次郎長が岩波新書になるとは思ってもいませんでした。
静岡市と合併して、清水市がなくなっていくので、記念碑のようなものかもしれません。
歴史は苦手なので、書かれていることは、なるほどという感じです。
ps.
静岡県には、政令指定都市が、静岡市と浜松市。
浜松は、YAMAHA,SUZUKI、KAWAIなど、音楽とバイクの街として有名。
テレビの発祥である浜松フォトにクスなど、著名な産業がある。
それに比べて、静岡and/or清水は、漁業など、影が薄い。
次郎長が生きていたら、嘆いていたかもしれない。
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清水次郎長――幕末維新と博徒の世界 (岩波新書) (岩波新書 新赤版 1229) 新書 – 2010/1/21
高橋 敏
(著)
「海道一の侠客」と謳われた清水次郎長。維新期のアウトローを語るに、この男を措いて他はない。本書は歴史学の視点から、稀代の博徒の実像に迫る。血を血で洗う幕末の世。並み居る宿敵との死闘を乗り越え、時代の風を読み取り、しぶとく生き抜く。巷間知られる美談と異なる、無頼の武闘派のしたたかな生き様が浮かび上がる。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2010/1/21
- ISBN-104004312299
- ISBN-13978-4004312291
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2010/1/21)
- 発売日 : 2010/1/21
- 言語 : 日本語
- 新書 : 240ページ
- ISBN-10 : 4004312299
- ISBN-13 : 978-4004312291
- Amazon 売れ筋ランキング: - 330,706位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,530位岩波新書
- - 9,325位日本史 (本)
- - 62,739位ノンフィクション (本)
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トップレビュー
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2011年3月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
維新に博徒が大きくかかわっていた点に焦点をあてている。幕府側につく博徒、官軍側につく博徒といった裏をはじめ、どのように次郎長がのし上がってきたのかが本書を読めば、理解できる。
ただ、自分はあまりこの手の時代劇などを真剣にみたことがないので、そういったこともあっただろうなあ程度の認識しかわかなかった。
目新しい視点はないが、次郎長に関心がある方にはお勧めかもしれない。
次郎長の仲間に元相撲取りがいた点で、相撲界は昔からしっかり闇社会とかかわりがあったと読み取れないこともないので、そういった視点からの読み方もいいかもしれない。
ただ、自分はあまりこの手の時代劇などを真剣にみたことがないので、そういったこともあっただろうなあ程度の認識しかわかなかった。
目新しい視点はないが、次郎長に関心がある方にはお勧めかもしれない。
次郎長の仲間に元相撲取りがいた点で、相撲界は昔からしっかり闇社会とかかわりがあったと読み取れないこともないので、そういった視点からの読み方もいいかもしれない。
2012年8月9日に日本でレビュー済み
清水次郎長の養子・天田愚庵によって書かれた『東海遊侠伝』を、その成立の
きっかけも含めて、史実に沿って批判的に読み込みながら、次郎長の本当の姿
を描こうとした一冊。
手の付けられない暴れん坊だった幼少期から、殺伐とした抗争の中で清水港
中心に博徒として勢力を築いた青年期、幕末の動乱に翻弄された壮年期、そし
て晩年の山岡鉄舟との心温まるエピソードまで、清水次郎長の一生を紹介する。
また、次郎長のみならず、幕末から明治にかけて、同時代の博徒たちがいかに
時代に関わり、翻弄されてきたかを紹介。著者の主張では、幕末に幕府の影響
力が弱まり、アウトローである博徒たちが地下にネットワークを広げて社会的影
響力を強めており、そのため幕末-維新の動乱の影には少なからぬ博徒たちの
関与があった。実際、新政府/旧幕府それぞれの戦力として活躍し、死んでい
った博徒たちの行く末を紹介されると、そこからは浪人志士が表舞台に立った従
来の明治維新史とは異なった別の維新史の可能性が見えるような気さえする。
巷間の次郎長伝説からほどほどに距離をとりつつ、詳しく史料を調べることで、
単なる任侠としてではない、時代の中に息づく次郎長像を描き出している。新書
であり、あまりボリュームがないながらも、うまくまとまっているため読みやす
い上に内容は充実している。長谷川伸のように「稗史から正史を撃つ」、すなわ
ち正史に現れないような民間の言い伝えや非正統的な歴史から正史に問いを
投げかけるという姿勢に倣ってこの本を書いたとあとがきで述べられているが、
本書はその志を十分に達成していると思う。
きっかけも含めて、史実に沿って批判的に読み込みながら、次郎長の本当の姿
を描こうとした一冊。
手の付けられない暴れん坊だった幼少期から、殺伐とした抗争の中で清水港
中心に博徒として勢力を築いた青年期、幕末の動乱に翻弄された壮年期、そし
て晩年の山岡鉄舟との心温まるエピソードまで、清水次郎長の一生を紹介する。
また、次郎長のみならず、幕末から明治にかけて、同時代の博徒たちがいかに
時代に関わり、翻弄されてきたかを紹介。著者の主張では、幕末に幕府の影響
力が弱まり、アウトローである博徒たちが地下にネットワークを広げて社会的影
響力を強めており、そのため幕末-維新の動乱の影には少なからぬ博徒たちの
関与があった。実際、新政府/旧幕府それぞれの戦力として活躍し、死んでい
った博徒たちの行く末を紹介されると、そこからは浪人志士が表舞台に立った従
来の明治維新史とは異なった別の維新史の可能性が見えるような気さえする。
巷間の次郎長伝説からほどほどに距離をとりつつ、詳しく史料を調べることで、
単なる任侠としてではない、時代の中に息づく次郎長像を描き出している。新書
であり、あまりボリュームがないながらも、うまくまとまっているため読みやす
い上に内容は充実している。長谷川伸のように「稗史から正史を撃つ」、すなわ
ち正史に現れないような民間の言い伝えや非正統的な歴史から正史に問いを
投げかけるという姿勢に倣ってこの本を書いたとあとがきで述べられているが、
本書はその志を十分に達成していると思う。
2010年1月25日に日本でレビュー済み
清水の次郎長こと山本長五郎(1820−1890)について知っていることは僅かだった。歌謡曲の♪清水湊の名物は、お茶の香りと男伊達・・・云々と、TVや映画で通俗化された姿ぐらいのもの。断片的な知識として明治維新時に東海道の治安確保に一役買ったということだけであった。
5章建ての本紙では、第3章まで、種本となった「東海遊侠伝」という本に則り、ヤクザ次郎長の手に付けられないほどの暴れぶりが活写される。武闘派という言葉がぴったりする。しかも、洋の東西、時の古今を問わず、ヤクザの闘いは凄惨だ。子分・石松が殺されるくだりや逆に仇を討つシーンの叙述は迫力があった。
一方、歴史家としての筆者の目は、黒船来航以降の幕末、維新の中で博徒の運命をきちんと位置づけている。また、名前のみ知っていた山岡鉄舟の生涯を跡付けてくれたのもありがたかった(4,5章)。第2章までは、少しクセのある、講談調の文体ですが、最後に近づくにつれ平明な語りとなって行きます。最初の方で読むのを投げ出さないで下さい。
5章建ての本紙では、第3章まで、種本となった「東海遊侠伝」という本に則り、ヤクザ次郎長の手に付けられないほどの暴れぶりが活写される。武闘派という言葉がぴったりする。しかも、洋の東西、時の古今を問わず、ヤクザの闘いは凄惨だ。子分・石松が殺されるくだりや逆に仇を討つシーンの叙述は迫力があった。
一方、歴史家としての筆者の目は、黒船来航以降の幕末、維新の中で博徒の運命をきちんと位置づけている。また、名前のみ知っていた山岡鉄舟の生涯を跡付けてくれたのもありがたかった(4,5章)。第2章までは、少しクセのある、講談調の文体ですが、最後に近づくにつれ平明な語りとなって行きます。最初の方で読むのを投げ出さないで下さい。
2020年2月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容は非常に丁寧に書かれていますが、余りにも詳しすぎるように感じました。
2010年2月12日に日本でレビュー済み
本書は1940年生まれの歴史民俗博物館名誉教授が2010年に刊行した本であり、天田愚庵(次郎長の養子)『東海遊侠伝』(1884年)を歴史学の視点から批判的に検証し、博徒清水次郎長(山本長五郎、1820〜93)の実像に迫ろうとした本である。次郎長は清水港の船持船頭の次男として生まれ、まもなく叔父の米穀商山本次郎八の養子となった。つまり彼は、富士川舟運で甲斐と結ばれた港町の、非特権的な新興商人の息子であった。しかし彼は養母との折り合いの悪さゆえか、博打と喧嘩に明け暮れ、1842年無宿者となって股旅暮らしを始めた。この頃から各地の親分の間で系列化が進行していたが、次郎長は旅先で個性的な子分を増やしてゆき、45年の庵原川出入りの仲裁、59年の乙川での裏切り者保下田久六の殺害、61年の石松の敵討(都田吉兵衛殺害)と菊川での手打ち式、その後の甲州博徒黒駒勝蔵との抗争を通じて、海道一の親分にのし上がってゆく。当時の日本は幕末の激動の渦中にあり、幕府は博徒を取り締まりつつ、治安維持のために利用してもいた。また尊王攘夷運動の激化とテロの横行は、博徒の兵力に目を付けた討幕派と佐幕派の双方からの博徒の召募を活性化させた。幕府に追われた勝蔵は討幕派として活動することになるが、結局政府に使い捨てにされ抹殺された。他方、次郎長は召募に応じず、戊辰戦争時には新政府と協力して清水の治安維持に尽力しつつ、咸臨丸事件の遺体処理で男を上げたが、駿府藩成立に伴って流入した旧幕臣の恨みも買った。しかし旗本山岡鉄舟との出会いは次郎長を改心させ、彼は富士山南麓開墾事業(挫折)や汽船割烹末広の開店などの生業を晩年に営み、74歳で畳の上で亡くなった。以上のように、本書は幕末維新期の経済史・政治史の流れの中で、偶像化される前の等身大の次郎長を描き出そうとした労作である。
2010年2月5日に日本でレビュー済み
清水次郎長について読みたいとは思いません。明治の…と言えば「色川大吉」に行って恬淡としている礫川全次は全く期待いたしておりませぬが、高橋先生もそっちかい!と、まぁ突っ込みたくなりました。
戸羽山、長谷川、水谷で、今はあの在野史家シンジケートの親分かあ。最近は何で、こう先が読めるんですかねえ。なんつうか、フィクションつうよりレジメにしか見えません。
富士川舟運についてだって最後のページまで行って構わないんすけどね。なんつうか、書いてるっていうより書かされてる感じで。
戸羽山、長谷川、水谷で、今はあの在野史家シンジケートの親分かあ。最近は何で、こう先が読めるんですかねえ。なんつうか、フィクションつうよりレジメにしか見えません。
富士川舟運についてだって最後のページまで行って構わないんすけどね。なんつうか、書いてるっていうより書かされてる感じで。