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本は、これから (岩波新書) 新書 – 2010/11/20
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- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2010/11/20
- ISBN-104004312809
- ISBN-13978-4004312802
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2010/11/20)
- 発売日 : 2010/11/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 272ページ
- ISBN-10 : 4004312809
- ISBN-13 : 978-4004312802
- Amazon 売れ筋ランキング: - 398,173位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1945年、北海道生れ。埼玉大学理工学部中退。
二十代から世界各地を旅し、ギリシャ、沖縄、フランスで暮らす。現在は、札幌在住。公式サイトは[cafe impala]
http://www.impala.jp
1988年「スティル・ライフ」で芥川賞を受賞。詩、小説、随筆、翻訳(英・ギリシャ語)、書評と執筆は多岐にわたる。広く深い文学的教養と理系的知識を土台に、自然と人間の関わりについての示唆に富んだ作品を多く著している。
ワープロ原稿で芥川賞を受賞した初めて作家でもあり、9.11をきっかけに毎日メールマガジンを通じて意見を表明する(『新世紀へようこそ』に収録)など、早くからデジタル・メディアの活用に関心を持つ。2014年からは株式会社ボイジャーと共同で自身の著作の電子アーカイブ化にも取り組んでいる。
主な著書に『母なる自然のおっぱい』(読売文学賞)『マシアス・ギリの失脚』(谷崎潤一郎賞)『ハワイイ紀行』(JTB出版文化賞)『花を運ぶ妹』(毎日出版文化賞)『すばらしい新世界』(芸術選奨文部科学大臣賞)『イラクの小さな橋を渡って』『憲法なんて知らないよ』『言葉の流星群』(宮沢賢治賞)『静かな大地』(親鸞賞)『パレオマニア』等。2003年、著作活動全般について司馬遼太郎賞、「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」の編纂で朝日賞を受賞。
東日本大震災の後は被災地に通い、『春を恨んだりはしない』『双頭の船』『アトミック・ボックス』を執筆。震災をきっかけに日本と日本人について思索したいとの思いから、「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」に取り組み、2014年末から刊行開始。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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本ってこれから、どうなっちゃうんだろうってところを書いて
いる。
元マイクロソフト社長の成毛眞さんが、自らを買書家としていたので、
そういうことかという気がした。
お金もあって、時間もあって、面白い本をかき集めていることなの
だろう。そんな本との付き合いもあるのだ。
本って永遠に発売されているわけではない、新聞や雑誌以上には
命は長いがいつかは忘れられる。
代々木上原の20坪の本屋さんの話が面白かった。
林真理子さんが通いつめているという。
朝早くから遅くまで年中無休で本屋さんだ。
常連さんの顔を思い出して、いろいろな本を本棚に
ならべる。
多分直接何がほしいか、野暮なことはしないはず。
無言の会話があるんですね。
本を書く人と、読む人、それ以外の会話。
本を読み捨てていけるなら、電子書籍で十分だし。
検索するなら、電子書籍で。
でもこの本は、とっときたいのは紙の本。
電子書籍で残したいときは買いなおすのか。
人様の本棚って、何かを学んだ弟子の経験の集積なんだけど、
他人が見ると、その人の何かを表していたり、
主張になったりする。本棚の前に立って自分を
思い出すこともあるし。
個人的には、車に乗ることが多いので、
電子書籍か、本を読み上げてくれるとすごい助かるんですけども。
従来の本は、今後どのような道をたどることになるのか。
そのあたりの予測を、各界の識者らによるエッセイとしてまとめたもの。
さまざまな意見が出されているが、そのへんは読んでからのお愉しみ。
個人的に意見を聞いてみたい識者の話しなど望むべくもないが、
読書家で知られる椎名誠、児玉清、あるいは谷沢永一らの意見を聞いてみたかった。
Kindle も iPad もまだ手にしたことのない、紙媒体の本onlyの生活を送る私にとって、「へぇー、世の中は今、そんなことになっているんだ」と、これはなかなか刺激的な体験でした。「自分にとって本を読むこと、読書することって、一体なんだろう」「電子書籍を未来のどこかで手にするとして、それをどう利用していこうかな。でも、紙媒体の本は本で、自分にとって大切な人生のアイテムとして、これからもきっと読み続けていくだろう」などと、掲載されたエッセイのあれこれを読みながら、色々と考えさせられましたね。
掲載された37の文章の書き手は、以下のとおり(掲載順に)。
池澤夏樹。 吉野朔実。 池内 了。 池上 彰。 石川直樹。 今福龍太。 岩楯幸雄。 上野千鶴子。 内田 樹。 岡崎乾二郎。 長田 弘。 桂川 潤。 菊地成孔。 紀田順一郎。 五味太郎。 最相葉月。 四釜裕子。 柴野京子。 鈴木敏夫。 外岡秀俊。 田口久美子。 土屋 俊。 出久根達郎。 常世田 良。 永井伸和。 長尾 真。 中野三敏。 成毛 眞。 南陀楼綾繁。 西垣 通。 萩野正昭。 長谷川 一。 幅 允孝。 原 研哉。 福原義春。 松岡正剛。 宮下志朗。
なかでも、平明でわかりやすく、すっと心に入ってきて、「ふむふむ。それは言えてる気がする」と頷かされたのは、次の八つの文章でした。
池上 彰「発展する国の見分け方」
石川直樹「歩き続けるための読書」
五味太郎「実用書と、僕の考える書籍と」
最相葉月「永遠の時を刻む生きた証」
柴野京子「誰もすべての本を知らない」
幅 允孝「本と体」
松岡正剛「読前・読中・読後」
宮下志朗「しなやかな紙の本で、スローな読書を」
星と風のバグダット
聖書
シェイクスピア全集
グレートギャッツビー
艶婦伝
弘法大師和讃
上野千鶴子が「伝統工芸品」として本が残るという。
値段さえ高くなければ、それはそれでもいいかも。
電子書籍は、もう一段階便利にならないと、本を凌駕することはない。
もう一段階便利にする方法は、すでに特許になっているかもしれない。
多くの方の意見が、本で読めたのは貴重。
極めて重要な事実を改めて感じます。
出版ビジネスの不振が業界自体を覆いつくし、
電子書籍がいよいよ普及しはじめる。
そんな中で改めて本の魅力を語っている1冊。
出版文化の中心である、
岩波書店の矜持?
文化人のポーズ?
最初はこんな風にやや冷ややかに本書を手に取りました。
読了して感じるのは、
やっぱり紙で書籍が家庭に置かれるというのは、
文化そのものだ、ということでした。
たくさんの書き手がエッセイを書いていますが、
本業とは異なるテーマ(本とは)に真摯に取り組んでいる印象が強く残ります。
小学校の読書感想文にも似た、
初々しさがいいです。
本や出版について読者が考えてみるいい機会になりました。
読んだ感想はというと、やっぱり皆とにかく本を愛しているんだなということです(笑)
それぞれのエッセイは7ページぐらいで、もちろん独立して読めるので気軽に読めます。
執筆者の多くは若いうちから電子機器にバリバリ触れてきたような世代の方ではなく、紙媒体の本が大好きな人ばかりなので、基本的には電子書籍に対して否定的な意見が多いです。
私も電子書籍なんて読む気があまりしない紙の本それ自体が好きな「紙の本フェチ」なので、読んでいて賛成・共感できる内容のものが多かったのですが、悪く言えばこの本を手に取ったときに読む前から想像できたような、いかにも紙の本が好きな人が思いつく内容のものばかりで、特に目新しい意見は少ないなという印象です。
その中で最も私の気を引いたエッセイは書評サイト「千夜千冊」を続けておられる松岡正剛さんのものです。
松岡さんは安易に電子書籍を否定するのではなく、これまで以上に書籍の電子化が進んだとしても、読書の本質は変わらないと言います。少し長いですが、引用します。
「レコードがなくなりCDが売れなくなってiPodやケータイに音楽が流れるようになったからといって、それで音楽の何かが失われるようなら、音楽が終わりなのである。同様に、本や読書の世界が電子ネットワークに引っ越しするだろうからといって、それで執筆や編集や制作や棚組みのプロセスにひそむ本質が失われるようなら、読書が終わりなのである。そのときはKindleもiPadもない。」(P237)
ここらへんが私の琴線に触れまくりです(笑)
そんなわけで、媒体に関係なく読書の可能性を探る、といった内容の文章がもう少し多くあっても良いかなと思いました。
でも、本が好きな人は、本が好きな人を好き、なことが多いでしょうから(もちろん私もそうです笑)、自分以外の人の本に対する考え方をこれだけ読めるだけでも単純に面白いのではないでしょうか。
多くの人が、その点に注目し、論評している。
その点に、ちょっとした違和感を感じた。
個人的には、電子化するかどうか、神として生き残るかどうかは、そこまでの違いはないと思っている。
所詮、媒体の違いというだけ。
そういう意味で本書はナンセンスだと感じた。
コンテンツが云々とか、マーケティングが云々とかは本というものに関して言えば、正直関係ないと思う。
大事なのは本の意味的な部分だと思う。
文化を担ってきた本、知を伝達してきた本という役割を考えれば、インターネットの普及が一番の問題点だったと思う。
本の意味的な役割がインターネットによって置換されるのかどうか、今では体系的に学べるのが本であり、インターネットは断片的だとか言われているが、インターネットが現状での本の役割をしっかりと持った時、本当の意味で本がこれからどうなるのかが問題になってくると思う。
媒体の違いなどではなく、本の意味的な役割の置換性とかそういった部分が、本当の意味で問題だと感じており、だからこそ本書に大いなる違和感を感じた。
ただ、個人的な意見を言わせてもらえば、電子書籍かどうかは関係なく、意味的な役割に注目した意味での本はなくならない。