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戦艦大和: 生還者たちの証言から (岩波新書 新赤版 1088) 新書 – 2007/8/21
栗原 俊雄
(著)
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- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2007/8/21
- ISBN-104004310881
- ISBN-13978-4004310884
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対象商品: 戦艦大和: 生還者たちの証言から (岩波新書 新赤版 1088)
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2007/8/21)
- 発売日 : 2007/8/21
- 言語 : 日本語
- 新書 : 224ページ
- ISBN-10 : 4004310881
- ISBN-13 : 978-4004310884
- Amazon 売れ筋ランキング: - 281,661位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2014年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
真実は解りませんが、「戦艦大和の最期」「東京裁判」などの次に読みました。太平洋戦争に興味をもったのは「大本営参謀の情報日記」がきっかけです。その後は将軍の本を読み、命掛けであることの凄味を感じました。それぞれの立場や考え方やかかわり方などの違いがあり、文章になると様々ですが、間違いなく一読の価値があると思います。是非「戦艦大和の最期」と合わせてお読みください。
2021年11月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は元々毎日新聞の夕刊に連載されていた物を新書として再編集されたものである。
新聞はある意味で「大衆向けの情報誌」だから書いてある事も実は大衆に向け、わかり易く話を再構築されている。
生還者からの証言とは言うが、新聞連載記事だった為、戦艦大和に関心の無い人に戦艦大和とは何ぞやと言う説明をする必要があったのだろう。冒頭から約1/3はちょっと調べれば知る事の出来る、太平洋戦争に入るまでの日本の立ち位置の解説となる。
そこを過ぎるとようやく生還者へのインタビューをまとめたものとなるのだが、著者が生還者に何を聞きたいのかが響いて来ない。「人を殺すことの抵抗は無かったのか」という質問があるが、平和ボケし過ぎた質問とは思わないだろうか。
多分生還者に対して戦争の悲惨さを語って貰おうというのが元々の企画だったのだろうか…
本書の中でも今が大和生還者に大和の話を聞く最後のチャンスと言われており、実際2021年現在にて戦艦大和会が把握している生還者は3名だが、もう4月7日の式典には来る事が出来ないらしい。
そんな貴重なインタビューなのだが、著者の聞きたい事、知らせたい事が読み手に全く響いて来なくて、取り敢えず生還者にインタビューをしましたという体を出ない構成だった。
更に生還者で且つ取材に耐えうる人間となると大体決まっているから、同じ生還者へのインタビューはちょっと探せば見つける事もできる。例えばNHKアーカイブスは映像記録として閲覧を許可しており、もっと質の良い質疑応答を見る事が出来てしまう。
またタイトルにもあるが、原勝洋の著作からの引用が多く、これなら原勝洋の著作を読んだ方がまだ正確でマシだし、大和会顧問相原謙次の様に、生還者、遺族と独自のコネクションがあるわけでもなく、伝聞をまとめましたと言うちょっと残念な作りだった。
それでも生還者に実際にインタビューをしたと言う記録には間違いないので星3
新聞はある意味で「大衆向けの情報誌」だから書いてある事も実は大衆に向け、わかり易く話を再構築されている。
生還者からの証言とは言うが、新聞連載記事だった為、戦艦大和に関心の無い人に戦艦大和とは何ぞやと言う説明をする必要があったのだろう。冒頭から約1/3はちょっと調べれば知る事の出来る、太平洋戦争に入るまでの日本の立ち位置の解説となる。
そこを過ぎるとようやく生還者へのインタビューをまとめたものとなるのだが、著者が生還者に何を聞きたいのかが響いて来ない。「人を殺すことの抵抗は無かったのか」という質問があるが、平和ボケし過ぎた質問とは思わないだろうか。
多分生還者に対して戦争の悲惨さを語って貰おうというのが元々の企画だったのだろうか…
本書の中でも今が大和生還者に大和の話を聞く最後のチャンスと言われており、実際2021年現在にて戦艦大和会が把握している生還者は3名だが、もう4月7日の式典には来る事が出来ないらしい。
そんな貴重なインタビューなのだが、著者の聞きたい事、知らせたい事が読み手に全く響いて来なくて、取り敢えず生還者にインタビューをしましたという体を出ない構成だった。
更に生還者で且つ取材に耐えうる人間となると大体決まっているから、同じ生還者へのインタビューはちょっと探せば見つける事もできる。例えばNHKアーカイブスは映像記録として閲覧を許可しており、もっと質の良い質疑応答を見る事が出来てしまう。
またタイトルにもあるが、原勝洋の著作からの引用が多く、これなら原勝洋の著作を読んだ方がまだ正確でマシだし、大和会顧問相原謙次の様に、生還者、遺族と独自のコネクションがあるわけでもなく、伝聞をまとめましたと言うちょっと残念な作りだった。
それでも生還者に実際にインタビューをしたと言う記録には間違いないので星3
2007年9月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戦艦大和の建造から沈没までを、史実や生還者の証言をもとに再現。現在、大和乗員の生存者は二十数人だという。著者がいうとおり、生還者からの聞き取りはこれが最後の機会、今、まとめておかないと、もう不可能だろう。新書ならではのコンパクトな内容だが、大和のスペックなどのページも充実しており、内容には十分満足。
2018年6月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
太平洋戦争末期の戦艦「大和」沈没に至る経緯を生存者の証言を交えて描くノンフィクション。
まず大和建造の背景に明治維新以降の欧米列強の植民地獲得競争があり、その渦に日本も巻き込まれ、四方を海に囲まれた日本が海洋王国として戦艦の保有を強くしたのは必然であった。
大和は将来的な米国との戦いを早くから想定した中で、米国に比して人的にも物量的にも資源に劣る日本が所謂「量より質を重視」した最終段階として「世界最大の巨大戦艦」として正に国家的な威信を懸けて建造された。
しかしながらこの巨大戦艦は完成後から、いや正確には完成前から時代遅れの遺物と化す不安があった。
というのも戦争の主力が艦隊同士の砲撃から航空機による爆撃に移行してきており、最早日露戦争当時のような状況ではなくなってきていたということである。
事実としてそのことが大和の命運を最終的には決定付けた。
大和は本土進攻が近付く沖縄上陸戦の最中まで生きながらえたものの、大和の性能というよりも決定的な活躍の場を欠いた状況だった。
日本の敗戦が近付く中で、「ピラミッド」「万里の長城」などと並び称される無用の長物と化して終戦を迎えることを恐れる軍部により、当初から作戦の成功が「奇跡的」と理解されていたにも関わらず、沖縄救援を目的とした死出の旅路へ3,000人もの将兵を乗せて向かった。
敵襲から沈没までは2時間余りでさしたる抵抗も出来ぬまま巨体故に「格好の敵の的」と化した大和の甲板上は血と肉片が転がる地獄絵図となる。艦が傾斜し始めると主砲も副砲も撃つことが出来ず攻撃の手を封じられて正にサンドバック状態となった。
繰り返すが大和には3,000人を超える将兵が乗っており、ひとつの村ともコミュニティとも言うべき規模の人員が数時間で海の藻屑と消えた。
実際の戦闘で死んだ人間よりも脱出不可能となり、大和に閉じ込められたまま海底に沈んだ人間のほうが多かっただろう。
生存者も200名以上はいたが、全将兵の中で1割にも満たない人数である。
生存者の多くはたとえ大和が本土決戦に際して温存されて終戦まで生き永らえたとしても米軍に査収されて解体されていただろうと想像している。戦艦としての大和は「死に場所」を得た形になったが、3,000人を超える将兵の中には優秀な人材も多く、大和という「箱」を失った以上に多くの人材を失ったことのほうが戦後の日本にとっては痛手であったのだ。
まず大和建造の背景に明治維新以降の欧米列強の植民地獲得競争があり、その渦に日本も巻き込まれ、四方を海に囲まれた日本が海洋王国として戦艦の保有を強くしたのは必然であった。
大和は将来的な米国との戦いを早くから想定した中で、米国に比して人的にも物量的にも資源に劣る日本が所謂「量より質を重視」した最終段階として「世界最大の巨大戦艦」として正に国家的な威信を懸けて建造された。
しかしながらこの巨大戦艦は完成後から、いや正確には完成前から時代遅れの遺物と化す不安があった。
というのも戦争の主力が艦隊同士の砲撃から航空機による爆撃に移行してきており、最早日露戦争当時のような状況ではなくなってきていたということである。
事実としてそのことが大和の命運を最終的には決定付けた。
大和は本土進攻が近付く沖縄上陸戦の最中まで生きながらえたものの、大和の性能というよりも決定的な活躍の場を欠いた状況だった。
日本の敗戦が近付く中で、「ピラミッド」「万里の長城」などと並び称される無用の長物と化して終戦を迎えることを恐れる軍部により、当初から作戦の成功が「奇跡的」と理解されていたにも関わらず、沖縄救援を目的とした死出の旅路へ3,000人もの将兵を乗せて向かった。
敵襲から沈没までは2時間余りでさしたる抵抗も出来ぬまま巨体故に「格好の敵の的」と化した大和の甲板上は血と肉片が転がる地獄絵図となる。艦が傾斜し始めると主砲も副砲も撃つことが出来ず攻撃の手を封じられて正にサンドバック状態となった。
繰り返すが大和には3,000人を超える将兵が乗っており、ひとつの村ともコミュニティとも言うべき規模の人員が数時間で海の藻屑と消えた。
実際の戦闘で死んだ人間よりも脱出不可能となり、大和に閉じ込められたまま海底に沈んだ人間のほうが多かっただろう。
生存者も200名以上はいたが、全将兵の中で1割にも満たない人数である。
生存者の多くはたとえ大和が本土決戦に際して温存されて終戦まで生き永らえたとしても米軍に査収されて解体されていただろうと想像している。戦艦としての大和は「死に場所」を得た形になったが、3,000人を超える将兵の中には優秀な人材も多く、大和という「箱」を失った以上に多くの人材を失ったことのほうが戦後の日本にとっては痛手であったのだ。
2018年12月4日に日本でレビュー済み
2007年刊。著者は毎日新聞の学芸部の記者。
進水式を迎えたときには既に時代遅れ。期待された戦果を挙げることなく沖縄特攻の途上で海に沈んだ戦艦大和。3,000人を超える犠牲のなかで生き残った乗組員に聞き取りを重ねます。
生き残ったことに後ろめたさを感じていること、大和の乗組員であったことが誇りであったこと、大和は沈んだことで敵国の見世物にならずにすんだこと。著名な『戦艦大和ノ最期』(吉田満)はフィクションであることも明らかにされます。
見る人によって見方や評価がまるで変わってくる多面性が、大和が時代を超えて関心を引きつける原因なのかもしれません。
呉市にある「大和ミュージアム」を訪ねてみたくなりました。
進水式を迎えたときには既に時代遅れ。期待された戦果を挙げることなく沖縄特攻の途上で海に沈んだ戦艦大和。3,000人を超える犠牲のなかで生き残った乗組員に聞き取りを重ねます。
生き残ったことに後ろめたさを感じていること、大和の乗組員であったことが誇りであったこと、大和は沈んだことで敵国の見世物にならずにすんだこと。著名な『戦艦大和ノ最期』(吉田満)はフィクションであることも明らかにされます。
見る人によって見方や評価がまるで変わってくる多面性が、大和が時代を超えて関心を引きつける原因なのかもしれません。
呉市にある「大和ミュージアム」を訪ねてみたくなりました。
2016年8月31日に日本でレビュー済み
物事にはいろいろな側面がある。戦争を語るときには、当時の為政者の戦略、政権内のコミュニケーションなどのマクロ的視点と個人の証言を積み重ねたミクロ的視点とがある。本書は、戦艦大和の生還者とその遺族による証言を集めたもの。実際の戦争を知らない今の、そして今後の世代に読まれるべき力作であり、名作であると思う。マクロ的視点から見れば、大和は、航空戦力優位の時代に建造された時代遅れの超巨大戦艦で、当時の軍部が持っていた戦略観に対する批判の象徴になる。本書は徹底してミクロの視点を貫き、特に撃沈時の艦長以下乗員の様子、救助された人たちの詳細、遺族の戦後の様子など、思わず涙ぐんでしまう箇所も多い。「失敗の本質」のような分析も大事だが、一方で本書のような戦争のとらえかたも次代にきちんと残さなければならない。
2007年9月1日に日本でレビュー済み
軍艦、とくに戦艦、なかでも「大和」と「武蔵」は、まるでそれ自体ひとつの生命体のように語られることが多い。「戦艦大和の誕生」「戦艦武蔵の生涯」といった具合に。
しかしまぎれもなく両艦とも数千の将兵によって操船されているのであり、人がいなければただのフネ、浮かぶ鉄の塊にすぎない。そんな当たり前のことを改めて気づかせてくれた一冊である。
時間を追って、「大和」の歴史と乗組員当事者・遺族の証言がほどよいバランスで語られる。
いちばんページが割かれるのは坊ノ岬沖海戦、いわゆる沖縄特攻だ。
当然ながら「大和」は自らの意思を持って特攻したのではない。「大和」の乗組員も最初から望んで沖縄に向かったのではない。作戦命令だったからである。むろん拒否はできなかった。
それをあたかも殉死のように扱う風潮はおかしいと思う。
本来軍事合理性に基づいて策定すべき作戦が誤っていたのである。「大和」も「武蔵」も、帝国海軍の拙劣な作戦によって「沈められた」ようなものである。
当事者や遺族の個々の証言を積み上げることで、そのことがよく伝わってくる。
著者の個人的な感慨や見解には全面的に首肯けないところもあるが、それにしても沈没後60年以上経ての生存者・遺族の証言は貴重だ。
読み了えた時、実体験者の証言が得難くなっている昨今、なんとか「ぎりぎり間に合った」感を抱いた。これは著者とまったく同感である。
本書(初刷)12ページに「国会」とあるが、正しくは「議会」(帝国議会)であろう。ときおり、新聞記者とは思えぬ、基本的記述に不安を感じる部分がみられたのが残念だった。
しかしまぎれもなく両艦とも数千の将兵によって操船されているのであり、人がいなければただのフネ、浮かぶ鉄の塊にすぎない。そんな当たり前のことを改めて気づかせてくれた一冊である。
時間を追って、「大和」の歴史と乗組員当事者・遺族の証言がほどよいバランスで語られる。
いちばんページが割かれるのは坊ノ岬沖海戦、いわゆる沖縄特攻だ。
当然ながら「大和」は自らの意思を持って特攻したのではない。「大和」の乗組員も最初から望んで沖縄に向かったのではない。作戦命令だったからである。むろん拒否はできなかった。
それをあたかも殉死のように扱う風潮はおかしいと思う。
本来軍事合理性に基づいて策定すべき作戦が誤っていたのである。「大和」も「武蔵」も、帝国海軍の拙劣な作戦によって「沈められた」ようなものである。
当事者や遺族の個々の証言を積み上げることで、そのことがよく伝わってくる。
著者の個人的な感慨や見解には全面的に首肯けないところもあるが、それにしても沈没後60年以上経ての生存者・遺族の証言は貴重だ。
読み了えた時、実体験者の証言が得難くなっている昨今、なんとか「ぎりぎり間に合った」感を抱いた。これは著者とまったく同感である。
本書(初刷)12ページに「国会」とあるが、正しくは「議会」(帝国議会)であろう。ときおり、新聞記者とは思えぬ、基本的記述に不安を感じる部分がみられたのが残念だった。
2019年1月7日に日本でレビュー済み
それなりに戦争に疑問を持ち、どうして、アジア・太平洋戦争が起こり、どういう経過をたどったのか、どういう惨状が起きていたのか、どういう人物が主要に役割を果たしてきたのか、どういう認識、考え、戦略があったのか、戦争とはどういう事態を招くのかなど…を知るために、それなりにいろんな本を読んできた。もちろん、戦争体験者の手記や著書、または、生き証人に聞きずらいことを鋭く食い下がって書かれたものも多く読んだ。
そういう立場から言わせてもらうと、副題として「生還者たちからの証言から」とするならば、あまりにも浅く、鋭く掘り下げるものになっていない。
また、あとがきで私立大学での講演の時、大学生から「ではなぜ、『大和』にこだわるんですか?」と質問されたという。それに対する答えが「世界最大、最強といわれた大和は『永遠世界一』なのだ。…現代でも人気が高い…華やかである。しかし、悲劇の舞台でもある。…そうした華やかでない、影の事実は忘れられてしまうのではないか。沖縄水上特攻・・・多くの人が散り、多くの遺族・・・・だから私は大和にこだわる。」(一部、短縮のため、言葉を編集した)としている。
後半はその通りだが、戦争全体への関心や認識・思考への広がりにつながらない、単に「大和」でしかない。もちろん、それを題材に深く戦争を突き詰めていけばよいが、そうはなっていない。つまり、戦争のむごさ、悲惨さがビビッドに伝わらないし、戦争に対する強いメッセージが伝わってこない。そういう意味で、突っ込み、深みがないものになっていると強く感ずる。率直な感想である。
そういう立場から言わせてもらうと、副題として「生還者たちからの証言から」とするならば、あまりにも浅く、鋭く掘り下げるものになっていない。
また、あとがきで私立大学での講演の時、大学生から「ではなぜ、『大和』にこだわるんですか?」と質問されたという。それに対する答えが「世界最大、最強といわれた大和は『永遠世界一』なのだ。…現代でも人気が高い…華やかである。しかし、悲劇の舞台でもある。…そうした華やかでない、影の事実は忘れられてしまうのではないか。沖縄水上特攻・・・多くの人が散り、多くの遺族・・・・だから私は大和にこだわる。」(一部、短縮のため、言葉を編集した)としている。
後半はその通りだが、戦争全体への関心や認識・思考への広がりにつながらない、単に「大和」でしかない。もちろん、それを題材に深く戦争を突き詰めていけばよいが、そうはなっていない。つまり、戦争のむごさ、悲惨さがビビッドに伝わらないし、戦争に対する強いメッセージが伝わってこない。そういう意味で、突っ込み、深みがないものになっていると強く感ずる。率直な感想である。