「ネット大国中国」という主題より、「言論をめぐる攻防」という副題の方が内容を、よくあらわした本です。
この本には、中国が国家としてネットの内容を監視し、意に沿わないコンテンツをたちまち消去する現状が臨場感をもって書かれています。また、胡錦濤が早い時期から、ネットの重要性に気付き、ネット世論操作の指令を出し続けてきたこと、そして、政府からカネをもらって政府寄りの記述を行う者も膨大な数にのぼることも、書かれています。
一方、民の側では、ネット界のオピニオン・リーダーが果たしている役割、そして監視の網の目をかいくぐってデモの呼びかけなどの情報を流そうとする人たちなどの姿が描かれています。
また、富裕層になって家を購入するような層や、都市生活に慣れ親しみつつある農民工や、就職難にあえぐ80年代生まれの人々などが、それぞれの立場から権利を主張し始めている状況についても記述されています。「愛国無罪」を掲げて行う反日デモも、そんな権利意識や社会に対する不満に根差しており、いつでも反政府デモに変貌しかねない危うさをもっていることがよくわかります。
政府と民衆の間で、ネット空間で「言論をめぐる攻防」が起きていることがよくわかり、「ネットは中国の政治や社会を変えていくのか」という重要で興味深いテーマについて考えさせられます。
このように、この本は、単に中国のネット事情を記述した本ではなく、中国の政治や社会や民衆の現状を記述した本であり、とても有益です。
内容のある、問題提起を含んだ良書です。一読の価値があると思います。
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ネット大国中国――言論をめぐる攻防 (岩波新書) 新書 – 2011/4/21
遠藤 誉
(著)
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購入オプションとあわせ買い
グーグル撤退騒動から、08憲章、そして漁船衝突事件と反日デモまで――。中国のいまを読み解くカギは、4.5億人の「網民(ネット市民)」にある。規制と検閲を強める政府と、網民の攻防を活写し、ネット世代「80后」のメンタリティーにも迫る。役人の腐敗や格差拡大が深刻化する中、「ネット言論」は民主化を導くのか。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2011/4/21
- 寸法11 x 0.9 x 17.5 cm
- ISBN-104004313074
- ISBN-13978-4004313076
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2011/4/21)
- 発売日 : 2011/4/21
- 言語 : 日本語
- 新書 : 240ページ
- ISBN-10 : 4004313074
- ISBN-13 : 978-4004313076
- 寸法 : 11 x 0.9 x 17.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 511,905位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 199位中国のエリアスタディ
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2011年5月8日に日本でレビュー済み
著者は知る人ぞ知る中国通。すでに日本のアニメが中国の若い人に人気であることを紹介した「中国動漫新人類」という本も書いている。
この本ではインターネットをめぐる国と国民の対立の様相をいろんなデータを駆使し納得がいく解説を加えている。
レビュアーが特に興味をもったのは第5章若者とネット空間。中国の若者が「4億の放送局があるのとおなじ」と言われるくらい自分の意見を表明することや、政府が常に監視をし、ネット利用者が逮捕や備考を避けるために自己抑制をかけてしまう実態があること。著者は限界ラインを具体的に14項目で示していることなど興味深く読めた。
また、ネットの利用者のなかには収入階層が高く無い人もかなりいるので反エリート主義的な意見が出てくるのだという指摘。当然ネット上の有名人も生まれるわけで、英雄視されている「韓寒(ハンハン)」という人物のことがかなり詳しく紹介されている。韓寒についてはどんな人物でどういう見解を表明しているのかついて知りたいと思った。
日中関係とネットについてもいろんなところで触れられている。それは政府側がネットをどう規制するのか、どういうことで規制をするのかを書いたことにもなっている。
中国での出来事をおもしろおかしく書いた本か、反日の裏返しである反中的な本とも異なっており、今の中国を冷静に観察して一断面をきれいに切り取ってみせてくれている。
この本ではインターネットをめぐる国と国民の対立の様相をいろんなデータを駆使し納得がいく解説を加えている。
レビュアーが特に興味をもったのは第5章若者とネット空間。中国の若者が「4億の放送局があるのとおなじ」と言われるくらい自分の意見を表明することや、政府が常に監視をし、ネット利用者が逮捕や備考を避けるために自己抑制をかけてしまう実態があること。著者は限界ラインを具体的に14項目で示していることなど興味深く読めた。
また、ネットの利用者のなかには収入階層が高く無い人もかなりいるので反エリート主義的な意見が出てくるのだという指摘。当然ネット上の有名人も生まれるわけで、英雄視されている「韓寒(ハンハン)」という人物のことがかなり詳しく紹介されている。韓寒についてはどんな人物でどういう見解を表明しているのかついて知りたいと思った。
日中関係とネットについてもいろんなところで触れられている。それは政府側がネットをどう規制するのか、どういうことで規制をするのかを書いたことにもなっている。
中国での出来事をおもしろおかしく書いた本か、反日の裏返しである反中的な本とも異なっており、今の中国を冷静に観察して一断面をきれいに切り取ってみせてくれている。
2013年8月4日に日本でレビュー済み
どんな世代かを学ぶことができた。5章“若者とネット空間”が興味深かった。
2010年末の時点で、中国のネットユーザー網民は、4億5700万人にも上り、
その網民の過半数が30歳未満の若者(一人っ子世代)であるらしい。
そもそも 一人っ子政策 は、1978年から始まり、この頃から トウ小平 の改革開放路線も始まり、共産主義から資本主義の容認へと中国社会が転換し始めた。ゆえに、ほぼ80年代の以前と以後の世代間で
“完全に異なるメンタリティ”(121p)へと断絶してしまったという。
一人っ子世代を構成するのは、主に80后バーリンホウと90后ジュウリンホウ。80后バーリンホウとは、1980年代生まれの初期の一人っ子世代であり、この頃から、『 鉄腕アトム 』をはじめ日本のアニメが中国で流行しはじめた。彼ら一人っ子世代を象徴する言葉として
“4-2-1プレッシャー”といって、80后90后の子供たちにのしかかる期待は、両親2人だけでなく祖父母4人からも、集中するという。
他にも、80后へのアンケートでよく出てくる言葉として、
蝸居(カタツムリ並みの狭小住宅)、無法独活(自活する方法が無い)
アリ族(124p)などというネガティブキーワードが並ぶ。
『 蟻族 』とは日本のロスジェネみたいなものだろうか、大学は出たものの就職難により低収入を余儀なくされている若者層だそうだ。また80后らで構成される
新世代農民工の間では、ホワイトカラーは就職難だがブルーカラーは人材不足で困っているという。。。共産党国家といっても、ほとんど資本主義の日本と似たような側面を知って改めて驚かされた。
135p中国人の自嘲的ブラックユーモアが
ちょうど日本人の力道山ジレンマを思い出させた。
『 戦国BASARA 』のゲームを遊び終えたら、MIZUNO のスポーツウェアを着て、吉野家で牛丼を食べ、ホンダ車に乗って反日デモに集合しよう!そして日本製品ボイコットを叫ぶんだ。
中国の若者の間のジレンマとは、トップダウンの愛国教育により日本を嫌う一方で、自ら選んだボトムアップのサブカルチャーでは、アニメからファッション、家電にいたるまで日本製を愛用するという。
本書の後半50ページ分ほど割かれて書かれたこの第5章は、
いろいろ勉強になった。
2010年末の時点で、中国のネットユーザー網民は、4億5700万人にも上り、
その網民の過半数が30歳未満の若者(一人っ子世代)であるらしい。
そもそも 一人っ子政策 は、1978年から始まり、この頃から トウ小平 の改革開放路線も始まり、共産主義から資本主義の容認へと中国社会が転換し始めた。ゆえに、ほぼ80年代の以前と以後の世代間で
“完全に異なるメンタリティ”(121p)へと断絶してしまったという。
一人っ子世代を構成するのは、主に80后バーリンホウと90后ジュウリンホウ。80后バーリンホウとは、1980年代生まれの初期の一人っ子世代であり、この頃から、『 鉄腕アトム 』をはじめ日本のアニメが中国で流行しはじめた。彼ら一人っ子世代を象徴する言葉として
“4-2-1プレッシャー”といって、80后90后の子供たちにのしかかる期待は、両親2人だけでなく祖父母4人からも、集中するという。
他にも、80后へのアンケートでよく出てくる言葉として、
蝸居(カタツムリ並みの狭小住宅)、無法独活(自活する方法が無い)
アリ族(124p)などというネガティブキーワードが並ぶ。
『 蟻族 』とは日本のロスジェネみたいなものだろうか、大学は出たものの就職難により低収入を余儀なくされている若者層だそうだ。また80后らで構成される
新世代農民工の間では、ホワイトカラーは就職難だがブルーカラーは人材不足で困っているという。。。共産党国家といっても、ほとんど資本主義の日本と似たような側面を知って改めて驚かされた。
135p中国人の自嘲的ブラックユーモアが
ちょうど日本人の力道山ジレンマを思い出させた。
『 戦国BASARA 』のゲームを遊び終えたら、MIZUNO のスポーツウェアを着て、吉野家で牛丼を食べ、ホンダ車に乗って反日デモに集合しよう!そして日本製品ボイコットを叫ぶんだ。
中国の若者の間のジレンマとは、トップダウンの愛国教育により日本を嫌う一方で、自ら選んだボトムアップのサブカルチャーでは、アニメからファッション、家電にいたるまで日本製を愛用するという。
本書の後半50ページ分ほど割かれて書かれたこの第5章は、
いろいろ勉強になった。
2012年11月27日に日本でレビュー済み
NHKの日曜討論番組にて著者のことを知った。番組では私が自分自身の中で考えていたことがをそのままに話されており「やっぱりそうなんだ」と自己満足に浸っていたのを覚えている。
中国は今後どのような展開を見せてゆくのだろうかと以前に思い、何か読み易い本はないだろうかと探してみたが、結局は自分の考え方に合致するものを見つけることは出来なかった。しかし番組を機に本書と出会い、自分が求めていた内容のものであることが判った。ネットを中心に話が進んでゆきますが、軍という観点からみてゆくことも大変に興味深いことだろう。しかし本書ではネットです。
下知識として知らなくてはならない中国の諸事情をいろいろと学ぶ事ができます。憲法一条に背かない形での物事への取り組みや、特に80/90年の新人類が持つ権利意識の高さや発言へのこだわりの背景など。西側議会制民主主義とは異なる様々なアプローチがなされているのは大変に興味深く、最終的な軟着陸地点を想定できる人はいるのだろうか、それともなんとか状況に応じて対応し続けるというのが現実なのだろうか。
それにしても一党専制な状態にある国家で、もし他のフォースが力を握るとしたらそれは軍以外にありえないのではないだろうか。中国の民主化は引き続き進むと予見されますが、後退だけはないことを願うばかりです。
中国は今後どのような展開を見せてゆくのだろうかと以前に思い、何か読み易い本はないだろうかと探してみたが、結局は自分の考え方に合致するものを見つけることは出来なかった。しかし番組を機に本書と出会い、自分が求めていた内容のものであることが判った。ネットを中心に話が進んでゆきますが、軍という観点からみてゆくことも大変に興味深いことだろう。しかし本書ではネットです。
下知識として知らなくてはならない中国の諸事情をいろいろと学ぶ事ができます。憲法一条に背かない形での物事への取り組みや、特に80/90年の新人類が持つ権利意識の高さや発言へのこだわりの背景など。西側議会制民主主義とは異なる様々なアプローチがなされているのは大変に興味深く、最終的な軟着陸地点を想定できる人はいるのだろうか、それともなんとか状況に応じて対応し続けるというのが現実なのだろうか。
それにしても一党専制な状態にある国家で、もし他のフォースが力を握るとしたらそれは軍以外にありえないのではないだろうか。中国の民主化は引き続き進むと予見されますが、後退だけはないことを願うばかりです。
2011年4月25日に日本でレビュー済み
4億5000万人を超える中国の「網民」(ネット市民)の実像につき、多数の中国語ブログやリポートを広範にチェック。挑戦的な書き込みは当局がすぐ削除するため、見つけたら即、保存するということのようだが、そうしたネット上だけでなく、政府高官から無名の若者に至るまで、丁寧にデータと証言を集め、そこに70年に及ぶ中国体験に裏打ちされた経験則と直感を加味した、奥行きのある分析を試みている。どこをとっても興味深く、勉強になる箇所も少なくなかった。
例えば、網民たちのネット上の「攻撃」は地方政府の不正・腐敗には向かっても、中央政府批判(体制の否定)につながる書き込みは慎重に避ける傾向がみられるという。網民たちは、共産党独裁体制自体は受け入れており、一方の党中央は新メディアとしてのネットのプラス・マイナスを知悉し、警戒しつつも利用し尽くそうとしている。そんな意味で、ネットが社会の基底部分を変えていく可能性は認めつつも、体制を大変革するだけの力にまでは育たないのでないか、と推測するのが著者のスタンス。著者のこの見通しは、本書内の多数の例証に支えられ、それなりに現実的な判断かもしれない、と評者は受け止めた。
ここで余談を。評者は本書通読のおしまいまで著者を男性と思い込んでいたが(文体はどことなく男性的だし)、実は10歳まで中国で育った残留女児で、日本に帰国してからは物理学者として活躍されていた由。著書も多く、ジャンルも多様。2冊目、3冊目にアプローチするのが楽しみになってきた。
例えば、網民たちのネット上の「攻撃」は地方政府の不正・腐敗には向かっても、中央政府批判(体制の否定)につながる書き込みは慎重に避ける傾向がみられるという。網民たちは、共産党独裁体制自体は受け入れており、一方の党中央は新メディアとしてのネットのプラス・マイナスを知悉し、警戒しつつも利用し尽くそうとしている。そんな意味で、ネットが社会の基底部分を変えていく可能性は認めつつも、体制を大変革するだけの力にまでは育たないのでないか、と推測するのが著者のスタンス。著者のこの見通しは、本書内の多数の例証に支えられ、それなりに現実的な判断かもしれない、と評者は受け止めた。
ここで余談を。評者は本書通読のおしまいまで著者を男性と思い込んでいたが(文体はどことなく男性的だし)、実は10歳まで中国で育った残留女児で、日本に帰国してからは物理学者として活躍されていた由。著書も多く、ジャンルも多様。2冊目、3冊目にアプローチするのが楽しみになってきた。
2011年6月27日に日本でレビュー済み
中国の最近の若者の持つ権利意識、彼らの一党政府に対する挑戦や
政府の折り合いのつけ方などが詳しい説明で述べられている。
中国の現在の経済発展の終わりに待ち受けているものはわからないし、
個人的に他国の将来まで心配する余裕はないが、
国の形として良い方向に進むよう新人類と呼ばれる中国若者の活動に期待したい。
政府の折り合いのつけ方などが詳しい説明で述べられている。
中国の現在の経済発展の終わりに待ち受けているものはわからないし、
個人的に他国の将来まで心配する余裕はないが、
国の形として良い方向に進むよう新人類と呼ばれる中国若者の活動に期待したい。
2011年6月11日に日本でレビュー済み
中国でも言論の自由は憲法で保証されている、中国共産党を批判しない範囲においては。
ネットというインフラを手にした中国の国民にとって、言論に関する自由の戦いの主戦場はネットになっている。そして、中国政府もそれを座視したり露骨な弾圧を加えるのではなく、自らネットの力を使って世論を誘導するという作戦に出ている。このネットという主戦場での、言論の攻防について、一般論ではなく、事例でもって解説している。この本の中で語られる事例は、読者を圧倒する。
ネットというインフラを手にした中国の国民にとって、言論に関する自由の戦いの主戦場はネットになっている。そして、中国政府もそれを座視したり露骨な弾圧を加えるのではなく、自らネットの力を使って世論を誘導するという作戦に出ている。このネットという主戦場での、言論の攻防について、一般論ではなく、事例でもって解説している。この本の中で語られる事例は、読者を圧倒する。