワイト」たちがこの当事者主権運動のロジックをそのまま引き継いで「私のことは私が決める」と主張しているのがアメリカ大統領選におけるトランプ旋風であり、政治の流れが一巡して、行きつくところまで行きついたことは感慨深い。
「プア・ホワイト」は現代アメリカにおいて社会から見放されている「マイノリティ」であることは言うまでもない。
ここにきて「マイノリティが自らの当事者性を武器に社会変革を訴える」という方法論に限界がきた、ということだろう。
これは「当事者主権運動」が間違っていたとか、無意味だったとか、そういうことを言っているのではない。大きな社会的成果を上げ、一つの限界に突き当たり、新しい時代によって乗り越えられる時が来た、ということである。
いうまでもないが、私がトランプ旋風の未来に対して悲観的である。
当事者運動、そしてトランプの限界は「自分自身の生きづらさを解決するために、同じアイデンティティを持つ人々と連帯する」という方法論を取っているところにあると思う。この方法論では、無数の細分化された当事者クラスタに社会は分断され、それぞれが手前勝手に自分たちの主張を繰り広げるだけに終始するであろう。欧米社会の政治的分断は、当事者主権運動の論理的帰結である。
本書の結語は「全世界の当事者よ、連帯せよ」で終わる。しかし、結局のところ異なるクラスタを横断して当事者同士が連帯している現実はない。なぜなら、当事者運動には「社会全体のことを考えて、自分たちが応分の負担を引き受けていく」というロジックが存在しないのだから。自分たちのクラスタにとって都合の良い場面でのみ、協力する。そのような態度で連帯が築けるはずもない。
当事者主権の倫理が限界を迎えたいま、どうすればいいのか?私見では「ケアの倫理」・・・平たく言えば「思いやり」こそが尊い、というところに立ち戻るべきだと思う。
自分の当事者性・生きづらさを訴えることも、時には必要であろう。しかし、たとえ自分が生きづらくても、その生きづらさを引き受けたうえで「他人を思いやり、ケアする」側に回る生き方こそが尊い。
そういう価値基準に立ち戻る時代が来ている・・・と本書を読んで考えた次第です。
2007年4月14日に日本でレビュー済み
「当事者」というのは、現在は、「社会的な弱者」と呼ばれていたり、十分な権利を与えられていない人のことです。これらの人たちの生活環境を抜本的に変えていこうとする新しい社会システムの提案書です。君主主権、国家主権の社会から私=当事者が主権を持つ社会の提案です。
中西さんは、障害者支援、自立生活運動を長年行ってきた人です。全国自立生活センター協議会代表です。上野さんは、女性の権利を主張してきた社会学者です。パワー、経験、戦術を持った二人です。
僕も応援したいです。だれでもいつかは老人になります。また病気になったり、事故で障害を持つかもしれません。例えそうなったとして、人並みに努力すれば、安心して不自由なく生活できる社会ができたらどんなに素晴らしいでしょう。この本は、そんな社会を目指しています。斬新なアイデアと人並み以上の行動力、組織力で、一歩一歩進んでいます。多くの人がこの本を読めば、そんな豊かな社会の実現がより近づくと思います。ぜひ読んでください。
弱肉強食の時代は古いです。
中西さんは、障害者支援、自立生活運動を長年行ってきた人です。全国自立生活センター協議会代表です。上野さんは、女性の権利を主張してきた社会学者です。パワー、経験、戦術を持った二人です。
僕も応援したいです。だれでもいつかは老人になります。また病気になったり、事故で障害を持つかもしれません。例えそうなったとして、人並みに努力すれば、安心して不自由なく生活できる社会ができたらどんなに素晴らしいでしょう。この本は、そんな社会を目指しています。斬新なアイデアと人並み以上の行動力、組織力で、一歩一歩進んでいます。多くの人がこの本を読めば、そんな豊かな社会の実現がより近づくと思います。ぜひ読んでください。
弱肉強食の時代は古いです。
2013年5月23日に日本でレビュー済み
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多分主張は間違っていない。しかし、多分学者の独りよがりだ。世の中このように生きていける人ばかりではない。本当に困っている人が読んだら反発するかもしれない。