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ウナギ: 地球環境を語る魚 (岩波新書 新赤版 1090) 新書 – 2007/8/21

4.3 5つ星のうち4.3 17個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (2007/8/21)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/8/21
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 225ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4004310903
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4004310907
  • 寸法 ‏ : ‎ 11.5 x 1 x 17.5 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 17個の評価

著者について

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井田 徹治
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共同通信社つくば通信部、科学部記者、ワシントン支局特派員などを経て、現在、編集委員兼論説委員。環境、エネルギー、開発問題を25年以上、取材し続けています。気候変動枠組み条約締約国会議、ワシントン条約の締約国会議、生物多様性条約締約国会議など多くの国際会議を取材し、世界各国での環境破壊の現状や環境保全、自然保護の取り組みなどを取材しています。

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
17グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2014年10月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
環境・生物に大変興味があるクチで、一気に読了した記憶が有ります。
生き物に興味がある人ならまず間違いなく面白いです。難しい言い回しが無いので、本当に読みやすい。
ちなみに私は学校の勉強が大嫌いで、どうしたら先生にバレずに居眠りできるかを月曜日から土曜日まで一瞬も休まず考えていた劣等生です。
それでも、井田さんの本の面白さはわかります。
ケラケラ笑うという意味では無いですよ。残りのページ数が減る事に悲しくなってしまう、ようするに”当たり”の本です。おすすめです。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年6月4日に日本でレビュー済み
 2007年の本。著者は共同通信の科学部次長(当時)。
 曰く・・・
 ウナギの幼生であるレプトセファルスは、海の中で上昇下降を繰り返しているらしい。泳げないが、上昇下降をしながらうまく海流に乗ったり乗り換えたりする。厳密にプログラムされたスケジュールに則った回遊といえる。
 ウナギの体を覆うネバネバ物質は、高分子化合物ムチンであり、オクラや納豆に含まれるネバネバも同じムチン。このムチンがウナギの体全体を覆って体を守り、細胞内に水分が入り込んだり流出したりするのを防いでいる。
 ウナギの成魚はクロコから成長し、黄色がかった黄ウナギに変わる。ウナギは長寿で、エサさえあればどんどん大きくなり1.5メートル近くになるものもある。世界で最も長生きしたウナギは84年も生きている。雄ウナギは、3~5年、雌はさらに10年近くかけて成熟するといわれる。成熟したウナギは川を下って海に向かい、そこで産卵して一生を終えると考えられる。産卵のために川を下るウナギは「降りウナギ」とよばれ非常に美味しい。
 降りウナギが日本海沿岸を離れたあとにどのように行動しているのかはほとんどわかっていない。
 精神分析学のフロイトは、ウィーン大学の学生だったときにはウナギの精巣を探す研究をしている。確たる証拠は示せなかったが、本人はウナギの精巣を発見したと信じていたらしい。後にフロイトの指摘した場所で精巣が発見される。
 遺伝子解析によればニホンウナギは、日本だけのものではない。ニホンウナギはもともと一つの集団で、マリアナ海溝に集まって遺伝的に混ざり合って産卵し、あとは東アジア一帯にかなりランダムに分散していく。
 1973年に北大は世界で初めてウナギの人工孵化に成功。しかし、エサを食べずにすぐに死んでしまう。1997年にサメの卵の抽出物質を与えることで孵化後1ヶ月ほど生きることができるようになった。1999年に生存記録は250日まで伸びる。ある研究者は、ウナギを見ていると、いったい彼らには生きようとする気があるのかと思えてしまう、と述べている。2001年にレプトセファルスからシラスウナギまで変態させることに成功する。しかし、成功率はまだまだ低いし、アブラツノザメの卵も簡単に手に入るものではない。アブラツノザメの個体数が減少したのは、サメの軟骨がガンに効く、と宣伝されたことが一因。ちなみに、サメの軟骨がガンに効くという効果は科学的に実証されたものではない。
 漁獲量は、資源量の変化を必ずしも反映していない。魚が減っていなくても漁師が魚を捕らなくなれば漁獲量は減るし、資源状態が悪くなっても必死で捕ればしばらくは漁獲量は減らない。漁獲能力あたりの漁獲量など、補正処理することで資源状況を予測する。
 欧州のシラスウナギ漁を支配しているのは独立運動が盛んなスペイン・バスク地方のトレーダー。スペイン政府にとってウナギ漁の規制は独立運動やテロ対策とも関連するセンシティブな政治問題。ウナギが減ったから漁獲規制を強化する、とストレートにはいかないのが現実。
 アメリカ人やカナダ人でウナギを好んで食べる人は少ない。しかし、東海岸では昔はウナギを好んで食べていた。なぜウナギ人気がすっかり衰えてしまったのかは謎。ナマズは人気があるが、ウナギはまったく人気がない。
 ヨーロッパウナギは流れに強く攻撃性も強いといわれており、(日本に持ち込まれた)ヨーロッパウナギがニホンウナギを圧迫して外来種として遺伝子汚染する可能性も指摘されている。
 普通の魚は有害物質濃度が内臓で高くなる傾向があるが、ウナギは筋肉中に蓄積されやすい。ウナギの筋肉中の脂肪が多いせいらしい。ウナギの可食部で有害物質濃度が高くなるため、妊婦や子どもは食べない方がいいと主張する自治体や環境保護団体もある。
 などなど。
2012年2月24日に日本でレビュー済み
 著者は共同通信社で科学報道に関わってきたジャーナリスト。
 本書は、ウナギ資源の枯渇について解説した本である。
 現在、ウナギの漁獲高は世界的に減少しつつある。日本人が食べ過ぎるからである。養殖のためにシラスウナギが乱獲され、日本のみならず台湾や中国、ヨーロッパでも急激にウナギの数が減っている。また、河川改修やダムによって住みかを奪われたり、養殖場から逃げ出したヨーロッパウナギが国内の河川で多数確認されるなどの問題も起こっている。
 そうした問題をデータや数字を多用しながら、ひとつずつ詳しく提示していく。ウナギの産卵と繁殖、卵からの完全な養殖の可能性などについても、最新の研究が取材されている。
 現在、ウナギの抱えている問題がよくわかる本だ。
 しかし、全体としてはきわめて物足りない。ニュースとデータを詰め込み、現状に警告を鳴らすという、いかにも新聞記者の書きそうな本で、まったくおもしろみがない。いや、そういう仕事が大切なのはわかっているのだが……。退屈な本であった。
2007年11月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 いまだかつて抱卵した親魚の捕獲はおろか、産卵場所さえわからぬサカナ、ウナギ。本書を読み、数千キロを回遊する雄大さの影で資源枯渇の坂を転げ落ちるコトの重大さを痛感した。
 同じように完全養殖に向けた研究が進むマグロよりも、ウナギのほうがはるかにコトは重大である。なにせ生態がいまだよく分からずじまい。冒頭、ウナギの養殖研究の現状紹介が圧巻。研究者の真髄を見たおもい。
 世界のウナギの80%を消費する日本。乱獲、環境破壊でウナギ資源は激減。中国経由で輸入されるヨーロッパウナギに至っては絶滅寸前だ。その割にはウナギ保護のための国の研究、施策はお寒い限り。いったい何やってるの? という感じ。
 コンビニでウナギ弁当が1年中安く買える今日この頃。著者のいうように「年1〜2回ぐらいしか食べられない高価な食材であった」ほうがウナギのためには良かった?
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年5月2日に日本でレビュー済み
かつては高級魚だったウナギですが、80年代頃から身近に売られるようになり、近時では絶滅さえ危惧されるようになりました。本書では、そんなウナギの生態を解明したり、養殖を成功させたりするのに様々な苦労があったこと、乱獲や生態系破壊による絶滅危機の現状と最大の消費国としても日本がこれから取り組むべき課題を明らかにしています。
なにげなく食べていたウナギを粗末にできなくなりますね。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年1月8日に日本でレビュー済み
○食べて美味しいウナギはアジアに生息するニホンウナギ、ヨーロッパに生息するヨーロッ
パウナギ、北アメリカに生息するアメリカウナギが主なもの。西洋人もウナギを食べるのだ
○養殖用のヨーロッパウナギが日本の河川にも住み着いて在来種のニホンウナギへの悪影響
が懸念される。
○ウナギの70%は日本で消費される。その養殖のための種苗がシラスウナギ。勿論アジア
産だけでは不足するのでヨーロッパから中国へ運ばれそこで養殖されて、かば焼きにして日本へ輸入される。ヨーロッパウナギは激減し希少動植物を保護するワシントン条約の対象になり輸出入には厳しい規制がかかるようになった。オンタリオ湖やセントローレンス川のアリカウナギも激減。日本のウナギも激減だが、保護策がすごく脆弱でシラスウナギ密漁も多い。このままでは絶滅しかねない。もう手遅れ気味。かって水揚げが多かった霞ヶ浦ではカムバックウナギプロジェクトがなされている。
○ウナギはマグロと比べても完全養殖には程遠い。
○アメリカ・ヨーロッパウナギはバミューダ近くのサルガッソー海、日本ウナギはグアム近くのマリアナ諸島近くで産卵。
○ウナギは卵からかえると仔魚のレプトセファルスになり、これは柳葉のように平べったい。これがやや縮んで楊枝状の細い棒状になったのがシラスウナギ。小さいので密輸出入されやすい。シラスウナギが卵を生めるようになるには8年かかる。そしてはるか遠くの海に行き産卵して死ぬ。

○個人的な感想としては、ウナギって他の魚と比べて特に栄養価が高いわけでもないし、マグロやメロなどと同じように自然の生物の存続にかかわるような消費の仕方を日本人はするべきではない。鶏肉、豚肉、雑魚で十分だ。
2009年5月23日に日本でレビュー済み
ウナギ目ウナギ科ウナギ属、親戚にはアナゴ科、ウツボ科、ウミヘビ科がある。炭火を団扇でたたく鰻屋さんの蒲焼から、本当の産地が不明のスーパーの真空パックに変化した蒲焼。いつでも安く食べられ、安易に考えると同時に、一方で鰻が生きられる自然を失くし、鰻の数を減らし、抗菌剤たっぷりの輸入加工鰻を食べるようになった。本書はそうした鰻の実態、鰻の生態の不思議さ、壮大な旅と過酷な一生、天然鰻と養殖鰻、シラスウナギ漁獲、孵化からの本格養殖への努力、そして中国、台湾のカネ勘定と密輸と抗菌剤、日本の鰻文化と自然破壊の罪という鰻に関する全てを教えてくれる。鰻好きの必読の書だ。日本の天然鰻の漁獲は1969年の3200tから現在は600tに。今では実に99.5%が育てた鰻である。その養殖の種苗になる深刻なシラスウナギの日本の漁獲は、1969年の151tから2006年の9tである。よって市場に出回るのは中国・台湾から80%、国産が20%の模様。最も重要かつ貴重な種苗のシラスウナギは、欧州でも亜州でもいくら国内法やワシントン条約で国際取引を規制しても密輸、密漁は絶えない。鰻の乱獲の他に、日本では更に水質汚染、河岸工事、ダム等の障害物、水力発電所のタービン羽等々で、遠く黒潮に乗ってやって来たシラスも日本の河川、湖沼で上れない、生きられない状況だ。鯨、鮪に次いでこのまま資源管理や鰻の保全に無頓着のままで大量の鰻を消費し続ければ、その批判とツケは日本人に必ず来る。安いからと言って産地偽装の鰻、マラカイトグリーン一杯の鰻は市場から締め出し、何とか昔からの利根川、霞ヶ浦、北浦の天然鰻がまた食せるようになることを期待する。それと長年非常に苦労を重ねているシラスに頼らない人工孵化からの鰻養殖成功に強く期待をしたい。多少高くとも冷凍パックでない鰻の蒲焼が食べたいものだ。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年9月5日に日本でレビュー済み
考えさせられる本だ。マグロで起きたのと同じような事件をここでも日本の商社は起こしていたというのがよく判る。本当に利益追求しか頭になかったんだな、と思う。まず、商社に勤めている人が読むべき本だ。
川に障害物を作ることの弊害、様々な毒物の体内への蓄積、高度経済成長のツケ。そして最も大きいのが周辺国への技術提供のないままの産業の移植だったのではないかと思う。
世界で獲れたウナギの7割を日本人が食べているというのもすごい。構造はまったくマグロと同じ。情けない。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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