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コロニアリズムと文化財――近代日本と朝鮮から考える (岩波新書) 新書 – 2012/7/21
荒井 信一
(著)
地域や民族の歴史を端的に物語る文化財。それゆえ近代においては、ナショナリズムを高揚させ、統治の正当性を演出する格好の装置として機能した。略奪の歴史を清算し、人類全体の遺産として位置づけなおすことは可能なのか。日本と朝鮮との関係を軸に、世界の動きも紹介しつつ考える。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2012/7/21
- 寸法11.5 x 1 x 17.5 cm
- ISBN-104004313767
- ISBN-13978-4004313762
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2012/7/21)
- 発売日 : 2012/7/21
- 言語 : 日本語
- 新書 : 240ページ
- ISBN-10 : 4004313767
- ISBN-13 : 978-4004313762
- 寸法 : 11.5 x 1 x 17.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 610,439位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年8月6日に日本でレビュー済み
著者の歴史学の仕事の中でも最後になると思われる本書で、半島と日本の関わりを取り上げたことに意味を感じます。半島と列島が、歪んだ思惑に絡め取られ、友好を深められない近年の状況の中で、植民地時代の状況を知ることは現代の我々にとって重要です。
2013年4月3日に日本でレビュー済み
近年、19〜20世紀に於ける植民地からの文化財持ち出しの返還運動、植民地主義(コロニアリズム)の清算が盛んになっていて、文化財ナショナリズムがエスカレートしています。
文化財に関しては1970年のユネスコ条約が根幹な規定ではありますが、1980年代までは「国際主義」と「ナショナリズム」と言う2方向の考え方があり、「危険な状態の遺物を安全な場所に輸出する方が原産国で粗末にされ壊されるより望ましい」とし、他方では「不適切な管理による文化財の破損は残念だが輸出による喪失よりも益し」とするのだが、私はバーミヤンの大仏爆破等を考えると「国際主義」に与したいのです。
永く植民地支配責任を究明しつつ、衆議院外務委員会で文化財に関する日韓協定の審議に参加した著者が、広く私的見解を発信すべく、結果として公的発言を問うたものです。
1970年のユネスコ条約は、文化財を「宗教的理由によるかどうかを問わず、各国が考古学上、先史学上、歴史上、文学上、美術上又は科学上重要なものとして特に指定した物件」と定義し、文化財の不法な輸出入や所蔵権譲渡を取り締まることを目的としている。
植民地支配の清算に直接拘わるのは「外国による国土占領に直接又は間接に起因する強制的な輸出及び所有権譲渡は不法であると見做す」と規定するのだが、文化財の返還・回復は締結国が外交機関を通じて要請するものとするだけなのである。
そこで、1995年にユニドロワ(UNIDROIT)条約「盗取され又は不法輸出された文化財に関する条約」として、「善意の第3者として所有していた個人・団体に対する補償をどうするべきか法的基準」を明らかにし、50年間の時効を定めつつ原産国への復帰を容易にした。
最近の返還交渉では、原産国での劣悪な環境は著しい改善が見られ、公共物として大きな注意が払われるようになり、文化財返還とポストコロニアルな和解の緊密な関係を示唆するものとして注目しなければならない。
大英博物館でエルジンマーブル、ロゼッタストーンを、ルーブル美術館でミロのヴィーナスを、シカゴ美術館で源氏物語絵巻を、ボストン美術館で種々日本美術品を、見るにつけ文化財は人類共有のもので過去の経緯は兎に角、大事に維持保管されて展示されることで「国際主義」で良いのではと思っています。
文化財に関しては1970年のユネスコ条約が根幹な規定ではありますが、1980年代までは「国際主義」と「ナショナリズム」と言う2方向の考え方があり、「危険な状態の遺物を安全な場所に輸出する方が原産国で粗末にされ壊されるより望ましい」とし、他方では「不適切な管理による文化財の破損は残念だが輸出による喪失よりも益し」とするのだが、私はバーミヤンの大仏爆破等を考えると「国際主義」に与したいのです。
永く植民地支配責任を究明しつつ、衆議院外務委員会で文化財に関する日韓協定の審議に参加した著者が、広く私的見解を発信すべく、結果として公的発言を問うたものです。
1970年のユネスコ条約は、文化財を「宗教的理由によるかどうかを問わず、各国が考古学上、先史学上、歴史上、文学上、美術上又は科学上重要なものとして特に指定した物件」と定義し、文化財の不法な輸出入や所蔵権譲渡を取り締まることを目的としている。
植民地支配の清算に直接拘わるのは「外国による国土占領に直接又は間接に起因する強制的な輸出及び所有権譲渡は不法であると見做す」と規定するのだが、文化財の返還・回復は締結国が外交機関を通じて要請するものとするだけなのである。
そこで、1995年にユニドロワ(UNIDROIT)条約「盗取され又は不法輸出された文化財に関する条約」として、「善意の第3者として所有していた個人・団体に対する補償をどうするべきか法的基準」を明らかにし、50年間の時効を定めつつ原産国への復帰を容易にした。
最近の返還交渉では、原産国での劣悪な環境は著しい改善が見られ、公共物として大きな注意が払われるようになり、文化財返還とポストコロニアルな和解の緊密な関係を示唆するものとして注目しなければならない。
大英博物館でエルジンマーブル、ロゼッタストーンを、ルーブル美術館でミロのヴィーナスを、シカゴ美術館で源氏物語絵巻を、ボストン美術館で種々日本美術品を、見るにつけ文化財は人類共有のもので過去の経緯は兎に角、大事に維持保管されて展示されることで「国際主義」で良いのではと思っています。
2012年9月21日に日本でレビュー済み
旧植民地からの美術品等を国内に持ち込んだ後の処理の問題である。内容が内容だけに口はばったいモノの言い方であり、また前半が朝鮮半島のプロパガンダとも言っていいような内容の本に依拠して書かれているので、どうも偏りが見られる感じがある。
途中、イラク戦争の時のアメリカよりも日本の戦時中のほうが余程まともに管理したとも読める個所もあるが、もう少し主張を整理して書いて欲しいものである。
少なくとも強奪ではなく合法的に持ち出し、法的根拠もなく李氏朝鮮王朝の資料(と言っても写本だが)を返還する一方、フランスは強奪したにもかかわらず変換していない。このことは本書にも書かれているのだが、文化財の話だけではなく外交的な話も含めて保護の話を論じて欲しい。
途中、イラク戦争の時のアメリカよりも日本の戦時中のほうが余程まともに管理したとも読める個所もあるが、もう少し主張を整理して書いて欲しいものである。
少なくとも強奪ではなく合法的に持ち出し、法的根拠もなく李氏朝鮮王朝の資料(と言っても写本だが)を返還する一方、フランスは強奪したにもかかわらず変換していない。このことは本書にも書かれているのだが、文化財の話だけではなく外交的な話も含めて保護の話を論じて欲しい。
2014年12月19日に日本でレビュー済み
完全に朝鮮に洗脳された売国奴の虚言を集めた本です
読む価値もありません
読む価値もありません
2012年8月11日に日本でレビュー済み
近代の日本と朝鮮半島における文化財の問題を軸として、コロニアリズムと文化財のあり方に一石を投じるもの。
朝鮮半島から日本に文化財が流出していく過程が詳細に記され、やや「岩波的」なチクチクしたものの言い方に気になる人もいるかもしれないが、あまりこれまで日本では知られていない情報であろう。近年になって事実上の「返還」の動きが見受けられるが、何を持って「略奪」とするか「正当な譲渡」とみるか、一線を引くのは非常に困難であろう。
また、イギリスとエジプト、ギリシアのロゼッタ・ストーン、エルギン・マーブルなどの例も取りげられている。誤解を恐れずにいえば、その文化財の価値を認識し、保護する能力が当事者にあるのかは問われるべきである。(日本国内の例でも高松塚古墳の劣化に思いを致すべきである)
特定の政治的立場・ナショナリズムを越えて、人類共有の遺産である文化財を保護する世界的枠組みのあり方が求められよう。
朝鮮半島から日本に文化財が流出していく過程が詳細に記され、やや「岩波的」なチクチクしたものの言い方に気になる人もいるかもしれないが、あまりこれまで日本では知られていない情報であろう。近年になって事実上の「返還」の動きが見受けられるが、何を持って「略奪」とするか「正当な譲渡」とみるか、一線を引くのは非常に困難であろう。
また、イギリスとエジプト、ギリシアのロゼッタ・ストーン、エルギン・マーブルなどの例も取りげられている。誤解を恐れずにいえば、その文化財の価値を認識し、保護する能力が当事者にあるのかは問われるべきである。(日本国内の例でも高松塚古墳の劣化に思いを致すべきである)
特定の政治的立場・ナショナリズムを越えて、人類共有の遺産である文化財を保護する世界的枠組みのあり方が求められよう。