「代替案を示していない」「きれいごと」「批判だけなら誰でもできる」という言い方で
この本を批判するのはたやすい。無理な論理を展開している箇所も少なくない。
例えば「2.お金は万能─仕事・経済編─」では就職活動の一助として
大学が現役社会人を招いて講演を行っても、それが学生の仕事選びのモチヴェーションにつながらないことを
著者は憂えているが、毎日終電で帰っている人や土・日も返上して働いている人の話を聞いたのでは
「自分も早く社会に出てこの人みたいな活躍がしたい」と思えない方が自然だろう。
しかし、著者がこの本で行なった問題提起の意義は大きい。
勝ち組・負け組の二極分化や自己責任論
(外国で人質に取られた自国民を守ろうとしない政府に国民を守る意志など本当にあるのか?)など、
現在常識とされがちな事柄には「人間が営むにふさわしい生活」という観点で考えれば
非常識どころか「非情識」とさえ呼べるものが少なくない。
そこに光を当てた著者の素朴で真摯な問題提起には耳を傾ける価値がある。
「問題提起だけで代替案や結論がない」として批判する態度には
「自分で考えるのが面倒だから著者に考えて欲しい」という知的怠慢が見え隠れしている。
例えばドストエフスキーは「白痴」で「完全に美しい人間はこの世では生きてゆけない」という
テーマを展開しているが、「そんな世界に生きる価値があるのか」という疑問に対しての答えは示していない。
問題提起を行なったことに価値がある本もあっていいのだ。
少なくとも問題にすら気付かないよりは遥かによい。
その意義を評価して、散見される論理の破綻には敢えて眼をつぶって私は星五つをつける。
啓蒙とは乱暴に言えば「ものを考えない人に考えるきっかけを与える」という意味だから、啓蒙書としても有益。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
¥1,009¥1,009 税込
発送元: Amazon 販売者: 風に吹かれて書店
¥1,009¥1,009 税込
発送元: Amazon
販売者: 風に吹かれて書店
¥1¥1 税込
配送料 ¥240 6月16日-18日にお届け
発送元: バリューブックス 【防水梱包で、丁寧に発送します】 販売者: バリューブックス 【防水梱包で、丁寧に発送します】
¥1¥1 税込
配送料 ¥240 6月16日-18日にお届け
発送元: バリューブックス 【防水梱包で、丁寧に発送します】
販売者: バリューブックス 【防水梱包で、丁寧に発送します】
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
いまどきの「常識」 (岩波新書 新赤版 969) 新書 – 2005/9/21
香山 リカ
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥1,009","priceAmount":1009.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,009","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"5rkmY3RICHbhF5RplCOyp3Kt2xTyHJb52j%2F8GYm7Z7GQoC3S2m2Fn5M3TO%2F6xl52%2FUR7RVpSdtO15F%2F%2BLnupy%2Be94ffKYF0mTo%2BYgmYtLLrG7qE9t2TdcPm11szLs7jOOdAyRsj6%2BYOI8HzuDHoItkQ2ARZZSGq9mh5tJ3hIRD7B%2BfsnjPCjPg%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥1","priceAmount":1.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"5rkmY3RICHbhF5RplCOyp3Kt2xTyHJb5TjlFDKlOj0ekCuehbuVoPvPB3MaFVKcVx0EhN5o38%2BbrSOzbH3fpMS57Y5jIIpbRD%2Fm0v4uLjCOqJquk9T5nxLmjOWS7p5QTEO9f%2FGtDGOIxCvSxvSIPmeGQY1KVsU9%2BSfnLshuttv7Tvho1BTGKcw%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
- 本の長さ203ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2005/9/21
- ISBN-104004309697
- ISBN-13978-4004309697
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2005/9/21)
- 発売日 : 2005/9/21
- 言語 : 日本語
- 新書 : 203ページ
- ISBN-10 : 4004309697
- ISBN-13 : 978-4004309697
- Amazon 売れ筋ランキング: - 275,500位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
1960年札幌市生まれ。
東京医科大学卒業。精神科医として病院での診察に携わりながら、立教大学現代心理学部映像身体学科教授として教壇にも立つ。豊富な臨床経験を活かし、現代人の心の問題を鋭く分析し、きめ細かな解決策を提示する。ほかにも、政治・社会批評、サブカルチャー批評、皇室問題から趣味のプロレスに関する批評まで、幅広いジャンルで活躍する。事務所では住み着いたノラ猫1匹、自宅では犬1匹と猫5匹と同居。
カスタマーレビュー
星5つ中3.7つ
5つのうち3.7つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
36グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2006年2月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ここ数年間、私が感じてきた日本社会の嫌な空気・数々の違和感をよくぞ指摘してくれた!!という感じです。非常に限られた対象にしか、同情・共感が及ばない人達、また、自分の痛み・悲しみにしか関心がいかず、それゆえ自分の痛み・悲しみなどには敏感なのに、他人のそれには全く想像が働かない、自己責任のおかしな使われ方の流行、(それゆえ、本当に責任を負わねばならないはずの当事者達の責任逃れの格好の道具とされてしまっている現状)、
少しでも政府を批判する者は、徹底的に激しくバッシングし、言論を封殺しようとする人達が出てくるようになった。(現に著者も、現在相当嫌な思いをされているようです。それに、政府を批判するというのは、民主主義の国に与えられている当然の権利のはずです。一切政府の批判をするなというのであれば、独裁国家と同じですよ)
これらの風潮、人達が多く出現するようになったのは、
やはり小泉内閣になってからのような気がします。香山リカさんの著作は、当たり外れはかなりあるのですが、これは良作だと思います。中傷に負けないで、これからもどんどん発言していって欲しいものです。ただ、やっぱりこの人、働く女性の方をひいきしているような気がしてしまう・・・精神科医には、中立でいて欲しいですね。別に私は専業主婦の味方というわけでもないですけど。ただ、他の方もおっしゃっているとおり、問題提起だけでも大いに異義のある本だと思います。解決策が容易に見出せないというのは、それだけ今の社会の抱える問題の深さを表しているような気がします。
少しでも政府を批判する者は、徹底的に激しくバッシングし、言論を封殺しようとする人達が出てくるようになった。(現に著者も、現在相当嫌な思いをされているようです。それに、政府を批判するというのは、民主主義の国に与えられている当然の権利のはずです。一切政府の批判をするなというのであれば、独裁国家と同じですよ)
これらの風潮、人達が多く出現するようになったのは、
やはり小泉内閣になってからのような気がします。香山リカさんの著作は、当たり外れはかなりあるのですが、これは良作だと思います。中傷に負けないで、これからもどんどん発言していって欲しいものです。ただ、やっぱりこの人、働く女性の方をひいきしているような気がしてしまう・・・精神科医には、中立でいて欲しいですね。別に私は専業主婦の味方というわけでもないですけど。ただ、他の方もおっしゃっているとおり、問題提起だけでも大いに異義のある本だと思います。解決策が容易に見出せないというのは、それだけ今の社会の抱える問題の深さを表しているような気がします。
2007年6月10日に日本でレビュー済み
イラク戦争のさなか,外務省が邦人の立ち入りを禁止していたにも関わらず,独自のルートでイラクに入り,人質となった3人の若者。
彼らについては,「自己責任」ということで,同情されるどころか,圧倒的な非難の声が浴びせられることになった(まあ,あの3人に限って言えば,本当に「自己責任」だと私も思うが・・・)。
ところで・・・と香山は論を進める。
当時「自己責任」とヒステリックにわめき散らした多くの日本人は,イラク戦争でアメリカを支持したり,イラクに自衛隊を派遣することで何らかのメリットが得られるような地位にはない人たち=「得をしていない人」であった。そうした人たちが,なぜ声高に「自己責任」とわめくことになったのか。
それは,一つには,問題を社会的次元から個人的次元に矮小化すれば「現実を見据えて深く考えること」をせずに済むからである。また,自分とほとんど変わらない立場の人の失敗や困惑を「それはあんたの自己責任だろう」と激しく責めて窮地に追い込むことで,「私だって一歩間違えばああなっていたかもしれない」という想像の回路を遮断し,自分は勝者の立場,正義の立場にあるかのような錯覚ができるからである。
《逆に考えれば,似た者どうしで互いの自己責任を追及しあって現実から目を背け,「私は社会の大勢側だ。だから大丈夫なのだ」と自分に言い聞かせなければならないほど,現実も自分の未来も不安や恐怖でいっぱい,ということか。(98頁)》
「少年事件には厳罰を」「ゆとり教育は失敗だった」「競争には勝たなければいけない」「ナショナリズムは普通で健全で自然」といった,最近よく聞かれるフレーズに違和感を感じない人には,是非一読してほしい本である。
彼らについては,「自己責任」ということで,同情されるどころか,圧倒的な非難の声が浴びせられることになった(まあ,あの3人に限って言えば,本当に「自己責任」だと私も思うが・・・)。
ところで・・・と香山は論を進める。
当時「自己責任」とヒステリックにわめき散らした多くの日本人は,イラク戦争でアメリカを支持したり,イラクに自衛隊を派遣することで何らかのメリットが得られるような地位にはない人たち=「得をしていない人」であった。そうした人たちが,なぜ声高に「自己責任」とわめくことになったのか。
それは,一つには,問題を社会的次元から個人的次元に矮小化すれば「現実を見据えて深く考えること」をせずに済むからである。また,自分とほとんど変わらない立場の人の失敗や困惑を「それはあんたの自己責任だろう」と激しく責めて窮地に追い込むことで,「私だって一歩間違えばああなっていたかもしれない」という想像の回路を遮断し,自分は勝者の立場,正義の立場にあるかのような錯覚ができるからである。
《逆に考えれば,似た者どうしで互いの自己責任を追及しあって現実から目を背け,「私は社会の大勢側だ。だから大丈夫なのだ」と自分に言い聞かせなければならないほど,現実も自分の未来も不安や恐怖でいっぱい,ということか。(98頁)》
「少年事件には厳罰を」「ゆとり教育は失敗だった」「競争には勝たなければいけない」「ナショナリズムは普通で健全で自然」といった,最近よく聞かれるフレーズに違和感を感じない人には,是非一読してほしい本である。
2008年3月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
香山先生の本は私が大学の教員をやっているため、参考に目を通すことが多いのです。先生の文章は、考証不足が明らかなできそこないの社会学、あるいは極めて幼稚かつ平凡なエッセイといった印象をいつも受けます。この本も彼女らしさが存分に出ていました。岩波新書はとくにひどい出来に感じられ、これを本にしたいという岩波の意図が測りかねるほどです。いろいろ興味深い点をいくつかあげてみます。「男女平等が国を滅ぼす」「国を愛さなければ国民にあらず」といったいくつかの命題が「常識」となっていると彼女は主張し、それぞれに違和感を感じると主張しておられます。いちいち挙げるのも面倒なのですが、「馬鹿に囲まれて一人自分だけが馬鹿じゃないと感じられても、それで幸せか?」「堅いこと言わなくてもいい、という態度は悪いものだろうか?」など、正直、結論は極めて幼稚なものです。結論に至るまでにも、特定の情報の過度の一般化、恣意的な要約化が目だっており到底納得できません。高校生であってももっとまともな論文はいくらでも書けるでしょう。なお、前書きで彼女は自分に対して苦情の手紙が数多くくると披露しておられました。そのすべてが平和主義者である自分への苦情であったとおっしゃるのです。別に彼女が右でも左でもどんな意見をお持ちだろうがどうでもいいのですが、文章の論理的な構造がおかしいという指摘はその苦情の中になかったのでしょうか。それも不思議です。孤独な平和主義者を気取る前に、まずそこをご自分でご反省いただきたいと思いました。彼女に出版を促したという岩波の編集者はおそらくあまり本を読まない人なのでしょう。
2006年1月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
香山さんがいまどきの日本の風潮について疑問を感じる点を非常にわかりやすく、簡略に述べたもの。人間関係、仕事、経済、男女、家族、社会、メディア国家、政治などの項目に分けてあり、とてもシンプルで読みやすい。
「平和」「平等」などの「きれいごと」を語ることは無駄なのか?しかし、そのような社会が本当にいいのか?香山さんは問い掛けている。
この本について、問いかけばかりで答えがないという論評も多いようだが、それを自分で考える事こそが大切なのではないか?香山さんが何もあなたの人生の師ではない。
「平和」「平等」などの「きれいごと」を語ることは無駄なのか?しかし、そのような社会が本当にいいのか?香山さんは問い掛けている。
この本について、問いかけばかりで答えがないという論評も多いようだが、それを自分で考える事こそが大切なのではないか?香山さんが何もあなたの人生の師ではない。
2006年1月12日に日本でレビュー済み
香山リカの「いまどきの「常識」」に対して、問題提起ばかりで具体策
を示していないという批判が多いが、それは間違っていない。この本で彼
女は自分の意見をはっきり書いていないからだ。
この本の「まえがき」に書いているように、はっきり自分の意見を言う
と、「日本から出て行け」式の手紙が殺到する。だから、この本では自分
の意見をはっきり書くのはやめて、いっしょに考えましょう式の文章にし
たのである。
香山ファンにはこれでもいいかもしれないが、説得力のある意見を期待
した人にとっては、食い足りない本になっている。
この本にいう「いまどきの「常識」」とは世論の右傾化のことである。
それに対する香山リカの意見自体は、先刻ご存じの朝日新聞・岩波書店系
の平和主義であることに変わりはない。
を示していないという批判が多いが、それは間違っていない。この本で彼
女は自分の意見をはっきり書いていないからだ。
この本の「まえがき」に書いているように、はっきり自分の意見を言う
と、「日本から出て行け」式の手紙が殺到する。だから、この本では自分
の意見をはっきり書くのはやめて、いっしょに考えましょう式の文章にし
たのである。
香山ファンにはこれでもいいかもしれないが、説得力のある意見を期待
した人にとっては、食い足りない本になっている。
この本にいう「いまどきの「常識」」とは世論の右傾化のことである。
それに対する香山リカの意見自体は、先刻ご存じの朝日新聞・岩波書店系
の平和主義であることに変わりはない。
2005年12月24日に日本でレビュー済み
レビューの大半が、この本の内容に不満のようです。
曰く、「問題提起だけで解決策がない」「現状批判のみ」
「結論がない」「ワイドショーのコメント」「きれいごと」
「反論や皮肉で終わっている」などなど。
それらについて反対意見を述べる訳ではありませんが
あまりにも一方的なので、一言申したくなり筆を執りました。
批判の書、警世の書に問題の解決策・改善案がないからと言って
存在価値がないかのように決めつけるのは、いかがなものか?
要は啓蒙書として読めば良いのではないでしょうか?
普段、本も読まず、あまり社会の在り方について考える余裕のない人に、
少しでも疑問を抱く機会を与えることで良しとすべきでしょう。。
後は参考意見として読んで、自分で考えて解決策や結論を出せば良いのであって
何が何でも著者に答を要求するのは酷です。
何事も、「その任に非ず」ということもありますが、それだから何も言うなと
いうのも大人げないでしょう。
例えば、毎日テレビや新聞で報道されている「耐震強度偽装問題」について
著者にコメントを求めて解決策が得られないからと言って非難するのは
当たらないと思います。
建築の専門家でもないタレントや評論家が、この問題について色々な意見や
感想を述べています。皆、何とか解決したいと思えばこそ言うのであって、
それくらい許してやる度量を持っていただきたい。
曰く、「問題提起だけで解決策がない」「現状批判のみ」
「結論がない」「ワイドショーのコメント」「きれいごと」
「反論や皮肉で終わっている」などなど。
それらについて反対意見を述べる訳ではありませんが
あまりにも一方的なので、一言申したくなり筆を執りました。
批判の書、警世の書に問題の解決策・改善案がないからと言って
存在価値がないかのように決めつけるのは、いかがなものか?
要は啓蒙書として読めば良いのではないでしょうか?
普段、本も読まず、あまり社会の在り方について考える余裕のない人に、
少しでも疑問を抱く機会を与えることで良しとすべきでしょう。。
後は参考意見として読んで、自分で考えて解決策や結論を出せば良いのであって
何が何でも著者に答を要求するのは酷です。
何事も、「その任に非ず」ということもありますが、それだから何も言うなと
いうのも大人げないでしょう。
例えば、毎日テレビや新聞で報道されている「耐震強度偽装問題」について
著者にコメントを求めて解決策が得られないからと言って非難するのは
当たらないと思います。
建築の専門家でもないタレントや評論家が、この問題について色々な意見や
感想を述べています。皆、何とか解決したいと思えばこそ言うのであって、
それくらい許してやる度量を持っていただきたい。
2007年1月26日に日本でレビュー済み
タイトル「いまどきの常識」からは,世の中のとらえどころのない常識が書かれている本だとと想像しますが,実際は常識を疑ってかかる問題提起の本です。
常識はもろいこと,根拠があいまいなこと,うのみにするには危険なことが読んでいるとわかってきます。
この本を参考に,常識を自分の価値観で置き換えてみる視点が養えるのではないかと思いました。
筆者は,実際の出来事をもとに常識の価値観を言葉にしたり,本の引用を用いたり等でその価値観を検証しています。
失礼ながら,香山リカさんは,マスコミうけのする時の方である印象がありましたが,そんなことはなく,非常に優秀な方であると思いました。
常識はもろいこと,根拠があいまいなこと,うのみにするには危険なことが読んでいるとわかってきます。
この本を参考に,常識を自分の価値観で置き換えてみる視点が養えるのではないかと思いました。
筆者は,実際の出来事をもとに常識の価値観を言葉にしたり,本の引用を用いたり等でその価値観を検証しています。
失礼ながら,香山リカさんは,マスコミうけのする時の方である印象がありましたが,そんなことはなく,非常に優秀な方であると思いました。