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(株)貧困大国アメリカ (岩波新書) 新書 – 2013/6/28
堤 未果
(著)
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購入オプションとあわせ買い
1% vs 99%の構図が世界に広がる中、本家本元のアメリカでは驚愕の事態が進行中。それは人々の食卓、街、政治、司法、メディア、人々の暮らしを、音もなくじわじわと蝕んでゆく。あらゆるものが巨大企業にのまれ、株式会社化が加速する世界、果たして国民は主権を取り戻せるのか!? 日本の近未来を予言する、大反響シリーズ待望の完結編。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2013/6/28
- 寸法11.5 x 1.2 x 17.5 cm
- ISBN-104004314305
- ISBN-13978-4004314301
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2013/6/28)
- 発売日 : 2013/6/28
- 言語 : 日本語
- 新書 : 240ページ
- ISBN-10 : 4004314305
- ISBN-13 : 978-4004314301
- 寸法 : 11.5 x 1.2 x 17.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 216,296位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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堤 未果(つつみ みか)
ジャーナリスト、東京生まれ。ニューヨーク市立大学大学院で修士号取得。2006年『報道が教えてくれないアメリカ弱者革命』で黒田清日本ジャーナリスト会議新人賞を受賞。2008年『ルポ 貧困大国アメリカ』で日本エッセイスト・クラブ賞、新書大賞を受賞。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年8月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アメリカの良いところばっかり日本のメディアは放送しますけど、実情がわかって勉強になりました。
2018年10月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
貧困大国アメリカ完結編。
日本人あるいは他国民が想像するアメリカとアメリカ国内から見た自国とのあまりに大きなズレ。それはジェフリー・サックス教授(世界の貧困対策を国連を通じて行うMDGs:国連ミレニアム開発目標の提唱者)さえも自国の貧困問題の原因を「世界を救う処方箋」の中で自省的に記述している。
堤さんは、前著と同じくアメリカ人の市民目線でアメリカで今何が起きているのか?そしてそれはどうして起こったのかを解析している。サックス教授が俯瞰的だとすれば、堤さんはアリの目視線で現場を丁寧に観察している。
果たしてアメリカ帝国は過去の栄光を取り戻せるのか?あるいはエマニュエル・トッド氏が予言するように崩壊の道をたどるのか。
貧困の源流は堤さんやサックス氏が指摘するコーポラティズム(官民複合癒着主義)と言われるような企業対が利己的に政治に関与する体制が新自由主義的潮流により出来上がった事なのだろうと理解した。ふと、それは我が国、ニッポンの今のそして明日の姿に見えてしょうがないのである。
備忘録的メモ
SNAP(以前のフードスタンプ;生活保護的食料補助)支出の増大(低価格、高カロリー、貧困児童の肥満率上昇)
ウオールマート社はSNAPから多くの利益
TPP交渉の内容にアクセス出来ない議員(600社の企業代表者は可能)
アカデミズムの世界には、業界の御用学者が沢山入りこんでいる(日本とまったく同じ)
つぶされる住民投票;遺伝子組み換え食物のラベル表示義務化を問う法案
業界と政府の間の「回転ドア」人事
食の工業化、家畜工場、穀物の単一栽培、爆発的拡大の加工食品業界
SFではない、遺伝子組み換え(GM)動物、GMサーモン
アグリビジネス(農産複合体)にようる中小農家の没落 イラクで展開
他国の食を支配するNAFTA,FTA,TPP アメリカ系多国籍バイオ企業による種子支配
自由貿易条約とは1%のための自由をさす
デトロイトという全米一危険な町
政府でなく民間企業が運営する自治体 PPP(Public Private Partner)手法
効率とコストパフォーマンス、株主至上主義の市場社会 そこには「公共」概念はない
ALEC(米国立法交流評議会)による州法の恣意的法制化 日本の武田薬品工業もメンバー
民間刑務所の大繁盛 移民排斥法で潤う刑務所産業
ティーパーティの影のスポンサー マスコミ利用の宣伝
1%は2大政党の両方に投資 どちらが勝っても元を取る。
民法テレビは5大テレビネットワーク(コマーシャルが収入源)に支配され、CM代理店もまた数社が支配。世論操作が1%により可能な理由
報道が公共性より娯楽性
大統領公開討論に第3党が出られない構図 大統領討論委員会の存在
日本人あるいは他国民が想像するアメリカとアメリカ国内から見た自国とのあまりに大きなズレ。それはジェフリー・サックス教授(世界の貧困対策を国連を通じて行うMDGs:国連ミレニアム開発目標の提唱者)さえも自国の貧困問題の原因を「世界を救う処方箋」の中で自省的に記述している。
堤さんは、前著と同じくアメリカ人の市民目線でアメリカで今何が起きているのか?そしてそれはどうして起こったのかを解析している。サックス教授が俯瞰的だとすれば、堤さんはアリの目視線で現場を丁寧に観察している。
果たしてアメリカ帝国は過去の栄光を取り戻せるのか?あるいはエマニュエル・トッド氏が予言するように崩壊の道をたどるのか。
貧困の源流は堤さんやサックス氏が指摘するコーポラティズム(官民複合癒着主義)と言われるような企業対が利己的に政治に関与する体制が新自由主義的潮流により出来上がった事なのだろうと理解した。ふと、それは我が国、ニッポンの今のそして明日の姿に見えてしょうがないのである。
備忘録的メモ
SNAP(以前のフードスタンプ;生活保護的食料補助)支出の増大(低価格、高カロリー、貧困児童の肥満率上昇)
ウオールマート社はSNAPから多くの利益
TPP交渉の内容にアクセス出来ない議員(600社の企業代表者は可能)
アカデミズムの世界には、業界の御用学者が沢山入りこんでいる(日本とまったく同じ)
つぶされる住民投票;遺伝子組み換え食物のラベル表示義務化を問う法案
業界と政府の間の「回転ドア」人事
食の工業化、家畜工場、穀物の単一栽培、爆発的拡大の加工食品業界
SFではない、遺伝子組み換え(GM)動物、GMサーモン
アグリビジネス(農産複合体)にようる中小農家の没落 イラクで展開
他国の食を支配するNAFTA,FTA,TPP アメリカ系多国籍バイオ企業による種子支配
自由貿易条約とは1%のための自由をさす
デトロイトという全米一危険な町
政府でなく民間企業が運営する自治体 PPP(Public Private Partner)手法
効率とコストパフォーマンス、株主至上主義の市場社会 そこには「公共」概念はない
ALEC(米国立法交流評議会)による州法の恣意的法制化 日本の武田薬品工業もメンバー
民間刑務所の大繁盛 移民排斥法で潤う刑務所産業
ティーパーティの影のスポンサー マスコミ利用の宣伝
1%は2大政党の両方に投資 どちらが勝っても元を取る。
民法テレビは5大テレビネットワーク(コマーシャルが収入源)に支配され、CM代理店もまた数社が支配。世論操作が1%により可能な理由
報道が公共性より娯楽性
大統領公開討論に第3党が出られない構図 大統領討論委員会の存在
2013年7月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年、堤未果さんの著書です。
本書は、「貧困大国アメリカ」シリーズ・第3弾にして最終弾です。
プロローグ、本編・全5章、エピソードという構成になっています。
第1章・第2章では、遺伝子組換食品、垂直統合によって搾取される米国農家など
第3章では、グローバルに遺伝子組換種子の特許使用料を徴収するシステムが作られていく様子を(例:イラク、インド、ハイチ etc)、
第4章では、教育や刑務所などが民営化されて、公共システムが崩壊していく様を
第5章では、企業が立法府やメディアを金で動かす様子や、最高裁判決で企業の政治献金が無制限になったこと etc、伝えてくれます。
私自身、恐怖を感じたのは、第3章。
一昔前は、「アメリカは、ディズニー、マクド、ケンタッキーなど、権利で稼ぐシステムを持っている」なんて言ってて、
IT化の頃は、「マイクロソフトに金を払わな仕事にならん(食えない)。なんだか、税金を払ってるみたい。」って思うこともありましたけど、、
ここにきて、「遂に、小麦や綿花にまで権利を付けてきたか!」と、驚きを禁じえません。
。。。ダイレクトに足元を狙ってきてますよね? 権利使用料って言いますけど、これ、実質「人頭税」だろ?
また、9.11以後、治安維持という大義名分で制定された移民排斥法 etcで多くの人間が逮捕され、刑務所で低賃金で働かされているのにも。。。
最低時給17セントの囚人労働力を、民間企業のみならず公共事業でも利用。更に、ウォール街では刑務所REITが大人気!?
私は、この「1%の富裕層 vs 99%の貧困層」という構図を、勝手に「北朝鮮化」と呼んでいます。
人間をやたらと逮捕して労働させるなんてのは「ほぼ拉致」ですし、メディアも支配されてますし。
それに、民主党も共和党も実質同じ。。。つまり、米国国民には、選択肢が実質1つしかないと言っていいでしょう。
本書を読んで、「米国は、もはや国家の体を成していない」「従来の『日米』という感覚で、米国と向き合うのは間違い」と思いました。
日本も米国も、本来の姿を見失っていると思います。
日本人は、日本人らしく「和を以って貴しと成す」。
米国人は、米国人らしく「United States Declaration of Independence(アメリカ独立宣言)の精神を取り戻す」。。。この2つが鍵なのでは?
「Change!(何がどう変わるの?)」「Yes, We Can!(何ができるの?)」「日本を取り戻す(誰が?)」って、いつも思ってます。
(* 追記・7/20) 第4章内に、デトロイトについての記述もあります。
。。。以下、第4章・P171〜172から引用
二〇一一年一月、共和党のリチャード・リオーダン元ロサンゼルス市長は、テレビ番組のインタビューでこう警告した。
「このままでは全米の自治体の九割は五年以内に破綻する」
本書は、「貧困大国アメリカ」シリーズ・第3弾にして最終弾です。
プロローグ、本編・全5章、エピソードという構成になっています。
第1章・第2章では、遺伝子組換食品、垂直統合によって搾取される米国農家など
第3章では、グローバルに遺伝子組換種子の特許使用料を徴収するシステムが作られていく様子を(例:イラク、インド、ハイチ etc)、
第4章では、教育や刑務所などが民営化されて、公共システムが崩壊していく様を
第5章では、企業が立法府やメディアを金で動かす様子や、最高裁判決で企業の政治献金が無制限になったこと etc、伝えてくれます。
私自身、恐怖を感じたのは、第3章。
一昔前は、「アメリカは、ディズニー、マクド、ケンタッキーなど、権利で稼ぐシステムを持っている」なんて言ってて、
IT化の頃は、「マイクロソフトに金を払わな仕事にならん(食えない)。なんだか、税金を払ってるみたい。」って思うこともありましたけど、、
ここにきて、「遂に、小麦や綿花にまで権利を付けてきたか!」と、驚きを禁じえません。
。。。ダイレクトに足元を狙ってきてますよね? 権利使用料って言いますけど、これ、実質「人頭税」だろ?
また、9.11以後、治安維持という大義名分で制定された移民排斥法 etcで多くの人間が逮捕され、刑務所で低賃金で働かされているのにも。。。
最低時給17セントの囚人労働力を、民間企業のみならず公共事業でも利用。更に、ウォール街では刑務所REITが大人気!?
私は、この「1%の富裕層 vs 99%の貧困層」という構図を、勝手に「北朝鮮化」と呼んでいます。
人間をやたらと逮捕して労働させるなんてのは「ほぼ拉致」ですし、メディアも支配されてますし。
それに、民主党も共和党も実質同じ。。。つまり、米国国民には、選択肢が実質1つしかないと言っていいでしょう。
本書を読んで、「米国は、もはや国家の体を成していない」「従来の『日米』という感覚で、米国と向き合うのは間違い」と思いました。
日本も米国も、本来の姿を見失っていると思います。
日本人は、日本人らしく「和を以って貴しと成す」。
米国人は、米国人らしく「United States Declaration of Independence(アメリカ独立宣言)の精神を取り戻す」。。。この2つが鍵なのでは?
「Change!(何がどう変わるの?)」「Yes, We Can!(何ができるの?)」「日本を取り戻す(誰が?)」って、いつも思ってます。
(* 追記・7/20) 第4章内に、デトロイトについての記述もあります。
。。。以下、第4章・P171〜172から引用
二〇一一年一月、共和党のリチャード・リオーダン元ロサンゼルス市長は、テレビ番組のインタビューでこう警告した。
「このままでは全米の自治体の九割は五年以内に破綻する」
2013年8月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『貧困大国アメリカ』シリーズでは、一貫してアメリカの社会問題を告発してきた。
本書は完結編なのだそうだが、遂に結論を得たからかもしれない。
ざっくり本書の内容を解説してしまうと、アメリカが自国を植民地化している事を訴えている。
植民地と言うのは、統治者階級は富み続け、搾取される側は永遠に搾取され続けると言う事だろう。
格差の拡大と、格差の固定化である。
自国を植民地化していると言う意味では中国と同じだが、アメリカにおける手法は遙かに巧妙で、その手口を本書は解説している。
そして、植民地化の波は、TPPという形で日本にも波及しようとしている。
堤氏の本をずっと読んできたのだが、本書ではいくつもの進歩した点がある。
貧困大国アメリカ』のシリーズでは、どこか具体性に欠け、漠然とした印象を受けた。
しかし、本書ではグラフを使い、統計データを提示するなどして、より具体性を上げようという努力が見られる。
また、アメリカ好きの堤氏は常にアメリカ主観で、PTSDに苦しむ帰還兵への感情移入はあっても、戦災に苦しむイラク人からの視点はこれまで無かった。
本書では、イラクの農業が、アメリカのアグリビジネスに乗っ取られつつある事を告発している。
4章で、デトロイトの公共サービスが切り売りされている状況を解説しているが、結果的にデトロイト市の破綻を予言している事も秀逸だと思う。
ただ、正直言って、読みづらい部分もある。
暗澹とした話ばかりが続くので、半分くらい読んだ時点で先を読むのが辛くなった。
比べるのは大変失礼なのだが、同じTPP反対を訴える三橋貴明氏の話は判りやすい。
まあ、三橋氏がブログで、『堤氏とは、案外仲が良いです』と書いていたので、ついてに書いてしまいますが。
三橋氏が人気なのは、警告するのと同時に、希望の光も提示するからではないかと思う。
また、堤氏のルポの表現は、誰かのインタビューを引用する形で話の流れを作るのだが、私としては堤氏自身の言葉で書かれた物が読んでみたい。
堤氏は、自分の考え、自分の言葉を極力廃するのがジャーナリズムの公平性と考えているふしがあるように推察されるが、それは違うと思う。
自分の言葉で語ってこそ、人の心を動かすのではないだろうか。
魅力のある文章という事では、『報道が教えてくれないアメリカ弱者革命』の前半は、重いテーマではあるが暗くはなく、軽快でユーモアに溢ていた。
本シリーズは、読者を怖がらせてばかりの、社会問題ホラーという性格があるのは否めないように思う。
心配なのは、本書がシリーズ完結編であるという事と、なぜ完結編なのかの理由を特に書いていない事だ。
ペースも落ちてもいるので、著作活動には一区切り付けるのではないか?とも推測される。
街頭で、マイク片手に『TPP反対!』と連呼しても人の心は動かない。
人の心を動かす言葉を語ってこそ、TPPは避けられるはず。
本書は完結編なのだそうだが、遂に結論を得たからかもしれない。
ざっくり本書の内容を解説してしまうと、アメリカが自国を植民地化している事を訴えている。
植民地と言うのは、統治者階級は富み続け、搾取される側は永遠に搾取され続けると言う事だろう。
格差の拡大と、格差の固定化である。
自国を植民地化していると言う意味では中国と同じだが、アメリカにおける手法は遙かに巧妙で、その手口を本書は解説している。
そして、植民地化の波は、TPPという形で日本にも波及しようとしている。
堤氏の本をずっと読んできたのだが、本書ではいくつもの進歩した点がある。
貧困大国アメリカ』のシリーズでは、どこか具体性に欠け、漠然とした印象を受けた。
しかし、本書ではグラフを使い、統計データを提示するなどして、より具体性を上げようという努力が見られる。
また、アメリカ好きの堤氏は常にアメリカ主観で、PTSDに苦しむ帰還兵への感情移入はあっても、戦災に苦しむイラク人からの視点はこれまで無かった。
本書では、イラクの農業が、アメリカのアグリビジネスに乗っ取られつつある事を告発している。
4章で、デトロイトの公共サービスが切り売りされている状況を解説しているが、結果的にデトロイト市の破綻を予言している事も秀逸だと思う。
ただ、正直言って、読みづらい部分もある。
暗澹とした話ばかりが続くので、半分くらい読んだ時点で先を読むのが辛くなった。
比べるのは大変失礼なのだが、同じTPP反対を訴える三橋貴明氏の話は判りやすい。
まあ、三橋氏がブログで、『堤氏とは、案外仲が良いです』と書いていたので、ついてに書いてしまいますが。
三橋氏が人気なのは、警告するのと同時に、希望の光も提示するからではないかと思う。
また、堤氏のルポの表現は、誰かのインタビューを引用する形で話の流れを作るのだが、私としては堤氏自身の言葉で書かれた物が読んでみたい。
堤氏は、自分の考え、自分の言葉を極力廃するのがジャーナリズムの公平性と考えているふしがあるように推察されるが、それは違うと思う。
自分の言葉で語ってこそ、人の心を動かすのではないだろうか。
魅力のある文章という事では、『報道が教えてくれないアメリカ弱者革命』の前半は、重いテーマではあるが暗くはなく、軽快でユーモアに溢ていた。
本シリーズは、読者を怖がらせてばかりの、社会問題ホラーという性格があるのは否めないように思う。
心配なのは、本書がシリーズ完結編であるという事と、なぜ完結編なのかの理由を特に書いていない事だ。
ペースも落ちてもいるので、著作活動には一区切り付けるのではないか?とも推測される。
街頭で、マイク片手に『TPP反対!』と連呼しても人の心は動かない。
人の心を動かす言葉を語ってこそ、TPPは避けられるはず。
2014年10月13日に日本でレビュー済み
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アメリカの軍事力に敗れ、民主化を支援してくれたが、貧困の問題は解決しない。
日本の土地・環境を生かした国づくりを目指そう。
日本の土地・環境を生かした国づくりを目指そう。