地中海世界を題材にした歴史エッセイ。
地中海世界と呼ばれる地中海沿岸の地域は、古代より多様な民族と数多くの国家が幾多のドラマを織り成してきた舞台です。
また、その文化の融合の中から各分野ですばらしい才能が開花しています。
この本では、歴史、聖者、科学などの6つの分野から興味深い人物を2人づつとりあげて紹介する手法をとっています。
本当に面白い歴史エッセイで、特に地中海世界の歴史に興味を持っていた私にとっては大当たりの一冊でした。
特に各分野で異なる2人の人物を紹介する手法は、各人のユニークさを鮮明にするうえで非常に効果的であったと思います。
西洋史や地中海世界に興味がある方は必読の一冊ではないでしょうか。
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地中海: 人と町の肖像 (岩波新書 新赤版 1015) 新書 – 2006/5/19
樺山 紘一
(著)
- 本の長さ219ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2006/5/19
- ISBN-104004310156
- ISBN-13978-4004310150
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2006/5/19)
- 発売日 : 2006/5/19
- 言語 : 日本語
- 新書 : 219ページ
- ISBN-10 : 4004310156
- ISBN-13 : 978-4004310150
- Amazon 売れ筋ランキング: - 321,299位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 822位ヨーロッパ史一般の本
- - 1,497位岩波新書
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年7月8日に日本でレビュー済み
当たりだった。とても面白く、スピード感を持って読み進められたのは、古代から近代、東洋から西洋、イスラームからキリスト教、ユダヤ教まで地中海を舞台にした人、町をバランスよく取り上げていて、地中海を縦走的に理解できるからだろう。
2010年12月5日に日本でレビュー済み
一見、軽妙洒脱に書き流されたエッセイのようではあるが、
「地中海」という漠とした対象を語る際の軸の取り方が絶妙で、
とくにコルドバ生まれのイブン・ルシュドとマイモニデスという
イスラームとユダヤの哲学者に光を当てた4章が出色の出来だと思う。
著者は西洋史家としてはすでに大家と言える存在だが、
狭義の西洋よりもマグレブやアンダルス(イスラーム統治下のイベリア半島)
を語った部分のほうが、より生彩に満ちているように感じられるのは、
著者も(原典から直接ではないにせよ)新たに勉強しながら書いているためだろう。
「地中海」という漠とした対象を語る際の軸の取り方が絶妙で、
とくにコルドバ生まれのイブン・ルシュドとマイモニデスという
イスラームとユダヤの哲学者に光を当てた4章が出色の出来だと思う。
著者は西洋史家としてはすでに大家と言える存在だが、
狭義の西洋よりもマグレブやアンダルス(イスラーム統治下のイベリア半島)
を語った部分のほうが、より生彩に満ちているように感じられるのは、
著者も(原典から直接ではないにせよ)新たに勉強しながら書いているためだろう。
2010年9月30日に日本でレビュー済み
古代ギリシア、ヘレニズム、ローマ、イスラム、イタリアの各時代の代表的な人物を取り上げて歴史・哲学・科学・芸術などを縦走しながら語っていく。
古代から中世への流れの中で地中海世界がどのように変わっていったのか。西洋中心の世界史観では見落とされがちな分野でもあり、歴史を見るときの新たな補助線を得られたと思う。
少なくとも私がローマ帝国以後ににフォーカスしていたのは、アラビア半島とフランスの周辺でありイベリア半島やチュニジアは範囲外だった。。
古代から中世への流れの中で地中海世界がどのように変わっていったのか。西洋中心の世界史観では見落とされがちな分野でもあり、歴史を見るときの新たな補助線を得られたと思う。
少なくとも私がローマ帝国以後ににフォーカスしていたのは、アラビア半島とフランスの周辺でありイベリア半島やチュニジアは範囲外だった。。
2007年3月22日に日本でレビュー済み
「地中海」というくくりはあまりに広すぎて、とらえどころがない。
本書はその地中海を別に体系的に捉えようとはせずに、各主題ごとに二人の象徴的人物を挙げ、そのテーマと時代について語っていく。
登場人物は学者から聖人、預言者まで幅広い。
まったく知らない人物ではなく、名前は知ってはいるが詳しくは知らない、という人物が多いため、知的好奇心も十分かきたてられる。
こういった本にありがちな「地中海といっても、実質ヨーロッパのことだけ」ということはなく、アラブ、ユダヤ世界のことがしっかり触れられているのもいい。
さすが岩波新書、という内容だ。
本書はその地中海を別に体系的に捉えようとはせずに、各主題ごとに二人の象徴的人物を挙げ、そのテーマと時代について語っていく。
登場人物は学者から聖人、預言者まで幅広い。
まったく知らない人物ではなく、名前は知ってはいるが詳しくは知らない、という人物が多いため、知的好奇心も十分かきたてられる。
こういった本にありがちな「地中海といっても、実質ヨーロッパのことだけ」ということはなく、アラブ、ユダヤ世界のことがしっかり触れられているのもいい。
さすが岩波新書、という内容だ。