この本で扱っている問題にたいして、とても不謹慎なことですが、
正直言って、かなり面白いです。
今までその残酷さだけは目の当たりにしてきた、戦争や紛争を形づくっている
想像のナナメ上をいく問題の糸のからまり具合に
新鮮な驚きを感じ、好奇心をかきたてられます。
この本に書かれているのは、
世界の中で現に、何が起きたか、何が語られているかです。
どうして人間は「われわれ」と「よそ者」を分けるの…とか、
どうやって国家が個人のアイデンティティーに浸透するのか…などの
そもそものところの分析は
"現に発表された"論文のうち、必要最低限を紹介しているのみです。
第1章で、「国家」「民族」「エスニシティ」「ナショナリズム」「ネイション」等の言葉が
"実際にどのように使われているか"を確認したあと、
近代以降に世界中で"実際に起きた"戦争と争いを羅列していきます。
近現代史の主な戦争や紛争はすべて網羅しているので
そういう意味でも役にたちます。
国家と民族に関して
偏りなく「何が起きたのか」を知る入門としてちょうどいいです。
ひとつの争いに対しても、さまざまな立場の意見を紹介しており
結果的に、可能な限りは偏りが少なく、
充分と言って良いくらいには中立的な文章になっていると思います。
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民族とネイション: ナショナリズムという難問 (岩波新書 新赤版 1156) 新書 – 2008/11/20
塩川 伸明
(著)
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- ISBN-10400431156X
- ISBN-13978-4004311560
- 出版社岩波書店
- 発売日2008/11/20
- 言語日本語
- 寸法11.2 x 2.2 x 17.4 cm
- 本の長さ223ページ
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2008/11/20)
- 発売日 : 2008/11/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 223ページ
- ISBN-10 : 400431156X
- ISBN-13 : 978-4004311560
- 寸法 : 11.2 x 2.2 x 17.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 27,807位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2020年12月28日に日本でレビュー済み
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読み応えがあり、参考になる内容でした
2024年3月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
国民国家形成に当たっての、世界各地における複雑な民族問題が概観できるのがよい。
民族と国家の問題は、決して一様の定型に収まらないのだが、その多様さを概観できるだけでも有り難い。
民族と国家の問題は、決して一様の定型に収まらないのだが、その多様さを概観できるだけでも有り難い。
2018年2月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
お勉強にはちょうどいい内容。
民族とネイションをきちんと概念分析と歴史的状況の分析がきちんとされている。
民族とネイションをきちんと概念分析と歴史的状況の分析がきちんとされている。
2018年2月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
主義主張を誇張する海外の文献と違い、日本人の教授が記述されているので、文章が滑らかで上手で品格があり、読んでいて感服するし、とても真似出来ない。説明は難解ではなく、わかりやすい。客観的な記述であり、偏りがなく、著者の專門分野は詳しく書かれている印象。大変勉強になった。読了後に民族問題のアウトラインを消化したような気がして、充実感を覚えた。
2009年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は東京大学教授で、比較政治・旧ソ連を専門とする著者が
ナショナリズムに関する議論を整理したうえで
研究の深化につながる道筋を示すことを目的にした著作。
ナショナリズム等の概念そのものに関する抽象的な議論や
各時代・地域ごとの個別的な問題について
アンダーソンやゲルナーらの古典的研究から
毛利和子さんなどによる最先端の研究までも幅広く参照し
その成果をコンパクトにを紹介します。
対象となる事柄はきわめて広範かつ茫漠としていますが
一人の筆者が書いているので、迅速かつ統一的な理解が可能です。
また、文章の密度が濃いので分量は少ないにもかかわらず、
読み込んでいくと、ほとんどの疑問は解消します。
国民国家の変貌とナショナリズムの台頭が、平行して語られる今日。
多くの人に読んでいただき、深い知見と観察眼を得ていただければ―と思います。
ナショナリズムに関する議論を整理したうえで
研究の深化につながる道筋を示すことを目的にした著作。
ナショナリズム等の概念そのものに関する抽象的な議論や
各時代・地域ごとの個別的な問題について
アンダーソンやゲルナーらの古典的研究から
毛利和子さんなどによる最先端の研究までも幅広く参照し
その成果をコンパクトにを紹介します。
対象となる事柄はきわめて広範かつ茫漠としていますが
一人の筆者が書いているので、迅速かつ統一的な理解が可能です。
また、文章の密度が濃いので分量は少ないにもかかわらず、
読み込んでいくと、ほとんどの疑問は解消します。
国民国家の変貌とナショナリズムの台頭が、平行して語られる今日。
多くの人に読んでいただき、深い知見と観察眼を得ていただければ―と思います。
2019年6月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ためになった。
エスニシティ、民族、国民という言葉の大まかな定義と使われ方から入って、その言葉自体に一様な普遍性がないことを説明しつつ、歴史などを通してそれぞれを少しずつ考えていく、という感じ。一番よかったのは筆者の先生の着眼点というかスタンスで、安易な二分法に頼らない分析やものの見方が、例えばユダヤ人など一般に被害者としてのみ一元的に解釈されやすい部分にも触れられていて考えさせられた。民族のような我々意識は必ずしも明確な中心性を持っているわけではなく、時代や地理的条件や政治的状況で変化しうる多層性を持っているので、安易な時代の一点や地理的な線で切ったり結びつけれたりして分析するものではないのだな、と読み終えたあと強く思う。そういう視点を維持しながら民族という概要や考え方を知りたい、かつ、民族とか国民国家とかに興味がある人には勧めたい。
エスニシティ、民族、国民という言葉の大まかな定義と使われ方から入って、その言葉自体に一様な普遍性がないことを説明しつつ、歴史などを通してそれぞれを少しずつ考えていく、という感じ。一番よかったのは筆者の先生の着眼点というかスタンスで、安易な二分法に頼らない分析やものの見方が、例えばユダヤ人など一般に被害者としてのみ一元的に解釈されやすい部分にも触れられていて考えさせられた。民族のような我々意識は必ずしも明確な中心性を持っているわけではなく、時代や地理的条件や政治的状況で変化しうる多層性を持っているので、安易な時代の一点や地理的な線で切ったり結びつけれたりして分析するものではないのだな、と読み終えたあと強く思う。そういう視点を維持しながら民族という概要や考え方を知りたい、かつ、民族とか国民国家とかに興味がある人には勧めたい。