本書は沖縄の政治史、特に米軍基地問題の分野の古典的名著である。扱っているのが2000年代半ば(米軍再編ロードマップあたり)までであり、古さは否めないが、特に90年代の目まぐるしい動きを詳細に記述しており、今なお読む価値がある。筆者は、いわゆる市民運動にも関わっており、「反基地」という結論ありきの書物になってしまっているというのが本書の弱点である。他方で、90年代の大田知事に対する見方は非常に厳しく、当時のリベラル勢力が必ずしも一枚岩ではなかったことが分かり、実に興味深い。
筆者は、この本以外にも、特に復帰前の沖縄史について複数の重要な著作を残しているようなので、今後読んでいきたいと思う。
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沖縄現代史 (岩波新書 新赤版 986) 新書 – 2005/12/20
新崎 盛暉
(著)
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- ISBN-104004309867
- ISBN-13978-4004309864
- 版新
- 出版社岩波書店
- 発売日2005/12/20
- 言語日本語
- 寸法11.2 x 2.4 x 17.8 cm
- 本の長さ247ページ
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- 言語 : 日本語
- 新書 : 247ページ
- ISBN-10 : 4004309867
- ISBN-13 : 978-4004309864
- 寸法 : 11.2 x 2.4 x 17.8 cm
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2012年1月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戦後の沖縄の全体像を知るために読み始めたのですが、他の方も指摘されているように沖縄現代史ではなくて、沖縄における「反」基地闘争史、として位置づけるべき内容だと思います。戦後史の中でメルクマル(節目)になる事件や出来事を知ろうと思っても、事件自体の記述は何もなく、読者が知っていることを前提にしてそれに対してどういった闘争が組まれていったのかを克明に記録しています。さすがに読破するには根気が必要でした。ただ、部分部分では興味を持って読むことができました。反基地闘争がどのようにして復帰運動と絡み合っていたのか、また、復帰した後の反基地闘争が、独自活動としてどう変遷していったのか、また沖縄の人と日ノ丸、君が代、そして天皇陛下についての受け止め方についての意識の変化などは、内地に住む、基地のない地域に住む私にとっては「なるほど」と唸る部分でした。
2014年10月23日に日本でレビュー済み
この本の内容のほとんどは、沖縄における米軍基地を巡る地元、中央政界、アメリカの逃走の歴史。
その他の経済のこと、社会のこと、などはほとんど書かれていない。
逆に言えば、沖縄の現代史とは、沖縄における米軍基地を巡る歴史だった、ということなのだろう。
どちらかといえば、沖縄の人々の視点から書かれており、いかにも、岩波文庫らしい内容になっている。
その他の経済のこと、社会のこと、などはほとんど書かれていない。
逆に言えば、沖縄の現代史とは、沖縄における米軍基地を巡る歴史だった、ということなのだろう。
どちらかといえば、沖縄の人々の視点から書かれており、いかにも、岩波文庫らしい内容になっている。
2011年9月20日に日本でレビュー済み
「沖縄現代史」というタイトルですが、内容としては主に返還後の基地闘争に関するものとなっています。
今に至るまでの闘争史が書かれています。
返還後にも闘争が続く沖縄の米軍基地問題の内容が分かりました。
ただし、タイトルからして基地闘争以外の内容も期待していたので残念に感じることもありました。
政治的局面を含めて沖縄の基地闘争の歴史を知るためには役立つ一冊だと思います。
今に至るまでの闘争史が書かれています。
返還後にも闘争が続く沖縄の米軍基地問題の内容が分かりました。
ただし、タイトルからして基地闘争以外の内容も期待していたので残念に感じることもありました。
政治的局面を含めて沖縄の基地闘争の歴史を知るためには役立つ一冊だと思います。
2016年11月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
偏向的な内容で客観的中立な内容でないと感じたのが率直な感想です
2010年2月9日に日本でレビュー済み
本書の内容は、書名どおりの沖縄現代史であるが、沖縄の現代史は、一方で日米安保体制に翻弄される
基地の歴史ともいえる。
本書で興味深かったのが、日本のポツダム宣言の受諾の過程で、日本の非武装化が沖縄の分離軍事支配・
米軍の戦略拠点化と分かちがたく結びついていたという記述である。
現在、米軍基地問題について諸説紛々であるが、正しい歴史認識がまずその前提となろう。
沖縄米軍基地問題、日米安保を理解するうえで手にしてほしい一冊である
難を言えば、あれも盛り込みたい、これも盛り込みたいという筆者の熱意からだと思うが、メモでも取って
読まないと全体の流れが捕らえにくく、なかなか頁が進まないことである。
基地の歴史ともいえる。
本書で興味深かったのが、日本のポツダム宣言の受諾の過程で、日本の非武装化が沖縄の分離軍事支配・
米軍の戦略拠点化と分かちがたく結びついていたという記述である。
現在、米軍基地問題について諸説紛々であるが、正しい歴史認識がまずその前提となろう。
沖縄米軍基地問題、日米安保を理解するうえで手にしてほしい一冊である
難を言えば、あれも盛り込みたい、これも盛り込みたいという筆者の熱意からだと思うが、メモでも取って
読まないと全体の流れが捕らえにくく、なかなか頁が進まないことである。
2017年5月27日に日本でレビュー済み
ななめ読みで申し訳ないのですが
結局 言いたいことは
「戦争をしない国家」から「戦争ができる国家」へ(p196)
新崎 盛暉氏は反戦運動家であり、その思想が表面に出た本
確か しんぶん赤旗の書評で大絶賛でした
結局 言いたいことは
「戦争をしない国家」から「戦争ができる国家」へ(p196)
新崎 盛暉氏は反戦運動家であり、その思想が表面に出た本
確か しんぶん赤旗の書評で大絶賛でした
2010年7月9日に日本でレビュー済み
1.内容
中野好夫さんとの共著『沖縄戦後史』の続編。第1章は『沖縄戦後史』のダイジェスト(両方読んだレビュアーからすると、トーンは若干違う)。第2章から第6章が主内容。日本復帰に対する失望、保守化、本土と異なる民衆意識(付表参照。米軍を評価しない、返還前は日の丸君が代支持→返還後は反対多数(本土は逆)など)、分かり合えない本土の人と沖縄の人、大田、稲嶺(この2人は敬称略)知事下の政策の問題点、などが書かれている。もちろん、基地問題の背景も詳しく書かれている。
2.評価
『沖縄戦後史』同様参考になるが、『沖縄戦後史』を読んだレビュアーとしては、民衆意識なら『沖縄戦後史』で探れる、著者の視点が『沖縄戦後史』より露骨に出ているのをマイナス評価して、星4つ。すなわち、議会制民主主義を重視せず民衆運動ウェイトをおいた論調(民衆運動を否定はしないが、あくまで議会制民主主義の補完にしかならないのでは?)と、岩波書店的論調(自民党ダメ、革新よし)を評価しない。なお、天皇制につき考えさせられる内容(天皇が戦争継続を決断したので、沖縄戦や原爆投下が起こった)が参考になったことを特記する。
中野好夫さんとの共著『沖縄戦後史』の続編。第1章は『沖縄戦後史』のダイジェスト(両方読んだレビュアーからすると、トーンは若干違う)。第2章から第6章が主内容。日本復帰に対する失望、保守化、本土と異なる民衆意識(付表参照。米軍を評価しない、返還前は日の丸君が代支持→返還後は反対多数(本土は逆)など)、分かり合えない本土の人と沖縄の人、大田、稲嶺(この2人は敬称略)知事下の政策の問題点、などが書かれている。もちろん、基地問題の背景も詳しく書かれている。
2.評価
『沖縄戦後史』同様参考になるが、『沖縄戦後史』を読んだレビュアーとしては、民衆意識なら『沖縄戦後史』で探れる、著者の視点が『沖縄戦後史』より露骨に出ているのをマイナス評価して、星4つ。すなわち、議会制民主主義を重視せず民衆運動ウェイトをおいた論調(民衆運動を否定はしないが、あくまで議会制民主主義の補完にしかならないのでは?)と、岩波書店的論調(自民党ダメ、革新よし)を評価しない。なお、天皇制につき考えさせられる内容(天皇が戦争継続を決断したので、沖縄戦や原爆投下が起こった)が参考になったことを特記する。