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岡潔 数学の詩人 (岩波新書 新赤版 1154) 新書 – 2008/10/21
高瀬 正仁
(著)
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2008/10/21
- ISBN-104004311543
- ISBN-13978-4004311546
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2008/10/21)
- 発売日 : 2008/10/21
- 言語 : 日本語
- 新書 : 240ページ
- ISBN-10 : 4004311543
- ISBN-13 : 978-4004311546
- Amazon 売れ筋ランキング: - 335,664位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 553位数学一般関連書籍
- - 1,528位岩波新書
- - 62,658位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年10月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本の状態は説明通りでした。配達日も予定通りに届きました。
2024年1月21日に日本でレビュー済み
岡潔先生の連作「多変数解析函数について」の1-10番目の論文著述に応じて、先生の研究と日常の生活がほぼ時系列で記されている。数学の専門的な研究の記述が多く、読みづらい。精神の病による入院や突然の失踪などを経験しながら、高名な学者や家族を含めた周囲の人々の全面的な援助を受けつつ、着実に業績を挙げ、最後は文化勲章を受章する。天才的な数学者にありがちな、波乱に満ちた一生だと思う。精神の病には、周囲の理解が必須なことがよく分かる。また、数学を含む科学には情緒(心)が必要であるという先生の持論が何となく理解できた。
2018年9月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
海外(とくにフランス、岡は仏語で論文を執筆している)でもその研究業績を高く評価され、また数学は第一に美しくてはならないと信じて決して疑わなかった岡潔。多変数関数論に関する難問を相次いで解決したため、海外では、当初「岡潔」という名は一人の学者ではなく、フランスのブルバキのように数学者集団のペンネームであろうと思われていたとも聞きます。この本は、岡潔の生涯を彼の研究生活を中心に描いています。筆者は高瀬正仁先生(九州大学准教授)で、高瀬先生ご自身も数学者なのですが、先生の筆力もかなりのものです。岡潔は日頃から研究ノート(日記)を記録していたようで、本書にも随所に抜粋が載せられていますが、殆どが心象、つぶやき、心の叫びといった感じです。岡は、当時の未解決問題ハルトークスの逆問題とうものを約二十年もの歳月を掛けて解決しました。そのために、まず多変数関数論における境界問題(岡はこれを“問題F”と呼んでいる)の解決に取り組み苦渋します。(彼の日記の抜粋)「問題F―これではまだ芽生えたと云い切れないだろう。駄目だと思って居た方法から矛盾がとれてそれが蘇った。そしてそれが唯一の方法であると云うのが現状である。まだまだ幾多の問題がある。《方法が芽生えた》と云うのがあたる。(中略)問題Fが心情的に芽生えたのである。確かめてはいないのである。(中略)つまり一.問題Fはまだ数学的意識までは芽生えていないのである。二.然し意識下では芽生えているようにも見える・・・」 岡の日記はほとんど毎日がこんな調子です。ときには気分が高揚しすぎているのでは? 逆にひょっとすると鬱なのかと思っていしまうような記述もあります。リーマン予想を証明しようとして精神が破壊され、統合失調症になってしまったジョン・ナッシュ(プリンストン大)を思い出します。
2013年2月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容も興味深く、何度も繰り返し読みたいと、
思いました。
こういった本は、何冊有っても良いですね。
思いました。
こういった本は、何冊有っても良いですね。
2013年2月18日に日本でレビュー済み
私には星10位の本である。しかし数学者関係以外の人にはあまり面白くはないのではないかと思う。
著者には大部の2冊本「評伝 岡潔」があるがどうでもいいことがやたらと詳しい。頭書はそのへんを要領よくまとめて、主として岡潔の数学研究に詳しい。
新しく生まれ変わった岡潔の数学は、岡潔の想像していたものよりはるかに大きなスケールのものになると思う。数学にちょっとした革命が起こるものと思っている。
著者には大部の2冊本「評伝 岡潔」があるがどうでもいいことがやたらと詳しい。頭書はそのへんを要領よくまとめて、主として岡潔の数学研究に詳しい。
新しく生まれ変わった岡潔の数学は、岡潔の想像していたものよりはるかに大きなスケールのものになると思う。数学にちょっとした革命が起こるものと思っている。
2008年10月28日に日本でレビュー済み
大変な労作である。
没後30年を過ぎても岡潔のエッセイの愛読者は多い。けれども、その核心にある数学を語ってくれる碩学は皆無であったと思う。長い間このような本が出るのを待ち望んでいた。半ば諦めかけては40年余り前に出版された小林秀雄との対談「人間の建設」を読んで、かろうじて渇きをいやしてきた。今となっては信じられないことだが、この対談が載った文芸誌「新潮」は完売となり、ただちに単行本として出版されたこの対談はあっというまにベストセラーとなったという。そして、この対談には次のようなやり取りがあった。
〈小林: 岡さんの数学というものは数式で書かれる方が多いのですか、それとも文章で表されるのですか。
岡: なかなか数式で表されるようになってこないのです。ですから、たいてい文です。
(中略)
小林: そうすると、やはり言葉が基ですね。
岡: 言葉なんです。思索は言葉なんです。言語中枢なしに思索ということはできないでしょう。〉
ならば数学者で、岡潔の思索を言葉で表現してみようとしてくれる人がきっと現れるに違いない、こう信じて30年以上になる・・・・。
レヴューに書くのは場違いな気もするが、今は「岡潔―数学の詩人」の著者に感謝の気持ちで一杯だ。自分の渇きはようよう満たされたのだから。
没後30年を過ぎても岡潔のエッセイの愛読者は多い。けれども、その核心にある数学を語ってくれる碩学は皆無であったと思う。長い間このような本が出るのを待ち望んでいた。半ば諦めかけては40年余り前に出版された小林秀雄との対談「人間の建設」を読んで、かろうじて渇きをいやしてきた。今となっては信じられないことだが、この対談が載った文芸誌「新潮」は完売となり、ただちに単行本として出版されたこの対談はあっというまにベストセラーとなったという。そして、この対談には次のようなやり取りがあった。
〈小林: 岡さんの数学というものは数式で書かれる方が多いのですか、それとも文章で表されるのですか。
岡: なかなか数式で表されるようになってこないのです。ですから、たいてい文です。
(中略)
小林: そうすると、やはり言葉が基ですね。
岡: 言葉なんです。思索は言葉なんです。言語中枢なしに思索ということはできないでしょう。〉
ならば数学者で、岡潔の思索を言葉で表現してみようとしてくれる人がきっと現れるに違いない、こう信じて30年以上になる・・・・。
レヴューに書くのは場違いな気もするが、今は「岡潔―数学の詩人」の著者に感謝の気持ちで一杯だ。自分の渇きはようよう満たされたのだから。
2008年10月26日に日本でレビュー済み
多くの人にとって天才的数学者は、自身と最も遠い存在であろう。そうであればこそ、数学者の評伝や自伝には興味が尽きないという読者も多いだろう。E.T.ベルの『数学を作った人々』などは、そうした読者の関心を満たす秀作の例である。本書の著者高瀬氏の専攻分野は、多変数関数論と数学史とあるが、本書は多変数関数論の研究小史なのか、多変数関数論の研究者としての岡潔の評伝なのか判然としない。評伝の対象が他分野の人物ならばあまり問題にもならないのだろうが、一般読者向けの数学者評伝ではこのあたりの目配りやセンスの有無が読み物としての値打ちを決定的に左右する。本書を読んでも人間岡潔の魅力が伝わってこないのである。「一変数函数論におけるリーマン面やヴァイエルシュトラスの解析的形成体に範を求め、多変数函数論に固有の現象に寄せる長い思索を根底に据えて」(p.173)、「不定域正則イデアル、不定域幾何イデアル、など内分岐領域の根底を左右する2、3の重要な不定域イデアルが配置された」(同)などと説明されても、専門分野いかんでは数学者でも文意を理解できないのではなかろうか。岡潔自身の著作『春宵十話』を読んで感得する氏の「屈託のないさわやかさ」とでも言うべきものが本書には感じられないのである。
2017年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
研究内容の詳細は分かりませんでしたが、岡潔さんの事が少し理解できました。