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ことばの力学――応用言語学への招待 (岩波新書) 新書 – 2013/3/20
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- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2013/3/20
- 寸法11.5 x 1 x 17.5 cm
- ISBN-104004314194
- ISBN-13978-4004314196
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商品の説明
著者について
東京生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒業。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)修士課程(英語教授法専攻)、博士課程(応用言語学専攻)、Ph.D.(応用言語学)。大東文化大学外国語学部英語学科助教授、コーネル大学現代語学科助教授、同アジア研究学科准教授などを経て、現在ピッツバーグ大学言語学科教授、国立国語研究所客員教授、上智大学海外招聘客員教授、言語科学会(JSLS)会長。専攻は、言語学、言語習得論。
著書に、Handbook of East Asian psycholinguistics: Japanese (Cambridge University Press、2006、共編著)、『外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か』(岩波新書、2008)、『英語教師のための第二言語習得論入門』(大修館書店、2012)、『英語はもっと科学的に学習しよう』(中経出版、2013)など。
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2013/3/20)
- 発売日 : 2013/3/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 224ページ
- ISBN-10 : 4004314194
- ISBN-13 : 978-4004314196
- 寸法 : 11.5 x 1 x 17.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 206,266位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,002位岩波新書
- - 2,548位人文・思想の言語学
- - 3,927位実用・暮らし・スポーツ
- カスタマーレビュー:
著者について
東京生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒業。浦和市立高校教諭(在職中に早稲田大学専攻科英語英文学専攻修了)を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校に留学、修士課程(英語教授法専攻)、博士課程(応用言語学専攻)修了、Ph.D.(応用言語学)。大東文化大学外国語学部英語学科助教授、カーネギーメロン大学現代語学科客員准教授、コーネル大学現代語学科助教授、同アジア研究学科准教授 (tenured) 、香港中文大学日本研究学科客員教授・教授、現在は、ピッツバーグ大学教授・言語学科長などを経て、現在はケースウエスタンリザーブ大学認知科学科教授。言語科学会(JSLS)第3代会長。学術誌 First Language の共同編集者、International Review of Applied Linguistics in Language Teaching, Journal of Cognitive Science などの編集委員。著書に『外国語学習に成功する人、しない人』(岩波科学ライブラリー, 2004)、『外国語学習の科学』(岩波新書, 2008)、The acquisition of lexical and grammatical aspect (Mouton de Gruyter, 2000, 共著)、Handbook of East Asian psycholinguistics: Japanese (Cambridge University Press, 2006, 共編著), Connectionism and second language acquisition (Routledge, 2019)など。
URL: https://scholar.google.com/citations?user=Le1bHDMAAAAJ&hl=en(英語)
ブログ:http://ameblo.jp/o-shirai/
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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前半は『ことばの力学』と言うテーマについて、標準語と方言、アメリカの標準英語とAfrican-American English、さらには世界の標準英語とWorld Englishesの関係へと観点を広げながら、言語がそれを話す人々の社会的背景への偏見と結びつけられて力関係をもつ例を紹介しています。そしてそこにある課題を乗り越えるための方策を、筆者は個人と社会の両面から提案しています。
後半の、人間の「無意識」に働きかける言語による心理操作についてのくだりは、言語学に興味を持たない人も是非読むべき内容です。ブッシュ大統領が使ったメタファーによる戦争の正当化、東日本大震災後の原発報道に見られる情報操作と、個人が体制によって目に見えぬ心理操作で翻弄され、社会的弱者とならないように、真実を見極めることの大切さを伝えています。
もちろん心ある教師なら、学校英語教育の改善のためにこの本を読むべきです。「外国語教育」の章でその方法は紹介されていますが、「方言の特定」「手話」など、多様な言語現象について理解を進めるうちに「これでわかった!!」と、言語習得の本質がさらに深く理解できます。
多くの言語学者によるこれまでの研究が身近な具体事例と結びつけられ、まさにアクティベートされた形で、読みやすく、わかりやすく伝わってきます。 言語学の切り口から多様な社会問題に言及し、一貫して社会的弱者の立場に立って真理追求の大切さを伝えている、すばらしい本です。
応用言語学は学際的なので、言語学の知見を応用している部分もあるにせよ、決して言語学の下位分野ではないことが、この本を読むとよくわかると思います。
章立ては、次のようになっています。
1.標準語と方言
2.国家と言語―言語政策
3.バイリンガルは悪か
4.外国語教育
5.手話という言語
6.言語と文化
7.無意識への働きかけ―政治・メディアのことば
8.法と言語
9.言語障害
10.言語情報処理はどこまで来たか
全体的に、多彩な内容を200ページ弱でおさめているので、浅く広く、といった本になっています。そのため、主張の根拠となる具体例やその分析がないことが多く、「○○という例があり、××です」といったスタイルで主張がなされています。大学1年生でこうした授業をとっていない人がイントロダクションとして読むか、岩波新書レベルの本を読みなれている人が楽しんで読む本で、広く一般の人にとってのスムーズな理解や、本格的な教科書としての使用にはあまり向かないようです。
私自身は第1〜4章、第6章のテーマを専門に研究・教育を行っています。
以下は本当に詳細の批判です:
読みやすさやわかりやすさは、改善の余地があるのではないかと思いました。ひとつは、「自然言語」や「モノリンガル主義」といった、一般の読者には初めて聞くような語の説明があまりなかった点。もうひとつは、表現や説明が足りないためわかりづらい点です。たとえば、「日本語対応手話」と「日本手話」は、形成の過程が違うから起源が違うため文法が同じではないことが示唆されていますが、これははっきりと書いていません。もちろん、この章はクイズ形式で、読み進めていけば答えがわかるように書かれている、といわれるのでしょうが、そこに辿るまでのプロセスが長く、多くの人は内容を忘れてしまいます。はっきりとこの両言語の文法は違うと書いてあれば(そして具体例があれば)、よりわかりやすく人々の記憶に定着しやすいと思いました。
第1〜4章は特によく書かれていると思いました。
第3章や第6章は、主張は納得できても、やや具体例が足りず、説得力が足りないように思いました。
第4章は一般的な「どうすれば外国語を習得できるか」という話ではなく、わかりやすく外国語を学習する際の意識や思想/イデオロギーにふれている点が評価に値します。
外国語習得の意識や思想は、特に「英語達人〜〜」や「小学校英語教育〜〜」の関係で日本の研究者も多く著書を出し主張していますが、それよりもずっとすっきりと読みやすく、思想や感情ベースではなく一歩離れて冷静に論を組み立てているようにみえます。
第5章の内容は、国内の社会言語学や応用言語学の概説書の中で言及されることがほとんどなかったか少なかったので、ようやく入ったことが大変評価されます。
第6章に関しては、ひとつひとつの話題は面白いのですが、いろいろな話題に飛びすぎて一気に読むとわかりづらい気もします。
第7章も、身近な話題でわかりやすかったのでしょうが、少々展開が性急になってしまい、読者を納得させづらくなってしまったのではないかと思いました。
もう少し具体的にメタファーと言語形式のつながりを丁寧に解説をした上で、アメリカの具体的なメタファーと言語表現が関連した例を挙げ、それから日本の似たような例として組み立てれば、心理的に抵抗感のある読者もそうでない読者もこの書の売りである「科学的に」報道のバイアスを批判する目を養うことができたんだと思います。
第8章は、方言の特定が犯人の特定になる、という話を中心に、目撃証言のバイアスを文法的事項から探る、という内容だったのだが、なんとなく読みづらかった。途中で、本題とは関係ない「金田一先生に教わったことがあるが、アスペクト研究で大変な業績を残しており、感慨深い」といったことを5行に渡って述べていたり、ビートルズがイギリス英語ではなくアメリカ英語(?)で歌を歌っている、メリル・ストリープがイギリス英語で演じている、という内容で法言語学がテーマではない話が18行に渡ってなされたので、思索が邪魔されたというのもあったかもしれません。もっとも、方言が演じられるとすれば、法言語学で犯行の電話の主が探れる、という著者の情報と矛盾することを、矛盾として書かずに無理をして「でも演じるのは大変」と押し切ってしまったからかもしれません。
第9章は、ダウン症の子供でもバイリンガルで育てられると述べているのは貴重な情報だと思いましたが、一方で認知症の人の言語使用に関しては、著者のお母様の証言のみを元に主張をしているので、少々疑問が残ります。また、自閉症に関しても多様な例があるはずですが、一番「才能を発揮している」例のみ挙げているので、自閉症の方々の言語使用に関する理解にはあまり役に立たないと思いました。
第10章は、「機械翻訳はまだまだだ」という話や、人工知能の基礎知識および最近開発されているソフトのタイプ(具体名は挙げられていない)が述べられていましたが、ここ10年以内に大学で1回でもこうした授業の話を聞いたことがある人にとってはあまり新しいことや面白いことはないと思いました。
参考文献も、限られていた上、学術誌の論文が多く、使いづらい上に中途半端だと思いました。一般の人には学術誌の論文は手に入りづらいし、イントロダクションとしてこの本を読むレベルの学生がこの本の次に参考にするには少しハードルが高いものが多かったです。それでいて大学2〜3年生にとってはこの参考文献ではとても足りません。これよりも、たとえ情報が片寄ったとしても、この本のテーマに沿った、日本で出版されている関連の一般書・専門書のリストを挙げた方がずっとよかったと思った。たとえば『役割語の謎』、『方言コスプレ』、『アイヌ語をフィールドワークする』、『琉球諸語の復興』、『日本手話と日本語対応手話(手指日本語)―間にある「深い谷」』などなど…。
最後。本書の誤植を発見し報告しました。p.38「パトゥシューン語」(初版)。正しくは、「パシュトー語」ないしは、言語名としては間違っている「パシュトゥーン語」です。
この手の本は読み終わった後、頭の中に何も残っていないことが多いが、本書は結構、印象が深い。
特にバイリンガルや外国語教育に関しては興味深かった。
私の娘はベトナム語は話せるが、日本語は話せない。本書に書いてある「学習言語能力」に関するところを参考にさせてもらい、今後の娘の日本語教育に役立てたいと考えている。
その他、周辺トピックスではビートルズがアメリカ英語で歌っていたとは知らなかった。星新一のショートショートにある「ボッコちゃん」のようなイライザプログラムも興味深かった。
あとがきに「鵜呑みにせず、批判的に読んでもらえばと思います」とあるので、疑問点をいくつか。
1.「エンパワメント」についての記述はなぜか英語について。中国語やロシア語、フランス語は立場が弱いことばか?
2.平和のための外国語教育:「外国語教育が、その言語を話す人々に対する好意的反応をもたらす」とあるが、そもそも外国語を学習する者は、そのことばを話す国や人について興味があるからであり、何の動機付けもなく、学習目的もなく、なんとなく外国語を学び、その結果その国の人について興味を持つケースは少ないであろう。中国嫌いのヘイトスピーカーは中国語など学ばないだろうし、嫌いな中国のために時間面、経済面、労力面、精神面で中国語学習への投資などしないだろう。外国語教育というより、その個人の興味、関心、趣味、善意や好意によるところがほとんどでは?
3.心の理論 :「誤った信念課題」の実験で本当に「他人が怒っているとか、うれしいとか、自分と同じ考えを持っているなどを意識していること」がわかるのだろうか?この実験でもし花子が「箱の中に人形がある」と言ったら、本当に「心の理論が発達していない」という結論になるのか?なぜなのか?3歳以下のこどもに成人のように実験のルールを理解できるのであろうか?こどもの意図を大人は本当に理解できるのだろうか?赤ちゃん学などもそうだが、どうも本当かいなと思える実験結果が多い。こどもは大人のように物事を上手く説明できないので、この手の実験は無批判で受け入れない方が良いのでは。
4.無意識について: 「パン」と「バター」の関連は無意識とは関係ないのでは?「バターと聞くと、無意識のうちにパンという概念・単語が活性化する」とあるが、本当だろうか?それよりも記憶を含めた脳の認知作用と考えた方が科学的では?フロイトの無意識は実証不可能の思弁的エセ科学。
●東大の学生は四月生まれが一番多く、三月が一番少ない(p.14)とか、
●世界の7割ぐらいは2カ国語を話し、モノリンガルは3割しかいない(p.62)など、
興味深い事実を知ることができて楽しめましたし、外国語にふれて育った子を持つ者には、「小さい子供が外国語を保持する上で同年代の友人がいることが重要」(p.53)といった貴重なアドバイスにも遭遇し、幸運かつ有意義な読書になりました。
「応用言語学」というと、なんとなくいかめしいけれど、言葉一般に浅く広く関心のある方にとっては、どこかの大学で一般公開講座を聞いているような充実した時間を過ごすことが出来ます。おすすめです。
ただ、この本では手話にもページを多く割いていて、言語の多様性がしっかり伝わり面白いと思いました。