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ラテンアメリカ十大小説 (岩波新書) 新書 – 2011/2/19
木村 榮一
(著)
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インディオがのこした伝承と、ヨーロッパの近代をともに腐葉土としながら、夢や魔術と苛酷な現実とがふしぎに入り乱れる、濃密な物語を紡いできたラテンアメリカ。ボルヘス『エル・アレフ』、ガルシア=マルケス『百年の孤独』、バルガス=リョサ『緑の家』、そして? 翻訳の第一人者として知られる著者による、待望の作品案内。
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2011/2/19
- ISBN-104004312965
- ISBN-13978-4004312963
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2011/2/19)
- 発売日 : 2011/2/19
- 言語 : 日本語
- 新書 : 192ページ
- ISBN-10 : 4004312965
- ISBN-13 : 978-4004312963
- Amazon 売れ筋ランキング: - 462,698位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年4月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何ということもなく(たいして期待せずに)気軽に読み始めていきなり冒頭のボルヘスの『エル・アレフ』で衝撃を受けました。今までの読書体験、原文を読んだ時の感覚、いろいろなことがいっぺんに押し寄せてきて、一段高く階段を上って風景を俯瞰できているような不思議な感覚に見舞われています。イマジネーションの広がりを感じる本です。
2016年4月27日に日本でレビュー済み
ラテンアメリカ最大の国、ブラジルの小説(家)が含まれていないので、正確には、本書の題は「イスパノアメリカ十大小説」とするべきものであり、そのことは著者は誰よりもご存じのはず。ポルトガル語、フランス語を話す国々をはずした理由の詳述もなく、またラテンアメリカ全体の小説の概説さえもないのはなんだか物足りない気持です。本書の厚さも多くの岩波新書よりも薄いようですから、改訂版が出されるときには是非この点を考慮していただきたいもの。また本文中には一切スペイン語の綴りが表記されていないのもさみしい限りです。とくにスペイン語を学ぶ人たちの多くはスぺイン語の響きに魅せられてその世界に触れるのではないかと思います。解説・引用される邦訳の小説題名にはスペイン語の原題を付記していただければもっと楽しく読めるのにと思います。(ただ、一か所、p.55に、驚異的な=maravillosoがフランス語のmerveille(驚異)からきている、というような記述があり、これが唯一の原語表記です。これも、もしかしたら原稿からの消し忘れなのではないか、という気がしますが...)。
2011年2月19日に日本でレビュー済み
ラテンアメリカ文学にある程度親しんできた者であれば、木村榮一の名を知らぬ者はいないだろう。著者は、日本におけるスペイン語圏文学翻訳の第一人者である。その木村氏が選んだ「ラテンアメリカ十大小説」は次の通り。
・ボルヘス 『エル・アレフ』
・カルペンティエル 『失われた足跡』
・アストゥリアス 『大統領閣下』
・コルタサル 『石蹴り』
・ガルシア=マルケス 『百年の孤独』
・フェンテス 『我らが大地』
・バルガス=リョサ 『緑の家』
・ドノソ 『夜のみだらな鳥』
・プイグ 『蜘蛛女のキス』
・アジェンデ 『精霊たちの家』
各章は、上記作品の一部引用で始まり、その作家のこれまでの経歴、作品についての小論、それ以外の代表作の紹介で構成されている。ちょっとした文学史ともいえるだろう。
若い人にも読んでほしいという著者の言葉からもわかるように、です・ます調で書かれた文章は非常に読みやすく、目線をあえて初心者に合わせているところが好ましい印象を与える。このことは入門書の基本であるといってよいかもしれない。また、ラテンアメリカ文学にとどまらず、他国語の文学についても言及され、その柔軟な筆致にぐいぐいと読まされる。例えば、フェンテスを論じた章では、さりげなく小川洋子の『博士の愛した数式』の話から始められていたりする。そのほか、司馬遼太郎、開高健、ラフカディオ・ハーンなど、日本人により馴染みのある名前を挙げながら、初心者が自然に興味を持てるような配慮がなされているところもすばらしい。
ラテンアメリカ文学のコアな読者であれば、物足りない部分もあるのかもしれないが、初心者の一人である私にとっては十分すぎるくらいの内容であった。個人的には、アジェンデの章の最後に、ちゃんとロベルト・ボラーニョについて触れてくれているのがうれしい限りである。
上に上げた10作品のうち、唯一フェンテスの『我らが大地』が未邦訳のようだ。非常に面白そうな作品である。近いうちに、著者による邦訳が出るのではないかという予感を勝手ながら持った次第。
・ボルヘス 『エル・アレフ』
・カルペンティエル 『失われた足跡』
・アストゥリアス 『大統領閣下』
・コルタサル 『石蹴り』
・ガルシア=マルケス 『百年の孤独』
・フェンテス 『我らが大地』
・バルガス=リョサ 『緑の家』
・ドノソ 『夜のみだらな鳥』
・プイグ 『蜘蛛女のキス』
・アジェンデ 『精霊たちの家』
各章は、上記作品の一部引用で始まり、その作家のこれまでの経歴、作品についての小論、それ以外の代表作の紹介で構成されている。ちょっとした文学史ともいえるだろう。
若い人にも読んでほしいという著者の言葉からもわかるように、です・ます調で書かれた文章は非常に読みやすく、目線をあえて初心者に合わせているところが好ましい印象を与える。このことは入門書の基本であるといってよいかもしれない。また、ラテンアメリカ文学にとどまらず、他国語の文学についても言及され、その柔軟な筆致にぐいぐいと読まされる。例えば、フェンテスを論じた章では、さりげなく小川洋子の『博士の愛した数式』の話から始められていたりする。そのほか、司馬遼太郎、開高健、ラフカディオ・ハーンなど、日本人により馴染みのある名前を挙げながら、初心者が自然に興味を持てるような配慮がなされているところもすばらしい。
ラテンアメリカ文学のコアな読者であれば、物足りない部分もあるのかもしれないが、初心者の一人である私にとっては十分すぎるくらいの内容であった。個人的には、アジェンデの章の最後に、ちゃんとロベルト・ボラーニョについて触れてくれているのがうれしい限りである。
上に上げた10作品のうち、唯一フェンテスの『我らが大地』が未邦訳のようだ。非常に面白そうな作品である。近いうちに、著者による邦訳が出るのではないかという予感を勝手ながら持った次第。
2011年7月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ラテンアメリカの文学に疎い&やや苦手意識があるので、「この作家は押さえておいた方がいい」クラスの作家の代表的な作品の概要と、その魅力について勉強したいと思って購入しました。本書の作品チョイスの良悪については無論分からないので、余り参考になるレヴューは書けず申し訳ないですが、若干の感想を書かせていただきます。
本書で取り上げられている作家・作品は、バルガス・リョサやイザベル・アジェンデ、オクタビオ・パス、ガルシア・マルケス等、名前を聞いたことはある、もしくは読んでないけど本は一応持っているという人が殆どで個人的にはちょっと安心しました(パスは読みましたが)。
なお、あくまで本書の対象は『十大小説』ですので、ネルーダやミストラルなど詩人については本文中で軽く言及されるだけで、扱われていません。次は是非『ラテンアメリカ十大詩人』を書いていただきたいと個人的に熱望します。
さて本書は10人の作家について、その半生と作品1〜2作についての簡単な紹介と解説、という構成になっています。文章も適度に砕けた語り口調で、素人が読んでもとても読みやすいです。紙幅の関係はあるでしょうが、欲を言えば作家の価値観がよく出ているエピソードとか、本人の言葉をもっと載せて欲しかったかなあと思います。
ラテンアメリカは幻想小説で有名ですが、どの作品も神話や夢、緑滴る豊かな自然と都会や現実が溶け合い、色彩とイメージ豊かな、独特な不思議な世界が創造されているという印象でした。純粋に言葉による創造を味わう文学という側面が強い気がし、やはりちょっと掴み所がなく、ラテンアメリカ文学への苦手意識は完全には消えませんでしたが、それでも参考&刺激になりました。
それにしても、殆どの作家さんが各国の政府から職を奪われる等何らかの社会的抑圧を受けた経験があるという事実に愕然としました。しかも、著作が社会派の作品であるかどうかに関わらずのようです。本書には載っていませんが、『アルケミスト』の作者パウロ・コエーリョも奥様と共に官憲に拷問を受けたことがあると聞きました。ラテンアメリカでは、未だに表現の自由という基本的人権が蹂躙されているのですね・・。そんな環境の中でも作品を書き続ける作家さんたちの覚悟と勇気に敬礼したい思いです。
ともあれ、本書は入門書として良い本なのではないかと思います。
本書で取り上げられている作家・作品は、バルガス・リョサやイザベル・アジェンデ、オクタビオ・パス、ガルシア・マルケス等、名前を聞いたことはある、もしくは読んでないけど本は一応持っているという人が殆どで個人的にはちょっと安心しました(パスは読みましたが)。
なお、あくまで本書の対象は『十大小説』ですので、ネルーダやミストラルなど詩人については本文中で軽く言及されるだけで、扱われていません。次は是非『ラテンアメリカ十大詩人』を書いていただきたいと個人的に熱望します。
さて本書は10人の作家について、その半生と作品1〜2作についての簡単な紹介と解説、という構成になっています。文章も適度に砕けた語り口調で、素人が読んでもとても読みやすいです。紙幅の関係はあるでしょうが、欲を言えば作家の価値観がよく出ているエピソードとか、本人の言葉をもっと載せて欲しかったかなあと思います。
ラテンアメリカは幻想小説で有名ですが、どの作品も神話や夢、緑滴る豊かな自然と都会や現実が溶け合い、色彩とイメージ豊かな、独特な不思議な世界が創造されているという印象でした。純粋に言葉による創造を味わう文学という側面が強い気がし、やはりちょっと掴み所がなく、ラテンアメリカ文学への苦手意識は完全には消えませんでしたが、それでも参考&刺激になりました。
それにしても、殆どの作家さんが各国の政府から職を奪われる等何らかの社会的抑圧を受けた経験があるという事実に愕然としました。しかも、著作が社会派の作品であるかどうかに関わらずのようです。本書には載っていませんが、『アルケミスト』の作者パウロ・コエーリョも奥様と共に官憲に拷問を受けたことがあると聞きました。ラテンアメリカでは、未だに表現の自由という基本的人権が蹂躙されているのですね・・。そんな環境の中でも作品を書き続ける作家さんたちの覚悟と勇気に敬礼したい思いです。
ともあれ、本書は入門書として良い本なのではないかと思います。
2011年3月3日に日本でレビュー済み
ほかのところでも書いたのだが、この手の本のポイントは、取り上げられた本を読みたくなるかどうか。
私自身は、未読の作品に挑戦してみたくなったし、再読したい作品も出てきた。
「十大小説」と言えばモームの『世界の十大小説』や篠田一士氏の『二十世紀の十大小説』を思い出すが、本書も同様な位置づけになるような気がする。
新書であり、入門書的な要素が強く、語り口も含め、かなり読み易い。著者を翻訳者としては知っていたが、冒頭の「序―物語の想像力」を読むと、ほかのエッセイを読んでみたくなるほど、うまく、思わず、引き込まれてしまった。調べてみると、釣りに関するエッセイなどを書かれている。
作家・作品がバランスよく選択されており、作品そのものの魅力だけではなく、それぞれの作家の生涯や文学的な背景にも目配りがきいてるので、入門書的と言っても、ラテンアメリカ文学についてかなり詳しくなれることは間違いない。
興味が湧いた人には、寺尾隆吉氏の『 フィクションと証言の間で―現代ラテンアメリカにおける政治・社会動乱と小説創作 』をお薦めする。ラテンアメリカ文学のさらにコアな部分に踏み込んだ労作である。寺尾氏は木村氏よりも30歳近く若い研究者である。
私自身は、未読の作品に挑戦してみたくなったし、再読したい作品も出てきた。
「十大小説」と言えばモームの『世界の十大小説』や篠田一士氏の『二十世紀の十大小説』を思い出すが、本書も同様な位置づけになるような気がする。
新書であり、入門書的な要素が強く、語り口も含め、かなり読み易い。著者を翻訳者としては知っていたが、冒頭の「序―物語の想像力」を読むと、ほかのエッセイを読んでみたくなるほど、うまく、思わず、引き込まれてしまった。調べてみると、釣りに関するエッセイなどを書かれている。
作家・作品がバランスよく選択されており、作品そのものの魅力だけではなく、それぞれの作家の生涯や文学的な背景にも目配りがきいてるので、入門書的と言っても、ラテンアメリカ文学についてかなり詳しくなれることは間違いない。
興味が湧いた人には、寺尾隆吉氏の『 フィクションと証言の間で―現代ラテンアメリカにおける政治・社会動乱と小説創作 』をお薦めする。ラテンアメリカ文学のさらにコアな部分に踏み込んだ労作である。寺尾氏は木村氏よりも30歳近く若い研究者である。
2011年11月11日に日本でレビュー済み
いい本です。タイトルが体を表さない新書も多いなか、
そのもの期待した内容でした。もう少し厚くてもよかったかな。
31ページに「ファンタジックな世界」とありました。
もう日本語化しているとはいえ、翻訳の大家から「ファンタジック」とは…
魔術的スパイスが効いています。
そのもの期待した内容でした。もう少し厚くてもよかったかな。
31ページに「ファンタジックな世界」とありました。
もう日本語化しているとはいえ、翻訳の大家から「ファンタジック」とは…
魔術的スパイスが効いています。
2011年11月24日に日本でレビュー済み
内容は充実している。問題は、ブラジル文学を無視している点である。
ラテンアメリカ文学=スペイン語圏文学という、無意識のおごりが我慢ならない。
ラテンアメリカ文学=スペイン語圏文学という、無意識のおごりが我慢ならない。
2011年2月24日に日本でレビュー済み
最近もエンリーケ・ビラ・マタスの「ポータブル文学史」の翻訳を出されたばかりの木村榮一氏の、モームの範に倣った「ラテンアメリカ十大小説」と題された入門的な一冊です。「十大」と冠されるだけあってここで紹介される作品は、いずれも「篠田一士好み」とでも言いたくなるような長大で読み応えたっぷりなものばかりなのですが、著者はそれらの作品を作者の作家としての在り方や生い立ち、あるいは自身の思い出などと抱き合わせながら、たいへん風通しよく紹介しています。最終章の「イサベル・アジェンデ」の項の最後では、「今後のラテンアメリカ文学を考えるとき、二〇世紀のような文学《ブーム》の再来はまずありえないでしょう」と書かれていますが、現代企画室や白水社をはじめ、新作の翻訳作業がなかなかどうして地道に続けられておりますので、あとは新潮か岩波の文庫でぜひとも本書巻末の「主な作品リスト」に挙げられている作品をラインアップしていただけたらと思いました。「リタ・ヘイワースの背信」なんかの入っている国書刊行会のシリーズは箱から取り出しにくくて、カバーが薄い上、そもそも型が変則的なので合うブックカバーがなく、本が傷むばかりです。